理学療法士の実習が辛い!実習を乗り切るためのアドバイス

理学療法士の実習が辛い!実習を乗り切るためのアドバイス
理学療法士になるためには、必ず実習を乗り切らなければいけません。

学校によって実習の時間は異なりますが、私の理学療法士養成校の実習時間は、厚生労働省指定規則が定めた基準時間の約2倍の約1,600時間でした。

2年次には2週間のコミュニケーション実習があり、3年次には一か月の実習が3回あり、4年次には5週間の実習が2回ありました。

これだけの時間の実習を乗り切ったからこそ実習のプロとしてアドバイスできます。

といっても、実習生である学生が実習中にバイザーからのパワハラでの自殺や、倒れるなど惨事があってからは、全国的に実習はだいぶ緩和されました。

だからといって、実習が辛くなくなったわけではありません。

実習の初日は緊張のあまり寝れませんでしたし、学校での授業は緊張することなく休憩時間もあったので余裕をもって取り組めましたが、お昼休憩があったとしても緊張が抜けない状態を実習時間中8時間ずっと続ける必要があります。

その上、実習が終わった後はデイリーという課題まであり、次の日の実習のことを思うとまともにリラックスして寝ることもできません。

実習に慣れるまではある意味実習は地獄の生活といえます。

話が長くなりましたが、辛い理学療法士の実習を乗り切る方法を私なりにお伝えしていきます。
学生

実習つらい・・・もうやりたくない・・・

目次

理学療法士の実習が辛くても大丈夫!悩み別に乗り切る方法

バイザー(現CE)と相性が合わない

理学療法士のバイザーが生徒に指導をする様子
理学療法士の実習には今ではCE(バイザー)と呼ばれていますが、生徒を指導するCE(バイザー)が付きます。

このバイザーと相性が合わないと地獄です。

私の同期にはバイザーに泣かされたり、パワハラされたりで実習を1週間休むどころか学校側にバイザーを変えてほしいとお願いした人たちがいました。

実習期間は長いので、変えてもらうのが根本的な解決策ですが、学校側もほいほい変えていては実習どころではなくなるので、ほとんど変えてもらえません。
うつ状態の生徒

じゃどうにもならないじゃん・・・なんとかして・・・

バイザーを変えてもらえない以上精神論になってしまいますが、バイザーとの相性が合わない場合、乗り切る方法は『無心』『慣れ』です。

無心というのは、バイザーがパワハラ的な発言をしても心にとめないことです。

私のバイザーは主任ばかりで経験年数10年以上の人ばかりでしたが、小言が多く、相性は最悪でした。

実習あるあるネタである、質問しないと「何か質問ないの?」と言われ、質問すると「自分で少しは考えなさい」と明らかに矛盾していることを言われました。
このような理不尽なことを言われたときに大切なことは、「またバイザーどうでもいいこと言ってるな~。今日ご飯何にしよう」とまったく気に留めないことです。

散々態度が悪いとのことで怒られもしましたが、「またなんか言ってるな~」といった感じでほとんど内心では無視していました。

まともにバイザーの話を聞いているから実習を乗り切ることが難しくなるのです。

バイザーと仲良くする必要はありません。淡々と実習をこなしましょう。

課題が多すぎて寝れない!

眠くてご飯が食べれない女性
実習中は必ずデイリーという名のレポートをやる必要があります。

バイザーによってデイリーに追加して課題を与えられたりしますが、これが意外に時間がかかったりします。

私も当然ながらデイリー以外にも課題がでました。

どうやって乗り切っていたかというと、就寝時間を決め、就寝時間までに終わらなければそのままバイザーに提出していました。

バイザーには「頑張ったけど、終わりませんでした。」と言ったら
バイザー

マジデ・・・

と( ゚д゚)ポカーンとしていましたが、無視です。

「寝る時間を確保するためにできませんでした!!!」と言ったら、学生に睡眠時間をとらせるように学校側から指導されているみたいで何も言われませんでした。

そもそも実習の成績は『』さえもらえれば、特に卒業に影響しません。

成績優秀で卒業しようが、『可』ばかりで卒業しようが、国家試験に受かればみんな同じです。

実習を休むなどして単位数が足りない状態を作らない限りは、最低『可』はもらえるはずです。そこまで気張って実習に臨む必要はありません。

因みに学校の成績に影響があるのは就職するときです。私の学校では就職の斡旋をしていましたが、成績順に希望が通るようになっていました。

つまりは、自分が希望する病院なり、施設に行きたい場合はしっかりと勉強する必要があります。
といっても、一部の人達は学校に頼らずに自分で就職活動をします。自分で決めた人たちの方が労働条件がよいところ(給料がよいなど)に就職していました。

