理学療法士で勉強しないと、あとで必ず後悔する。
なぜなら、知識を止めた瞬間から、成長が止まるからだ。数年後には、若い世代に知識でも技術でも追い抜かれ、
自分が“古い理学療法士”として扱われる現実に気づく。そのときになって「もっと学んでおけばよかった」と思っても、技術というのは、一朝一夕では身につかない。
正直、理学療法士の中には勉強しない人が一定数いる。でも、勉強しても給料が上がらないのだから、やる気が出ないのも当然だと思う。やる気と給料は比例する。自分に嘘をつくのはもうやめよう。
「医療職なんだから勉強するのが当然だ」「患者さんのために学びなさい」といった正論はいらない。
そういうことを言う人ほど、実際は大して勉強せずに給料だけもらっている。そんな言葉は聞き流していい。
おかしな話だけど、理学療法士という仕事は専門職なのに、年数を重ねるほど勉強への意欲が落ちていく職業だ。
理由は単純で、医療保険や介護保険の制度でリハビリ単価が固定されているから。1時間で稼げる金額が変わらない以上、どれだけ努力しても給料は上がらない。これで「やる気を出せ」と言われても無理がある。
じゃあ、どうすれば勉強する意味を見いだせるのか。いちばん強いモチベーションは、「仕事に飽きないため」だ。
刺激のない仕事は退屈を生み、やがて“つまらない毎日”になる。
「どうせなにやったて患者さんは良くならない」「呆けた老人にどれだけリハビリしても無駄」
こういった気持ちは痛いほど分かる。実際私も毎日同じような気持ちを抱いている。
しかし、どれだけ文句を言ったところで現実は変わらない。むしろ勉強しないことでどんどん仕事がつまらなくなるという悪循環に陥る。考えてみてほしい。今のやる気のない感情のまま、10年間理学療法士として仕事をすることを。
はっきりいって地獄ではないだろうか。そうならないためにこそ、知識を増やして「患者さんをよくできる」という成果が必要になる。
勉強は、給料を目的にするとやる気が失せるので、自分の仕事をおもしろくするためにやる必要がある。
勉強をやめた理学療法士ほど、そのことに後で気づいて後悔する。
この記事は、「理学療法士になったけど勉強する気が起きない」「どうせ給料が上がらないなら勉強なんて無駄だ」と感じている人に向けて、最低限の勉強を続けることで仕事に飽きないようにする方法を伝えていく。
目次
理学療法士は勉強しないと後悔する理由
物価高は医療人いじめとしか思えない
物価が上がり続けている今の時代、理学療法士が勉強しないと後悔するのは、「自分の生活が苦しくなるだけじゃなく、職場そのものが立ち行かなくなる」からだ。
電気代、食材、医療材料、ガソリン代──すべてが値上がりしている。介護施設や病院の経営は、報酬がほとんど上がらないのに支出だけが増えている。つまり、赤字スレスレの施設がどんどん増えている。
もし職場が赤字でつぶれたら、次の転職先も簡単には見つからない。見つからないというは自分の希望に合った職場がみつからないという意味だ。
探せばいくらでも働き口はでてくるが、最近の求人は、デイサービス、訪問看護、放課後デイ、整形外科クリニックというあまり人気のないところばかり。おまけに給料は安くて、休日が少ない。
一度自分の住んでいる近辺で求人情報をみてみてほしい。
理学療法士の仕事は、資格さえあれば一生安泰…なんて時代じゃなくなった。
ただやみくもに技術や知識をアップデートしていれば、将来安泰というわけでもない。
つまりは今後の日本を見据えて何を求められるか考えていく必要がある。
技術を磨いて自費リハで食べていくのか、副業をして収入を増やすか、セミナー講師などで稼ぐのか。
何もせずに仕事をしていればいいという時代が終わったということだけは確かだ。
将来性が全くない
理学療法士は勉強しないと、あとで確実に後悔する。
理由はシンプルで、「将来性がなくなってきている」からだ。
ここ数年で理学療法士の数は爆発的に増えている。かつては「資格を取れば安定」と言われていたけれど、今はもうそうじゃない。毎年1万人以上の理学療法士が新しく誕生し、全国にはすでに20万人を超えるPTがいる。需要よりも供給が多い、いわゆる“飽和状態”だ。
