私は40代で独身の男性だ。
正直、世間の目がどう映っているかは気になる。
少し前に「子供部屋おじさん」という言葉が流行った。
自立できていない、実家暮らし、親の脛をかじっている――そんな負のイメージが強い。
たぶん、女性から気持ち悪いと言われるのも、「親離れできていない」「マザコン」みたいな先入観があるからだろう。
私は今、実家で暮らしている。
昔の自分の部屋をそのまま使っているから、世間的に言えば「子供部屋おじさん」に分類されるかもしれない。
でも、一度は就職で家を出て一人暮らしをしていたし、親の介護が必要になったから戻ってきただけだ。
つまり、私のような40代独身男性がみんな親に頼っているわけでも、精神的に自立していないわけでもない。
ただ、40代になって独身でいると、心の中に少しずつ変化が起きてくる。
一番大きかったのは、「一人で生きていく覚悟」ができたことだ。
そのきっかけになったのが、『「居場所がない」人たち~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~』という本に出会ったことだった。
そこに書かれていた言葉が、心にずしんと響いた。
結婚可能性が5%以下になる限界結婚年齢を算出したところ、男 40・0歳、女 37・6歳となった。この年齢までに初婚していなければ、データ上はほぼ結婚は無理であることになる。あくまで統計上は、だが。「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~
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私は、歳を取れば取るほど結婚しにくくなることは分かっていた。
でも、いざ現実の数字を見てみると、想像以上にその確率は低い。
そう思うと、「もういいや」という諦めにも似た感情が、少しずつ心の中に広がってきた。
そもそも人との繋がりは、安心をくれるものだ。
だけど同時に、それは自分を縛る鎖にもなる。
相手に合わせなきゃいけない場面が増えたり、自由に動けなくなったりする。
そう考えると、誰かと生きることの「温かさ」と「窮屈さ」は、常に表裏一体なのだと思う。
「人のつながり」というのは安心であると同時に「しがらみ」でもある。そもそも安心とは不自由なものなのである。相手は決して裏切らないだろうという確信がなければ安心は得られない。しかし、絶対に裏切らないという関係性を維持するためには、互いに不自由さを伴う。個々人が自由勝手に行動したら、その絶対の安心は約束できないものになるからだ。「居場所がない」人たち ~超ソロ社会における幸福のコミュニティ論~
最近の私は、他人と関わることの不自由さよりも、リベラル――つまり自由でいたいという気持ちのほうが強くなってきた。
これはきっと私だけじゃなく、多くの人が同じなんだと思う。
地域でも会社でも、家族の中でさえも、人間関係がどこか薄くなっているのは、その影響だろう。
みんな本当は、誰にも縛られずに気ままに生きたいのだ。
それは決して悪いことじゃない。むしろ自然な流れだと思う。
話が少しそれたけど、40代独身男性だからといって、生きるのに困るわけじゃない。
昔と違って、今は「結婚していない=不幸」なんて時代でもない。
むしろ、生涯独身で生きるという生き方そのものが、静かに主流になりつつあると感じている。
私はそんな時代の中で、自分自身を例にしながら、40代独身男性のリアルな特徴を少し伝えていきたいと思う。
目次
40代独身男性の特徴
結婚を諦めている

