理学療法士が辛いと思うことランキング 原因と解決策

理学療法士が辛いと思うことランキング 原因と解決策
理学療法士になって早5年目です。

比較的仕事が楽な老人保健施設で勤めていますが、それでも仕事が辛いと思う時があります。

理学療法士の仕事が1番辛いと思うのは仕事内容というよりは『人間関係』です。

理学療法士の人間関係は広く、職場の人間だけでなく患者様とのコミュニケーションも考えないといけません。

私は一度転職を経験しています。

転職する理由では、大抵上位に『人間関係』がランクインしますが、私が転職した理由も『人間関係の悪化』でした。

人それぞれ理学療法士の仕事で辛いと思う理由は違うと思いますが、適切に対処することで改善することもできます。

転職は運次第のところがありますが、私の場合は転職することで人間関係をリセットできるから今度こそ上手くやれるだろうと思っていました。

しかし、現実はそんなに甘くなく人間関係で揉める人はどこの職場でも揉めるということに気付かされました。

転職して逃げたとしても結局人間関係はついて回るもので、自分自身が変わらなければ永遠に人間関係で悩むことになるでしょう。

まとめると結局は今の職場で人間関係を良好に保たなければ、あなたの悩みは永遠に解決しないということになります。

この記事を読むことで少しでも皆様の悩みを解決し、解決策になれば幸いです。
目次

理学療法士が辛いと思うことランキング

1位 人間関係

職場の人間関係で悩む理学療法士の女性
仕事も同じですわ。旅行や遊びも、たまに行くのは楽しいけど、何回もしてるとだんだん飽きてきます。刺激というのは、すぐに慣れてしまうもんなんです。そもそも、仕事の好き嫌いなんて実はちょっとしたもんで、仕事の内容よりも人間関係のほうがよっぽど大事だったりし 私の経験上、仕事が嫌いになる原因のほとんどは、人間関係です。 どこへ行っても仕事が嫌いになってしまうのは、人との付き合い方のほうに問題があるかもしれません、
心に折り合いをつけてうまいことやる習慣
『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』の著者である中村 恒子先生は精神科医でもうお亡くなりになられていますが、この著書の出版時には89歳で言葉にとても重みが感じられます。

精神科医として色々な患者の悩みを聞いてきた仕事が嫌いになる理由の結果の答えがそうであるならば、やはり『人間関係』というものが誰もが一番の悩みであると言えそうです。

では人間関係の何が辛いのでしょうか?

嫉妬、孤立感、妬み、不安、嫌がらせなどなど人間関係には様々な感情が渦巻きます。

心無い一言に傷つけられ、一緒の空間で働くことすら嫌になってしまうこともあります。

上手く働いていくには呉越同舟で仲が悪くても淡々と仕事をするしかありません。

私の場合は、上司、同期、先輩、患者の順に人間関係で苦労しました。

自分の考えがすべて正しい上司

私が勤めていた職場では、社会的に間違っていることが横行していました。

詳しくは話すことができませんが、決してしてはいけないことです。

私はそれについて何度か上司に問いただしましたが、勝手な自己都合の論理で説明されました。

要するに目の前に鹿がいたとしても、上司が馬と言えば馬なのです。

私は決して真面目な人間ではありませんが、お金を貰っている以上その分の仕事はしっかりするべきでしょう。

そんな当たり前のことですらできていない職場でした。

そのことで何度か衝突し、上司との折り合いが悪くなりました。

上司というのは立場から逆らうことができず、理不尽であっても聞き入れるしかない場合があります。

良き上司に巡り会えればいいのですが、会えなければ地獄です。

ライバルにもなり妬みの対象となる同期

同期といえば、お互い同じ立場なのでむしろ励みになるのではないかと思われるかもしれません。

しかし、同じ時期に入ったからこそ仕事ができる出来ないで差がでてきます。

仕事ができ、人当たりが良かった同期は私よりも優遇されていました。(少なくとも私はそう感じていました)

