理学療法士は生活できない!本気でないならば理学療法士はやめとけ

理学療法士は生活できない!本気でないならば理学療法士はやめとけ
のんねこ
理学療法士
現在は理学療法士という医療従事者として働いていますが、かなりの底辺な人生を歩んできました。

22歳で大学中退⇒フリーターを10年以上経験⇒医学部再受験失敗⇒33歳で理学療法士養成大学に進学⇒37歳で理学療法士として初就職しましたが、人間関係のトラブルで40歳で無職に逆戻り。なんとか転職先を見つけて現在働いています。
こういった経験からお金を大切に使うためにミニマムに生きることにしました。

失敗ばかりで成功体験なんてほとんどありませんが、私と同じように社会の底辺の方でも、ミニマリストになることで人生を上手く生きていく方法をご紹介できたらと思います。
悩みねこ

理学療法士になりたいと思っているんですが、やめといた方がいいのでしょうか・・・

これから理学療法士を目指す学生には夢を壊すようで申し訳ないなと思いますが、生活のことだけを考えるならば理学療法士を目指すのはやめといた方がいいというのが私なりの結論です。

色々な学生さんに会ってきましたが、人生設計をせず憧れだけで理学療法士を目指す学生がやたら多いと思うのは気のせいでしょうか。

若い頃は、気力や体力に満ち溢れており、お金よりもやりがいに重きを置きやすいので当然なのかもしれません。

私が受験した某私立大学でも定員割れなんてことは絶対なく、あまりの受験者数の多さに定員より多くとっていました。

理学療法士を目指した理由を同期に聞くと、部活でスポーツでしていて怪我をきっかけに理学療法士にお世話になり、憧れてなる人が多かったです。

高校生はどちらかといえば夢や憧れて職業を選ぶ傾向が強いように感じます。

そういった背景には、生活費はすべて親が出してくれているので、自分のお金で生活していくということがまったく理解できていないことが理由ではないでしょうか。

私が理学療法士はやめとけと思う一番の理由は、

『給料が少なく、昇給もほとんどないため、将来家庭を持って生活していけないから』

です。

理学療法士は一人暮らしならばまともに生活できません。学校を卒業するのに奨学金を借りれば尚更難しくなります。

因みに、理学療法士に憧れで過ごしてきた学生時代とは違い、就職してからは同期のほとんどが「こんな給料じゃ食っていけない」と嘆いていました。

ただ、ここでは理学療法士になることを否定したいわけではありません。

ただ、人というのは歳を取れば取るほど、気力や体力が衰え、若い頃に憧れた思いもどんどん薄れていきます。

そこに自分が頑張ってきた結果が給料に反映されないと、やる気がどうしても低下してしまうのです。

これは理学療法士を経験してある程度年数が経たなければ分からない悩みでしょう。

これから理学療法士を目指す人は、具体的な人生設計が必要になります。

後で詳しく説明しますが、理学療法士の給料は下がることはあっても上がることはないと分かり切っているからです。

そうなると、違う戦略を立てて、年収を増やしていかなければいけません。

これからの時代の理学療法士は、病院や施設で働いて給料を貰うだけでは食っていけない時代になりました。

受動的に給料を貰っていた時代から能動的に稼いでいく時代に変わってきたのです。

理学療法士は生活できないと嘆くのではなく、理学療法士として生活していくには、どうしたらいいのか具体的な方法をこれからご説明していきます。
目次

理学療法士は生活できない!?現役理学療法士の現状

給料が安い

給料が低くて落ち込む理学療法士の男性
理学療法士の男女の年収中央値は平均年収.JPによると351万円です。(男性:390万円、女性:312万円)
(※PT・OTの平均年収は431万円 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

中央値が低く、平均年収が高いということは、一部の理学療法士だけがそれなりの高額の年収を貰っている証拠ではありますが、ほとんどの理学療法士は中央値の数値に近いと言わざるを得ません。

中央値というとあまり馴染みのない言葉かもしれないので説明しておきますが、中央値は年収を低い順(または高い順)から並べた時のちょうど真ん中に来る年収になります。

したがって、極端に年収の高い人、低い人に引っ張られることなく、より実際の数字に近い年収になります。

言葉では分かりにくいので数字で説明すると、320万円、350万円、370万円、400万円、1000万円の中央値は370万円ですが、平均値は488万円です。年収が高い人がいると平均年収を高くしてしまいます。