私は40代になって、これまでそれなりに恋愛もしてきた。
だからこそ、この年齢になっても結婚していない現実を前に、少しずつ諦めの気持ちが出てきてしまった。
先ほども触れたけど、40代男性の結婚率は5%以下。
この数字を見れば、諦めたくもなる。
理由はいろいろあるけど、何より大きいのは「もう一度最初から恋愛するのがめんどくさい」ということだと思う。
恋愛って、片思い中はひたすら相手にアプローチし続けなきゃいけないし、付き合えたとしてもデートやプレゼントなどでお金も時間もかかる。
上手くいけば幸せだけど、うまくいかなければ、費やしたものすべてが無駄になってしまう。
また最初からやり直すなんて、正直なところ気力がもたない。
もちろん、恋愛で得られる喜びもある。
でも、同時に大きく感情を揺さぶられる。
嬉しいこともあるけど、時には不安や嫉妬で心がぐちゃぐちゃになることだってある。
それを思うと、恋愛していない今のほうが、感情が安定していて平穏だと思うこともある。
40代独身男性の多くは、そうした感情の波を避けて、合理的に生きようとしているのかもしれない。
「恋愛にエネルギーを使うくらいなら、結婚しなくてもいい」と思ってしまうのは自然な流れだ。
でも、一人で生きていくと決めたはずなのに、ふとした瞬間に考えることがある。
――これから先、自分はどう生きていくのだろう、と。
「寂しくないの?」と聞かれて、「寂しくない」と言えば嘘になる。
やっぱり、心が休まる誰かと一緒にいたいという気持ちは今もある。
結婚したいとは思う。
でも、婚活を始める気力が出ないのだ。
独身男性に限らず、40代を過ぎると新しいことに挑戦するエネルギーが減っていく。
その現実を痛感している。
だから私は、本を読むことで自分の生き方を見つめ直すようになった。
特に、88歳で現役のドクターとして生きている中村恒子先生の著書『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』を読んでから、少し生きるのが楽になった気がする。
年齢を重ねても前向きに生きている人の言葉には、不思議と心が救われる力がある。
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稼いだお金をすべて自分のために使う

私は結婚したくない理由のひとつに、「自分が稼いだお金をすべて自分で使いたい」という気持ちがある。
ただでさえ税金や保険料の負担が重くなり、物価も上がっている今の世の中では、手取りが減って思うように欲しいものを買えなくなってきている。
結婚して家庭を持てば、自分のお金を自由に使うことはほぼ不可能になる。
私は今44歳で、本業の手取りはおよそ22万円。
正直、この収入で家族を養う自信はない。
それに、家族を持つと、スマホを新しくしたり、車を買い替えたり、おいしいものを食べたりといった“自分の楽しみ”を我慢する生活になりがちだ。
そう考えると、独身のほうが気楽で快適だと思うのは、当然の流れだろう。
もちろん、家族との時間に幸せを感じる人もいれば、自分の欲しいものを手に入れることで満たされる人もいる。
どちらがいいかは人それぞれの価値観で決めることだと思う。
私は、自分が欲しいと思ったものを悩まずにすぐ買える今の生活を、けっこう気に入っている。
それが独身でいる最大の魅力かもしれない。
そして最近は、「欲におぼれること」が必ずしも悪いことではないと思うようになった。
確かに、世の中では“節制”や“我慢”が美徳とされがちだ。
でも、一度きりの人生なのだから、自分の心に正直に生きたっていい。
欲を抑え込むより、自分の中にある欲とうまく付き合いながら、それを原動力に変えて生きていくほうが、よっぽど健全だと感じている。
だから、40代独身男性には「自分のためにお金を使いたい」という傾向が強い。
もし、そんな男性と結婚を考えるなら、夫婦で通帳をひとつにするのは、たぶん難しいだろう。
他人に依存しない

私は40代になって、自然と“一人で生きていく覚悟”が生まれてきた。
そのせいか、他人に依存することを極端に嫌うようになった。
これまで恋愛もそれなりに経験してきたから、誰かに頼りすぎることがどれほど自分の心を不安定にするか、よく分かっている。
だから、40代独身男性と接すると、少しドライに見えるかもしれない。
でも、それは決して冷たいわけではなく、依存せずに自分を保っていたいという感覚が強いだけだ。
私は、高校生のようなべたべたした関係はもう求めていない。
それよりも、お互いに自分の時間を大切にしながら、必要なときにそっと寄り添えるような関係がいい。
恋人というより、あっさりとした友人関係を求めてしまうのもそのせいだと思う。
他人の人生にまったく関わりたくないわけじゃない。
ただ、依存しない関係のほうが圧倒的に心地いい。
時間が合えば一緒に遊んで、またそれぞれ自分の時間を楽しむ――そんな関係が理想だ。
一人で生きるのはたしかに簡単ではない。
でも、楽しもうと思えば、一人でもいくらでも楽しみは見つかる。
誰かがいなくても、趣味や小さな喜びを見つけていけば、人生は案外豊かになる。
一人で楽しむ趣味については、下の記事を参考にしてみてほしい。
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一人の時間を大事にする

