理学療法士は生活できない!本気でないならば理学療法士はやめとけ

理学療法士は生活できない!本気でないならば理学療法士はやめとけ
悩みねこ

理学療法士になりたいと思っているんですが、やめといた方がいいのでしょうか・・・

これから理学療法士を目指す学生には夢を壊すようで申し訳ないなと思いますが、生活のことだけを考えるならば理学療法士を目指すのはやめといた方がいいというのが私なりの結論です。

色々な学生さんに会ってきましたが、人生設計をせず憧れだけで理学療法士を目指す学生がやたら多いと思うのは気のせいでしょうか。

私が受験した某私立大学でも定員割れなんてことは絶対なく、あまりの受験者数の多さに定員より多くとっていました。

理学療法士を目指した理由を同期に聞くと、部活でスポーツでしていて怪我をきっかけに理学療法士にお世話になり、憧れてなる人が多かったです。

高校生はどちらかといえば夢や憧れて職業を選ぶ傾向が強いように感じます。

そういった背景には、生活費はすべて親が出してくれているので、自分のお金で生活していくということがまったく理解できていないことが理由ではないでしょうか。

私が理学療法士はやめとけと思う一番の理由は、

『給料が少なく、昇給もほとんどないため、将来家庭を持って生活していけないから』

です。

理学療法士は一人暮らしならばまともに生活できません。学校を卒業するのに奨学金を借りれば尚更難しくなります。

因みに、理学療法士に憧れで過ごしてきた学生時代とは違い、就職してからは同期のほとんどが「こんな給料じゃ食っていけない」と嘆いていました。

ただ、ここでは理学療法士になることを否定したいわけではありません。

あくまで年収にこだわるような人には理学療法士に向いていないと言いたいだけです。

本気で理学療法士の仕事に憧れなりたいと思っているならば、むしろこんなにやりがいのある仕事はないと言い切れます。

あくまでこの記事は『あなたの理学療法士になりたい気持ちは本物ですか?』という確認です。

といっても、何年も働くうちに理学療法士という職業でやっていく決心が生まれるものなので、今はあやふやな気持ちでも、そこまで気を落とさなくても大丈夫です。

私も学生時代は年収ばかりにこだわり、理学療法士の仕事に向き合っていなかったので気持ちは痛いほど分かります。

どこでターニングポイントになって「理学療法士に本気でなりたい」と思うかは人それぞれです。

やはり一番に「理学療法士に本気でなりたい」と思わせてくれるのはは人との出会いです。

治療技術と自分の信念を持った良き理学療法士に出会うことができれば、本物の理学療法をみることができ、「理学療法士になりたい」と思わせてくれるはずです。

少なくとも私は今の同僚や整体の理学療法士の先生に出会えて、理学療法士としての仕事のあり方や治療技術を学ぶことができています。

ただ、この記事を読んで「もう理学療法士になりたいくない」と思うようであれば、理学療法士になることを諦めた方が無難だと言い切れます。
目次

理学療法士は生活できない!?現役理学療法士の現状

給料が安い

給料が低くて落ち込む理学療法士の男性
理学療法士の男女の年収中央値は平均年収.JPによると351万円です。(男性:390万円、女性:312万円)
(※PT・OTの平均年収は431万円 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」)