私は理学療法士の中央値の年収を2年目でもらえていました。

「なら、給料いいじゃん」と思われるかもしれませんが、理学療法士は初任給がいいのは有名です。

大卒の初任給の平均額は22万6,000円です。私の初任給で23万5,000円でした。

しかし、理学療法士は昇給がほとんどありません。

一般の大企業の昇給額の平均が6,199円、中小企業の昇給額の平均が4,765円です。

私が勤めていた老人保健施設では昇給額が2年間で3,000円でした。10年勤めても、15,000円しか増えません。

現在働いている老人保健施設では年間600円ほどしか昇給がありません。

求人票には、1月あたり〇〇〇〇円(前年度実績)と書いてありますが、ほとんど嘘だと思った方がいいでしょう。

昇給が低いのは私のところだけかと思いましたが、病院で働いている友人も、昇給額は年間1,000~2,000円とほぼないに等しく、大差ありませんでした。

理由は簡単で医療保険や介護保険下ではリハビリの点数(20分あたりのリハビリ料)が決まっています。

医療保険下では新人理学療法士だろうがベテラン理学療法士だろうがリハビリ料には差はなく、病院に入ってくる収入は理学療法士がどれだけリハビリをしたかの時間だけで決まってしまいます。

要するに医療保険下では8時間勤務内で8時間ずっと理学療法士にリハビリさせることが経営側としては一番儲かるわけですが、理学療法士の働ける時間には上限があり、1日に稼げる金額は当然決まってしまいます。

実際には8時間ずっとリハビリをさせられることはないですが、病院で働いている友達は7時間近くずっとリハビリをしているそうです。

理学療法士という仕事が、どれだけ体力仕事なのか分かってもらえるでしょうか?

介護保険下では、理学療法士の施術料は元々サービスの料金内に含まれているため、理学療法士を最低限の人数で回すのが経営的には一番得をすることになります。

そのため、給料を上げたくても施設の収入が変わらないのであげることができないわけです。
因みに他の医療職と比べてみると
職業別平均年収
薬剤師583万円
診療放射線技師544万円
看護師508万円
臨床検査技師509万円
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士431万円
介護福祉士363万円
参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
理学療法士という職種が如何にに給料が低いのかが良く分かります。

理学療法士と同じように3年制の専門学校や4年の大学でなれる医療職は他にも看護師や臨床検査技師など多いですが、同じ時間とお金をかけても、ここまで給料差が開くと正直やってられない気持ちになります。

といっても、理学療法士は夜勤がないので、選ぶ人も多いようです。

共働きならば生活できないことはないけれど、贅沢はできない

お金がなくて贅沢できない理学療法士の男性
4人家族の1ヶ月あたりの生活費はおそよ33.3万円です。
※住居費(寮、社宅、実家暮らし含む)17,043円として計算されています。
※教育費も含んだ計算となります。
参照:「家計調査報告書」(4人以上の世帯)2022年(令和4年)表3-8|総務省統計局
参照:「家計調査報告書」総世帯・詳細結果表(2022年)表1-1|総務省統計局

先ほどの給与水準だと理学療法士の手取り額は20万前後です。
奥さんと合わせたら40万前後になります。

共働きの世帯ならば、なんとか貯金しながら生活できることになります。

しかし、あくまで平均ですので、教育費のあまりかからない時期にお金を貯めておかなければ後々苦労することは目に見えています。

理学療法士の給料では、贅沢はできないけれど、慎ましく暮らすことはできそうです。

では何が問題かというと、ちょっといい車に乗る、最新のスマホに替える、外食に行く、旅行にいくなど人としての欲望を抑える必要がでてくるということです。

人は他人の生活を妬むモノ。SNSがある今の世の中では余計に他人の投稿を見ては一喜一憂させられます。

子供はかけがえのないモノに変わりありませんが、窮屈な生活を強いられることになるでしょう。
しょんぼりねこ

毎日一食100円で頑張ってます

やりがい搾取が多い

やりがいをもって仕事をする理学療法士
やりがい搾取と聞けば、なんとなく意味は分かると思いますが、wikipediaによれば『やりがい搾取とは経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為をいう。』のことをいいます。