有名な心理学者の一人、カール・ユングは「内向型」と「外向型」という言葉を使って人の性格を分類した。
高校で倫理を習った人なら、名前くらいは聞いたことがあるかもしれない。
ユングによると、外向型の人はエネルギーの向きが外にあり、人との関わりや社会の中で刺激を得るタイプ。
一方、内向型の人はエネルギーが内側に向いていて、一人で過ごす時間の中で心が充電されるタイプだという。
私はこの「内向型」という考え方を知ったとき、すごくしっくりきた。
一人、もしくは少人数で過ごすほうが落ち着く――そういう感覚を持つ人は多いと思う。
そして、40代独身男性の多くは、この“内向型的な生き方”に近い。
若いころは外向的に見えた人でも、歳を重ねるにつれて静かな時間を好むようになる。
人との距離の取り方が上手くなり、自分の世界を大切にし始める。
そう考えると、40代独身男性に内向型が多いのは、むしろ自然なことなんじゃないかと思う。

私は、一人もしくは少人数で過ごすのが好きだからこそ、独身を好む傾向があるように感じている。
家族がいれば家族に時間を奪われ、彼女がいれば彼女に時間を奪われ、友達が多ければ友達に時間を奪われる。
そうしているうちに、自分ひとりで過ごす時間がどんどんなくなってしまう。
もちろん、家族や友人と過ごすことでリフレッシュできる人もいると思う。
けれど、内向型の人間にとってはそれが逆になることが多い。
大人数でワイワイ騒いだり、予定を詰め込んで人と会ったりすると、むしろエネルギーを消耗してしまう。
だから私は、一人の時間を大切にしたい。
静かな空間で好きなことに没頭したり、誰にも気を遣わずに過ごしたりすることで、ようやく心が整う。
それが内向型にとっての“充電時間”なのだと思う。
内向型人間は、静かな環境でひとりで過ごすと回復できます。「パーッと騒いでストレス解消」は内向型人間には当てはまらないことを覚えておいてください。内向型人間だからうまくいく
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私は40代で独身だけど、それは「一人の時間を楽しみたいから」だと思う。
だからこそ、一人の時間を何よりも大切にしている。
たしかに、家族や友達がいれば寂しさを感じにくいかもしれない。
でも、そのぶん常に他人に合わせて生きなければならない。
相手の都合に合わせ、気を遣い、我慢をする。
そうやって他人に左右される生活は、私にとっては息苦しい。
そもそも、一人で楽しめない“依存傾向のある人”と一緒にいて、本当に楽しいだろうか?
私はそうは思わない。
一人で楽しめる人のほうが、物事を多角的に見ていて、自分の遊び方を知っている。
一緒に過ごしても、無理に盛り上がらなくていいし、沈黙が怖くない。
「ソロ活女子のススメ」という本があるが、私はこの本を読んで“ソロにはソロの楽しみ方がある”ことを知った。
たとえば、誰かと一緒に食事をすると、つい会話に気を取られて食そのものを味わえない。
でも、一人なら一口一口をしっかり噛みしめながら、味や香りを丁寧に感じることができる。
友人と遊びに行くと、目的は「友人と会うこと」になってしまい、場所や体験はそのための“手段”になる。
でも、一人なら違う。
観光地に行っても、時間に追われず、じっくりその場の空気や景色を味わえる。
ソロ活のいいところは、たったひとつの活動に心を集中できることだと思う。
それは、自分と向き合う時間でもあり、静かに心を満たす行為でもある。
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『ソロ活女子のススメ』は江口のりこさん主演のドラマにもなっているので、ぜひ観てみてほしい。
ソロ活が得意