ただの妬みでしかないですが、同じような理由で職場でストレスを溜めている人もいるのではないでしょうか。

同期というのは仲が良くなる半面、礼儀をわきまえず、お互いに甘さが出てしまう場合があります。

親しい仲だからと言って、相手のことを雑に扱えば、軋轢が生まれ一緒にいても疲れる仲になりかねません。

リハビリをほとんどしない先輩

私の先輩は病気持ちだったので、そのせいでリハビリせず休んでても許される立場でした。

先輩がリハビリをしない分はもちろん自分たちにまわってきます。

しかもそれで先輩だから自分達よりも給料が高いわけです。

まだお礼を言えばかわいい方ですが、何かをしてあげてもお礼も言わない先輩でした。

先輩というのは、上司と同じで立場上逆らえないところがあります。

たとえ不満を抱えていたとしてもはっきりと言うことは難しいでしょう。

我儘な患者

ほぼ9割の患者さんは人それぞれ個性はありますが、可愛らしい老人です。

しかし、中にはいきなりぶちぎれる人、我儘を言う人、自分の都合で振り回す人がいます。

優しく真摯に接していれば分かってくれるはずと思っているとバカを見るのはあなたです。

この歳になって人が変わることはまずありません。

そうゆうもんだと思って付き合っていく必要があります。

また、リハビリ拒否の人にかまうと時間と労力を大量に失うことになります。

どれだけ説得しようと本人はやりたくないのです。親に説得されて勉強したことがないように、私たちに説得されてリハビリしてくれるのは稀です。

2位 給料が上がらない

給料が上がらず悩む理学療法士の女性
理学療法士の給料はまず上がりません。

なぜならば、理学療法士の給料は医療保険と介護保険の点数で決まってしまいますが、リハビリの単価は低い水準でリハビリ単価の上がらない現状では理学療法士の給料を増やすことが出来ないのです。

つまりは、元々の年収が低い上に昇給がないので、ほとんどの理学療法士の給料は300~500万台が多いのではないでしょうか。

実際に理学療法士の給料の中央値は351万円なので、大体351万円付近が一番人数が多いようです。
(参照元:平均年収.jp)

詳しくは下記の記事に書いたので詳しいことは割愛します。
私は理学療法士になって5年目になりますが手取りで20万あるかないかです。

年収にすれば360万ほどでかなり我慢を強いられる生活をしています。

ある程度歳を取れば結婚が視野に入ってくると思います。

私は現在42歳で独身ですが、マッチングアプリで調べるとほとんど年収400万以上を求めています。

2018年内閣府の実施した「少子化社会対策に関する意識調査」によれば、女性が希望する相手の理想の年収は500~700万円が32.8%ともっとも多く、全体の72%が400万以上を希望しているそうです。参考文献:結婚滅亡

要するに年収400万未満の理学療法士の男性はスタート地点にも立てないわけです。

また、2024年3月現在では手取りは全く上がらず、物価だけ上がり続けています。

さらに苦しい生活を余儀なくされますが、国の税金で賄われている以上、給料が上がることはまずないでしょう。
結婚できない&しないでソロで生きていく覚悟を決めた人たちの人生の指南書になる貴重な本です。

家族がいる幸せの形からソロでの幸せの形を模索してる人にはとても参考になるでしょう。

私の場合はもう40代でもあるので、ある程度一人で生きていく覚悟はできてきています。

もちろん寂しくないと言ったら嘘になりますが、私なりに行動して孤独を解消しています。

将来一人で生きていくか悩んでいる方は一度下記の記事を読んで考えてみてください。

3位 体力仕事である

患者さんをマッサージをする理学療法士
リハビリというのは、頭と体をフルに使うのでとても疲れます。

リハビリの1単位は20分ですが、それが1日に15~20単位あるわけです。

私の友達は病院勤めですが、21単位あり1日の内の7時間リハビリをしていると言っていました。

理学療法士は若い人が多いため、体力仕事で辛いというのは上がってこないかもしれませんが、40歳を越えれば急な体力の衰えを感じざるを得ません。(私は現在42歳)

前の職場ではお昼休憩すらほとんどなく、体を休める暇もなく仕事をしていました。

今は転職をして1日10~12単位ぐらいの職場で働いているので、とても体が楽です。

リハビリという仕事は美容院などと同じく1時間で稼げる金額が決まってしまう職業です。

介護報酬や診療報酬で働いているので1時間のリハビリの単価が決まってしまい、1日に稼げるお金を増やすには単純にリハビリの数を増やすしか方法がありません。

したがって、経営者の立場から考えれば、「とにかく、たくさんリハビリをしろ!」ということになりますが、いつまでも若い頃のように20単位もリハビリができるでしょうか?

