私たちの仕事に対する人生の割合はどれぐらいでしょうか。 8時間睡眠とすれば、起きている時間は16時間であり、一週間で16時間×7日で112時間あります。 そのうち8時間は労働時間で8時間×5日とすれば40時間働いていることになりざっと仕事が占める割合は40/112です。 残業が増えれば増えるほど、この割合は大きくなっていきます。 すなわち、人生の充実度は人生の時間のほとんどを占める仕事にかかっていると言えます。 そうなれば、職場の人間関係が悪ければ、人生の充実度が大幅に下がってしまうといっても過言ではないでしょう。 転職する理由でも、人間関係は上位に上がってきます。 私は転職を経験していますが、私が仕事を辞めた理由も『人間関係』でした。 新しい職場でも揉め事はありましたが、人間関係ほどくだらないものはありません。 他者への不平不満、妬み、嫉妬、愚痴などなど聞いているだけで嫌になります。 しかし、他者とうまく付き合うコツを身に付けてからはだいぶ楽になりました。 ここでは精神科でもある中村 恒子先生の著書『不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方』を参考にしながら、他者とうまく付き合うコツを紹介できたらと思います。
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目次
職場の人間関係はくだらないと思う理由
転職すれば関係は終わる

転職すれば顔を合わせる回数も連絡する回数も減ります。 転職したときに一緒に旅行するぐらい仲の良い同僚がいましたが、日が経つにつれ、連絡することも段々なくなり、今ではまったく会わなくなりました。 どれだけ仲が良くても、毎日顔を合わせなければどんどん関係は希薄化していきます。
そもそも、人間関係は「水物」
ほんのちょっとしたことでひっついたり離れたりするもんです。人間は己の利のあるほうへすぐ流れるし、時間や距離が離れて会わなくなると、縁もどんどん薄くなる。それが人間関係というものです。
心に折り合いをつけて、うまいことやる習慣
出会いは一期一会なのだなとつくづく感じます。
特に連絡する必要もないのでこちらから連絡することもありませんが、これでよいと思っています。
歳を取れば、付き合う人もどんどん変わっていくものです。人生は本当に無常なのだなと感じます。
職場の人間関係は自分の転職だけでなく、同僚の転職によっても変わりやすいので特に固執する必要はありません。
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人間関係が浅い分、感謝も少ない

職場での人間関係は関係が浅いのが原因なのか、同僚のために何かしてあげてもお礼されるだけで特に恩に感じることなく、それによって自分が助けてもらえることはほとんどありません。
気遣いができることは人にとって美徳だと言われていますが、本当にそうでしょうか。
場合によってはやって当たり前と思われお礼すら言われなかったり、気遣いをしても徒労に終わったりと気遣うだけばかばかしくなります。
私はこのせいで人間関係に疲れてしまい、同僚に対して不満を覚えるようになりました。
特に最近の20代は与えられることが当たり前だったのか、気遣ってもお礼すら言わない人が圧倒的に多いです。
こんな人たちのために、自分の労力を割く必要はありません。
誰も友達関係を望んでいない

元々職場の人たちは誰も友達になりたいとかプライベートでも関わりたいと思っていません。 あくまで職場だけの関係であり、外に出れば赤の他人です。 仲良くしたいわけではなく、人との軋轢を減らしたいと思っているだけです。 要するにほとんどの人は人間関係が『めんどくさい』のです。 求人を見ると、アットホームな職場とか家族のようにみんな仲良しという職場もみられますが、これらは「私たちの職場はブラック企業です」と言っているようなものです。 誰も家族のように仲良くしたいなんて思っていません。 上司や先輩であれば気遣いしなければいけないし、後輩に対しても良き先輩でいなければいけないので、気が抜けないのが職場なのです。 そんな場所で家族のように気を抜いた関係で仕事をするということ自体が無理な話です。
職場の人間関係はくだらない!うまく付き合うコツ
交友関係は広くなるほど、悩みも増える

