悩みねこ
医学部再受験に失敗した場合、末路はどうなりますか?
本記事は、医学部再受験を志そうと考えている20代、30代の方に医学部再受験に失敗した場合末路はどうなるのか、また失敗したとしても医学部再受験を無駄にしないための方法をご紹介します。
最初に私の自己紹介をしておきますと、22歳で大学中退後フリーターとして5年間働き、27歳のときにフリーターの身でありながら医学部再受験を志しました。
フリーターとして働きながら医学部再受験の勉強をし続けましたが、結局夢叶わず33歳で医学部再受験を断念することになりました。
そんな私の経験をもとにお話しします。
医学部再受験を目指して失敗した場合どうなるのか先に結論だけ知りたいと思うのでお答えします。
医学部再受験が失敗した後は、他のランクの低い医療職を目指すことでなんとか今まで勉強してきたことを無駄にすることなく、生きていくことが出来ます。
しかし、医学部再受験に時間を費やすほど、社会人であれば学べてたであろう社会常識や業務経験が医学部再受験の間は、まったく学べてなかったことになります。
また、社会人であれば稼いでいたであろうお金がまるまる消えることになります。
仮に年収400万円として医学部再受験に2年間を費やせば800万円のお金を捨てていることと同意義になります。
医学部再受験のために予備校に行けばさらにお金がかかり、医者になれなければ医学部再受験後にお金を回収することは大変難しくなります。
2年間予備校に通えば大体200万円ほどかかりますが、医学部が失敗した後にそれだけのお金を貯めることがどれだけ大変かは働いたことがある人ならばよく分かっていると思います。
医学部再受験てリスクが高すぎませんか!?
別の医療職を視野に入れた上で、期間を決めて医学部再受験を志すならば、勉強がまったくの無駄には終わらないのでリスクが高すぎるということはありません。
しかし、人生を悔いがないように生きることは大切ですが、ほとんどの夢は叶うことがなく、努力すればなんとかなるものでもないことを頭に入れておく必要があります。
話しが長くなりましたが、私が医学部受験に失敗した後の末路はどうなったのか詳しくお話ししたいと思います。
これから医学部再受験を目指す人には意欲をそぐようで申し訳ないですが、失敗したあとの現実も知っておきましょう。
目次
医学部再受験に失敗した後の末路
失敗した後の進路を考えていればそこまで悲惨な末路は待っていない
医学部再受験に失敗した後てどうなるんですか!?
医学部再受験は、失敗した後の進路変更を考えていれば思うほど悲惨な末路は待っていません。
しかし、医学部再受験に時間やお金をかけるほど、失うものは大きすぎると言い切れます。
20代で経験できることは他の年代の比になりませんから、貴重な時間を医学部再受験で失うことになりかねません。
一番怖いのは「自分は絶対受かる!諦めたら試合終了だ!」と思い込み30代40代となっても永遠と親の庇護のもと医学部再受験をし続けることです。
したがって、医学部再受験を諦めれるかどうかが一番の問題になります。
『夢=生きがい』になりやすいのですし、医学部再受験者といっても世間でいえばただの無職ですから、医学部を諦めると自分の肩書が無職しか残らないのでアイデンティティを失うことになりかねません。
私の場合は、親との誓約書と受験に疲れ切っていたことが医学部再受験を諦めるきっかけになりました。
誓約書の力は本当に絶大です。自分自身に夢を諦めさせるのが本当に難しいのです。
何度も言いますが、必ず誓約書は作るようにしましょう。時間制限があるほうが、人はやる気が出ます。
話を戻しますが、私の場合は、親との誓約書を交わした後に医学部再受験に失敗した後のことを考えるようになったので、そのまま家に引き籠ることなく、なんとか私立の理学療法士専攻の大学に合格することができました。
医学部再受験をして唯一よかったことは、勉強したことがまったくの無駄にならなかったことです。
自分に才能がないと分かれば、レベルを落として他の医療職につけばいいだけですから。
しかし、実は私立の大学よりも偏差値が低いのにも関わらず、理学療法士専攻の専門学校には落ちています。