先ほどの話の続きになるけれど、私は40代になって、すっかり“ソロで遊ぶこと”に慣れてしまった。
自分が本当に楽しいと思えることをひたすら探求し、そのためにお金を使う。
一緒に遊ぶ仲間がいなくても平気で、一人の時間をとことん楽しめる。
ソロ活のいいところは、相手の予定に左右されないことだ。
思い立ったらすぐ行動できるし、飽きたらすぐやめられる。
誰かに気を使う必要もなく、すべて自分のペースで進められる。
つまり、一人だからこそ“完全に自由”なのだ。
私も今、いろんなソロ活を試している最中だ。
カフェ巡り、自転車、読書、散歩、映画、温泉――どれも気ままに楽しめる。
でも一番大事なのは、“自分に合うかどうか”を確かめることだと思う。
私なりのソロ活のポイントは、「とりあえずやってみる」こと。
やってみて合いそうなら続ければいいし、合わなければすぐやめればいい。
やってみなければ、自分が何を好きなのかなんて分からない。
お金がかかることもあれば、ほとんどお金を使わない楽しみ方もある。
大切なのは、長く続けられて、自分の心が安らぐこと。
そんな“自分なりの楽しみ”を見つけることが、ソロ活の一番の魅力だと思う。
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良くも悪くもマイペース

私は40代になって、良くも悪くもマイペースになったと思う。
一人の時間にすっかり慣れているせいか、他人と協調して動くとそれだけでストレスを感じる。
人と足並みをそろえて何かをすることが、昔よりずっと苦手になった。
でも、そのぶん自分の考えや軸がはっきりしている。
だから他人に干渉したり、妬んだり、羨んだりすることもない。
そういう意味では、私は人と付き合う上で“楽なタイプ”なのかもしれない。
若い頃の私は、何事にも必死で完璧を目指していた。
そのせいで、他人にも自分にも厳しく接してしまい、息が詰まるような毎日だった。
だけど、頑張りすぎた反動なのか、ある時から心の中で「まぁ、いいか」とつぶやくようになった。
この言葉を口癖にしてから、気持ちがずいぶん楽になった気がする。
今の私は、ある意味で“適当”だ。
めんどくさいことは苦手だし、何でも全力でやろうとは思わない。
でも、それでいいと思っている。
40代というのは、人生の折り返し地点。
がむしゃらに頑張るより、自分のペースで生きる人が増えていく年代なんだと思う。
私もそのひとりだ。
「まぁ、いいか」を口癖にするようになってから、仕事でも肩の力が抜けて、ストレスを感じることがほとんどなくなった。
人間関係でも、無理に気を遣うことが減り、自然体でいられるようになった。
力を抜いて生きることが、こんなに楽だったなんて、若い頃には想像もしなかった。
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頑張ったからといって給料が上がるわけじゃないし、媚びを売ったからといって上司に気に入られるわけでもない。むしろ仕事ができると、余計にいろんなことを頼まれたり…
マイペースな人と接していると、「この人、融通がきかないな」とか「自分勝手だな」と感じることがあると思う。
私自身、40代で独身という立場だからこそ分かるけど、そう見えてしまうのも無理はない。
でも、40代の独身男性に「もう少し柔軟になったほうがいい」とか、「性格を直したほうがいい」と注意したところで、正直、変わることはほとんどない。
なぜなら、もう自分の中に“生き方の型”ができてしまっているからだ。
人は歳を重ねるほど、自分なりの価値観や習慣がしっかり染みついていく。
それを無理に変えようとすると、かえってストレスになるだけだ。
だから、「そういう人なんだな」と思って接するのがいちばん楽だと思う。
私も他人に合わせることが得意ではないけど、逆に言えば他人を変えようとも思わない。
それぞれが自分のペースで生きていれば、それでいい。
誰かを変えるより、お互いに“歩み寄らないままでも心地よくいられる距離感”を見つけることのほうがずっと大事だ。
他人と生活するのが難しい