世の中の人は、どうゆうわけか、友達は多い方がええって思いこんでいるけど、たくさんの人と関われば関わるほど、価値観が合わない知り合いが増えるだけ。それで腹を立てたり、落ち込んだり・・・ろくなことがないやろ。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
私たちは小さいころから、友達はたくさんいた方がいい、友情は大切と散々言われ続けてきました。
アニメやドラマを見ても、友情を題材にしたモノが多いです。
大人になってわかってくることは、人間関係が広くなればなるほど、悩みも比例して増えていくということです。
特に最近ではSNSが発達していることもあって「広く浅い」人間関係を作りやすい環境にあります。
SNSをしている人していた人ならわかると思いますが、性別や年齢も本当かどうかも分からない相手とつながったとしても薄い繋がりの人間関係が増えて、ストレスを増やすだけです。
それが原因で私はtwitterをやめました。
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職場でも同じことが言えます。 親しくなった方が仕事がやりやすくなるイメージが強いですが、むしろ逆です。 親しくなればなるほど礼儀がなくなり、仕事に対しても甘えてくるようになります。 そのせいで悩みが増え、結果的に追い込まれて仕事を辞める羽目になります。 結局は、人との距離感を見誤ると苦労するだけです。 職場で友達も広い交友関係もいりません。変に仲良くなって喧嘩をして職場で仕事をやりにくくすることがないように淡々と仕事をこなしましょう。
付き合う人を見極める

自分の付き合い方のタイプを見定めて、価値観の近い人と無理しないで付き合うことが人間関係のストレスを減らすコツだと思います。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
職場であってもなるべく気が合う相手と一緒にいればあまり疲れることは少なくなります。
といっても、家族であれ親友であっても100%自分と価値観が合う人は絶対にいません。
そうなると他人と一緒にいれば誰であろうとも多少なりとも気を遣ってしまいます。
したがって、友達付き合いや職場での関係をそこそこにしておいて、なるべく一人でいた方が気が楽ではないでしょうか。
一人だと寂しいと思われるかもしれませんが、精神的に自立していない人は他者に依存し、他者の評価が自分の評価になるため他者からの評価がよくないと余計に孤独感を感じてしまいます。
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精神的に自立するためにもなるべく一人でいる時間を増やしましょう。
自分で自分を満足させることができれば、他者に依存することなく生きていけます。
おすすめはソロ活です。ソロ活は一人で自分の「好きなこと」を「好きな時に」「好きなだけ」
楽しみます。
他者に気を遣うことなく楽しめるので、一度ソロ活を体験してみてもいいのではないでしょうか?
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話は戻りますが、私は職場でこの人と気が合うなと思っていても、たまには話していて疲れたり、嫌な思いをすることもあります。 そもそも100%自分を満足してくれる人などいないのです。 といっても、まったく他人と関りがないのも精神上よくありません。 自分にとって一番心地よい他人との距離感や一緒にいる時間を考えた方がよいのでしょう。
人間は孤独が本来の状態、一人時間が自分を豊かにする。

私は40代で独身であるため、友達や兄弟に会うと、「独り身で寂しくないの?」と聞かれることがよくあります。
「なんで一人だと寂しいの?」と聞き返すぐらいですが、世間では『孤独はよくないこと』と多くの人が思い込んでいます。
SNSを見れば、みんなワイワイ楽しそうに遊んでいる。ご飯を食べに行ってもほとんど二人以上で食事をしている人が多いです。
しかし、人に囲まれて楽しそうに見えても、気を遣いまくって窮屈な思いをしていることも結構あったりするのではないでしょうか。
一人の方が誰に気兼ねなくのびのび快適にグータラ過ごせます。
一人が嫌だという人は、休みの日を友達と一緒に遊んで充実させなければいけないと思いがちです。職場であっても仲間共に頑張って仕事をしなければいけないと思いがちです。
まったくそんなことはありません。
「何かをしなきゃいけない」という決めつけが、一人時間を貧しくしていると思うよ。なんもせんでもええやん。私なんてサボり放題、だらけ放題よ。ゴロゴロとソファで寝転んだり、日向ぼっこしたり、テレビを見ながらボーッとしたり。そのうち何かしたいことを思いついたら、ゆっくりやってみるって感じ。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
私は一人職場を経験したことがありますが、特に寂しいこともなくのびのびと仕事をすることができました。
最近ではリモートワークの会社も多くなりましたが、うちの兄はリモートワークで会社への移動時間がなくなって、体力的に楽になったと言っていました。
特に一人で家で黙々と仕事をして、寂しいと感じることはないみたいです。
「孤独は恥ずかしいことだ」という思い込みがあなたを苦しめています。
自分一人でやっていこうという覚悟が生まれれば、意外と寂しくなることはありません。
職場でも仲良くしようとせず、淡々と一人で仕事をし、必要な時だけ会話をすればいいんです。
仲良くしようと思うから軋轢が生まれます。仕事だと割り切りましょう。
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職場は友達を作るところではなくて、お金を稼ぐ場所