したがって、自分で就職活動するつもりの人は特に好成績を取るために実習や勉強を頑張る必要もありません。

有名な大学に進学していれば、ネームバリューだけで病院や施設に受かったりします。

私の大学も有名な大学だったので、面接官は「そんないいところからきてくれたんだ」と喜んでくれたみたいでした。

全然、介助ができなくて泣けてくる・・・

杖で歩く男性を介助する女性
実習での学生で学ぶことのメインとなるのが、患者様の介助です。

寝返り、起き上がり、立ち上がり、移乗、歩行など介助をする機会は多いですが、学生のうちは実習での緊張もあってまったくと言っていいほどできません。

1,2度の失敗はしょうがないですが、学校でも最低限は学んできている以上できないと自分自身情けなくなってきます。

バイザーは基本的に温かい目でみてくれていますが、失敗すると結構叱られます。

バイザーが介助に厳しく言うのは患者様に怪我をさせてはいけないので当然といえは当然です。

ではどうやって乗り切っていいのかと言われれば、朝の時間に同期とひたすら練習するもしくは「介助が下手なので手伝ってください」とバイザーにお願いするしかありません。

バイザーは練習熱心だとむしろ喜び評価が上がるので一石二鳥です。

他にはYoutubeなどで理学療法士が出ている動画で勉強しましょう。

私は今でもたまに見直したりして介助の勉強しています。介助に正解はありませんが、自分のやりやすい方法を見つけるためにもたくさんの介助法を知っておくことは大切です。

介助は慣れなので、正しい知識を身に付けたうえで何度もこなせば自然と上達します。

症例検討がかなり緊張する

症例検討のイメージ
実習によっては症例検討をやらされる場合があります。

大勢の先生の前で発表するのでかなり緊張します。

症例検討をする場合はバイザーが手取り足取りアドバイスしてくれます。

たとえ、話しのつまじまが合わない内容だったとしてもバイザーが文脈にそった構成にしてくれるため、その辺は心配する必要はありません。

バイザーも上司に自分の指導がしっかりできているか問われるのでかなり真剣に対応してくれます。

しかし、症例検討をするときは一人です。バイザーが手助けしてくれるわけではありません。

緊張への対策としては、『原稿を作って、読むこと』をお勧めします。

原稿なしでアドリブでプレゼンしようとすると緊張のしすぎで自分が何をしゃべっているのか分からなくなります。

原稿があれば声が震えることがあっても、とりあえず症例検討の体裁だけはなんとななります。

100点を求める必要はありません。ただ無事終わらせましょう。

学生が緊張することは他の先生方もわかってくれています。ただ、容赦のない質問されますが、分からないことははっきり「分かりません」と答えましょう。

変に話すと余計に突っ込まれるだけです。
泣く学生

症例検討やだー緊張する・・・

療法士座りが死ぬほどつらい

頬杖をついて座る女性
療法士座りという実習生の間でしか広まっていない座り方があります。
理学療法士座り
療法士座り
上記の座り方がそうなのですが、バイザーによってはまったく椅子に座らせてくれないので、車いすに座っている患者様と同じ目線で話すために療法士座りという、かがんだ座り方をする必要があります。

