
理学療法士になりたいです。
理学療法士の専門学校の入試は難しいのでしょうか?
理学療法士になるには、専門学校もしくは大学を卒業し国家試験に受かる必要があります。 医師になるには専門学校ではなく医学部のある大学に受かる必要があるため大変ですが、理学療法士は専門学校があるため比較的に楽になれる職業です。 また、大学に比べ専門学校は偏差値が低いところが多く、さらに教科数も少ないため理学療法士になるのに難易度はかなり低くなります。 したがって、楽に専門学校に入れることとお金が安く済むことと時間が短縮できることから安易に3年制の専門学校を受験すればいいと考えがちです。 しかし、専門学校や大学にはどちらもメリットデメリットがあるため、もう少し理学療法士の学校選びを真剣に考える必要があります。
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入試に関してだけ言えば、理学療法士の専門学校の入試の難易度は低く難しくありません。 しかし、私は某私立大学の理学療法士専攻と専門学校の両方を受験しましたが、専門学校に不合格になりました。 某私立大学は医療界では有名な大学で圧倒的に専門学校よりも偏差値が高かったのに関わらずにです。 なぜ偏差値が高い方が受かり、偏差値の低い専門学校が落とされたのでしょうか。 それをこれから説明します。
私のスペック
- 22歳で大学中退
- 10年間フリーター生活
- 27歳のときに医学部再受験を志すが、遠く及ばず断念
- 社会人経験のないまま、理学療法士の大学と専門学校を受験する
- 32歳で理学療法士養成校の某私立大学に合格
因みに私のスペックを紹介しておきますが、これぐらいのレベルでも理学療法士の大学に受かり、理学療法士になれているので私のように30代でなる人も希望を持ってもらって大丈夫です。 経歴が悪かろうが、フリーターであろうが、無職であろうが、高齢であろうが、医療系の資格の力は絶大で一般職に比べればかなり楽に就職できます。 詳しくは下記の記事に書いているので参考にしてみてください。
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目次
理学療法士の専門学校の入試は難しいのか?
面接があるかないかの問題


1番の問題は、入試科目に面接があるかどうかです。 大学の入試科目には、面接はなく、専門学校には面接がある場合が多いです。 私が自宅から通える専門学校にはすべて面接がありました。 高校生や社会人経験を積まれた方は、面接対策がしっかりしており、経歴も特に問題ありません。 しかし、私みたいなフリーター生活を続けていると、経歴も悪く、コミ障もあり、面接ではまったくと言っていいほど喋れません。 緊張のあまり自分が何を喋っているか分からなくなり、泣きそうになったぐらいです。 この記事を読んでるあなたが高校生や社会人経験者であれば、面接ではほとんど差がつかないので、あとは一般の入試科目の問題になります。 さらに社会人経験者は、社会人枠があるので小論文と面接の対策だけで済む場合があります。 必ず、自分が受ける専門学校に社会人枠があるのかを確認するようにしましょう。 ただ、高校生の方も社会人の方もそもそも自分が理学療法士に向いているのか考えているでしょうか? 曖昧な志望動機は面接でも落とされやすいので要注意です。
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得意科目があるかないかの問題


誰もが受験するときは受験する学校の入試科目を確認すると思います。 私が受験した某専門学校の試験科目です。


医療職となると理系のイメージが強いと思いますが、なぜかこういった文系の科目が受験内容だったりします。 私は理系学目が得意で文系科目は苦手でした。特に英語に関してはどれだけ勉強しても成績が上がらず、壊滅的でした。 この入試科目が自分の得意科目と一致していないと、どれだけ偏差値が低かろうが落ちます。 偏差値というと全体の偏差値を見てしまうと思いますが、各科目ごとの偏差値を見た方が正確です。 入試科目の偏差値とその科目の自分の偏差値を照らし合わせてみてください。 先ほど、理学療法士の大学の受験には受かったと言いましたが、理由は入試科目が数学、化学、英語と2/3が自分の得意科目だったからです。 専門学校を入試される場合は、自分の得意科目があるかどうかを判断基準にしてください。 不得意科目がある時点でどれだけ努力しようとも無駄に終わる可能性があるので要注意です。
理学療法士の専門学校の入試はやっぱり緊張する?


専門学校の科目数を考えれば、緊張するのはやはり面接だけです。
ほとんど集団面接になると思いますが、他人との比較になるため余計に緊張してしまいます。
高校生は学校でしっかり面接対策をされているので、はきはきと答えられる人が多く、社会人の方やフリーターで面接対策をしていないと面接でかなり差が開くと思ったほうがいいでしょう。
私と一緒に受けた高校生は模範になるような回答する人が多かったので、相当訓練していかないと面接で落とされます。
といっても、面接対策は小手先よりも場慣れです。
練習でたくさん練習して失敗するしかありません。
面接で緊張して何も話せない心配があるようでしたら、親でも友達でも誰でもいいので、面接で答えられるよう対策しておきましょう。
理学療法士の専門学校の面接で聞かれること


私が受けた理学療法士の専門学校の面接では複数の面接官に複数の受験生で相手をする集団面接でした。 1対1ではないので、他の受験生と比べられ余計に緊張してしまいました。 私が面接で受けた質問は
- 志望動機
- 本校を選んだ理由
- 時事ネタ
- 私の長所短所
- 今までで一番がんばったこと
と定番のことばかり質問されました。
他の二人の学生は学校でしっかりと指導されてきたのかしっかりと答えていたので、面接で差がつくというよりは学科試験で差がつくのだと思いました。
私は専門学校の面接のせいで失敗しましたが、そもそも一度も練習せずに臨んだからです。
後になって転職時に面接を何度か受けましたが受ければ受けるほど上手になっていくのが分かりました。
そして面接において何よりも大事なのが、面接本番は「まぁ失敗してもいいか」という気持ちで受けることです。
変に気合を入れすぎると頭が真っ白になり、実力を出し切れません。
私が一番上手に面接できたのは、リラックスして「テキトー」に受け答えしてたときなので不思議なものです。
理学療法士の大学の入試は専門学校に比べて難しいのか?