理学療法士は昔は数が少なかったこともあり、高齢の理学療法士はかなり高額の年収をもらっています。

平均年収では、そういった人たちも含めた平均になってしまうので、中央値の方が実際の全体の年収に近いです。
私はこの年収の額を2年目でもらえていました。

「なら、給料いいじゃん」と思われるかもしれませんが、理学療法士は初任給がいいのは有名です。

大卒の初任給の平均額は22万6,000円です。私の初任給で23万5,000円でした。

しかし、理学療法士は昇給がほとんどありません。

一般の大企業の昇給額の平均が6,199円、中小企業の昇給額の平均が4,765円です。

私が勤めていた老人保健施設では昇給額が2年間で3,000円でした。10年勤めても、15,000円しか増えません。

現在働いている老人保健施設では年間600円ほどしか昇給がありません。

求人票には、1月あたり〇〇〇〇円(前年度実績)と書いてありますが、ほとんど嘘だと思った方がいいでしょう。

昇給が低いのは私のところだけかと思いましたが、病院で働いている友人も、昇給額は年間1,000~2,000円とほぼないに等しく、大差ありませんでした。

理由は簡単で医療保険や介護保険下ではリハビリの点数(20分あたりのリハビリ料)が決まっています。

医療保険下では新人理学療法士だろうがベテラン理学療法士だろうがリハビリ料には差はなく、病院に入ってくる収入は理学療法士がどれだけリハビリをしたかの時間だけで決まってしまいます。

要するに医療保険下では8時間勤務内で8時間ずっと理学療法士にリハビリさせることが経営側としては一番儲かるわけです。

実際には8時間ずっとリハビリをさせられることはないですが、病院で働いている友達は7時間近くずっとリハビリをしているそうです。

理学療法士という仕事が、どれだけ体力仕事なのか分かってもらえるでしょうか?

介護保険下では、理学療法士の施術料は元々サービスの料金内に含まれているため、理学療法士を最低限の人数で回すのが経営的には一番得をすることになります。

そのため、給料を上げたくても施設の収入が変わらないのであげることができないわけです。
因みに他の医療職と比べてみると
職業別平均年収
薬剤師583万円
診療放射線技師544万円
看護師508万円
臨床検査技師509万円
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士431万円
介護福祉士363万円
参照元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
理学療法士という職種が如何にに給料が低いのかが良く分かります。

理学療法士と同じように3年制の専門学校や4年の大学でなれる医療職は他にも看護師や臨床検査技師など多いですが、同じ時間とお金をかけても、ここまで給料差が開くと正直やってられない気持ちになります。

といっても、理学療法士は夜勤がないので、選ぶ人も多いようです。

共働きならば生活できないことはないけれど、贅沢はできない

お金がなくて贅沢できない理学療法士の男性
4人家族の1ヶ月あたりの生活費はおそよ33.3万円です。
※住居費(寮、社宅、実家暮らし含む)17,043円として計算されています。
※教育費も含んだ計算となります。
参照:「家計調査報告書」(4人以上の世帯)2022年(令和4年)表3-8|総務省統計局
参照:「家計調査報告書」総世帯・詳細結果表(2022年)表1-1|総務省統計局

先ほどの給与水準だと理学療法士の手取り額は20万前後です。
奥さんと合わせたら40万前後になります。

共働きの世帯ならば、なんとか貯金しながら生活できることになります。

しかし、あくまで平均ですので、教育費のあまりかからない時期にお金を貯めておかなければ後々苦労することは目に見えています。

理学療法士の給料では、贅沢はできないけれど、慎ましく暮らすことはできそうです。

では何が問題かというと、ちょっといい車に乗る、最新のスマホに替える、外食に行く、旅行にいくなど人としての欲望を抑える必要がでてくるということです。

人は他人の生活を妬むモノ。SNSがある今の世の中では余計に他人の投稿しては一喜一憂させられます。

子供はかけがえのないモノに変わりありませんが、窮屈な生活を強いられることになるでしょう。
しょんぼりねこ

毎日一食100円で頑張ってます

やりがい搾取が多い

やりがいをもって仕事をする理学療法士
やりがい搾取と聞けば、なんとなく意味は分かると思いますが、wikipediaによれば『やりがい搾取とは経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為をいう。』のことをいいます。

理学療法士だけでなく、医療職にこの傾向が強く、やたら「患者さんのために」を連呼する人がいます。

学生の内は特に騙されやすく、「自分のことよりも患者さんのことを考えないといけないんだ」とマインドコントロールされやすいです。

患者さんためならば安い賃金でも働き、患者さんのためならば残業も当たり前、患者さんのためならば自分の心も体も壊そうと患者さんに寄り添う必要があるとある意味奴隷のような扱いを受けます。