理学療法士だけでなく、医療職にこの傾向が強く、やたら「患者さんのために」を連呼する人がいます。

学生の内は特に騙されやすく、「自分のことよりも患者さんのことを考えないといけないんだ」とマインドコントロールされやすいです。

患者さんためならば安い賃金でも働き、患者さんのためならば残業も当たり前、患者さんのためならば自分の心も体も壊そうと患者さんに寄り添う必要があるとある意味奴隷のような扱いを受けます。

とにかく、「患者さんのために」と連呼してくる気持ち悪い理学療法士には要注意です。
私の前の職場ではサービス残業が当たり前になっており、バカバカしくて定時に仕事が残っていようが帰るようにしていました。

某大学病院では、タイムカードをきらせた後に残って残業させられるそうです。

やりがいと言っても、良い患者もいれば、性格の悪い患者もいます。

性格の悪い患者を相手にしていれば、「どうしてこんな人のために頑張らないといけないんだ」と心の中で葛藤を起し、「患者さんのために」という言葉のせいで心が壊れてしまうこともしばしばです。

私はやりがいが感じられるときももちろんありますが、性格の悪い患者に出会うと、仕事をやめたくなる時があります。

給料も安く、やりがいも得られないとなると何のために仕事をしているのか分からなくなる時があります。
やりがいがある仕事とは一見良いようですが、長く仕事をしているとそのやりがいにすら慣れてしまいます。

結局、人間は努力した結果が良い方向に変化していくからこそ、幸せを感じるのであり、やりがいというのはあまり変化しないものなので慣れてしまうのです。
幸福な人生の重要な条件がわかる。ひとつは、いろんな障害を乗り越えながら、よい方に「変化」していくこと。それに比べて、なんの変化もない人生や、マイナス方向に変化する人生は幸福度が低い。  もうひとつ重要なのは、 最後がプラスになること。これをピークエンド効果といって、日本語では「終わりよければすべてよし」のことだ。
人生は攻略できる
勉強することで臨床能力が向上し、会社や患者さんから評価され、給料が上がっていくのが理想ですが、現実はそうではなく、患者さんから評価されることはあっても会社からは評価されず、給料は変わらないのが現実です。

したがって、いつまでもやりがいだけで仕事をするのは難しいでしょう。

勉強しても金銭面では報われない

勉強しても報われない理学療法士
先ほど説明した通り、新人理学療法士とベテラン理学療法士の単価の違いはなく、病院の収益は患者さんの数でしか変わりません。

理学療法士が1日にできるリハビリできる数には上限がありますので、単価を上げられない以上MAXにリハビリをしても上限にいきつきます。

ということは、ひたすら勉強し最高の腕を持ち、そのおかげで患者さんの数が増えてたとしても、リハビリ単価が変わらないので給料が増えることはありません。

そもそも1日の仕事でリハビリの単位数が20単位(ほぼMAX)ある職場は、理学療法士の腕に関係なく患者さんがいるということですから、営業努力する必要すらありません。

そうなると経営陣の立場から病院の収益を最大化するには、給料の安い若い新人にリハビリをフル単位でやらせることになります。

つまりは、病院としてはベテラン理学療法士は管理職として一人いればよく、他は若手の方が助かるわけです。

理学療法士協会は専門理学療法士や認定理学療法士なるものを作りましたが、資格を持っていようといまいとリハビリの単価は上がらないので、まさに自己満足の資格といえます。

勉強をして患者さんが回復していく姿をみるのは、とてもやりがいを感じられ理学療法士になってよかったなと思う瞬間です。

といっても、理学療法士も生活していかなければいけません。

どれだけ仕事に充実感を得ていても、プライベートで不自由な暮らしをしているならば生活は安定しないでしょう。

本来ならば転職で年収UPを目指すのが普通でしょうが、地方に住んでいるとどこでも給料水準は同レベルです。

訪問リハビリはまだ給料水準は高いですが、令和6年度の介護報酬改定で理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の訪問回数が看護職員の訪問回数を超えている場合、理学療法士等の訪問1回8単位を減算することなり、リハビリ職員はあまり訪問看護ステーションではいらなくなりました。

さらに訪問リハビリは、1日中リハビリで休む暇もなく、エアコンがなく、汚い家だと地獄をみるので躊躇してしまいます。

私は老健で利用者さんの家に訪問することが結構ありますが、あまりの汚さに辟易してしまいます。

高齢者は失禁が多いため、尿臭もすごく長時間リハビリをすることにかなりの抵抗感を覚えます。

私は考え方を改め直し、給料が上がらないならそれ以外で充実させようと思い、実家から通え、年間休日が多く、残業がなく、1日のリハビリ単位数が少ない老健に転職しました。