5分ぐらいならいいのですが、これが1日に10分×10回以上ともなるとかなり足が痛くなってきます。

あまりの足の痛さに足が痛くならない(とうたっている)ナースシューズと靴下を買ったのですが若干マシな程度で劇的な効果はありませんでした。

結局どうしたのかというと、「座っていると足が痛いこと」をはっきりバイザーに言いました。

バイザーのほうも気にかけてくれているみたいで「椅子がないときはごめんね」と言ってくれましたが、とりあえず立ったり座ったりする許可をもらうことができました。

多少はマシになります。

同じように療法士座りで困っているようならはっきりバイザーに言いましょう。

患者さんの前でこねこねと座り方を変えられるほうが失礼なので、我慢せずにバイザーに分かってもらったほうがいいです。

同期と一緒だと焦る

同期と実習する学生
最近ではバイザーの数が少ないので、一人の療法士に実習生が二人付いたりします。

私の場合もそうで、一人のバイザーに二人で付きました。

二人で同じバイザーに付くことはお互い相談できたり、客観的に学生の介助の悪いところをみれたりとメリットもあるのですが、もちろんデメリットもあります。

それはどうしても同期と比べてしまうことです。

自分が同期より劣っていると必ずと言っていいほど劣等感を抱きます。

バイザーも言葉には出しませんが、明らかに贔屓に介助をさせたり、患者様に一人で付かせるようなこともします。

対策として、『人と比べるのをやめる』が一般的に言われていることですがまず無理でしょう。人はどうしても比べてしまう生き物だからです。

ではどうすればよいのかというと、人には才能があり、劣っているということを認めるということです。
しかし、そこで自分を卑下することはありません。実習では劣っていたかもしれませんが、違う分野では自分の方が得意なことがあるはずです。

私はパソコンの知識がそこまであると思っていませんが、それでもブログ運営をするぐらいの知識があれば、十分他の人よりも秀でているようなので職場でも優位に立てています。

誰にでも得意分野と苦手分野があるので、得意なところで頑張るようにしましょう。割り切りが大切です。

昼からは睡魔との闘い

リビングで仮眠をとる若い女性
実習は常に緊張状態であるため、普段の生活に比べかなり疲れます。

そのためか、お昼ご飯を食べると極端に眠くなります。

実習中に寝ていればもちろん怒られますし、患者様にも失礼です。

私は何度かバイザーから注意されたため、お昼ご飯の量を減らし、炭水化物をなしにしました。

多少お腹はすぎますが、実習中眠くなるよりかはマシです。

単純に睡眠不足の人は先ほどお話しした通り、バイザーに相談してしっかり睡眠時間を確保するようにしましょう。

課題が終わらないあなたが悪いのではなく、睡眠時間を考えていない実習がおかしいのです。

睡眠時間を削って、真剣に実習を望めという方が無理な話です。

今は地獄の実習を乗り切った年配の療法士ではなく、20代の若い療法士のバイザーが多いので、分かってくれると思います。
学生

ねむい・・・死にそう・・・・

実習がつまらない

ゴムチューブでリハビリする女性と理学療法士
実習をする頃には、学校生活にも慣れ、理学療法士の仕事がどうゆうものかなんとなくわかってきます。

実習を経験すれば、さらに理学療法士の仕事のイメージが具体的になりやすく、自分が理学療法士向いているのかむいていないのか分かるようになります。
といっても、本当に理学療法士の仕事が自分に向いているかどうか分かるのは、働き始めて臨床を経験しないと分かりません。

臨床を見学することと臨床を経験するのとでは大違いで、患者さんを実際に最初から最後まで受け持つことで責任感が生まれます。

責任感を持てば、それだけ一生懸命に仕事をするのでそこで初めて自分が理学療法士に向いているのか向いていないのかが分かるのです。

さらに経験年数だけでなく、働く職場でも自分の不向きが変わるので簡単に自分は理学療法士に向いていないと決めつけてはいけません。
話を戻しますが、私が学生だった頃は自分が望んで理学療法士の学校に行ったのにもかかわらず、リハビリという仕事が好きになれませんでした。