人は誰だって人に嫌われるよりは好かれたいと思うものです。
職場でも嫌われてしまえはとても仕事がやりにくくなってしまいます。
今では転職がしやすい時代なので、無理に自分を抑えて嫌われるのを恐れるより、我慢ができなくなったら合わない人たちと離れてしまえばいいのではないでしょうか。
一人や二人に嫌われたからといって、死ぬわけではありません。
職場の中には明らかに自分のことが嫌いだろうなという人がいますが、私も特に話しかけないので無害です。
仕事で言えば、職場はお友達を作るところじゃなくて、働いてお金を稼ぐ場なのだから、自分に与えられた仕事をきっちりこなえる程度の人間関係があればそれでいい。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
歳を取ればるほど、見栄や打算、人目を気にして嫌々付き合うような人間関係は清算していった方がいいです。 必要最低限の人間関係があれば、十分仕事は回ります。
ネガティブな話題にのらない

同じ職場で付き合わないといけないときなどは、先生はどうされていましたか?
とにかくネガティブな話題には、乗らないことやな。「ふーん、そう」と興味をできるだけ示さないようにすると、「この人に話しても盛り上がらへんから、つまらん」と近づいてこなくなる。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
職場の人達の会話は笑ってしまうぐらいほとんど他人の悪口です。
よくそこまで他人の悪いところを見つけられるなと感心してしまうぐらい悪口が大好きです。
他人の悪口を聞いて喜ぶ人もいるのでしょうが、私は人の悪口を聞いていると「めんどくさい人だな」と思ってしまいます。
ネガティブな感情は決して自分を心地よいモノにしてくれません。
悪口を言うような人たちと付き合っていれば、自ずと自分も他人の悪いところを探す癖がついてしまいます。
『悪口を聞かされる⇒他人の悪いところを見つけるようになる⇒他人が嫌いになる⇒関係が悪くなり、自分から悪口を言うようになる』と負の循環が始まります。
こういった話を聞かされると職場の人間関係は本当にくだらないと思ってしまいます。
悪口を言ってきても、「へ~そうなの」と興味のない態度を取るようにしましょう。話を聞いてくれない相手には2度と話してこなくなります。
他人にあまり近づかない

他人さんには近づけば近づくほど、同じだけストレスも生まれるからね。家族だけは別物と言う人もいるかもしれんけど、結局は同じことよ。近づき過ぎないことがコツやないかな。人付き合いのストレスを減らしたければ、他人さんじゃなく、孤独と仲良くすることや。
不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方
他人との距離感は、思いのほか大切です。
他人との距離感を見誤るとお互いにストレスが溜まり、一気に関係性が悪くなります。
近すぎすぎず、遠くならすぎず、丁度良い距離感の見つけ方は相手が一歩下がったらそこにとどまる勇気を持ちましょう。
プライベートのことをあまり話したかがらない人はあなたにそもそも心を開いていないのです。
開いていれば、自分から悩み相談をしていきます。
私は理学療法士という職業柄たくさんの患者さんと接しますが、仲良くなれる患者さんとは仲良くし、リハビリの提供だけで終わる患者さんには最低限の会話だけで済ませています。
自分のテリトリーに他人が土足で入ってくるというのは思いのほかストレスが溜まる行為なのです。
他人との距離感はしっかりとるようにしましょう。
職場の人間関係はくだらないと分かっていても、人との付き合いは難しい

職場の人間関係はくだらないと分かっていても仕事上では人間関係を円満にしなければなりません。 そうしなければ、仕事がやりにくいばかりかストレスが溜まるからです。 しかし、転職したからといってすべてが解決するわけではありません。 100%自分を満足してくれる職場なんてあるわけではなく、ある程度妥協して仕事をしなければいけません。 そうなると、結局は今の職場でどうやったら快適に過ごせるかを考えていく必要があります。 なるべく気が合わない人には意識を向けずに、気が合う人にだけ意識と時間を向けていればそれなりに長くその職場で働けるようになると思います。 人に不満を持たないようにするには、他人に多くを望まないことが一番だと思います。 上手いこと自分の中で人間関係を断捨離することで人間関係のストレスからは解放されるはずです。 自分にとって大切な人、気が合う人にこそ時間を使うようにしましょう。
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最初にご説明した通り、この記事は中村 恒子先生の著書『不安と折り合いをつけてうまいこと老いる生き方』を参考にしていますが、中村 恒子さんの著書は精神科でありながら92歳の大先輩であるため、言葉がずっしり重みがあります。 ぜひ手に取って読んでみてください。
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尚、下記の記事は同じ中村 恒子さんの著書『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』の記事です。ぜひ参考にしてみてください。
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