20代後半で挑戦した医学部再受験の末路【後悔しないために】

20代後半で挑戦した医学部再受験の末路【後悔しないために】
悩みねこ

医学部再受験したいけれど、失敗した場合どうなる?
後悔することはない?

最初に自己紹介をしておきますと、22歳で大学中退後フリーターとして5年間働き、27歳のときにフリーターの身でありながら医学部再受験を志しました。

さらに5年ほどフリーター生活を続けながら、医学部に受かるために猛勉強をし続けましたが、結局夢叶わず医学部再受験を断念することになりました。

そんな私の経験をもとにお話しします。

医学部再受験を目指して失敗した場合どうなるのか結論から言わせていただくと、医学部再受験が失敗した後のことを考えておかなければ、お金と膨大な時間を失った挙句、残るものといえば高校までの勉強の知識だけなので、この先生きていけなくなるということです。


もちろん高校での知識を否定するつもりはありませんが、社会人であれば学べてたであろう社会常識や業務経験がその間まったく学べてなかったことになります。

また、社会人であれば稼いでいたであろうお金がまるまる消えることになります。

仮に年収400万として医学部再受験に2年間を費やせば800万円のお金を捨てていることと同意義になります。

医学部再受験のために予備校に行けばさらにお金がかかり、医者になれなければ医学部再受験後にお金を回収することは大変難しくなります。

2年間予備校に通えば大体200万円ほどかかりますが、医学部が失敗した後にそれだけのお金を貯めることがどれだけ大変かはあなた自身が一番よく分かっていると思います。

人生を悔いがないように生きることは大切ですが、夢はほとんど叶うことがなく、努力すればなんとかなるものでもないことを頭に入れておく必要があります。

話しが長くなりましたが、私が医学部受験に失敗した末路はどうなったのかお話ししたいと思います。

これから医学部再受験を目指す人には申し訳ないですが、失敗したあとの現実も知っておきましょう。
目次

私が医学部再受験を志した理由

医学部再受験に挑戦する男性
まず私が医学部再受験を志した理由をお話したいと思います。

当時付き合っていた彼女と一週間音信不通になりました。
一週間も音信不通となると、とても心配になります。何かあったのではないかと生きた心地がしませんでした。

一週間後連絡があり、ある病気で入院していたと彼女は言いました。
倒れて運び込まれたため、連絡できなかったそうです。

自分は男なのに、彼女のために何もできなかったことを後悔しました。
そこで彼女を守れる男になろうと医学部再受験を志すことになったわけです。

ただ、皆さん自身も大切な人を失ったり、TVに影響されたり、自分が病気になったりと一時的な感情で医学部再受験を目指される方が多いと思います。

特に医療系のドラマは人気があり、コードブルーやドクターX、コウノドリなど感情に訴えかけるものが多いので若い世代ほど感情で先走ってしまうところがあります。

しかし、どれだけ想いが強くても年数が経てば経つほどその気持ちも医学部再受験の辛さから、どんどん感情が薄れていきます。

つまりは年数を決めて医学部再受験を志さなければ、月日が経つことにモチベーションを失っていくので要注意です。


他にも現在フリーターをしている人は私と同じように一発逆転を狙って医学部再受験を目指す人もいるでしょう。

もちろん動機が不純でもまったく問題ありませんが、フリーターの身でありながら医学部再受験に月日を費やすことは相当なリスクだと覚悟しておきましょう。

それぐらい20代というのは貴重な年代なのです。

はっきり言ってしまえば、後で詳しくご説明しますが医学部再受験を失敗した後は一般職を断念して他の医療職につくことが最善の策だと思われます。

下記の記事はそのことについて詳しく書いているので参考にしてみてください。

医学部再受験を中学レベルの勉強から開始

医学部再受験の勉強をする女性
この当時は、先ほど紹介した通り、フリーターだったので大学受験の勉強とはまったく関係のない生活をしていました。