年収は変わっていませんが、実家から通えるようになったので、支出を大幅に減らすことができました。

これからの理学療法士の生存戦略としては、本職では給料UPに期待せず、安定した収入を得て、副業で稼いでいくのが最適解だと思っています。

そのためにも、できるだけ楽な職場を探し、副業で何をするのか考えてみてください。
以下の記事が参考になれば幸いです。

理学療法士になるまでに多額のお金と時間がかかる

学費のイメージ
理学療法士になるためには専門学校にいくか、大学に行かなければなりません。

専門学校は3年。大学は4年です。専門学校で約420万円ほど、大学の私立では約660万円ほどかかります。
(出典:ベスト進学ネット

これは学費だけなので、下宿したり、交通費、教科書代、交際費を足せばもっと増えます。

奨学金を借りればいいと簡単に思っているかもしれませんが、理学療法士の給料で奨学金を返していくことがどれだけ大変か考えたことありますか?

第一種と第二種を満額借りれば、月に約3万円ほど返済しないといけません。(返済するのに15年ほどかかる)
大体理学療法士の手取り20万円ぐらいになると思いますが、3万円ひいたらたった17万円しか残りません。

今後は、昇給で手取りが増えるよりも、少子高齢化の世の中では税金で手取りが減っていく方が割合として大きくなります。

卒業した時点で660万円もの借金を背負い、少ない給料で頑張らないといけない理学療法士は「理学療法士になるのはやめとけ!」と言いたくなるのも分かってくれると思います。
泣くねこ

やっと奨学金400万円借金を返し終わりました・・・

就職するためには今の時代は大卒は必須ですが、大学を卒業できたとしても給料が頭打ちでは、費用対効果が悪いと言わざるを得ません。

ただし、理学療法士は偏差値42.5でも専門学校に入学できることから考えると、言葉は悪いですが馬鹿でも国家試験に受かれば理学療法士になれるので、そもそも大した職種ではないともいえます。(出典:みんなの大学情報

自分の能力が高いと分かっているならば、理学療法士は目指さずにさらに上位の職種に就くべきだと私は考えます。

キャンパスライフはあってないようなもの

大学で勉強する女性たち
大学生活といえば、バイトにサークルに合コン、友人と車に乗って遊びに行ったり、彼女を作ってエンジョイしたりと授業時間以外は自由に遊べると思っていると思います。

普通の大学ではそうですが、医療系の大学はそうではありません。

1~5限目までみっちり授業があり、夢のキャンパスライフにはほど遠いのが現状です。



親戚のお兄さんやお姉さん、先輩方の大学生活ぶりをみて自由で楽しそうと思ってしまいますが、医療系学生は大学生だからと時間がたっぷりあると思っていると理想と現実のギャップに苦しみます。

といっても私の同期はたくましかったので、それでも遊ぶ人は遊んでいたし、バイトする人はバイトして、彼女を作って十分エンジョイしていました。

上手く学校の勉強をこなし、十分に大学生活を楽しんでほしいと思います。

理学療法士の学校での生活については下記の記事を参考にしてください。

人間関係で悩むことが多い

人間関係に悩む理学療法士
理学療法士は同僚だけでなく、患者さんとも接しないといけません。

同僚だけでも結構ストレスが溜まりますが、それに加えて患者さんの我儘に付き合う必要もでてきます。

ごく一部の認知症の高齢者は暴言・暴力があったり、我儘を言いたい放題であったりと苦労する部分が多いです。

精一杯リハビリをした患者さんに暴言を吐かれたときは本気で理学療法士を辞めたいと思ったこともあります。

私は何度か理学療法士を辞めたいと思ったことがありますが、すべて人間関係でした。

因みに、一番最初の職場を辞めた時も人間関係が原因です。
もちろん、同僚がいなければ仕事は成り立ちませんし、同僚がいるおかげで毎日楽しく仕事が出来ています。

また、ほとんどの高齢者は自分の家族のように接しているのでとても愛おしく感じられます。

言葉で上手く説明しにくいのですが、自分のおじいちゃん、おばあちゃんと接するような感覚といえばわかってもらえるでしょうか?