私は、これまで何度も話してきたように、自分へのこだわりが強い。
だから、自分のスペースに他人が入ってくることを極端に嫌うところがある。
他人と一緒に暮らすとなれば、ある程度の妥協や我慢が必要になる。
それは結婚した人なら誰もが経験することだと思う。
けれど、私のように長いあいだ一人で生きてきた人間にとっては、その“妥協”や“我慢”がかなりのストレスになる。
一人暮らしの気楽さを身体に染み込ませてしまっているからこそ、そこから抜け出すのは簡単ではない。
自由気ままに過ごす時間、誰にも干渉されない空間――それが当たり前になっている。
だから、40代独身男性と一緒になると、最初のうちはきっとイライラしたり、衝突したりすることが多いだろう。
私自身も、自分のペースが崩されるとすぐにイライラしてしまう。
他人に合わせることに、ひどいストレスを感じてしまうのだ。
40代独身男性にとって、理想的な関係は“同居”ではないのかもしれない。
週末だけ会うような、ゆるやかな距離感の彼氏・彼女関係のほうがうまくいくと思う。
結婚の形はひとつではない。
無理に一緒に住まなくても、お互いに心地よい距離を保ちながら愛情を育む生き方も、立派なパートナーシップの形だと思う。
心の奥底では結婚すべきか悩んでいる

私は40代独身として、一人で生きていく覚悟はしている。
けれど、その一方で「このままで本当にいいのか」と悩む時期でもある。
50代になれば、子どもを持つことはほぼ難しくなる。
でも、40代のうちに30代の女性と結婚できれば、自分の子どもを持つチャンスはまだある。
だからこそ、今のこの時期は“覚悟と迷いのはざま”に立たされているような気がする。
結婚するつもりはなかったはずなのに、ふとしたきっかけで「この人となら」と思えば、案外あっさりと結婚することもある。
私も、もし良い縁があれば、流れに任せてそちらへ向かうと思う。
強く求めているわけではないけれど、完全に諦めているわけでもない。
特に実家暮らしをしている男性は、親がいなくなったときに、一人で生きていかなければならない現実を強く意識する。
一人になる覚悟はしている。
それでも、心のどこかで“一人になる恐怖”を抱えている。
今の社会では、仕事を通じてしか人と関わる機会が少ない。
だから、仕事を辞めたり、健康を崩したりすれば、一気に人とのつながりが薄くなる。
老後に孤立してしまう可能性は、決して他人事ではない。
だからこそ、心の奥底では「結婚したい」「誰かとつながっていたい」と思っているのだと思う。
孤立を恐れているのではなく、“心の居場所”を求めているだけなのかもしれない。
将来の不安が大きい

私は結婚を諦め、一人で生きていくと決めた。
そうなると、誰の力も借りずに自分の力で生活していくしかない。
今の世の中は、友達との付き合いも浅く、国からの助けもほとんど期待できない。
共助や公助といった仕組みがあっても、実際に頼りになることは少ない。
つまり、最終的には「自助」――自分自身の力で生きていくしかないということだ。
そう考えると、頼れるのは結局“お金”だけになる。
収入が多く、将来も安定して年金を受け取れる人なら、老後の不安は少ないだろう。
けれど、現実にはそういう人は一握りだ。
私を含め、多くの40代独身男性は低年収で、将来に対する不安をどこかで抱えている。
結婚市場では、高収入の人ほど需要が高く、低収入の人ほど相手が見つかりにくい。
これは厳しいようだけど、現実だ。
結果として、独身でいる男性の多くが、低年収という現実と向き合いながら生きている。
それでも、生きていくためには「自分でなんとかする力」を身につけるしかない。
お金だけがすべてではないが、お金がなければ自由も安心も手に入らない。
だからこそ、40代独身男性にとって“経済的な自立”は、生きる上での最低条件なのだと思う。