とにかく、「患者さんのために」と連呼してくる気持ち悪い理学療法士には要注意です。
私の前の職場ではサービス残業が当たり前になっており定時に仕事が残っていようが帰るようにしていました。

某大学病院では、タイムカードをきらせた後に残って残業させられるそうです。

やりがいと言っても、良い患者もいれば、性格の悪い患者もいます。

性格の悪い患者を相手にしていれば、「どうしてこんな人のために頑張らないといけないんだ」と心の中で葛藤を起し、「患者さんのために」という言葉のせいで心が壊れてしまうこともしばしばです。

私はやりがいが感じられるときももちろんありますが、性格の悪い患者に出会うと、仕事をやめたくなる時があります。

給料も安く、やりがいも得られないとなると何のために仕事をしているのか分からなくなる時があります。

勉強しても金銭面では報われない

勉強しても報われない理学療法士
先ほど説明した通り、新人理学療法士とベテラン理学療法士の単価の違いはなく、病院の収益は患者さんの数でしか変わりません。

理学療法士が1日にできるリハビリできる数には上限がありますので、単価を上げられない以上MAXにリハビリをしても上限にいきつきます。

ということは、ひたすら勉強し最高の腕を持ち、そのおかげで患者さんの数が増えてたとしても、リハビリ単価が変わらないので給料が増えることはありません。

逆に患者さんの数が増えればそれだけ忙しくなるので、自分の首を絞める羽目になります。

患者さんが回復していく姿をみるのは、とてもやりがいを感じられ理学療法士になってよかったなと思う瞬間です。

といっても、理学療法士も生活していかなければいけません。

どれだけ仕事に充実感を得ていても、プライベートで不自由な暮らしをしているならば生活は安定しないでしょう。

本来ならば転職で年収UPを目指すのが普通でしょうが、地方に住んでいるとどこでも給料水準は同レベルです。

訪問リハビリはまだ給料水準は高いですが、1日中リハビリで休む暇もなく、エアコンがなく、汚い家だと地獄をみるので躊躇してしまいます。

私は老健で利用者さんの家に訪問することが結構ありますが、あまりの汚さに辟易してしまいます。

高齢者は失禁が多いため、尿臭もすごく長時間リハビリをすることにかなりの抵抗感を覚えます。

私は考え方を改め直し、給料が上がらないならそれ以外で充実させようと思い、実家から通え、年間休日が多く、残業がなく、1日のリハビリ単位数が少ない老健に転職しました。

年収は変わっていませんが、実家から通えるようになったので、支出を大幅に減らすことができました。

これからの理学療法士の生存戦略としては、本職では給料UPに期待せず、安定した収入を得て、副業で稼いでいくのが最適解だと思っています。

そのためにも、できるだけ楽な職場を探し、副業で何をするのか考えてみてください。
以下の記事が参考になれば幸いです。

理学療法士になるまでに多額のお金と時間がかかる

学費のイメージ
理学療法士になるためには専門学校にいくか、大学に行かなければなりません。

専門学校は3年。大学は4年です。専門学校で400万円ほど、大学の私立では600万円ほどかかります。
これは学費だけなので、下宿したり、交通費、教科書代、交際費を足せばもっと増えます。

奨学金を借りればいいと簡単に思っているかもしれませんが、理学療法士の給料で奨学金を返していくことがどれだけ大変か考えたことありますか?

