理学療法士になったものの適性や人間関係や理想と現実とのギャップなどで理学療法士を辞めたくなる瞬間は必ずきます。 資格系の仕事である理学療法士という仕事は気軽に理学療法士という仕事につくことができません。 膨大な時間とお金を使い、国家試験に通り、晴れて理学療法士という仕事をすることができます。 実習中に疑似体験はできますが、実習と仕事では比になりません。 実習では、患者さんにほとんど理学療法を提供できず、気軽に患者さんと話すことはできません。 実習は、ほぼ見学なので退屈でただただつまらなかった記憶しかありません。 仕事として理学療法を始めてから理学療法士の良さに気付いたぐらいです。 話しが少しそれましたが、簡単に理学療法士の仕事ができない以上、理学療法士を辞めたいと思ったとしても一般の職のように「じゃ辞めます」では済まされません。 すべてがムダになります。 私は何度か理学療法士を辞めたいと思ったことがありますが、家族とも相談し、なんとか今も続けられています。 一時期本当に精神状態が悪くなり、真夜中に母に電話したぐらいです。 理学療法士が辞めたいと思う理由は何でしょうか? そして解決策はあるのでしょうか? それをここでは説明していきます。
目次
理学療法士を辞めたいと思う理由ランキング
1位 人間関係
理学療法士を辞めたいと思う一番の理由は、人間関係ではないでしょうか。 私が理学療法士を辞めたいと思ったきっかけは、上司の傲慢さにありました。 当時の私の上司は、どれだけ間違っていることであろうと自分の考えが絶対であり、強引に自分の論理で相手を貶める口達者な人でした。 立場上相手は上司なので、反抗することもできず、日々ストレスが溜まっていました。 上司と話すときは表面上は笑顔でいても、「この人は本当に信用できない」と心の中では思っていました。 理学療法士の人間関係は上司、同僚、後輩だけでなく同じ職場の職員または患者様がいます。 まさに人間関係のストレスが溜まりやすい職業といえるでしょう。

もう誰も信用できない・・・
2位 給料の低さ
理学療法士は理学療法士になるための苦労と学費に見合わないほど給料が低いです。 もし私が人生をやり直せるとしたら、絶対理学療法士にはなりません。 もし高校生の学生に理学療法士になりたいという人がいたら真っ先に「理学療法士になるのはやめとけ」と言います。 詳しくは下記の記事を参考にしてください。
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昇給もほとんどなく、最大年収を迎える50代でも年収が461万円です。 ※参照元:平均年収.jp 給料が低くても生活はもちろんできます。 しかし、行動にあらゆる制限が生まれます。 住む場所も食べる物も着る物も車も子供の人数も教育などもすべて2,3ランク下のものになります。 人の欲は言い始めたらきりがないですが、ある程度余裕のある生活を求めるものです。 婚活もほとんどの女性が男性に求める年収は400万以上で、土俵にすら立つことができません。 私は経歴が悪すぎるので、他の職に転職や年収の高いところに転職することは諦めています。 そのため、結婚や子供を諦め現在40歳ですが、独身のままです。 また、理学療法士はどれだけ勉強を頑張ろうが昇給することはありません。 要するに勉強してもしなくても給料は一定のままです。 これで理学療法士という職業にやる気を出せと言われても無理です。 給料が上がらないのに勉強したくないと思うのは当然ですが、理学療法学は私としては奥が深く面白い学問だと思っています。 学問を楽しむことを趣味としてすることで、毎日仕事が楽しくなるます。 私なりに勉強したくなるコツをまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
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3位 仕事が多い&残業がある
一時期妊娠や体調不良でリハビリスタッフが極端に少なくなったことがありました。 当然、リハビリ単位数が1日の枠に収まるうちは会社は臨時に雇ったりしてくれません。 仕事が倍の量になり、当然書類業務が時間内に終わらないので残業していたことがありました。 残業といってもサービス残業で、それでも終わらないので朝の7時に出勤したりと本当に地獄でした。 時間外でお金をだしてくれるならまだやる気も出ますが、上司に相談しても「しょうがない」というだけです。 上司は定時に帰り、ふざけるなと思いましたが、立場が弱いのでどうしようもないです。 私と同じように激務で辞めたいと思う人も多いのではないでしょうか。



燃え尽きました・・・
理学療法士を辞めたいと思ったときの解決策
信用できない人とは距離を取る
信用できない相手ならば、『距離を取る』ことをお勧めします。 成人した大人が何を言われようとも性格は変わりません。 それならば、「信用できない相手」と認識した上で接すればいいのです。 表面上は笑顔で最低限の会話さえしていれば、仕事は進みます。 プライベートなどの込み入った話は全くする必要はありません。 私は相手によって距離を測るごとによって人間関係に関しては悩みがなくなりました。 人はどうしても相性があるのです。相性が悪いからと転職していてはきりがありません。 転職は最後の手段として、まず『距離を取る』ことから始めてみてください。