実際にデータを見ても、年収が低いほど50歳時点での未婚率が高くなっていることが分かる。
これは、低年収の人ほど結婚のハードルが高い現実を示している。
私のように、40代で独身かつ収入がそれほど多くない立場の人にとって、誰かに頼ることもできず、お金にも余裕がない状況は大きな不安につながる。
将来に対して漠然とした不安を抱くのは、決しておかしいことではない。
むしろ、そう感じるのが自然だと思う。
社会の仕組みも、個人を守ってくれるほど強くはない。
だからこそ、40代独身男性は「この先どう生きていくか」を真剣に考えざるを得ない時期にいるのだと思う。
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私は40代にもなって、精神的に不安定な自分を情けないと思うことがある。
けれど、今の世の中は「自助」で成り立っている以上、それも仕方のないことだと思う。
将来に不安を感じているのは、何も40代独身男性だけではない。
結婚している人だって、いずれ離別や死別によって一人になる。
どんな形であれ、最終的には「一人で生きる時間」を誰もが迎える。
少し話がそれるけど、お金の不安を解消する方法について、私なりの結論は“働き続けること”だと思っている。
ただし、それは本業をずっと続けるという意味ではない。
副業で好きなことで稼いでいき、定年後は年金と副業収入の両方で暮らす――
このスタイルが、老後の不安を一番小さくしてくれると思う。
定年後に新しく働こうとしても、できる仕事は限られている。
警備員や清掃員など、誰でもできる単純労働しか選べないのが現実だ。
それならば、今から自分の好きなことで副業を始めておくほうがずっといい。
月に10万円でも収益があれば、年金と合わせて20万円を超える。
それだけで生活に余裕が生まれ、お金の不安も減り、しかも“生きがい”まで得られる。
老後の安心をつくるのは、年金でも貯金でもなく、好きなことで稼ぐ力だと私は思っている。
人間関係が不得意

そもそも、どうして40代にもなって独身なのか――
もちろん、お金がなくて結婚できないという理由もある。
けれど、それ以上に「人間関係が得意ではない」人が多いのだと思う。
私自身もそうだが、他人と一緒にいるとどこかストレスを感じる。
他人の意見や行動に左右されることに、強い不快感を覚えることもある。
認知症の予防には人とのコミュニケーションが大切だと言われている。
けれど、40代独身男性の多くは、そもそもそのコミュニケーションが苦手で、一人を好む傾向が強い。
人と関わるよりも、自分のペースを守るほうが精神的に落ち着くのだ。
なぜ人間関係が苦手になるのか――
今の時代は「自由」が何よりも大切にされる。
そのせいで、“自分がいちばん大事、他人は二の次”という価値観が少しずつ広がっているように感じる。
他人を思いやる余裕が減り、関係が浅くなることで、ますます本音を出せなくなっている。
今では、当たり障りのない話しかできないような薄い人間関係が多い。
表面上はうまくいっていても、心のどこかで「ここに自分の居場所はない」と感じてしまう。
仕事でも、他人と協調して動かなければならず、過度な気遣いが心をすり減らしていく。
実際、会社に行って人と関わるよりも、リモートワークのほうが気が楽だという人も増えている。
私もその一人だ。
一人の時間は多少なりとも寂しさを感じるけれど、他人と一緒にいる不快感に比べれば、ずっとましだと思ってしまう。
今は一人でも楽しめるエンタメがたくさんある。
動画、ゲーム、SNS、本、映画……わざわざ友達と出かけて騒がなくても、十分楽しめてしまう。
そうした環境もあって、40代独身男性はますます「一人でいること」を自然に選ぶようになっているのだと思う。
孤独になれている
40代独身男性が孤独に慣れているのは、単に「ひとりが好き」という軽い理由だけじゃない。これまでの人生の積み重ねが、そうさせている。
若いころは友達とワイワイ過ごしたり、恋愛に夢中になったりした時期もあったかもしれない。でも年齢を重ねるにつれて、次第に「人と関わることの疲れ」を感じるようになる。気を使って会話したり、相手の機嫌をうかがったり、無理して空気を読んだり……そういう小さなストレスが積み重なっていくうちに、「ひとりのほうがラクだな」と思うようになる。
仕事でも同じだ。20代30代は人とのつながりを大事にしようと努力するけど、何年も社会に出ていれば裏切りや嫉妬、理不尽なこともたくさん経験する。そういう現実を見てきた人ほど、他人に過度な期待をしなくなる。「人は人、自分は自分」と割り切れるようになっていく。その結果、孤独を恐れるどころか、むしろ「自分の世界を守る時間」として好むようになる。
また、40代になると、時間の使い方にシビアになる。限られた休みの日を、気を使う飲み会や付き合いに使うくらいなら、家で静かに過ごしたり、趣味に没頭したりしたい。ひとりの時間をどう使うかを自分でコントロールできることに、満足感を覚える。だから、孤独というより“自由な生活”に近い。
結局のところ、40代独身男性が孤独に慣れているのは、「人に期待しなくなったこと」と「自分を楽しませる術を身につけたこと」が大きい。
他人に頼らず、自分のペースで生きることの心地よさを知ってしまった。だからこそ、孤独はもう“寂しさ”ではなく、“心の安定”そのものになっている。
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「孤独」という言葉を聞くと、どこか寂しさやネガティブなイメージを思い浮かべる人が多いと思う。誰かと一緒にいることが“正解”で、ひとりでいることは“かわいそう”だ…
身だしなみが整っている