当然、実習もやる気が出ず、実習先で自己紹介があると思いますが、大勢の先生の前で「リハビリという職に魅力を感じいません」と言ってしまい反感を買ったほどです。

そんな私がどうやって実習を乗り切ったかというと、尊敬できる先生との出会いです。

私の付いたバイザーは、まだ5年目で実習生の扱いに慣れていませんでしたが、たまにつく主任の先生は学生の気持ちをとてもよく汲んでくれました。

教え方も上手で「理学療法て面白いですね!」と思わず主任の先生に笑顔で言ってしまったぐらいです。

要するに実習はバイザーによる当たり外れが大きいということです。

しかし、その後は良い先生に巡り合えずまたやる気がどんどんと低下していきました。

理学療法士の資格を取り、一人の患者を最初から最後まで自分でリハビリするようになってからもこの気持ちに変化はありませんでした。

しかし、理学療法の勉強を始め、リハビリの効果がでるようになってから初めて理学療法士にやりがいを覚えました。

したがって、学生のうちでリハビリがつまらないと思っても、後々リハビリが楽しくなる可能性は十分あります。

理学療法士になるのは膨大な時間とお金がかかるため、簡単に進路を変更することはできません。

実習でつまらないと思っても、安直に自分に理学療法士は合わないと決めつけてはいけません。

私のようにリハビリの治療効果がでて、初めて楽しみを覚える可能性は十分あります。
学生時代はまったくやる気が出ず、理学療法士は合わないと思っていましたが、今では「理学療法士になって良かった」と思えるようになりました。

誰もが「何のために生きているのだろう」と思う瞬間があると思いますが、そのほとんどの理由が一生懸命になにかを取り組んでいないからです。

人生でやるべきことは生命燃焼です。体当たりして死ぬ気で仕事をしなければ、自分の中に自負心が生まれることは絶対にありません。

患者さんと話すのが苦手

高齢者とお話しする学生
私の学校ではコミュニケーション実習と呼ばれる実習があるほど、コミュニケーションが重要視されます。

医療職が多種多様といえども、ここまでコミュニケーションが必要とされる医療職は中々ありません。

私はたまに歯科大学に歯医者に行き、そこで実習生の学生を見たりしますが、患者さんとのコミュニケーションをとっている人は皆無です。

理学療法士は1対1で最低20分一緒にリハビリしなければならないので、コミュニケーションが大切だと言われてもうなづける話です。

私のときはバイザーから「もっと患者さんとお話ししなさい」と何度も注意されました。

分かってはいるのですが、何を話していいのか分からないのです。

一時期あまりに話せなくてこのまま理学療法士になっても大丈夫かと思ったぐらいでした。

コミュニケーションが難しいときの解決策としては、『出身や家族などの無難なことを話す』です。

認知症の方でも出身や家族のことならばすんなり自分のことを話してくれます。

コミュニケーション好きの患者さんならばそこから話題を広げてくれますが、コミュニケーションが好きでない患者さんならば1問1答で終わってしまいますがそれで充分です。

見ず知らずの実習生と話なんかしたくない人もいるので、その辺は分をわきまえましょう。

一番実習生の人にいいたいことは、コミュニケーションは慣れです。

話せなく当然です。話せないから理学療法士に向いていないかもしれないと考える必要はまったくありません。

必要なのは、コミュニケーション能力ではなく、コミュニケーションをあきらめない能力だ

新章 神様のカルテ
コミュニケーションが苦手な人が圧倒的多数です。それでもあきらめずにコミュニケーションを頑張りましょう。

実習で良い評価がもらえない

成績のイメージ
デイリーの内容や実習中の態度、臨床思考過程やリスク管理など、実習中にバイザーがあなたのことを評価するべきところはたくさんあります。

私の学校では何ができていて何ができていないかの見るための評価表みたいなものが学校から与えられており、実習終わりにバイザーと確認する作業がありました。

これらの総合的な評価が学校側に伝えられる評価になりますが、正直言ってバイザーに気に入れられるか気に入られないかなので、全くと言っていいほど評価を気にする必要はありません。

つまりは、客観的な評価ではなく、主観的な評価なのでテキトーなバイザーだと最高評価であるAを簡単にもらえたりします。

実習の成績は『可』さえもらえればよく、実習だけでなく、学校の成績も『可』をもらい、国家試験に合格すれば晴れて理学療法士です。

学校の成績が何に関わってくるのかといえば、私の学校では就職時に学校から斡旋される職場に就職する場合、自分の希望が通りやすいというだけでした。

自分で就職活動する場合はまったく関係なく、むしろ自分で就職活動した方が給料の良いところに就職できます。

したがって、学校の成績をそこまで重要視する必要はありません。

理学療法士としての力量は学校で身につくものではなく、臨床でいかに切磋琢磨して勉強してきたかどうかです。

ましてや学校の成績や学歴なんて何の足しにもなりません。

「俺は学校を主席で卒業した!」とプライドの高いだけの理学療法士にならないように注意しましょう。

実習を楽しむコツは、勉強することに尽きる

ハテナマークが頭に浮かぶ女性
理学療法士の実習を楽しむコツは、実習をしていれば色々と「何でだろう?」と思うことがたくさんあると思いますが、自分で勉強しながら疑問を解決していくことです。