高校を卒業してから10年ほど経っていたので、受験勉強の内容なんて全然覚えていません。

医学部再受験の本を読みながら、「中学から勉強し直さないといけないんだ」と知り、中学生の参考書を買ってきて一から勉強をし始めました。

この時は、夢に燃えていたので、医学部に受かるまで何年でも続ける気でいました。

これが私の番最初の失敗です。何年も続けるということは、精神的にも金銭的にも将来的にもよくありません。

先ほどご説明したとおり、1,2年たつと最初の医者になるという強い感情も薄れ、焦りと不安に苛まれるようになります。

金銭的にも、参考書代、予備校代、定期代などがかかり、本来なら働いて稼いでいたお金も失うことになります。

将来的にも、年齢を重ねれば重ねるほど、医学部再受験に失敗した後は不利になります。

私は医学部再受験のせいで初就職するのが38歳とかなりの高齢の就職になってしまいました。

必ず医学部再受験をするなら、期限を決めましょう。親にも迷惑かけますので、3年でだめだったら諦めると誓約書を書くレベルのほうがやる気もわきます。
(※私は最終的に親と誓約書を交わしたおかげで、医学部再受験を諦めることができました。)

医学部再受験の期限を決めて、何年も医学部再受験を続けることはしないようにしましょう。

独学では無理だと悟り、医学部専門の予備校にいく

医学部再受験の予備校の授業
中学の勉強もある程度終え、高校の勉強もある程度やって形になってきたときには、2年たっていました。

ずっと独学で頑張ってきましたが、一人だとメンタルがやられます。

受験勉強での疲れや一人で勉強することの孤独感、そして肩書はフリーターであり、親にも迷惑かけているので、どんどん精神状態が悪くなります。

医学部専門の予備校に通い始めましたが、1年で交通費も合わせると100万円以上かかります。

予備校は、同じ医学部再受験者に出会えて、一緒に切磋琢磨できたことは本当によかったと思っています。

しかし、医学部再受験者はただでさえ、働いていなくてお金がありません。

もし医学部に受からなかったことを考えると、予備校に通うことはかなりのハイリスクハイリターンです。

予備校はお金をかけるだけのメリットはありますが、そもそも一人で独学でできないようなら諦めた方がリスクが少なくていいです。

人生は長いので、医学部再受験に失敗した場合、どうやって生活していくのかしっかり考えてから望みましょう。

私は「医学部に絶対受かる!」と思って、医学部再受験に失敗した後のことを考えてなかったことが第2の失敗だと思っています。

結局私は、予備校に2年通い、合計200万以上をドブに捨ててしまいました。

医学部再受験を宅浪にすべきか予備校にすべきかは下記の記事を参考にしてください。

医学部再受験に失敗した後のことも考えて医学部に望みましょう!絶対受かるというのはただの願望です

医学部再受験は長く続けるほどモチベーションが続かない

勉強のモチベーションが続かない医学部再受験者
医学部再受験の一番の問題はモチベーションだと思います。

どれだけ高い志があったとしても、定期的に刺激をいれないと月日が経つことにモチベーションは下がってしまいます。

人によりけりでしょうが、ただでさえ高校の勉強は楽しくありません。

要するに医学部再受験は勉強が好きでなければ苦痛でしかないので、モチベーションが下がっていくのは当然だといえます。

定期的に医学部再受験の初心を忘れないように、モチベーションを上げていきましょう。

私がモチベーションを上げるのに用いたものです。

ドラマ

医龍

あらすじ
朝田龍太郎、通称「医龍」(いりゅう)がかつて難民キャンプで、世界レベルの救命医療チーム「チーム・メディカル・ドラゴン Team Medical Dragon」のリーダーをしていました。
そんな抜群の腕を持つ天才外科医が、大学病院で新しいメンバーとチーム・メディカル・ドラゴンを発足します。
腐敗した大学病院の病巣に次々とメスを入れ、大きな権力に立ち向かっていく。
医龍はバックミュージックが最高でした。