つまり、「資格を持っているだけ」ではもう価値がない。
経験やスキルの差がそのまま生存率の差になる。
知識が古い、勉強していない、何となく日々をこなす――そんな理学療法士は真っ先に置いていかれる。
さらに、病院も施設も「なんとなくリハビリする人」より、「自分の頭で考えて動ける人」を求めている。AIやマニュアルでは代替できないのは、勉強を続けて“考える力”を身につけた人だけだ。
勉強しない理学療法士の未来は、ほぼ横ばいの給料と、誰でもできるような業務ばかり。
一方で、学び続ける理学療法士は、自分の専門を広げ、在宅・地域・教育・発信など、新しい道を自分で作っていける。
将来性がないのは、職業そのものじゃなくて、学ばない理学療法士自身。
今の努力が、数年後の自由と信頼を決める。
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同じことの繰り返しは仕事がつまらなくなる
理学療法士は、新人のころは新しい発見が多くて楽しい。患者さんの体が少しずつ動くようになったり、自分の関わりで笑顔が見られたり。でも、何年も同じ知識のまま働いていると、だんだん「やることが決まってきて、変化がなくなる」。それが地味につらい。
毎日似たような症例、同じようなリハビリ、同じような説明。最初はそれでも充実するだろうが、数年経つと「昨日と同じことを今日もやってるな」と気づく瞬間がくる。
そのとき勉強していないと、新しい視点がないから打開できない。ただ流れ作業のようにこなすだけになって、仕事が「作業」になる。
勉強している人は、「なぜこの動きが出ないのか」「別のアプローチはないか」と考えられるから、同じ動作練習でも発見がある。
でも勉強してないと、「これでいいか」と思考が止まる。やることも決まってくるから、仕事がどんどん単調で退屈になる。
つまり、理学療法士が勉強しないと後悔するのは、「知識が足りないから困る」よりも、同じことの繰り返しで、仕事がつまらなくなるから。
勉強は“患者のため”だけじゃなくて、自分がこの仕事を楽しみ続けるための燃料なのだ。
理学療法士で勉強しない人が勉強をしたくなるコツ
オンラインセミナー動画を利用する
私が最初に紹介したい一番おすすめの勉強教材は「リハノメ」「UGOITA」などのオンラインセミナー動画だ。 そもそもリハビリの勉強が嫌いになる理由は、職場の勉強会の内容が薄く、興味のないテーマを無理やり詰め込まれるからだと思う。 「リハノメ」「UGOITA」は、面白くなければ契約してもらえないため、動画の質がかなり高い。 サブスク形式なので月額料金はかかるが、リハノメならば月々のご利用料金が20%オフとなる日本理学療法士協会のクラブオフ制度と年間契約をすれば月額1800円前後で有名講師の動画が見放題になる。費用対効果はかなり高い。 「運動と医学の出版社」の『UGOITA PLUS』もあるが、UGOITAの「PLUS」には、ブロンズ・シルバー・ゴールドの3つの会員ランクがあり、それぞれの月額料金は、ブロンズ会員が3,300円、シルバー会員が5,500円、ゴールド会員が8,800円(税込)で結構高い。 もちろんそれだけの価値があるし、園部先生の臨床セミナーはマジ神がかっているので超がつくほどお勧めしたいのだが、勉強にそんなにお金をかけたくないという人もいると思うので、無理にはお勧めしない。 他にも石井慎一郎先生のBMTのオンラインセミナーもある。 石井慎一郎先生は、動作分析の白本で有名な先生だ。白本を読むだけでは分かりにくい部分も多いが、先生のセミナー動画では本では伝わらない手技を映像で確認でき、理解がぐっと深まる。 石井先生のすごいところは、動作分析の理論を力学的に分かりやすく解説してくれるところで、手技も比較的簡単に真似できる点だ。 新人の理学療法士には「何から勉強していいのか分からない」という人が多いと思うが、石井先生の動画を見てリハビリの基礎を一通り学ぶのが一番いいと思うが、石井慎一郎先生のBMTのセミナー料金は超がつくほど高い。 大体どれも一万円以上はする。 理学療法士の勉強が好きになれない人は、まず一流の人の介入前と介入後の動画をみてみるといい。 はっきりと理学療法でこんなにもよくなるのか!が分かると、自分のリハビリにも希望が持てるようになる。 私の一押しはやはりUGOITAの園部俊春先生。先生のおかげで自分のリハビリにもかなり成果がでるようになった。 料金が高くて手が出せないという人はリハノメにも少し園部俊春先生の動画があるのでそちらで試してみてほしい。 初回ならば、通常3,080円が初回限定1ヶ月間980円(税込)みられるので失敗してもそこまでダメージは大きくないはず。リハノメ 公式サイトはこちら