理由は下記の記事に書いていますので、もし同じように理学療法士を目指すようなら参考にしてみてください。
理学療法士の専門学校の入試は難しいのか?すべて戦略次第
理学療法士になりたいです。理学療法士の専門学校の入試は難しいのでしょうか? 理学療法士になるには、専門学校もしくは大学を卒業し国家試験に受かる必要があります。…
年齢差があるほど、進路変更後の学校生活は大変
私と同じように医学部再受験に失敗して他の医療職を目指す人は多いと思うので参考までにアラサーで大学に通うのはどれだけ大変なのかをご紹介したいと思います。
理学療法士を目指すために、某大学に入学したのが33歳のときです。
周りは18歳の若者ばかりだったので、15歳の年の差がありました。
話が合うわけもなく、1年間はほとんど話すこともありませんでした(そのあと、友達もできましたが・・・)
大学4年間と就職した後は以下のことで苦しみました。
大学4年間、就職した後で辛かったこと
- 今まで何をしてきたのか、必ず聞かれる
- 歳相応の態度を求められる
- 若者の中に、おじさんが混ざっているので必ず浮く
- 大学でも実習先でも煙たがれる
- 就職した後も、上司や先輩はみんな年下
- 患者さんからみたら、私は歳を取っているのでベテランと勘違いされる
- 奨学金の返済が辛い
おじさんて言うなよ・・・グスン
もちろん、大学生活は仲のいい友達もできましたし、いいこともそれなりにありました。
しかし、一度道をそれるとその後の人生も大きくそれていきます。
今になっても苦労していることが、年収問題、年金問題、結婚問題、精神の未熟度です。
年収は同世代に比べれはかなり少なく360万円ほどしかありません。40代男性の年収の平均値が495万円で中央値450万円なので、私の年収は大幅に40代の年収ではかなり劣っているわけです。
(出典:40代の平均年収はいくらくらい?男女別・職業別の中央値も徹底分析)
そのため、少しでも年収問題、年金問題を解決するために実家暮らしを余儀なくされています。
実家暮らしのおかげで500万円ほどあった奨学金をすべて返済することができました。
精神的に自立することはもちろん大切ですが、将来的に親にも兄弟にも金銭の面で迷惑をかけないことが私としては一番大切だと思っています。
高年齢で就職になると、結婚が難しくなる
結婚問題ですが、医学部再受験が終了した歳が高ければ高いほど不利になります。
因みに私は現在43歳ですが、結婚には高年齢であること、歳のわりに年収が低いこともあって、いまだに結婚できていません。
結婚可能性が5%以下になる限界結婚年齢を算出したところ、男 40・0歳、女 37・6歳となった。この年齢までに初婚していなければ、データ上はほぼ結婚は無理であることになる。あくまで統計上は、だが。「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~
リンク
年齢が高くなればなるほど結婚が不利になることは皆さん自身が感覚的に分かっていることだと思いますが、就職していなければ結婚もくそもありませんから、結婚を考えているようでしたら早めに医学部再受験を終わらせておくことをお勧めします。
医学部再受験が長引くと、精神が子供のまま年齢を重ねてしまう
最後に、精神の未熟度ですが、社会人として働いていない状態が続ければ続くほど精神年齢が低いまま歳を取ってしまいます。
働くということは世の中の理不尽に耐え、人間関係を上手く回すための処世術を学び、仕事への責任感が自己を成長させます。
働いていなければそういった苦労を知らないまま大人になってしまうので、年齢が高いまま就職すると大変辛い思いをします。
少なくとも私は37歳で初就職だったので、社会人として当たり前のことが出来ず、年下からはバッシングされ、人間関係がもつれて、せっかく就職できたのにもかかわらず3年で辞めてしまいました。
歳相応のマナーができていないと、恥ずかしいですし、かなり惨めです。かといって、社会に出ていないと身につかないモノなのでどうしようもありません。
それを覚悟した上で医学部再受験に望んでほしいです。
お金がないと完全に人生が終了する