漫画

義男の空

「高橋義男」という、実在する一人の医師のお話です。
彼は現在、北海道にて小児専門の脳神経外科医として活躍し、多くの子供達を救いつづけています。

障害者の子供たちとあまり馴染みのない分野ですが、義男先生の子供を想う姿に感動させられました。

医師を目指すなら読んでおいて損はないと思います。

実在する人物の方が目指すべき目標がはっきりしてていいと思います。

小説

こちらは医学部再受験時に読んだ本ではありませんが、4年ほど前に読んで、医者とは何かを考えさせられた一冊です。

コードブルーで『ドクター=カッコいい』と定着しましたが、医者の理想論だけを語らないところが素晴らしいと思っています。

最後の医者は桜を見上げて君を想う

『医者=病気を治す』というイメージが強いと思います。

しかし、諦めなければいけない病気もあります。すべての患者を救えることは現実的にはありえません。

人は死にます。そんなことを分からずに、ただひたすら生かすことだけを考える医者もいるように感じます。

最近では、寝たきりのまま胃瘻が増え、ただ生かされているだけの人が増えてきました。

私が現在働いている老健も10人ほどいます。

彼らのQOLとは何でしょうか?毎日そんなことを考えながら仕事をしています。

私が患者さんに挨拶をすると失語(言葉を発することができない)であっても、にこっと笑顔をみせてくれます。
彼らは確かに生きています。

この本は「医療とは何だろう?」と考えるきっかけになると思います。

こういったことには答えがでるわけではありますが、私は一生考え続けることが大切だと思っています。

オープンキャンパス

自分が目指している医学部のオープンキャンパスに参加することをお勧めします。

もちろん周りは学生ばかりですが、恥ずかしいとか言っている場合ではありません。

やはり参加するだけで劇的にモチベーションが上がります。

「自分はここの大学で医学の勉強をするんだ!」という強いイメージを作っておきましょう。

オープンキャンパスは実際に講義形式で医学の話を聞けるので、十分楽しめます。

医学部再受験を頑張って続けるも成績が上がらない

成績が上がらない医学部再受験者の女性
いろいろな勉強法の本を読み、自分なりに効率的に勉強をしているつもりでした。

勉強時間を確保するために睡眠時間を6時間と制限し、予備校までの道のりもひたすら歩きながら勉強していました。

しかし、人には持って生まれた才能があり、どれだけ勉強をしようが能力に限界があります。

私たちが100mを9秒台で走れないように、頭の良しあしもどうしても能力によって差が出てしまいます。

センター試験9割の壁はとてつもなく高いのです。

「勉強は2次関数的に伸びるはずだ。」「今はまだ初期だから伸びないんだ」と自分をごまかしながら勉強をしていました。

自分の能力を過信していたのが第3の失敗です。

人の能力は半分は遺伝、半分は外部環境で決まるそうです。

親ガチャという言葉が流行りましたが、生まれた時点で才能などの持って生まれたものでほぼ自分の行先が決まってしまうのです。

半分の外部環境でなんとかなると思われるかもしれませんが、親が金持ちなら塾にかけれるお金も変わってくるので外部環境でさえ、親で決まってしまいます。

詳しくは下記の記事を読んでみてください。
しかし、私は無能として生まれましたが、私の兄は上位10%の年収をいただいています。(有名大学卒)
同じ親から生まれたとしても、兄のように例外ももちろんあります。

自分の限界を知るためにも、もちろんある程度は頑張ってみることが大切です。

しかし、半年たっても成績がまったく上がらないようだったら諦めた方がいいです。

必ず、能力には限界はあるのだと悟りましょう。自分の能力を見定めることが大切です。

受験に疲れた方は下記の記事を参考にしてください。

自分の能力には限界があるので、早めに自分の能力の限界を見定めるようにする。

医学部再受験に失敗した後の末路

医学部再受験に失敗した男性
トータルでみれば最終的に医学部再受験に5年ほど費やしましたが、模試の成績が6割どまりでまったく上がらずセンター試験も6割どまりで、親との誓約書もあったので進路変更を余儀なくなれました。