実習で辛くなるのは実習に前向きに取り組めていないからで、思考を一流の理学療法士になるために色々と学ばせてもらう!という前向きの思考に変えていけば比較的に楽しく実習を過ごせるようになります。

疑問を解決することで勉強が楽しくなり、さらにバイザーからの評価も上がりバイザーから気に入られ、前向きに頑張ることで自分自身にも自信が生まれていくという好循環が生まれます。

逆に嫌々実習に取り組めば、嫌だから実習の態度に現れ、興味がないから勉強もせず、何も質問しないからバイザーからも嫌われ、バイザーとの関係が悪化し、余計に実習がつまらなくなるという悪循環が生まれます。

結局は最初の気持ち次第で実習は楽しくもつまらなくもなります。

理学療法の面白さに気付かなければ中々楽しむまでにいかないかもしれませんが、お勧めはやはり疑問を持つことだと思うのでぜひ「何でだろう?」と思うことも増やしていってください。

理学療法士の辛い実習を乗り切るための実習生向けの参考書

実習生はある程度勉強していかなければ、CE(バイザー)に「何しに実習にきたの?」と言われかねません。

努力がみられる実習生は可愛く思えますし、まったく努力せず実習の態度が生意気ならばバイザーが受ける印象は最悪なものになります。

また、難しい質問をすればバイザーから嫌われますし、まったく質問しなければやる気がないと思われても仕方ありません。

つまりはある程度実習生らしい知識を得て、実習生らしい質問をする必要があるということです。

そんな時にお勧めの参考書として園部先生の『理学療法実践ナビ』をお勧めします。

『理学療法実践ナビ』は完全に実習生用に作られていて、質問する内容も実習でみるポイント、レポート作成のコツまですべて網羅しか書かれています。

学生の視点だけでなく指導者側の質問のポイントも書かれているので逆に何を質問されているのか把握しやすくなるでしょう。

また、主要な疾患はある程度書かれているので、知識を持ったうえで実習に望めるのでまったく勉強できない実習生とは思われないはずです。

私自身『理学療法実践ナビ』を購入したのは実習当時は発売していなかったので5年目になってからですが、今読んでも大いに参考になるとことが多いです。

『理学療法実践ナビ』は運動器疾患編と脳血管疾患編の二冊あるので、できるならば両方読んでおきましょう。

理学療法士の実習が辛くても、苦しいのは2週間だけ

理学療法の実習を受ける学生
色々とお伝えしてきましたが、実習で辛いことの9割はほぼバイザーとの折り合いの悪さからくるものです。

バイザーによっては、パワハラ発言とも思われるようなことを平気で言うので当然といえば当然でしょう。

といっても、実習1タームは1か月間ありますが日数で数えれば25日程度です。

就職してから人間関係が悪いと退職するまでずっとつらい思いをしなければなりませんが、それに比べれば実習は実習期間が短いためマシだと思います。

それに人間はある程度は慣れます。どれだけバイザーとの折り合いが悪かろうが、バイザーに慣れてしまえばそこまで苦ではなくなります。

2週間後ぐらいには無心で実習に取り組め、人によっては実習を楽しむ余裕すらでてきます。

ですが、実習を苦労して乗り切ったとしても次は国家試験という最後の難題が待っています。
「いつになれば勉強の大変さから解放されるのだろう」と思うかもですが、実際には就職してからも1年ぐらいは仕事を覚えることが大変なので、就職してから1年後ぐらいには精神的に安定した生活に戻れると思います。

実習中は辛いことが多いかもですが、嬉しいことも沢山あります。

実習中に患者さんとお話したり、写真を一緒に撮ったり、孫のように可愛がってくれたのは私にとっては本当に良い思い出になりました。

私は今老健で働いていますが、じいちゃんばあちゃんを自分の家族のように大切に思えるほど、理学療法士という仕事は患者さんと密接に繋がることができる仕事です。

もちろん働いていれば辛いこともありますが、同じぐらい楽しいことも多いです。
ぜひ頑張って実習を乗り切ってください。
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