私は42歳となり体力的に限界を感じているので、老健で1日10単位~12単位という自分にあった単位数で働いています。

40、50代で体力の低下を感じている方は介護分野である老健は比較的ゆっくりと働けますので、次の転職先に老健などの介護分野も視野に入れてみてください。

4位 理学療法士の仕事がつまらない

仕事がつまらない理学療法士
私は大学に通っている時は、理学療法の勉強にまったく魅力を感じず嫌で嫌でしょうがなかったです。

新人の最初の頃もまったくやる気が出ず、給料分だけ働けばいいと思っていました。

高齢者を相手にしているとまったくと言っていいほど、治療効果はでません。

また、そもそもADLの向上や維持が不可能と思えるぐらいの重度な患者さんもいらっしゃいます。

治療効果がでないと、自分がしているリハビリがただの詐欺行為になってしまいモチベーションは下がる一方でした。

自分がやってもやらなくても効果がでないのならば患者さんや家族さんはお金を払う意味がありません。

中には身体的には特に問題なく、認知症が理由で入所される人がいます。

リハビリ内容もただ運動させるだけなので、何の面白みもないことが多いです。
(認知症の方はほとんど指示が通らないので、複雑なことをやらせるのは無理があります)

認知機能は不可逆的なので現代の医学では進行を遅らせることがあっても回復させることはできません。

身体機能を維持させることぐらいしか目標に上がってこないのです。

5位 他職種と揉めることが多い

他の職種を上手くいかず困っている理学療法士
一人の患者に対して職種が違えば当然アプローチする方法が変わってきます。

当然ながら、リハビリ職はリハビリの観点から患者さんをみますが、看護師は看護の立場から患者を診るので患者の容体が安定することがすべてです。

介護士は介護の立場から患者をみるのでいかに楽に介護できるかどうかを考えます。

ケアマネは患者のケアプランを考えることが仕事ですが、他の職種の仕事が増えるために他の職種との折り合いが悪くなりがちです。

私達理学療法士は患者のADLを上げることが目的となるはずですが、看護や介護の手間が増えると極端に嫌がられます。

看護の手間や介護の手間をリハビリは何も考えていないと小言を言われることが多く、結果的に立場の弱いリハビリは謝る羽目になります。

特に看護は気の強い女性が多いのできつく言われることが多く、理学療法士をやっていると辛いと思うことがしばしばです。

6位 理学療法士のニーズ&患者のニーズ&家族のニーズがみんな違う

患者さんに説明する理学療法士
理学療法士は、リハビリを通して身体の機能の回復や維持を目指したり、日常生活で自分でできることを増やすことが仕事です。

患者さんの想いは、「良くなって家に帰りたい」「もう年だから疲れることはしたくない」「リハビリなんていいからとにかく家に帰りたい」と様々です。

家族の中には「自宅に戻ってきてほしい」と思ってる人達が少なからずいますが、家族の主な要望は、「リハビリなんていいから、とにかく預かってくれ」と言われる家族が多いです。

家族にとってリハビリをできるかどうかは問題ではなく、家族のニーズを考えれば、特養などのリハビリのない施設のほうが合っています。

特養には介護度の問題や定員の問題で入所できないから仕方なく、特養に入所できるまでの間、とりあえず老健に入所させることが最近増えてきています。

中途半端にリハビリをして少し回復して良くなっても、家族さんとしては介護の手間が少しなくなるだけで結局介護が必要になるので施設に預かってくれてた方が楽なのです。

高齢者ともなれば、病前に戻れることは稀であり、さらに身体能力は衰え、認知機能もどんどん低下していきます。

現在の高齢化社会では、デイサービスやデイケアなどの予防介護という点では理学療法士は必要とされるのでしょうが老健や特養などでは理学療法士があまり必要とされていないというのが本音でしょう。

自分が必要とされていないと思うのは正直かなり辛いです。

理学療法士が辛くてやめたくなったら?