医学部再受験を失敗した後はどうしたかというと、医学部を目指すのを諦め、同じ医療職の理学療法士を目指すことにしました。

医学部再受験をして唯一よかったことは、勉強したことがまったくの無駄にならなかったことです。

自分に才能がないと分かれば、レベルを落として他の医療職につけばいいだけですから。

ただ、医者を諦めることができるかが問題になってきます。

『夢=生きがい』になりやすいので、医学部を諦めると自分のアイデンティティを失うことになりかねません。

私の場合は、親との誓約書と受験に疲れ切っていたことが医学部再受験を諦めるきっかけになりました。

誓約書の力は本当に絶大です。自分自身に夢を諦めさせるのが本当に難しいのです。

何度も言いますが、必ず誓約書は作るようにしましょう。時間制限があるほうが、人はやる気が出ます。

話を戻しますが、医学部再受験時代の勉強の貯金があったおかげでなんとか私立の理学療法士専攻の大学に合格することができました。

しかし、実は私立の大学よりも偏差値が低いのにも関わらず、理学療法士専攻の専門学校には落ちています。
理由は下記の記事に書いていますので、もし同じように理学療法士を目指すようなら参考にしてみてください。
私と同じように医学部再受験に失敗して他の医療職を目指す人はいると思うので参考までにアラサーで大学に通うのはどれだけ大変なのかをご紹介したいと思います。

理学療法士を目指すために、某大学に入学したのが33歳のときです。
周りは18歳の若者ばかりだったので、15歳の年の差がありました。

話が合うわけもなく、1年間はほとんど話すこともありませんでした(そのあと、友達もできましたが・・・)

大学4年間と就職した後は以下のことで苦しみました。
大学4年間、就職した後で辛かったこと
  • 今まで何をしてきたのか、必ず聞かれる
  • 歳相応の態度を求められる
  • 若者の中に、おじさんが混ざっているので必ず浮く
  • 大学でも実習先でも煙たがれる
  • 就職した後も、上司や先輩はみんな年下
  • 患者さんからみたら、私は歳を取っているのでベテランと勘違いされる
  • 奨学金の返済が辛い
もちろん、大学生活は仲のいい友達もできましたし、いいこともそれなりにありました。

しかし、一度道をそれるとその後の人生も大きくそれていきます。

今になっても苦労していることが、年収問題、年金問題、結婚問題、精神の未熟度です。

年収は同世代に比べれはかなり少なく360万円ほどしかありません。40代男性の年収の平均値が495万円で中央値450万円なので、私の年収は大幅に40代の年収では劣っているわけです。(参照元:40代の平均年収はいくらくらい?男女別・職業別の中央値も徹底分析)

そのため、少しでも年収問題、年金問題を解決するために実家暮らしを余儀なくされています。

実家暮らしのおかげで500万円ほどあった奨学金をすべて返済することができました。

精神的に自立することはもちろん大切ですが、将来的に親にも兄弟にも金銭の面で迷惑をかけないことが私としては一番大切だと思っています。
結婚問題ですが、医学部再受験が終了した歳が高ければ高いほど不利になります。
結婚可能性が5%以下になる限界結婚年齢を算出したところ、男 40・0歳、女 37・6歳となった。この年齢までに初婚していなければ、データ上はほぼ結婚は無理であることになる。あくまで統計上は、だが。
「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~
年齢が高くなればなるほど結婚が不利になることは皆さん自身が感覚的に分かっていることだと思いますが、就職していなければ結婚もくそもありませんから、結婚を考えているようでしたら早めに医学部再受験を終わらせておくことをお勧めします。

最後に、精神の未熟度ですが、社会人として働いていない状態が続ければ続くほど精神年齢が低いまま歳を取ってしまうと思います。

働くということは世の中の理不尽に耐え、人間関係を上手く回すための処世術を学び、仕事への責任感が自己を成長させます。

働いていなければそういった苦労を知らないまま大人になってしまうので、年齢が高いまま就職すると大変辛い思いをします。

それを覚悟した上で医学部再受験に望んでほしいです。

実際の理学療法士養成校の大学での生活を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
また、学校に通うとなると医学部再受験の方はただでさえお金がありませんから、奨学金を借りることになると思います。

医学部ならば進級しなければ後がないので、アルバイトをしている時間はないと思いますが、それ以外の医療職の学校に通うことになった場合は必ずアルバイトをするようにしましょう。