医学部再受験を目指しているのにお金がないということはないと思いますが、お金がないと他の医療職の学校に入学できないので、完全に人生が終わってしまいます。
医学部再受験時に一番お金がかかるのが予備校ですから、リスクを考えた場合、予備校には絶対に行かないことをお勧めします。
医学部再受験は宅浪すべきか、予備校に行くべきか
医学部再受験は宅浪にしたほうがいいのでしょうか?それとも予備校に行くべきでしょうか? この質問をお答えしていきたいと思います。私は20代後半でフリーターから医学…
実際にいくら必要かというと、初年度の学費(大体170万円ほど)さえ払えれば、あとは奨学金とアルバイトでなんとかなります。
しかし、奨学金という名の借金なので、働き始めてから本当に苦労することになります。
学校の学費は諸経費も含め、500~1000万円近くかかります。
高年齢であっても新卒には変わりありませんから、給料は手取りで20万そこそこだと思われます。
そこから奨学金の返済が月3万円近くあると、月17万円ほどで生活しなければいけません。
一人暮らしだとかなり苦しい生活を虐げられます。
したがって、アルバイトをして少しでも奨学金の返済額を減らしましょう。
医学部再受験者が、進路変更を考えるなら
医学部再受験を目指す場合、他の医療職も考慮しておいた方が無難です。
医療系の資格は、経歴や職歴が最悪で年齢が高齢でも比較的就職しやすいので医学部は諦めても医療職は諦めずに突き進んだ方が良いです。
私は理学療法士を目指しましたが、理由は以下の通りでした。
私が理学療法士を目指した理由
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、放射線技師、看護師が私の成績でいけるところだった
- 看護師は給料は高いと聞いていたが、女性社会で夜勤もあるので除外した
- 臨床検査技師、放射線技師はあまり患者さんと接する機会が少なく、地味な印象が強かった
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の中では、身体機能の回復を図るという点では理学療法士が一番魅力的にみえた
- 給料はなんとかなるだろうとあまり深く考えていなかった
知識や経験がないと、みなさんも同じような理由から医療職を選ばれると思います。
理学療法士になって早6年目ですが、結局は自分に能力に合った職種についた方が楽に生きられます。
たとえ、医学部にギリギリに合格できたとしても周りは優秀な学生ばかりですから、相対評価で結果的に劣等感を抱く羽目になるでしょう。
それならば、自分の能力で輝ける場所で頑張った方が活き活きと生きられます。
何年も医学部再受験を続けた私が言うのもあれですが、なるべく期限を決めて他の医療職になることも視野に入れておいてください。
頑張れば頑張るほど、プライドが高ければ高いほど進路変更が難しくなりますが、人生は有限です。失った時間は戻ってきませんので医学部に固執しないことが大切です。
医学部再受験後から10年後、他の医療職の選択は間違いではなかったのか?
理学療法士の大学に入学して就職してから早10年になります。 理学療法士の道を選んで正解だったかどうかは結論だけ先に述べると「給料以外は概ね満足している」と言えます。 別記事で理学療法士の給料の実態は詳しく書いてあるのでここでは詳しくは説明しませんが、理学療法士の年収の中央値が350万円です。
平均よりも中央値の方が実際の理学療法士が多くが貰っている年収に近いので、どれだけ理学療法士の給料が低いのか分かってもらえると思います。
仕事内容に関しては一人の患者さんに最低20分付きっきりでリハビリをすることができるので、患者さんとの接点が多く、医療従事者としてはかなりやりがいのある仕事です。
皆さんが病院に言っても「ありがとう」とお礼するのはドクターかナースがほとんどで放射線技師や臨床検査技師の職員に言うことはほぼないでしょう。
高齢にならなければリハビリを受けることはほとんどないと思いますが、怪我などでリハビリを受けたことある人は理学療法士の先生に感謝の気持ちを伝えることが多かったのではないでしょうか?
