現役理学療法士が語る「理学療法士はやめとけ」と思う理由

現役理学療法士が語る「理学療法士はやめとけ」と思う理由
のんねこ

結論からいうと、まじで理学療法士を目指すのはやめとけ!
と思います・・・

これから理学療法士を目指す学生には夢を壊すようで申し訳ないなと思います。

しかし、人生設計をせず憧れだけで理学療法士を目指す学生がやたら多いと思うのは気のせいでしょうか。

私が受験した某大学でも定員割れなんてことは絶対なく、あまりの受験者数の多さに定員より多くとっていました。

理学療法士を目指した理由を同期に聞くと、部活でスポーツでしていて怪我をきっかけに理学療法士にお世話になり、憧れてなる人が多かったです。

高校生時代は夢や憧れて職業を選ぶ傾向が強いように感じます。

そういった背景には、生活費はすべて親が出してくれているので、自分のお金で生活していくということがまったく理解できていないことにあるのではないでしょうか。

私が理学療法士はやめとけと思う一番の理由は、

『給料が少なく、昇給もほとんどないため、将来家庭を持って生活していけないから』

です。

因みに、憧れで過ごしてきた学生時代とは違い、就職してからは同期のほとんどが「こんな給料じゃ食っていけない」と嘆いていました。
目次

理学療法士はオワコン

給料が安い

理学療法士の男女の年収中央値は平均年収.JPによると351万円です。(男性:390万円、女性:312万円)
(※PT・OTの平均年収は409万6400円 厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査)

理学療法士は昔は数が少なかったこともあり、高齢の理学療法士はかなり高額の年収をもらっています。

平均年収では、そういった人たちも含めた平均になってしまうので、中央値の方が実際の全体の年収に近いです。

私はこの年収の額を2年目でもらえていました。
「なら、給料いいじゃん」と思われるかもしれませんが、理学療法士は初任給がいいのは有名です。

大卒の初任給の平均額は22万6,000円です。私の初任給で23万5,000円でした。

しかし、理学療法士は昇給がほとんどありません。

一般の大企業の昇給額の平均が6,199円、中小企業の昇給額の平均が4,765円です。

私が勤めていた老人保健施設では昇給額が2年間で3,000円でした。10年勤めても、15,000円しか増えません。
私のところだけかと思いましたが、病院で働いている友人に聞きましたが、1,000~2,000円ほほどらしく、大差ありませんでした。

理由は簡単で医療保険や介護保険内ではリハビリの点数が決まっています。

新人理学療法士だろうがベテラン理学療法士だろうが病院や施設に入ってくる金額は、理学療法士がどれだけリハビリをしたかの時間だけできまってしまいます。

特に介護保険下の理学療法士は、施術料は元々サービスの料金内に含まれているため、理学療法士を最低限の人数で回すのが経営的には一番得をすることになります。

そのため、給料を上げたくても収入が変わらないのであげることができないわけです。

共働きならば生活できないことはないけれど、贅沢はできない

4人家族の1ヶ月あたりの生活費はおそよ28万円です。
※住居費(寮、社宅、実家暮らし含む)18,388円として計算されています。
※教育費も含んだ計算となります。
参考:ナビナビ保険
参照:家計調査(二人以上の世帯)2020年(令和2年)表1‐1|総務省統計局
参照:家計調査(家計収支編)総世帯・詳細結果表(2020年)表4|総務省統計局

先ほどの給与水準だと理学療法士の手取り額は20万前後です。
奥さんと合わせたら40万前後になります。

共働きの世帯ならば、なんとか貯金しながら生活できることになります。

しかし、あくまで平均ですので、教育費のあまりかからない時期にお金を貯めておかなければ後々苦労することは目に見えています。

理学療法士の給料では、贅沢はできないけれど、慎ましく暮らすことはできそうです。

では何が問題かというと、ちょっといい車に乗る、最新のスマホに替える、外食に行く、旅行にいくなど人としての欲望を抑える必要がでてくるということです。

人は他人の生活を妬むモノ。SNSがある今の世の中では余計に他人の投稿しては一喜一憂させられます。

子供はかけがえのないモノに変わりありませんが、窮屈な生活を強いられることになるでしょう。
しょんぼりねこ

毎日一食100円で頑張ってます

やりがい搾取が多い

やりがい搾取と聞けば、なんとなく意味は分かると思いますが、wikipediaによれば『やりがい搾取とは経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為をいう。』のことをいいます。

理学療法士だけでなく、医療職にこの傾向が強く、やたら「患者さんのために」を連呼する人がいます。

学生の内は特に騙されやすく、「自分のことよりも患者さんのことを考えないといけないんだ」とマインドコントロールされやすいです。

患者さんためならば安い賃金でも働き、患者さんのためならば残業も当たり前、患者さんのためならば自分の心も体も壊そうと患者さんに寄り添う必要があるとある意味奴隷のような扱いを受けます。

私の職場でもサービス残業が当たり前になっているので定時に仕事が残っていようが帰るようにしています。

某大学病院では、タイムカードをきらせた後に残って残業させられるそうです。

やりがいと言っても、良い患者もいれば、性格の悪い患者もいます。

性格の悪い患者を相手にしていれば、「どうしてこんな人のために頑張らないといけないんだ」と心の中で葛藤を起し、「患者さんのために」という言葉のせいで心が壊れてしまうこともしばしばです。