世間では、40代独身男性というと“小汚いおっさん”というイメージを持たれがちだ。
でも、実際はそんなことはない。
確かに40代にもなると、中年太りでお腹が出ている人が増える。
けれど、どちらかといえば、そういう傾向は独身男性よりも結婚している男性のほうに多い気がする。
結婚して家庭を持つと、外見に気を使う必要がなくなってしまうのも無理はない。
一方で、40代独身男性は結婚を半分諦めているようで、心のどこかではまだ「誰かと出会いたい」と思っている人が多い。
そのため、無意識のうちに「人からよく見られたい」という気持ちが残っていて、身だしなみや清潔感を意識している人が多い。
私もその一人だ。
太りすぎず、痩せすぎず、できるだけ健康的な体型を維持するようにしている。
服装にも気を遣い、清潔感を保てるように意識している。
特別におしゃれをしているわけではないけれど、「だらしないおっさん」にはなりたくない。
人は見た目で判断されることも多い。
だからこそ、40代独身男性のほうが、むしろ自分を磨こうとする意識が強いのかもしれない。
私はこれからも、自分なりの小ぎれいさを保ちながら、年齢にふさわしい落ち着いた身なりでいたいと思っている。
仕事に価値を置いている

人生の半分は仕事だ。
だから、独身で家族を持たないということは、家族以外のものに価値を見出さなければ、人生の指針を失ってしまう。
最近では「ワークライフバランス」という言葉が広まり、仕事とプライベートを両立させたい人が増えた。
仕事をほどほどに頑張り、家族との時間を大切にする。
それが、今の時代における“理想的な生き方”として語られることが多い。
けれど、私のような40代独身男性には、守るべき家族がいない。
だから、自然と仕事にエネルギーを注ぐようになる。
自分を必要としてくれる場所も、努力が結果として見える瞬間も、仕事の中にしかないからだ。
私自身、休みの日であっても本業や副業で何かしら仕事をしていることが多い。
もちろん、趣味の時間も大切にしているが、一日中趣味に没頭していると、どうしても飽きがくる。
だから、私にとっては“仕事の合間に少し趣味を楽しむ”くらいがちょうどいいバランスなのだと思う。
結局、40代独身男性にとって仕事は、生活の中心であり、人生の支えでもある。
仕事を通じて社会とつながり、必要とされることで、ようやく自分の存在価値を感じられる。
世の中で“一流”と呼ばれる人たちの多くも、人生のほとんどを仕事に捧げてきた人たちだろう。
私も例外ではない。
少なくとも今の私は、持てる時間のほとんどを仕事に費やしている。
それが私なりの生き方であり、独身という選択を肯定できる理由でもある。
実家暮らしが多い

私は、40代独身男性には実家暮らしが多いと感じている。
世間では『子供部屋おじさん』と揶揄されることもあるが、その背景にはそれなりの理由がある。
たとえば、「家事をやってもらえるから」「実家から出る理由がないから」「お金が貯まるから」――
このあたりが、実家暮らしを続ける主な理由だろう。
そのため、世間からは「自立できていない」「母親に甘えている」と見られがちだ。
確かに、40代にもなって親に頼りきりの生活をしていれば、傍から見れば気持ち悪いと思われても仕方がない。
私もそれは否定しない。
けれど、世間がどう思おうと、他人は他人であり、私の人生ではない。
他人の目を気にして生きるより、現実的な選択をするほうがよほど合理的だと思っている。
実際のところ、「年収が低い=結婚できない=実家暮らし」という構図が最も多いのではないだろうか。
私自身、40代でありながら本業の年収は360万円ほどだ。
決して高くはない。
だからこそ、実家に住まわせてもらえることは本当にありがたい。
家賃や光熱費がかからないぶん、将来の年金や老後を見据えて貯蓄に回すことができる。
今の世の中は、共助や公助に頼れる時代ではない。
最終的には「自助」、つまり自分自身の力で生きていくしかない。
そう考えれば、実家暮らしは決して甘えではなく、ひとつの“生存戦略”だと思う。
合理的に考えて、実家に暮らす40代独身男性が多いのも当然の流れだ。
40代独身男性を結婚相手に選ぶべき?