それぐらい理学療法士というのは直接「ありがとう」と言ってもらえるやりがいのある仕事と言い切れます。
また、理学療法士の仕事は医療でいう薬の部分にあたるため、腕さえあれば患者さんを良くすることを実感できます。
結局、仕事内容的には満足していますが、理学療法士の給料だけ納得できていないというのが現在理学療法士になって6年目としての本音です。
もっとお金欲しい・・・
そういった理由もあって現在は理学療法士の仕事をこなしつつ、こうしてブログという副業をして生計を立てています。
医学部再受験で悲惨な末路を送った理由
感情を揺さぶられも、やる気は長くは続かない
私が医学部再受験を目指した理由が、当時付き合っていた彼女が病気になり、その時に何もしてあげらないことに後悔したからです。
その時は泣くほどに感情が揺さぶられ、「彼女を守れる男になるために絶対に医者になるまで諦めない」と一大決心しました。
皆さん自身も大切な人を失ったり、TVに影響されたり、自分が病気になったりと一時的な感情で医学部再受験を目指される方が多いと思います。
特に医療系のドラマは人気があり、コードブルーやドクターX、コウノドリなど感情に訴えかけるものが多いので若い世代ほど感情で先走ってしまうところがあります。
しかし、どれだけ想いが強くても年数が経てば経つほどその気持ちも医学部再受験の辛さから、どんどん感情が薄れていきます。
感情だけで医学部再受験を乗り切ろうとすると必ずうまくいきません。
人を動かすのは感情ですが、逆を言えば感情が薄まれば意欲が低下してしまうことになります。
医学部に受かるまで続けようと思うと、終わりが見えず失敗する
私の医学部再受験時の第二の失敗は、医学部再受験を何年も続ける気でいたことです。何年も医学部再受験を続けることは、精神的にも金銭的にも将来的にもよくありません。
夢を諦めないことは素晴らしいことですが、医学部再受験に失敗して40代になった場合、就職先なんてまともにあるわけないので人生が終了してしまいます。
先ほどご説明したとおり、1,2年たつと最初の医者になるという強い感情も薄れ、焦りと不安に苛まれるようになります。
金銭的にも、参考書代、予備校代、定期代などがかかり、本来なら働いて稼いでいたお金も失うことになります。
将来的にも、年齢を重ねれば重ねるほど、医学部再受験に失敗した後は不利になります。
私は医学部再受験のせいで初就職するのが37歳とかなりの高齢の就職になってしまいました。
医学部再受験をするなら、必ず期限を決めましょう。
親にかなりの迷惑かけることになるので、「3年でだめだったら諦める」と誓約書を書くレベルのほうがやる気もわきます。
(※私は最終的に親と誓約書を交わしたおかげで、医学部再受験を諦めることができました。)
医学部再受験に失敗した後のことを考えるのが遅すぎた
私が医学部再受験に失敗した後のことを考えたのが医学部再受験を目指してから5年目にはいってからです。
私は5年間医学部再受験をしていますが、最後の1年に親との誓約書のおかげでやっと目が覚めました。
私は「医学部に絶対受かる!」と思い込んで、医学部再受験に失敗した後のことを考えるのが遅すぎたことが第三の失敗です。
時間をかければかけるほど不利になるのが医学部再受験なので、目指すならば短期決戦で終わらせた方が良いです。
人生はゲームのようにリセットできません。貴重な20代を無駄にしないようにしましょう。
予備校はリスクが高すぎる
受験勉強での疲れや一人で勉強することの孤独感、そして肩書はフリーターであり、親にも迷惑かけているので、どんどん精神状態が悪くなります。
したがって、医学部専門の予備校に通いたくなると思いますが、1年で交通費も合わせると100万円以上かかります。
予備校は、同じ医学部再受験者に出会えて、一緒に切磋琢磨できたこと本当に良かったと思いますが、医学部再受験者はただでさえ、働いていなくてお金がありません。
もし医学部に受からなかったことを考えると、予備校に通うことはかなりのハイリスクハイリターンなので、結論として予備校に行かない方がいいです。
医学部再受験の成功率がかなり低いので、リスクを減らして、失敗後の進路変更にお金を使った方が有意義だと私は考えています。
予備校はお金をかけるだけのメリットはありますが、そもそも一人で独学でできないようなら諦めた方がリスクが少なくていいです。
私は医学部再受験のことを何も分かっていなかったので、予備校に2年通い合計200万円以上をドブに捨ててしまったことが第四の失敗です。