奨学金というのは借金なので、働き始めてから本当に苦労することになります。

学校の学費は諸経費も含め、500~1000万円近くかかります。

高年齢であっても新卒には変わりありませんから、給料は手取りで20万そこそこだと思われます。

そこから奨学金の返済が月3万円近くあると、月17万円ほどで生活しなければいけません。

一人暮らしだとかなり苦しい生活を虐げられます。

したがって、アルバイトをして少しでも奨学金の返済額を減らしましょう。

医学部再受験に失敗した後に、違う医療職の道を考えるなら

高齢者の歩行訓練をする理学療法士
先ほども話しましたが、医者になることを諦めた場合、同じ医療職の中で難易度を下げるというのも1つの手です。

私は理学療法士を目指しましたが、理由は以下の通りでした。
私が理学療法士を目指した理由
  • 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、放射線技師、看護師が私の成績でいけるところだった
  • 看護師は給料は高いと聞いていたが、女性社会で夜勤もあるので除外した
  • 臨床検査技師、放射線技師はあまり患者さんと接する機会が少なく、地味な印象が強かった
  • 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の中では、身体機能の回復を図るという点では理学療法士が一番魅力的にみえた
  • 給料はなんとかなるだろうとあまり深く考えていなかった
知識や経験がないと、みなさんも同じような理由から医療職を選ばれると思います。

理学療法士になって早6年目ですが、結局は自分に能力に合った職種についた方が楽に生きられます。

たとえ、医学部にギリギリに合格できたとしても周りは優秀な学生ばかりですから、相対評価で結果的に劣等感を抱く羽目になるでしょう。

それならば、自分の能力で輝ける場所で頑張った方が活き活きと生きられます。

何年も医学部再受験を続けた私が言うのもあれですが、なるべく期限を決めて他の医療職になることも視野に入れておいてください。

頑張れば頑張るほど、プライドが高ければ高いほど進路変更が難しくなりますが、人生は有限です。失った時間は戻ってきませんので医学部に固執しないことが大切です。

詳しくは私なりに理学療法士のメリット・デメリットを記事にしましたので時間があれば見てみてください。

医学部再受験者が違う医療職を目指す場合、大学をお勧めする理由

友達とキャンパスを歩く女子大生
医学部再受験者が違う医療職を目指した場合であっても以下の理由で大学をお勧めします。
大学をお勧めする理由
  • 大卒の資格を取った方が、理学療法士の道以外でも転職しやすい
  • 医療系の大学は他の医療系とのパイプが強いため、希望の病院に就職しやすい
  • 就職する際に、ネームバリューが使える
  • 国家試験に合格しやすい(私が卒業した大学では常に100%)
  • 実習時間が多い
医学部再受験者の一番のデメリットは、現役生ではないので年齢が高い場合が多いことが挙げられます。

ドクター不足である医者は、就職するときに困ることはほぼないでしょうが、理学療法士は需要に対して供給が年々増えているので、就職に困る時代が必ずきます。(参照元:総括研究報告

現在、現役生ならば特に就職に困ることはないでしょうが、30代の新卒を雇いたいと思う病院や施設がどれだけあるか考えてみてください。

自分より年上の部下は一緒に働くうえで「一緒に働くのはやりにくそうだ」とどうしても思ってしまいます。

もちろん就職先を選ばなければいくらでも就職先はあるでしょうが、30代で新卒であってもある程度の給料がもらえ、定時で帰れて、残業がない職場を求めるモノなので、少しでも条件の良い就職先を探そうと思った場合、大卒の方が都合が良いわけです。

歴史のある医療系の大学は他の医療機関とのパイプが強いので、自分で就職活動するよりは条件のいい職場に就職しやすいです。

したがって、出来る限り医学部再受験者が他の医療系を目指す場合、ネームバリューのある大学を目指すようにしましょう。

詳細は下記の記事を参考にしてみてください。

医学部再受験後から10年後、理学療法士の選択は間違いではなかったのか?