今の自分があることを当たり前だと思わないこと

訪問介護する理学療法士と高齢者
理学療法士になると決めたのはきっとあなた自身でしょうが、理学療法士の学校に行くために学費を出してくれたのは親でしょう。

そして、仕事ができているのは育ててくれた上司や先輩のおかげであり、同じ職場で助けてくれる同僚のおかげであり、患者さんのおかげでもあります。

私のように人間関係で苦しむ反面、見方を変えれば救われている部分もあるはずです。

また、あなたが患者さんを救っているつもりかもしれませんが、あなた自身も患者さんに救われていることが多々あるはずです。

患者さんとのおしゃべりでいつのまにかにっこり笑ったり、患者さんが自分のことを心配してくれたり、リハビリをしてくれたことに対してお礼をしてくれたりと患者さんからもらっているものはたくさんあります。

そういったことを忘れて、辛いことばかりに目が向くと仕事が嫌になって当然です。

初心にかえり、何のために理学療法士になったのか考えることが今後の理学療法士を続ける上で大事になってきます。

今の生活は当たり前にあるわけではなく、色々な人に支えられて存在していることを忘れてはいけません。

感謝の気持ちを忘れ、恩を感じずに生き自己中心的な考えになれば、人間関係が上手くいかないのは当然といえるでしょう。

勉強することでリハビリの良さを感じる

リハビリをする理学療法士
自分のリハビリにマンネリ化を感じ、成長できていない、目標がないと感じている方は下記の記事を参考にしてみてください。
特に理学療法士を長年やっていると、患者さんの予後予測ができてしまい、リハビリをしてもたいして良くならないことが大体分かるようになってきてしまいます。

そうなれば、自分のしているリハビリに意味を見出せませんし、自分が何をしているのか分からなくなります。

『自分にとってリハビリと何か』『どうして自分が理学療法士になったのか』などの問いは誰にでもあるものなのでしょうが、そういった問いは一生かけて考えていくものだと思います。