私は、40代独身男性には“自己完結型”の人が多いと感じている。
今まで誰にも頼らずに生きてきた時間が長いせいで、他人に依存しなくても生活できてしまうのだ。
むしろ、一人でも十分に楽しく毎日を過ごせている人も少なくない。
だからこそ、「誰かに支えてもらいたい」「常に傍にいてほしい」と考えるタイプの女性には、40代独身男性は向いていないと思う。
私自身、もし誰かと一緒になるなら、『男性に依存せず、自分の力で生きていける自立した女性』を選びたい。
10代や20代のような、ベタベタした恋愛がしたいわけではない。
私は、相手から尊敬される存在でありたいし、自分も相手を心から尊敬できる関係でありたい。
お互いが対等で、自分の時間と人生を尊重し合える関係こそ、理想だと思っている。
とはいえ、そうなると相手に求める理想が高くなり、結果的に結婚が遠のいてしまう。
でも、40代ともなると、以前にも話したように「もう結婚しなくてもいいか」という気持ちがどこかに生まれてくる。
無理に誰かと一緒になろうとせず、一人でも満足している今の生活を崩したくないという思いが強くなる。
40代独身男性は、情熱的というより、どこか冷めている。
それは諦めではなく、現実を冷静に受け入れているからだと思う。
だから、恋愛でも結婚でも、相手がその“温度感”を理解していないと、うまくいかないかもしれない。
40代独身男性の特徴まとめ

タイトルにもあるように、40代独身男性の特徴を一言で表すなら――
それは『一人ですべて完結してしまうこと』だと思う。
私は、一人でも生きていけるだけのタフさを持っている。
だからこそ、どこかドライで冷たく見えてしまうことがあるかもしれない。
けれど、それは他人を拒絶しているわけではなく、自分のペースを大切にしているだけだ。
人に必要以上に関わることはしない。
それでも、社会の中で孤立しないように、最低限の人間関係だけはきちんと保つ。
深入りせず、干渉せず、適度な距離を保ちながら生きる。
それが、私にとっていちばん心地いい生き方なのだと思う。
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人間関係まで手放さなくていい。ミニマリストがつなぐやさしいつながり
ミニマリストを意識しはじめた頃、私は「持ち物だけじゃなく、人間関係もスッキリさせた方がいいのかな」と思っていました。実際に、無理して出ていた集まりをやめたり…
とはいえ、40代独身男性は“友達”としてなら、とても付き合いやすい存在だと思う。
依存傾向が強いタイプや、都合のいいときだけ頼ってくるような人は少ない。
さっぱりしているからこそ、軽い関係のままでも長く付き合える。
お互いに無理をしない関係が築けるのだ。
私は、誰かに依存することなく、自分で自分を満たせる人間でありたいと思っている。
そして、そうした生き方をしている40代独身男性こそ、今の時代の空気に合っているように感じる。
他人に振り回されず、自由を大切にして、自分のペースで生きる。
それは決して孤独ではなく、むしろ“自分の人生を自分でデザインする”という自由さだ。
たしかに、40代独身男性には「実家暮らし」や「一人好き」というイメージがつきまとう。
そのせいで、どこか負の印象を持たれてしまうこともある。
けれど、そうした先入観にとらわれず、もう少し気軽に接してもらえたら嬉しい。
40代独身男性は、見た目よりもずっと穏やかで、誠実で、付き合いやすい人が多いのだから。


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