第一種と第二種を満額借りれば、月に約3万円ほど返済しないといけません。(返済するのに15年ほどかかる)
手取り20万円から3万円ひいたらたった17万円しか残りません。

今後は、昇給で手取りが増えるよりも、少子高齢化の世の中では税金で手取りが減っていく方が割合として大きくなります。

卒業した時点で600万円もの借金を背負い、少ない給料で頑張らないといけない理学療法士は「理学療法士になるのはやめとけ!」と言いたくなるのも分かってくれると思います。
泣くねこ

やっと奨学金400万円借金を返し終わりました・・・

キャンパスライフはあってないようなもの

大学で勉強する女性たち
大学生活といえば、バイトにサークルに合コン、友人と車に乗って遊びに行ったり、彼女を作ってエンジョイしたりと授業時間以外は自由に遊べると思っていると思います。

普通の大学ではそうですが、医療系の大学はそうではありません。

1~5限目までみっちり授業があり、夢のキャンパスライフにはほど遠いのが現状です。



親戚のお兄さんやお姉さん、先輩方の大学生活ぶりをみて自由で楽しそうと思ってしまいますが、医療系学生は大学生だからと時間がたっぷりあると思っていると理想と現実のギャップに苦しみます。

といっても私の同期はたくましかったので、それでも遊ぶ人は遊んでいたし、バイトする人はバイトして、彼女を作って十分エンジョイしていました。

上手く学校の勉強をこなし、十分に大学生活を楽しんでほしいと思います。

理学療法士の学校での生活については下記の記事を参考にしてください。

人間関係で悩むことが多い

人間関係に悩む理学療法士
理学療法士は同僚だけでなく、患者さんとも接しないといけません。

同僚だけでも結構ストレスが溜まりますが、それに加えて患者さんの我儘に付き合う必要もでてきます。

ごく一部の認知症の高齢者は暴言・暴力があったり、我儘を言いたい放題であったりと苦労する部分が多いです。

精一杯リハビリをした患者さんに暴言を吐かれたときは本気で理学療法士を辞めたいと思ったこともあります。

私は何度か理学療法士を辞めたいと思ったことがありますが、すべて人間関係でした。

因みに、一番最初の職場を辞めた時も人間関係が原因です。
もちろん、同僚がいなければ仕事は成り立ちませんし、同僚がいるおかげで毎日楽しく仕事が出来ています。

また、ほとんどの高齢者は自分の家族のように接しているのでとても愛おしく感じられます。

言葉で上手く説明しにくいのですが、自分のおじいちゃん、おばあちゃんと接するような感覚といえばわかってもらえるでしょうか?

手間のかかる利用者さんも時間が経てば「しょうがないな」と思えるようになりますし、人間関係はどこにいっても不平不満があるものと割り切れば、なんとか仕事を続けられます。

就職活動&転職活動は一般職に比べて楽

転職活動をする理学療法士の男性
『理学療法士は生活できない』と散々悪いところばかり述べてきましたが、理学療法士という医療職は他の一般職に比べて就職&転職が楽にできます。

というのも、資格の力は絶大で働く場所さえ選ばなければとりあえず就職先が見つかるからです。

なぜそんなことを言い切れるかというと、私は10年以上のフリーター生活の後、理学療法士の学校に進み、37歳で初めての就職を果たしました。

職歴なしの37歳を正社員として雇ってくれるところが普通あると思うでしょうか?

本来ならば製造業の派遣社員ぐらいしか働く場所はなかったと思います。

また、私は40歳で転職活動をしており、経歴や職歴が悪いのにもかかわらず、転職活動に成功しています。

いかに医療職の資格の力が絶大か分かっていただけたでしょうか?

人間関係で悩みやすい医療職ですが、転職しやすければ人間関係で限界がきても辞めやすくなると思います。

給料が低すぎて理学療法士として生活していくのはやっとですが、公務員を除けば正社員としての安定さは他の職種に勝ると思っています。

理学療法士では生活できない!理学療法士で食べていくには?