努力すれば医学部に受かると思っていた
いろいろな勉強法の本を読み、自分なりに効率的に勉強をしているつもりでした。
勉強時間を確保するために睡眠時間を6時間と制限し、予備校までの道のりもひたすら歩きながら勉強していました。
しかし、人には持って生まれた才能があり、どれだけ勉強をしようが能力に限界があります。
私たちが100mを9秒台で走れないように、頭の良しあしもどうしても能力によって差が出てしまいます。
センター試験9割の壁はとてつもなく高いのです。
「勉強は2次関数的に伸びるはずだ。」「今はまだ初期だから伸びないんだ」と自分をごまかしながら勉強をしていましたが、成績は一向に上がりませんでした。
自分の能力を過信して、自分の能力の限界値を見極めなかったことが第五の失敗です。
人の能力は半分は遺伝、半分は外部環境で決まるそうです。
親ガチャという言葉が流行りましたが、生まれた時点で家庭環境や才能などの持って生まれたもので、ほぼ自分の人生が決まってしまいます。
半分の外部環境でなんとかなると思われるかもしれませんが、親が金持ちなら塾にかけれるお金も変わってくるので外部環境でさえ、親で決まってしまいます。
実際、東大生の親の半数は世帯年収950万円以上らしいので、親ガチャという言葉があるのも頷ける話です。
(出典:東大生の親の半数は世帯年収950万円以上、4割は首都圏出身…生まれた場所でこんなに違う教育サービス格差の実態)
自分の能力が生まれた時点で決まっていることは誰もが体感的に感じていることではありますが、詳しく知りたい方は下記の記事を参考してみてください。
努力は才能に勝てない。科学的に証明されている。
努力しても結果はでません・・・努力は才能に勝てないのでしょうか? 私は理学療法士の国家試験を最後に努力と呼ばれるものはまったくしていません。 昔は、スラムダン…
医学部再受験で私と同じ末路を送らないために
社会人として収入を得ながら、余暇で夢をかなえる
社会人が医学部再受験をする場合、仕事を辞めてはいけません。
なぜなら、収入がまったく入ってこないというのは思っている以上に精神的に悪く、また医学部再受験は孤独との戦いなので誰とも会わない生活をしていると精神を病むようになります。
社会人を続けながらでも大学入学共通テスト(旧センター試験)で6割7割は才能があれば十分可能だと思われます。
仕事を辞めるにも基礎勉強を終えた後でも遅くはありません。
そんなに悠長に考えていて大学入学共通テスト6割が取れるのかと心配になるかもしれませんが、努力の限界効用逓減の法則というものがあり、これは20%の努力で80%の成果が簡単に達成できるという法則です。
つまり、大学入学共通テストで8割から9割にするためには膨大な努力と才能が必要ですが、6割程度ならば働きながらでも簡単に達成できるということです。
したがって、医学部再受験をするのならば働きながら勉強をする時間を確保しましょう。
私のお勧めは朝です。私自身もこうやって朝にブログを書いていますが、1日の内で脳がリフレッシュ状態のため一番はかどります。
ぜひ勉強をするのならば朝活として行ってみてください。
社会人をやめるとしても、期限を設定して、夢を追いかける
何度も同じ話になりますが大切なので何度もいいます。
医学部再受験をする場合は必ず期限を決めましょう。一番よくないのが、あと少しで医学部再受験に届きそうだからあと1年だけ続けようと期限を延ばしてしまう場合です。
自分との約束、周りとの約束を反故をする行為は自分自身にも周りにも信頼を失ってしまいます。
自分の信頼を失うと言われても分かりにくいかもしれませんが、『約束を守れない自分』というレッテルを自分に貼ってしまうのです。
それぐらい約束をいうものは大切なモノであり、簡単に破っていいモノではありません。
約束を破って1年続けたとしても医学部再受験は成功しないでしょう。
少なくとも私は後1年後1年と何度も約束を破ってきましたが、成績が上がるどころか下がってばかりでただ人生を無駄にするだけに終わりました。
約束を守る自信がない人は親と誓約書をかわし、その期間だけ必死に勉強をしましょう。
それが合格への近道です。
睡眠時間は必ず8時間は取る
医学部再受験で一番やってはいけないことは、睡眠時間を削って勉強することです。
6時間睡眠でも睡眠時間としては多いように感じるかもしれませんが、6時間睡眠は日本酒を1~2合飲んだときの「酔っぱらい状態」と同等の認知機能しか持ち合わせていないことが分かっています。