手間のかかる利用者さんも時間が経てば「しょうがないな」と思えるようになりますし、人間関係はどこにいっても不平不満があるものと割り切れば、なんとか仕事を続けられます。

就職活動&転職活動は一般職に比べて楽

転職活動をする理学療法士の男性
『理学療法士は生活できない』と散々悪いところばかり述べてきましたが、理学療法士という医療職は他の一般職に比べて就職&転職が楽にできます。

というのも、資格の力は絶大で働く場所さえ選ばなければとりあえず就職先が見つかるからです。

なぜそんなことを言い切れるかというと、私は10年以上のフリーター生活の後、理学療法士の学校に進み、37歳で初めての就職を果たしました。

職歴なしの37歳を正社員として雇ってくれるところが普通あると思うでしょうか?

本来ならば製造業の派遣社員ぐらいしか働く場所はなかったと思います。

また、私は40歳で転職活動をしており、経歴や職歴が悪いのにもかかわらず、転職活動に成功しています。

いかに医療職の資格の力が絶大か分かっていただけたでしょうか?

人間関係で悩みやすい医療職ですが、転職しやすければ人間関係で限界がきても辞めやすくなると思います。

給料が低すぎて理学療法士として生活していくのはやっとですが、公務員を除けば正社員としての安定さは他の職種に勝ると思っています。

理学療法士では生活できない!理学療法士で食べていくには?

副業をする理学療法士
少子高齢化がさらに進み、国の借金が増えている現状を鑑みるに医療報酬や介護報酬頼みのリハビリ業界が今後伸びるとはとても思えません。

自費リハを目指すのも一つの手ですが、勉強量が圧倒的に増えるだけでなく、実力がなければ淘汰される職場なのでリスクが高く、相当やる気のある人以外おすすめできません。

比較的給料の高い訪問リハに転職するのも一つの手ですが、先ほどもお話しした通り、介護報酬が減算されているのをみるに訪問リハビリもいつまでも稼げる職場にはならないでしょう

したがって、消去法で考えると、理学療法士が食べていくには転職か副業しかありませんが、転職したからといって年収が上がる見込みはほとんどありません。

実際に厚生労働省の調査をみてみると、令和3年の調査では、転職した人のうち、年収が上がった人は34.6%、下がった人は35.2%、変わらない人は29.0%でした。

下記の表から分かるように、若い頃の方が年収が増加傾向なのがわかります。
出典:令和3年雇用動向調査結果の概況
といっても、全体を見ると64.2%は給料が変わらなかったか、下がったので理学療法士という職種で転職を機会に給料アップを望むことがいかに難しいかがよく分かります。

そうなると理学療法士が年収を上げる方法はさらに消去法で副業しかない結論に至ります。

私は副業としてブログ活動をしていますが、1年以上かけて月5桁以上の副収入を得られるようになりました。

理学療法士の昇給額を考えると、副業の方が圧倒的に収入は増えます。

ブログのいいところは、隙間時間に好きな場所で作業ができるところです。

私は朝の時間を利用して毎日1~2時間ブログ活動をしています。

普通に働いる場合、時間を作りやすく作業効率が良いのがやはりです。
朝のわずかな時間で毎月5桁以上お金が入ってくるのですから、結構おいしい話ではないでしょうか?

副業をする際の注意点としては、あくまで副業と割り切りあまりのめりこまないことです。

Youtuberを見ていれば分かると思いますが、自分でお金を稼ぐというのはとても難しく、収益も安定しないので副業を主にしてしまうと収益が下がったときに不安に駆られたりしてストレスになってしまいます。

稼げているのはごく一部の人であり、副業に時間を割いたからといって、比例するように収益が上がるわけではありません。

副業を長く続けるコツは、楽しみながら小遣い程度で稼げればいいと割り切ることです。

副業に関しては詳しくは下記の記事を参考にしてください。
私は転職を一回していますが、経歴が悪いため、給料アップは断念しました。
それ以外の条件の年間休日、残業なし、仕事が比較的楽に関しては概ね私の望んだ形の職場に就職できました。