勉強しても給料が上がらない場合、勉強を副業という形で生かす
新米の理学療法士でも、20年目のベテランでもリハビリの単価は変わらない。 リハビリの単価が上がらないということは、経営側の目線で見れば昇給させる余地がないということになる。 これは誰もが知っている事実で、このせいでモチベーションが上がらない理学療法士が多いのが現状だ。 理学療法士協会には「認定・専門理学療法士」という資格があるが、私が見てきた求人情報では、その資格を持っていても手当がつくとは書かれていなかった。 完全に自己満足の資格であり、資格を取って得をするのは資格をビジネスにしている協会のほうだけだ。 認定・専門理学療法士についてはかなり調べたが、時間対効果と費用対効果を考えると、まったく割に合わないというのが私の結論だ。 給料を上げたいなら転職が一番の手だが、今の職場が居心地がいいとどうしても躊躇してしまう。 手っ取り早く勉強を収入につなげるなら、副業という形で勉強の成果を情報発信していくのが一番現実的だと思う。 私はリスクが少なく、すきま時間にできるブログを選んだ。他にも、noteでリハビリの知識を有料コンテンツとして販売している人や、YouTubeでリハビリ情報を発信している人もいる。 勉強したことを自分なりにまとめて、noteやYouTubeで発信していけば、時間はかかるけれど、昇給を待つより確実に収入を増やせる。おまけに勉強したことをアウトプットできて一石二鳥。 ぜひそうやって収入を増やす手があることを知っておいて欲しい。
疑問に感じた時に勉強する
大人になってからの勉強は、学生時代みたいに無味乾燥なやり方では続かない。ある程度、興味を持てないとまったくやる気は出ない。
勉強のやる気が出るのは、臨床で患者さんの状態が思うように良くならず、「なんでだろう」と疑問を感じていろいろ調べるときじゃないだろうか。
私も同じで、勉強したことをすぐ患者さんに試して効果を確かめられるからこそ、勉強のやる気が出る。今の患者さんにまったく関係のない知識を学ぶ気にはなれない。
つまり、臨床で意味のない勉強を「いつか役立つかもしれない」と思って続けてもつまらない。今目の前にいる患者さんを良くするために勉強するほうが、ずっとやる気が出る。
大人になってからの勉強は、学生時代のように「やらされる」ものではない。だから、興味があるときだけやればいいし、苦痛を感じたらさっさとやめる。これが勉強を長く続けるコツだと思う。
負の感情を抱えたまま勉強を続けると、勉強そのものが嫌いになってしまう。だから、それだけは避けたほうがいい。
勉強した方が仕事は楽しくなる
私が仕事を楽しいと感じるのは、勉強した知識で患者さんの状態が良くなったときや、同僚とワイワイ楽しく話しているときだ。みんなはどうだろうか。
逆に仕事が退屈だと感じるのは、自分にも患者さんにも何の変化も感じられないときだ。
理学療法士が勉強しないままリハビリを続けるというのは、自分がまったく成長していない状態で同じ訓練を繰り返すようなものだ。そうなると、患者さんも良くならないし、当然達成感も感じられない。
でも、勉強を続けていくうちに仮説と検証の精度が上がっていき、少しずつ患者さんが良くなっていく姿を見ると、自然とモチベーションも上がってくる。
それが「仕事が楽しい」と感じる瞬間なんだと思う。ただ、少しでも結果を出そうと思うと、それなりに時間がかかるのも事実だ。
給料が上がらない状態で勉強ばかり頑張っていると、いずれ嫌になる。だから、ほどほどに勉強して、残りの時間は自分の人生を思いきり楽しむくらいのバランスがちょうどいい。
楽な職場で働き心の余裕を作る