答えなんて永遠に見つからないでしょうが、考えていく過程が大切なのです。

ただし、自分が自己成長できていると感じなければマンネリ化が防げませんし、自分の仕事に全力でぶつかるためには生涯勉強を続けるしかありません。

「生涯勉強していくほどのモチベーションを保つことが大変なんだ」と言われそうですが、それは本物の理学療法をみていないからだと思います。

同じ職場で働いていれば井の中の蛙状態になってしまい、職場のリハビリだけがリハビリのすべてになってしまいます。

私は本物の理学療法士の技術を見てから、一気に理学療法の面白さに気付くことができました。

学校の勉強は申し訳ないですが国試のための理学療法学であり、臨床のための理学療法ではありません。

仕事の面白さに気付いているかどうかで、仕事の辛さは変わってきます。

私は勉強するようになってから、多少なりとも理学療法士の仕事が楽しくなりました。

すべてというわけではありませんが、積極的に面白そうな患者さんを選ぶようにしています。

やはり自分のリハビリ技術で患者さんが良くなっていく姿を見ることはとてもやりがいを感じます。

また、老健や特養などのリハビリをしてもあまり意味がなく一生施設生活の高齢者がいますが、そういった人たちのリハビリをどうしていくか考えなければいけません。

私は今の職場で集団リハビリの面白さを知ってから考えががらりと変わりました。

集団リハビリではゲーム要素を取り入れ、入所者同士競い合ってリハビリをしています。

今までまったく動かなかった入所者も競い事になると、顔を真っ赤にして参加してくれます。

集団リハビリの方が明らかに楽しんでくれています。

入所者のQOLを考えた場合、これから先考えは変わるかもしれませんが「少しでも生きているうちに楽しい時間を増やすこと」が今の私の中では正解だと思っています。

患者さんのQOLを考えないリハビリは、リハビリではないと思っています。

一度理学療法士の魅力について考えてみてください。

転職をする

転職をする理学療法士
理学療法士が辛いと思うことランキングの上位3つを解決する根本的な方法は転職することです。

しかし、同時に3つとも解決することは転職しても難しいでしょう。

ある程度妥協しなければ、転職先が決まりません。

私の場合は、「人間関係」は働いてみないことには分からないので視野には入れず、田舎だったので「給料」も諦め、比較的に仕事が楽なところで選びました。

定時帰り、年間休日120日以上、1日の単位数が少ないので体力の低下のある40代でもなんとか仕事ができています。

しかし、冒頭で説明しましたが、人間関係はどこの職場に行ってもついて回るものです。

現在の職場でも半年ぐらいは人間関係は良好でしたが、2年以上月日が経つと色々な人間関係の悩みが生まれてきます。

したがって、人間関係のトラブルはどこにでもあるものだという認識の方が正しいでしょう。

転職する場合は、人間関係が修復不可能なほど悪化しており人間関係を完全にリセットしたい場合もしくは仕事を楽にやりたい場合で選ぶがの一番いいでしょう。

給料の高さだけで仕事を選ぶと、休む暇もないぐらい忙しい可能性があります。

若いうちはそれでも大丈夫でしょうが、いつまでも体力が続くと思わない方がいいです。現に40代を越えたあたりから体力の低下を感じています。

転職については、転職エージェントを利用すると思いますが逆に利用されてしまうととんでもない職場に就職する可能性があります。詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
また、今の職場では理学療法士はあまり必要とされていない場合や、やりがいが見つけられない場合も転職は有効でしょう。

転職先は比較的若い患者の多いクリニックや接骨院や自費リハをお勧めします。

病院の回復期も高齢者が多く、若い患者はほとんどいません。

私の場合は求めるものがやりがいよりも、仕事のラクさだったので、理学療法士としてのやりがいは少なくても概ね老健で満足しています。

そこまで理学療法士という仕事が好きではない。ライフワークバランスで休みもしっかりほしいと思ってる人は、給料が高いところよりも楽に働ける場所を探しましょう。

どうせ頑張ったところで給料は絶対に上がりません。休みの多いところを選んで、その休みに副業をする方が収入は絶対に増えます。

転職しても人間関係は必ずついてまわる

泣く看護師を励ます医者とナース
人間関係を解決する方法が、転職と言っといてなんですが、人間関係で悩むことはどこの職場にいっても必ず訪れます。

最初は良好な関係でも慣れてくれば扱いも雑になり、嫌な面が目についたりします。

また、人には好き嫌いがあるので長く付き合っていると好きになったり嫌いになったりとまちまちです。

仕事を変えても、パートナーを変えても、イやなところは必ず出てきます。結局、どこいっても一緒なんやなぁ。100%満足できる環境はないんです。だから大事なのは、「今いる場所で、どうしたら自己が快適に過ごせるのか」を中心に考えることやと思います。

心に折り合いをつけてうまいことやる習慣
他人は自分とまったく違う人生を生きています。考え方も違えば、気を遣うところも全然違ったりします。

相手を理解するなんて到底無理な話で、相手を変えようなんてさらに無理な話です。

他者と一緒にいればストレスはたまるものですし、イラつきもします。

合わない人やイヤな人には意識をできるだけ向けないで、楽しい人、ウマのある人に意識を時間をできるだけ向けていると、どんな場所でもそれなりに長く居続けられるようになるものです。