私はやりがいが感じられるときももちろんありますが、性格の悪い患者に出会うと、仕事をやめたくなる時があります。

給料も安く、やりがいも得られないとなると何のために仕事をしているのか分からなくなる時があります。

勉強しても金銭面では報われない

先ほど説明した通り、新人理学療法士とベテラン理学療法士では収入は患者さんの数でしか変わりません。

理学療法士が1日にできるリハビリできる数には上限がありますので、単価を上げられない以上MAXにリハビリをしても上限にいきつきます。

ということは、ひたすら勉強し最高の腕を持ち、そのおかげで患者さんの数が増えてたとしても、リハビリ単価が変わらないので給料が増えることはありません。

患者さんが回復していく姿をみるのは、とてもやりがいを感じられ理学療法士になってよかったなと思う瞬間です。
しかし、理学療法士も生活していかなければいけません。

どれだけ仕事に充実感を得ていても、プライベートで不自由な暮らしをしているならば生活は安定しないでしょう。

理学療法士になるまでに多額のお金と時間がかかる

理学療法士になるためには専門学校にいくか、大学に行かなければなりません。

専門学校は3年。大学は4年です。専門学校で400万ほど、大学の私立では600万ほどかかります。
これは学費だけなので、下宿したり、交通費、教科書代、交際費を足せばもっと増えます。

奨学金を借りればいいと簡単に思っているかもしれませんが、理学療法士の給料で奨学金を返していくことがどれだけ大変か考えたことありますか?

第一種と第二種を満額借りれば、月に約3万ほど返済しないといけません。(返済するのに15年ほどかかる)
手取り20万から3万ひいたらたった17万しか残りません。

今後は、昇給で手取りが増えるよりも、少子高齢化の世の中では税金で手取りが減っていく方が割合として大きくなります。

卒業した時点で600万もの借金を背負い、少ない給料で頑張らないといけない理学療法士は「理学療法士になるのはやめとけ!」と言いたくなるのも分かってくれると思います。
泣くねこ

現在、奨学金で400万円借金があります・・・

キャンパスライフはあってないようなもの

大学生活といえば、バイトにサークルに合コン、友人と車に乗って遊びに行ったり、彼女を作ってエンジョイしたりと授業時間以外は自由に遊べると思っていると思います。

普通の大学ではそうですが、医療系の大学はそうではありません。

1~5限目までみっちり授業があり、夢のキャンパスライフにはほど遠いのが現状です。

それでも、遊ぶ人は遊ぶし、バイトする人はバイトしています。

思った以上に自由がないことは覚悟していてください。

理学療法士の学校での生活については下記の記事を参考にしてください。

人間関係で悩むことが多い

理学療法士は同僚だけでなく、患者さんとも接しないといけません。

同僚だけでも結構ストレスが溜まりますが、それに加えて患者さんの我儘に付き合う必要もでてきます。

認知症の高齢者は特に暴言・暴力を伴いやすくまともに関わっているとかなり精神をすり減らされます。

私は何度か理学療法士を辞めたいと思ったことがありますが、すべて人間関係です。

因みに、一番最初の職場を辞めた時も人間関係が原因です。

理学療法士で食べていくには?

少子高齢化がさらに進み、国の借金が増えている現状を鑑みるに国におんぶ抱っこのリハビリ業界が伸びるとはとても思えません。

自費リハを目指すのも一つの手ですが、勉強量が圧倒的に増えるだけでなく、実力がなければ淘汰される職場なのでリスクが高くやる気のある人以外おすすめできません。

比較的給料の高い訪問リハに転職するのも一つの手ですが、汚い家も多く、エアコンをつけてくれない家だと働く環境としては地獄です。

したがって、消去法で考えると、理学療法士が食べていくには転職副業しかないと思っています。

私は副業としてブログ活動をしていますが、8カ月で月8000円ほどの副収入を得られるようになりました。
理学療法士の昇給額を考えると、副業の方が圧倒的に収入は増えます。
ブログのいいところは、隙間時間に好きな場所で作業ができるところです。

副業に関しては詳しくは下記の記事を参考にしてください。
私は転職を一回していますが、経歴が悪いため、給料アップは断念しました。
それ以外の条件の年間休日、残業なし、仕事が比較的楽に関しては概ね私の望んだ形の職場に就職できました。

詳しくは下記の記事を参考にしてください。

まとめ

しつこいようですが、生半可は気持ちでこれから理学療法士を目指す方には「理学療法士はやめとけ!」といいたくなります。

しかし、理学療法士という仕事自体はやりがいがあり、患者さんとリハビリしながらお話しするのは楽しいです。

先ほどは否定しましたが、これから高い志を持ち本気で理学療法士を目指すならば自費リハを目指すべきでしょう。

自分のリハビリの単価を上げれる自費リハは、リスクがあるものの勉強しただけ、やりがいと収入を増やすことができます。
※自費リハを目指すには、経験(10年以上)と知識が豊富にないとだめなので、高年齢の私は諦めました。
個人的には、費用対効果と時間帯効果はそんなによくないと思っています。

一度きりの人生です。職業選びで後悔しないようにこの記事を参考にしてみてください。

ネガティブな話ばかりしてしまいましたが、もちろん理学療法士の良いところもあります。
下記の記事を参考にしてみてください。
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