給料の低さは副業でカバーする
理学療法士が年収を上げる方法は転職することがメジャーでしょう。 転職すればもちろん給料が上がることはありますが、仕事をしてみない限りは仕事量や人間関係は分かりません。 給料は高いけれど、激務で残業が多いなんてこともありえるわけです。 居心地のよいところから給料が安いからの転職すると、どうしても前の職場と比較してしまうので不平不満がでやすく精神をすり減らします。 私は副業としてブログをしていますが、したらしただけ収入が上がります。 しかし、上り幅が指数関数的なので最初は副業をしても時給10円なんてこともありえます。 私はブログを始めて9カ月目ですが、収入は8000円ほどです。 1年の昇給で8000円の上り幅は理学療法士には滅多にないわけですから、十分おいしいといえます。 私は年間休日が多く、残業がない、楽な職場を選び、空いた時間で副業をすることで人生の充実度を上げています。 理学療法士としてそこそこのレベルでいいのなら、そういった理学療法士人生でもいいのではないでしょうか。 楽な職場の探し方は下記の記事を参考にしてください。
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転職は最後の手段
人間関係も年収の問題も仕事の多さもすべて解決してくれるのが転職です。
私は転職して
- 人間関係:最悪⇒良好
- 給料:変化なし
- 仕事の量:軽減
- 休日:124日⇒120日。希望休が通らず、固定休(土日祝)になる
- 残業:たまにある⇒まったくなし
- 仕事の充実度:最悪⇒良い
- 有給休暇:取りやすい⇒取りにくい
と圧倒的に良い部分が増えました。 これだけみれば転職した方がいい!と思うかもしれませんが、これはたまたまです。 たまたま私が就職した職場で良い上司に巡り合い、老人保健施設の基本型という楽できる職場だったので良い転職になっただけです。 求人情報からある程度楽な職場は探すことはできますが、人間関係だけは相性なので分かりません。 求人情報に残業なしと書いてあっても、実はタイムカードを定時にきられるだけである場合もあれば、サービス残業の場合もあります。 転職活動というのはエネルギーがかなりいります。 面接も疲れるし、自分の条件に合ったところが見つからなければ無職の期間が長くなるので焦りが生まれます。 正直私も無職期間が一か月も伸びてしまい自分が求める求人がまったくなかったので、焦ってしまい妥協に妥協を重ね一度不本意ながらも決めてしまいました。 労働条件について話し合っているところで、たまたま自分が探していた求人が見つかったので現在はそこに勤めています。 もし、そのまま妥協していたところに就職していたら後悔していたと思います。 転職活動はギャンブル性が高いです。もし、今いる職場が他のことで解決できるようならばそうした方がいいでしょう。 あくまで最後の手段にした方がいいです。
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そもそも理学療法士を続けたくないと思ってる人も何人かはいると思います。 膨大な時間とお金をかけた後で、理学療法士を辞めるという選択肢はかなり勇気がいる行為です。 私の友人で、大学在学中に理学療法士としては進まず、コンサルタント会社に就職した人がいます。 コンサルタント会社は、多種多様な人材を集めているので、医療系の大学を卒業している彼を必要としたのでしょう。 在学中ならば彼のようにスタートラインが一緒なので、他職種にいくことも可能かもしれませんが、まったく医療と関係のない職種に転職するのは無謀だと思っています。 理由としてはそれ相応の経験が求められるからです。 PTやOTは全くと言っていいほど、他職種で働く場合経験が生かされません。 詳しくは、PTOTSTネットの掲示板をみるのが一番参考になるのではないかと思います。 ⇒【作業療法士】 他業種への転職を考えられた方はおられますか?
理学療法士を辞めたいと思う前に
仕事をしていれば、『理学療法士を辞めたい』と思うのはほぼ全員が感じていることではないでしょうか。 良いこともあれば、悪いこともある。 天秤が悪い方に傾きすぎると理学療法士を辞めたいという気持ちが強くなります。 私は人間関係が原因で結局は転職という形を取ることになりました。 今は上手くいっているので転職して後悔はありません。 しかし、将来のことを考えると給与面に関してはどうしても考えてしまいます。 結局何が言いたいかというと、自分で考え解決しようとしても、すべてが解決するわけではないということです。 転職して失敗したという話もよく聞く話です。 ここでの話も私の体験談を元に私の考えをまとめているだけです。 必ず解決できるとも限りません。 理学療法士を辞めたいと思う前に『自分で考え自分で行動する』ことが必要です。 リハビリと一緒で解決する方法を仮説検証して自分で確かめていってください。 理学療法士を辞める前に、今一度理学療法士のやりがいについて考えてみることも大切です。
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