副業をする理学療法士
少子高齢化がさらに進み、国の借金が増えている現状を鑑みるに医療報酬や介護報酬頼みのリハビリ業界が今後伸びるとはとても思えません。

自費リハを目指すのも一つの手ですが、勉強量が圧倒的に増えるだけでなく、実力がなければ淘汰される職場なのでリスクが高く、やる気のある人以外おすすめできません。

比較的給料の高い訪問リハに転職するのも一つの手ですが、汚い家も多く、エアコンをつけてくれない家だと働く環境としては地獄です。

したがって、消去法で考えると、理学療法士が食べていくには転職副業しかないと思っています。

私は副業としてブログ活動をしていますが、1年以上かけて月5桁以上の副収入を得られるようになりました。

理学療法士の昇給額を考えると、副業の方が圧倒的に収入は増えます。

ブログのいいところは、隙間時間に好きな場所で作業ができるところです。

私は朝の時間を利用して毎日1~2時間ブログ活動をしています。

普通に働いる場合、時間を作りやすく作業効率が良いのがやはりです。
朝のわずかな時間で毎月5桁以上お金が入ってくるのですから、結構おいしい話ではないでしょうか?

副業をする際の注意点としては、あくまで副業と割り切りあまりのめりこまないことです。

Youtuberを見ていれば分かると思いますが、自分でお金を稼ぐというのはとても難しく、収益も安定しないので副業を主にしてしまうと収益が下がったときに不安に駆られたりしてストレスになってしまいます。

稼げているのはごく一部の人であり、副業に時間を割いたからといって、比例するように収益が上がるわけではありません。

副業を長く続けるコツは、楽しみながら小遣い程度で稼げればいいと割り切ることです。

副業に関しては詳しくは下記の記事を参考にしてください。
私は転職を一回していますが、経歴が悪いため、給料アップは断念しました。
それ以外の条件の年間休日、残業なし、仕事が比較的楽に関しては概ね私の望んだ形の職場に就職できました。

詳しくは下記の記事を参考にしてください。

理学療法士になってみなければ、分からないこともある

本気で理学療法士を目指している男性
私の学生時代は理学療法士という仕事にまったく魅力が感じず、だらだらと学生生活を過ごしていました。

実習中も「理学療法士という仕事に面白みを感じていません」と言ってバイザーに怒られたくぐらいです。

とりあえず、理学療法士になり1~3年目頃もそんなにやる気は出ず、常に年収のことばかり頭にありました。

ただ、仕事をしているうちに治療効果が上がらない事への挫折感や悔しさ、成長が全くできていないことへの焦りが少しずつ自分の心を変えていきました。

無気力で何十年も仕事をした結果、振り返ると何も残らない人生は想像してみるとどうでしょうか?

私ならば恐怖感を抱いてしまいます。なぜならば、人生は一度きりだからです。

どう生きるかは自分次第ですが、命の使い方を間違えると後悔するのはあなたです。

最初は全くやる気のない私でしたが、仕事をしていくうちに理学療法士としてやっていこうという気持ちが湧いてきました。

そう思った瞬間、年収のことはほとんど気にならなくなりました。

仕事に本気になればなるほど、どうせお金を使っている時間はありません。

お金のことよりも患者さんを良くしたい気持ちの方が圧倒的に大きくなります。
現代の不幸は、仕事を通じてお金を受け取るということを主客転倒していることにその淵源があります。お金のために仕事をするのではないということがわかっていないのです。仕事とは、文明社会を生きる自己の生命の燃焼のためにするものなのです。そして、その結果として肉体を生かすための金銭というものを受け取ることになるのです。つまり、自己の生命燃焼が、他者の役に立つことにより、その代価として金銭を受け取るのだということです。
生命の理念Ⅰ
今は仕事をすれば当然のようにお金がもらえると思ってますし、そもそもお金のために仕事をしていると誰もが信じて疑いません。