私は医学部再受験時代には勉強時間がすべてだと思っており、6時間睡眠で眠い目をこすって頑張っていました。
今思えばこれが医学部再受験をするにあたり一番よくない行為だったのだと後悔しています。
勉強をする上で大切なことは、人には才能があると分かっているからこそ、自分の能力を100%出し切ることです。
私は自分の能力を100%出し切らずに医学部再受験を終えてしまったわけですから、もししっかりと8時間睡眠時間を取っていれば違う結果が待っていたかもしれません。
したがって、皆さんが医学部再受験を目指す場合は、必ず睡眠時間を7~8時間は確保するようにしてください。
勉強の合間に運動をする
運動が脳にいいことは周知の事実だと思いますが、医学部再受験となると勉強時間の確保に躍起になり、どうしても運動をおろそかにしてしまいます。
医学部再受験者の66%が10時間以上勉強しているようですが、実際のところ机に座っているだけで集中して勉強をしているかは分かりません。(出典:医学部予備校ガイド)
はっきり言わせてもらえば、1日12時間も集中て勉強できるのは限られた才能のある人だけであり、ごく一般人は3時間集中するだけでも難しいと思われます。
私自身も一応10時間以上勉強していましたが、ダラダラと勉強をしていただけで、まったく集中できていませんでした。
それならば、運動と集中した勉強を繰り返した方が脳のパフォーマンスを最大限上げた状態で勉強ができます。
集中力や注意力も、運動をしている人のほうが上まわっていた。その差は一目瞭然で、 運動をしている女性は脳が機能的に3年分若かった。つまり知的な能力が、生物学的におおむね3年若返っていたのである。 この場合も、やはり過酷な運動は必要ないとされ、 毎日20分ほど歩くだけで充分だと考えられている。運動脳
リンク
毎日20分ほど歩くだけでも集中力と注意力が向上するので、できるだけ医学部再受験中といえども運動は続けましょう。 受験は体力勝負です。脳と身体のパフォーマンスを最大化することで自分の能力を120%出し切りましょう。
自分の才能を見極める
睡眠時間をしっかりとり、運動を続け、効率よく勉強しても必ず成績が上がらない時がでてきます。
そうなったときがあなた自身の才能の限界なので、自分が決めた医学部再受験の期限がきたら、きっぱりやめることが今後の人生を優位にします。
自分の限界がどこにあるのか、自分は賢い人間なのか馬鹿なのかはっきりした方が自分に合った職業を選ぶことができます。
私は理学療法士になりましたが、自分の能力に合った仕事だと自覚しています。
仮に受験なしに医学部に入れたとしても、周りの賢さに劣等感を抱いて、結局落第して医者にはなれなかったと思われます。
努力ができ、才能があるものが医者になれるのであって努力をすれば誰でも医者になれるわけではないので勘違いしてはいけません。
医学部再受験をまったく無駄にしないように自分の才能を見極めが大切になります。
医学部再受験の末路を知った上で医学部に望もう!
スラムダンクの安西先生の言葉「諦めたら試合終了だよ」という言葉に感化されて、諦めずに頑張ってる人が多いと思いますが、人生には諦めなければ前に進めないことがたくさんあります。
アニメの言葉を鵜呑みにしないようにしましょう。
医学部は限られた才能のある人だけが合格できるのであり、凡人には到底無理だということをはっきり言っておきます。
しかし、医学部再受験をする前は自分の能力の限界値がどこか分かりませんし、簡単に諦められるならばそもそも医学部再受験を志していないでしょう。
結局は、医学部再受験に望んでみなければ、自分自身が納得できないので、チャレンジはするべきだと思いますが、何度も言うように期限を決めなければ、貴重な時間とお金をドブに捨ててしまいます。
5年間医学部再受験をしていたので、仮に年収400万円で5年間働いていたとしたら2000万円を手に入れることができていました。さらに予備校で200万円使ったので、お金だけで見ると2200万円失ったことになります。
さらに失ったのは27歳から33歳までの貴重な時間と当時付き合っていた彼女にも愛想をつかれ、失うことになりました。
情けなくて友達に会うことが出来ず、家族に迷惑をかけ、自信を失い、まさに人生のどん底にいました。
この記事の内容を鵜呑みにする必要はありませんが、私と同じような後悔をしないように慎重に医学部再受験に望んでほしいと思います。
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