将来の道のりを迷う女性 分かれ道や選択肢
理学療法士の大学に入学して就職してから早10年になります。

理学療法士の道を選んで正解だったかどうかは結論だけ先に述べると「給料以外は概ね満足している」と言えます。

別記事で理学療法士の給料の実態は詳しく書いてあるのでここでは詳しくは説明しませんが、理学療法士の年収の中央値が350万円です。
平均よりも中央値の方が実際の理学療法士が多くが貰っている年収に近いので、どれだけ理学療法士の給料が低いのか分かってもらえると思います。

仕事内容に関しては一人の患者さんに最低20分付きっきりでリハビリをすることができるので、患者さんとの接点が多く、医療従事者としてはかなりやりがいのある仕事です。

皆さんが病院に言っても「ありがとう」とお礼するのはドクターかナースがほとんどで放射線技師や臨床検査技師の職員に言うことはほぼないでしょう。

リハビリを受けたことがある人は高齢にならなければほとんどないと思いますが、リハビリを受けたことある人は感謝の気持ちを伝えることが多かったのではないでしょうか?

それぐらい理学療法士というのは直接「ありがとう」と言ってもらえるやりがいのある仕事と言い切れます。

また、理学療法士の仕事は医療でいう薬の部分にあたるため、腕さえあれば患者さんを良くすることを実感できます。

結局、仕事内容的には満足していますが、理学療法士の給料だけ納得できていないというのが現在理学療法士になって6年目としての本音です。

そういった理由もあって現在は理学療法士の仕事をこなしつつ、こうしてブログという副業をして生計を立てています。

医学部再受験の失敗から学んだこと。今から医学部再受験を目指す人に

社会人として収入を得ながら、余暇で夢をかなえる

朝活の勉強のイメージ
社会人が医学部再受験をする場合、仕事を辞めてはいけません。

収入がまったく入ってこないというのは思っている以上に精神的に悪く、また医学部再受験は孤独との戦いなので誰とも会わない生活をしていると精神を病むようになります。

社会人を続けながらでも大学入学共通テスト(旧センター試験)で6割7割は才能があれば十分可能だと思われます。

仕事を辞めるにも基礎勉強を終えた後でも遅くはありません。

仕事を辞めてから基礎勉強を始めていては膨大な時間がかかりすぎてしまいます。

したがって、医学部再受験をするのならば働きながら勉強をする時間を確保しましょう。

私のお勧めはです。私自身もこうやって朝にブログを書いていますが、1日の内で脳がリフレッシュ状態のため一番はかどります。

ぜひ勉強をするのならば朝活として行ってみてください。

社会人をやめるとしても、期限を設定して、夢を追いかける

医学部再受験の期限のイメージ
何度も同じ話になりますが大切なので何度もいいます。

医学部再受験をする場合は必ず期限を決めましょう。一番よくないのが、あと少しで医学部再受験に届きそうだからあと1年だけ続けようと期限を延ばしてしまう場合です。

自分との約束、周りとの約束を反故をする行為は自分自身にも周りにも信頼を失ってしまいます。

自分の信頼を失うと言われても分かりにくいかもしれませんが、『約束を守れない自分』というレッテルを自分に貼ってしまうのです。

それぐらい約束をいうものは大切なモノであり、簡単に破っていいモノではありません。

約束を破って1年続けたとしても医学部再受験は成功しないでしょう。

少なくとも私は後1年後1年と何度も約束を破ってきましたが、成績が上がるどころか下がってばかりでただ人生を無駄にするだけに終わりました。

約束を守る自身がない人は親と誓約書をかわし、その期間だけ必死に勉強をしましょう。

それが合格への近道です。

睡眠時間は必ず8時間は取る

布団に入って睡眠を取る若い女性
私は医学部再受験時代には勉強時間がすべてだと思っており、6時間睡眠で眠い目をこすって頑張っていました。

今思えばこれが医学部再受験をするにあたり一番よくない行為だったのだと後悔しています。
睡眠時間を削ると脳のパフォーマンスが著しく低下します。どのくらい下がるのかというと、6時間睡眠を14日間続けると48時間徹夜したのと同程度の認知機能になります。別の研究では、6時間睡眠を10日間続けただけで、24時間徹夜したのと同程度の認知機能になるという研究もあります。これは具体的には、日本酒を1~2合飲んだときの「酔っぱらい状態」での認知機能に相当します。つまり、毎日6時間睡眠を続けている人は、「毎日徹夜明けで仕事をしている」「お酒を飲みながら仕事をしている」のと同じくらい低いパフォーマンス で、日々仕事をしているということです。
ブレイン メンタル 強化大全
私は6時間睡眠でしたから、要するにお酒を飲みながら勉強していたことになります。