大学入試は結論だけ述べれば、「国公立は入試科目数が増えるので難しいが、私立は3科目しかないところが多いので得意科目があるならばそこまで難しくない」というのが答えです。 国公立は共通テストの点数で合否が変わってくるので一気に難易度があがります。 例えば信州大学の理学療法学に受かるには共通テストで61%必要です。(参照:大学受験パスナビ) 一見6割なので簡単に思えますが、科目数が7科目あるためかなりの負担です。 さらに2次試験は、共通テストと比べ1科目の範囲が広く深くなるため2次試験用の勉強も必要となります。 私立大学は一般入試の他に、共通テスト利用で受験する方法(共通テストの点数で合否を判断する)があります。 個人的に負担を減らすのならば国公立の大学を受けるよりは私立大学の一般入試の方が勉強する範囲が狭くなるので受かりやすいと思います。 私の場合は文系科目が苦手で理系科目が得意でした。


上記は私が受けた大学の入試科目ですが、不得意な英語はあるものの、得意な理系科目の配点が200点と高かったので受かったようなものです。 私立大学ならば3科目を必死に勉強するだけで合格することができます。 しかも、面接なしは個人的にはかなり大きいポイントでした。 専門学校に比べ勉強する範囲は増えますが、得意科目で勝負できるので負担が少なく難易度は一気に下がります。 専門学校卒と大学卒では、大学卒の方が今後人生の方向を変えた場合(理学療法士をやめたいと思った場合)替えがききます。 できることなら大卒の資格を得るようにしておきましょう。 大卒を取っておけば、中卒や高卒では受けらない採用試験を受けられたり、高い給料をもらえたりします。 大卒の平均生涯年収は男性の場合約3億といわれていますが、専門卒の場合は約2億6000万円です。 参照元:独立行政法人労働政策研究・研修機構 大学に行くだけで、将来4000万円も差が生まれることになります。 また、大卒でないと就労ビザを取れない国が多いのも特徴です。 単純な仕事なら可能ですが、海外で知的労働の仕事を探そうとすると、大卒じゃなければほぼ不可能ということが多いです。 お金に多少余裕があるならば、私立の大学の受験することをお勧めします。因みに学費は610万ほどかかります。(専門学校は410万円)参照:befriend
理学療法士の学校選び。実力は大卒でも専門卒でも差がつかない


3年制の専門学校に比べ、4年制である大学は実習時間が長く学生時代に実力の差が一番つきやすいところです。 学校により実習時間には差があるため一概には言えませんが、関西医科専門学校では1年次夏1週間・冬2週間計3週間の臨床体験実習、2年次冬3週間の臨床体験実習、3年次は8週間毎日の臨床実習があるようです。 私が卒業した大学では、2年次に2週間の臨床体験実習、3年次に5週間×3の臨床実習、4年次に5週間×2の臨床実習があったため、専門学校と大学との実習の差がよく分かると思います。 理学療法士の質を求めている学生さんならば、単純に考えれば実習時間が長い方が優秀な理学療法士になれると考えてしまうかもしれません。 しかし、実習時間が長かろうが短かろうが理学療法士として差が開くのは意欲的に実習に参加しているかどうかです。 といっても、患者さんを受け持つわけではない臨床実習では、大した知識は身につきません。 はっきりとした実力差が生まれれるのは、学校を卒業した後にどれだけ自己研鑽を怠らないで勉強できるかどうかです。 したがって、専門学校だろうが大学だろうが理学療法士の学ぶ場所としては特に気にする必要はないとだけ言っておきます。 ただ、しっかり学ぼうと思った場合大きな病院に就職を考えると思いますが、やはり学歴が大切で学校のネームバリューがないと中々就職できないのが現状です。 一般職に限らず医療職であってもどこの学校を卒業しているかは大切ですので、一流の理学療法士になりたいのならば学校選びも慎重になりましょう。
理学療法士の専門学校の入試は難しくない


理学療法士になるには専門学校の方が、入試科目が少なく範囲も狭いので勉強の負担はかなり減るでしょう。 しかし、自分の得意分野で勝負できないといくら簡単といえども私みたいに落ちます。 逆に自分の得意分野が分かっており、それが入試する学校に合致しているならばワンランク上の学校を目指してもいいのではないでしょうか。 まず、下調べをして自分の得意分野で受験できる学校を探し、そこに受かるための必要最低限の勉強をしましょう。 自分に合っていないオーバーな勉強は、かえって自分を苦しめます。 理学療法士になりたいのかをまだ悩んでいる方は下記の記事を参考にしてみてください。
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