しかし、本来の仕事というのは生命燃焼のため、つまりは命を使い切るためにするものです。

といっても、お金がないと生きていけませんから、そのためにお金が必要なり、他者の役に立った場合に金銭を受け取ることができます。

生きていれば当然お金の方に価値を置いてしまうことは私自身もそうなので十分分かります。

ただお金を求めて働く生き方を求めれば求めるほど、仕事を通じて生命燃焼することができなくなってしまいます。

特に仕事に対して無気力になっているあなた、何のために仕事をしているのか分からないあなたは仕事に全力で取り組んでいないのでしょう。

理学療法士という仕事を何年も続けていれば、仕事にも慣れ、どうしてもお金の方に目がいってしまいますが、そうなると毎日愚痴を吐くだけの人生で終わってしまうでしょう。

私から言わせてもらえれば、最高にかっこ悪い生き方です。

理学療法士では生活できないが、それでも理学療法士を選ぶ理由

高齢者をリハビリする理学療法士
私が理学療法士を選ぶ一番の理由としては、理学療法士の専門性にあります。

理学療法を勉強すればするほど、患者さんを良くできる可能性は上がりますし、勉強時間と成果は比例しているので私としてはそれが一番のやりがいに繋がっています。

2番目の理由としては、私のどうしようもない性格にあります

パソコンは得意な方なのですが、8時間ずっとPCとにらめっこは目の疲れや脳の疲れのため長時間することができません。

といっても、8時間ずっと体力仕事をできるほどの体力もないので、デスクワーク半分、体力仕事半分である理学療法士という仕事が自分に合っているのです。

3番目の理由として、極度のコミュニケーション障害があり、他人との会話にひどく疲れてしまうのため、高齢者とのんびりお話しできるぐらいが自分の性に合っています。

理学療法士という職業は給料面だけでみれば、不満をいいたくなる職業ではありますが、他の部分に目を向けることで多少なりとも不満は和らぐでしょう。

仕事の本音というサイトがありますが、結局どの仕事に就いたとしてもそれはそれで不平不満はあるものなので、どの職業になろうが、どこの会社に転職しようが100%自分を満足させてくれることはありません。

先ほどご説明したように理学療法士の給料が安くても副業でいくらでもカバーできますし、お金で職業を選ぶよりも自分の性格に合っている職業を選んだ方が自分らしく生きられると思います。

理学療法士にお金を求めるのならば、理学療法になるのはやめとけ!

理学療法士は生活できないから、やめとけのイメージ
しつこいようですが、生半可は気持ちでこれから理学療法士を目指す方には「理学療法士はやめとけ!」といいたくなります。

しかし、理学療法士という仕事自体はやりがいがあり、患者さんとリハビリしながらお話しするのは楽しいです。

何度も同じ話になりますが一生懸命に理学療法士の仕事に取り組めば、お金のことはそんなに気にならなくなります。

逆を言えば年収にとらわれているうちは、本気で仕事ができていないと思ってください。
どんなにお金を持っていても、どんなに物があっても、どんなに人がうらやむほど幸せであっても、人は決して満足感を感じません。欲しがれば欲しがるほど、まだ足りない、まだ足りないと思う「欲望の堂々めぐり」が起こっているからです。
成功に価値は無い!
どんなに年収が高かろうが、どれだけ成功しようが、もっともっとと欲しがるのが人間です。

その欲望には際限がありません。そうなれば、結局どれだけ年収が上がっても満足できないまま人生が終わるでしょう。

全力で仕事に取り組めば、仕事が楽しくなり、患者さんの笑顔も増え、理学療法士になってよかったと思えるようになります。

因みに、学生の頃は理学療法士になることを後悔した私でしたが、今では手取り20万円ほどであったとしても、理学療法士になったことを後悔していません。

ただ1つ後悔していることは、私は37歳で理学療法士になったので、同年齢の理学療法士に比べ、15年分の経験の差があるということです。

もっともっと理学療法士として働きたいというのが私なりの今の心情です。

一度きりの人生です。職業選びで後悔しないようにこの記事を参考にしてみてください。

ネガティブな話ばかりしてしまいましたが、理学療法士になることを諦めずに自分の中に信念をもって頑張ってほしいと思います。
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