勉強をする上で大切なことは人には才能があると分かっているからこそ、自分の能力を100%出し切ることです。

私は自分の能力を100%出し切らずに医学部再受験を終えてしまったわけですから、もししっかりと8時間睡眠時間を取っていれば違う結果が待っていたかもしれません。

したがって、皆さんが医学部再受験を目指す場合は、必ず睡眠時間を7~8時間は確保するようにしてください。

勉強の合間に運動をする

フィットネスアプリを使う運動する男性
運動が脳にいいことは周知の事実だと思いますが、医学部再受験となると勉強時間の確保に躍起になり、どうしても運動をおろそかにしてしまいます。

はっきり言わせてもらえば、1日15時間も集中て勉強できるのは限られた才能のある人だけであり、ごく一般人は3時間集中するだけでも難しいと思われます。

私自身も一応勉強しているふりだけはしていましたが、ダラダラと勉強をしていただけで、まったく集中できていませんでした。

それならば、運動と集中した勉強を繰り返した方が脳のパフォーマンスを最大限上げた状態で勉強ができます。
集中力や注意力も、運動をしている人のほうが上まわっていた。その差は一目瞭然で、 運動をしている女性は脳が機能的に3年分若かった。つまり知的な能力が、生物学的におおむね3年若返っていたのである。 この場合も、やはり過酷な運動は必要ないとされ、 毎日20分ほど歩くだけで充分 だと考えられている。
運動脳
毎日20分ほど歩くだけでも集中力と注意力が向上するので、できるだけ医学部再受験中といえども運動は続けましょう。

受験は体力勝負です。脳と身体のパフォーマンスを最大化することで自分の能力を120%出し切りましょう。

自分の才能を見極める

医学部再受験の学生の能力
睡眠時間をしっかりとり、運動を続け、効率よく勉強しても必ず成績が上がらない時がでてきます。

そうなったときがあなた自身の才能の限界なので、自分が決めた医学部再受験の期限がきたら、きっぱりやめることが今後の人生を優位にします。

自分の限界がどこにあるのか、自分は賢い人間なのか馬鹿なのかはっきりした方が自分に合った職業を選ぶことができます。

私は理学療法士になりましたが、自分の能力に合った仕事だと自覚しています。

仮に受験なしに医学部に入れたとしても、周りの賢さに劣等感を抱いて、結局落第して医者にはなれなかったと思われます。

努力ができ、才能があるものが医者になれるのであって努力をすれば誰でも医者になれるわけではないので勘違いしてはいけません。

医学部再受験をまったく無駄にしないように自分の才能を見極めが大切になります。

医学部再受験は期限を決めないと後悔ばかり

公園のベンチで医学部再受験を後悔する男性
スラムダンクの安西先生の言葉「諦めたら試合終了だよ」を自分に言い聞かせながら医学部再受験をしてきました。

あの言葉は完全に毒です。

夢をけなしたり、やる前から諦めろなんていうつもりはありません。

医学部再受験に望んでみなければ、自分自身が納得できません。

私自身も医学部再受験を本気でやったので、諦めるという選択肢を持つことができました。


私が医学部再受験で一番後悔していることは何度も言いますが医学部再受験に挑戦したことではなく、期限を決めてやらなかったことです。

期限を決めていれば、もっと早く違う進路を目指す選択肢をすることができたはずです。

人生は有限であり、無限ではありません。20代は一度きりであり、時間は戻りません。

人生は長いですが逆戻りは出来ないので、後悔しないよう人生設計はしっかりしていきましょう。
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