仕事が忙しすぎてまったくやる気が出ないときは、定時で帰れて年間休日が多い、いわゆる“楽な職場”に身を置いて心の余裕を作ると、少しずつ勉強する気が戻ってくることがある。
寝る時間もないほど仕事が忙しい状態では、休みの日まで勉強しようなんて到底思えない。
心に余裕があるときは、患者さんを担当している中で「もっと良くしてあげたい」と自然に思えるようになり、そこから勉強したくなるものだ。
無理して頑張っても、結局勉強自体が嫌いになってしまうからおすすめしない。
焦っても意味はない。勉強のやる気は、無理やり出すものじゃなく、自然と出てくるのを待てばいい。
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オフラインセミナーに行くとやる気は出るが費用対効果が悪い
オフラインセミナーは常に万単位の費用がかかるので、お金に余裕のない理学療法士にはおすすめできない。
オフラインセミナーは参加者を集めるために都市部で開催されることが多く、地方に住んでいる人にとっては交通費だけでもかなりの負担になる。費用は日数や時間にもよるが、大体1万円以上。安月給の理学療法士にとっては正直きつい出費だ。
さらに、休日や有休を使ってセミナーに参加するため、せっかくの休みが丸一日潰れてしまう。
もちろん、オフラインセミナーに行けば他の理学療法士と出会えて刺激になるし、新しい知識を学べるのは確かだ。でも、定期的に通わないとモチベーションがすぐに下がってしまう。
つまり、オフラインセミナーは学ぶきっかけにはなるが、体力的にも金銭的にも続けていくのは難しい。
「一流の理学療法士を目指す」と強い覚悟を持っているなら話は別だが、給料が上がらない中で高いお金を払い続けてモチベーションを保つのは本当に大変だ。
その点、オンラインセミナーは時間に縛られずに視聴できて、料金も安く、交通費もかからない。
しかも、いろんな先生の講義を定額で見られるから、どう考えてもオンラインセミナーのほうがコスパはいい。
ほとんどの理学療法士は、そこまで高額を払ってまで学びたいとは思っていないはずだ。だから、継続的に学ぶことを考えるなら、選ぶべきはオンラインセミナー一択だと思う。
まとめ:勉強しない理学療法士が悪いわけじゃない
理学療法士になったのに勉強しない理学療法士はけっこう多い。でも、それでもいいと私は思っている。
中学や高校のときにも、勉強しない人・できない人が一定数いたように、理学療法士の中にも勉強しない人がいるのは自然なことだと思う。
そもそも理学療法士は、もともと勉強が得意じゃない人が多い職業だ。だから、資格を取ったからといって急に勉強できるようになるわけがない。
それに、勉強してもしなくても給料が変わらないなら、勉強の時間を他のことに使ったほうが人生を有意義に過ごせる。勉強にお金を使わないことが、結果的に手取りを増やす唯一の方法でもある。合理的に考えれば、勉強しないという選択も一つの“賢い”生き方かもしれない。
理学療法士という仕事を安定した収入が得られる“副業”ととらえて、本業を自分の好きなことにする。そうすれば、間違いなく人生の満足度は上がると思う。
こういう生き方は批判されるかもしれないけれど、他人の物差しで生きたところで、いいことなんて一つもない。
私は別に「勉強しろ」と強制したくてこの記事を書いているわけじゃない。「勉強したほうが仕事が楽しくなる」ということを伝えたかっただけだ。
私も毎日寝る間を惜しんで勉強しているわけじゃない。学生時代の勉強とは違うのだから、気が向いたときにやって、飽きたり気分が乗らなかったらすぐやめる。それくらいの距離感でちょうどいい。
たとえ理学療法士という仕事が自分に合わなかったとしても、簡単に進路を変えることはできない。だから、「一生理学療法士でやっていく覚悟」よりも、「理学療法士でやっていくしかないという諦め」に近い気持ちが必要になるかもしれない。
それでも、勉強を通して少しでも理学療法士という仕事を好きになれたら、それだけで十分だと思う。
一度、自分にとっての「理学療法士のやりがい」について考えてみてもいいかもしれない。


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