詳しくは下記の記事を参考にしてください。

理学療法士を続ける理由は、自分と家族を食わせるため

本気で理学療法士を目指している男性
若い頃は情熱ややりがいに燃えていても、仕事に慣れてくるとどうしてもお金のことを気にし始めます。

「患者さんのため」「患者さんの笑顔が観たい」確かにその通りではありますが、仕事をする根本的な理由は、誰もが自分と家族を食べさせていくためでしょう。
会社は他人が作ったお金儲けのための、ただの箱。そこはあくまでも 他人の箱庭 なんやから、自分の思うような役割に就けなくても、気にせんでええのになあ。他人が輝こうが、出世しようが自分の食い扶持が稼げればええやないの。仕事をする一番の目的は、自分や家族を食べさせるためでしょ。
不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方
自分を犠牲にして会社と患者に滅私奉公できるほどの聖人君子ならいいですが、ほとんどの人はお金が目的で働いているのですから必ず給料面で不満になります。

したがって、これから理学療法士を目指す人は、理学療法士は給料が低いことを前提に+αのスキルの習得が必須になってきます。

+αのスキルというのは年収に直結しないスキルではなく、しっかりとマネタイズ(お金になる)できるスキルです。

理学療法士になるということは給料が低いことは分かりきっているのですから会社に文句を言っても仕方ありません。

それならば、学生時代に副業の芽を育てて、会社の給料に頼らなくても食っていける方法を模索したほうが賢い選択です。

理学療法士では生活できないが、それでも理学療法士を選ぶ理由

高齢者をリハビリする理学療法士
私が理学療法士を選ぶ一番の理由としては、理学療法士の専門性にあります。

理学療法を勉強すればするほど、患者さんを良くできる可能性は上がりますし、勉強時間と成果は比例しているので私としてはそれが一番のやりがいに繋がっています。

2番目の理由としては、私のどうしようもない性格にあります

パソコンは得意な方なのですが、8時間ずっとPCとにらめっこは目の疲れや脳の疲れのため長時間することができません。

といっても、8時間ずっと体力仕事をできるほどの体力もないので、デスクワーク半分、体力仕事半分である理学療法士という仕事が自分に合っているのです。

3番目の理由として、極度のコミュニケーション障害があり、他人との会話にひどく疲れてしまうのため、高齢者とのんびりお話しできるぐらいが自分の性に合っています。

理学療法士という職業は給料面だけでみれば、不満をいいたくなる職業ではありますが、他の部分に目を向けることで多少なりとも不満は和らぐでしょう。

仕事の本音というサイトがありますが、結局どの仕事に就いたとしてもそれはそれで不平不満はあるものなので、どの職業になろうが、どこの会社に転職しようが100%自分を満足させてくれることはありません。

先ほどご説明したように理学療法士の給料が安くても副業でいくらでもカバーできますし、お金で職業を選ぶよりも自分の性格に合っている職業を選んだ方が自分らしく生きられると思います。

理学療法士になるかを決めるのは、自分に性格に合っているかどうか

理学療法士は生活できないから、やめとけのイメージ
給料面から考えると、これから理学療法士を目指す方には「理学療法士はやめとけ!」と言いたいのが本音です。

しかし、理学療法士という仕事自体はやりがいがあり、患者さんとリハビリしながらお話しするのは楽しいです。

ただ、それだけでは生活できないのは当たり前ですし、人は努力した量に対して成果を求める生き物なので、理学療法士の仕事を一生懸命にやればやるほど、不平不満が生まれやすいです。

一生懸命にやっている理学療法士といい加減にやっている理学療法士の給料が同じわけですから当然でしょう。

したがって、理学療法士はどれだけ頑張っても給料は上がらないと割り切り、必死になりすぎず淡々と仕事をすることが理学療法士を続けるコツです。

散々理学療法士に対して否定的な意見を述べてきましたが、私がもし人生をやり直すとしても理学療法士を選ぶと思います。

なぜなら、先ほどお話ししたように私は椅子に座ったままずっとPCとにらめっこできませんし、かといって体力がないので体力仕事ができません。

のんびりと田舎の老健で、高齢者のお話しすることが性に合っているのです。

最終的に年収云々ではなく職を決めるのは自分の性格に合っているかどうかだけです。

今の時代は副業でいくらでも年収をカバーできる時代なので、理学療法士の給料だけでは生活できないのは確かですが、理学療法士であっても生活する方法はいくらでもあります。

ただし、冒頭でもお話ししたように副業をまったく考えていないようでしたら、理学療法士を目指すのはやめといた方がいいというのが私なりの結論です。

理学療法士という仕事に魅力を感じて、自分に性に合っていると思うならば迷わず理学療法士を目指してもよいと思います。
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