心に折り合いをつけてうまいことやる習慣
基本的にはこの考え方で大丈夫です。

結局は人間関係は距離感につきます。嫌いな人とはできるだけ距離を取り、必要最低限な話だけで終わらせましょう。

相手も自分自身もそう簡単に変わるものではありません。

相性が合わないのですから、無理に付き合おうとすると自分がストレスが溜まるだけです。

職場のみんなで和気あいあい楽しくというのはドラマだけの世界なので騙されてはいけません。

一番してはいけないのは、相手のことを嫌いなのに、みんなと仲良くできないのは「自分が悪いのだ」「嫌いな人でも仲良くしないといけない」と思い込むことです。

これは、「認知的不協和」と呼ばれる心理状態で、矛盾したふたつの考えを同時に抱くと、ものすごく不快に感じられます。

私たちはつねに、「自分は正しい」という前提で生きています。「自分が間違っている」という前提に立つようになると、重度のうつ病になりかねません。

私たちが人である以上、仏のような慈悲を持つことは無理な話です。

結局嫌いな人は嫌いと認めたうえで、距離を取るしかないのです。

といっても、必要最低限の会話はする必要があるので本当に嫌いだとそれでもストレスが溜まってしまいます。

ではどうすればいいのかというと、人間関係というのはそうゆうものだと割り切って、不快に感じても心にとどめておかない方法を学ぶしかありません。

感情を殺して無の状態で接するということです。

おススメの本は鈴木裕さんの『無(最高の状態)』です。具体的な方法が載っているのでぜひ参考にしてみてください。

給料の低さは副業でカバーする

副業をする男性理学療法士
医療保険や介護保険下の職場ではいくら勉強しても給料が変わることはまずありません。

勉強していない理学療法士と頑張ってセミナーに参加し勉強している理学療法士と給料が同じことに理不尽に感じるかもしれませんが、そういった世の中なので初めから割り切ってしまうことが大切です。

むしろ、給料を上げようがないしくみになっているのに、そこで給料を上げろという方がおかしいのです。

医療保険や介護保険下では会社の収益に限界があることは少し考えれば誰にでもわかるはずです。

そうなれば、理学療法士が収入を増やそうと考えた場合、転職することが頭によぎると思いますが転職して年収が上がっても、仕事が倍以上になっては結局は時給が上がったわけではないので、体力的に厳しくなるでしょう。

私は理学療法士をやりながら副業していますが2年程度副業してきて現在は月5桁は収入があります

副業の良いところはうまくいけば、やればやっただけ収益が上がるところです。

理学療法士という仕事は体力仕事ですが、副業をパソコンでできる仕事に変えていけば、体力的に楽にいつでもどこでも副業をすることができます。

理学療法士にお勧めする副業は下記の記事で紹介しています。ぜひやり方も含め参考にしてみてください。

淡々と仕事をする

淡々と仕事をする理学療法士
人間関係の秘訣は、「距離感」に尽きる。踏み越えてはいけない一線は、決して超えずに保ち続けること。人に近づきすぎてしまうと、どうしても悪いところに接する機会が生まれてしまう。人に何かを求めすぎてしまうと、自分の望むものを与えられなかったときに、怒りや失望が生まれてしまう。
心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
人間関係のトラブルはついて回るものだと説明しました。

しかし、出来る限り穏やかに仕事をしたいものです。

お勧めの解決策は、中村 恒子先生がおっしゃるように人間関係の距離を取り、仕事は仕事だと割り切ることです。

仕事仲間と仲良くしようと思うと、どうしても良い感情だけでなく悪い感情も生まれます。

好きの感情の裏返しは嫌いです。

一つ行動を間違えば、今まで良好な関係が続いていてもあっという間に嫌われることになります。

かといって、一緒にいる時間が長ければ自然と仲良くなってしまうものなので、自分の中で相手の距離はここまでと必ず決めておきましょう。

仲が良くなればなるほど、相手に求めすぎてしまうものなので注意が必要です。

さらに、自分の考えに固執しがちなめんどくさい人とは必ず距離を取るようにしましょう。

長年付き合っていればどのようなひとか大体分かると思います。

人によって距離感を変え、出来る限り淡々と仕事をすることをお勧めします。

仕事に余計な感情は禁物です。

理学療法士は辛いことも多いが、楽しいこともある

腕のリハビリをする高齢者女性と理学療法士
職場の人間関係だけは、どれだけ処世術を学ぼうとどうにもならないものはどうにもなりません。

仲の悪い人たちから自分から距離を取るしかないのです。

転職することはエネルギーや勇気が必要でとても疲れます。

今は転職して2年以上になりますが、転職して本当に良かったと思っています。

ただ、転職しても人間関係が必ずしも改善するわけではないことを覚えといてください。

転職先でも結果的に自分が変わらなければ同じようなことで人間関係がこじれます。

人間関係が上手くいかない人は他人ではなく、自分に原因があることを肝に銘じておいてください。


収入面では実家から通えていることもあり、収入は増えずとも支出を抑えることである程度生活に余裕がでてきました。
理学療法士の悲観的な部分ばかり書いてきましたが、理学療法士にももちろん楽しいと思える瞬間はたくさんあります。

患者さんがリハビリで良くなったり、一緒に楽しくお喋りしたり、レクリエーションを通じてみんなでワイワイするのも楽しい時間です。

一度きりの人生です。

同じ仕事ならばどうせなら楽しく仕事しましょう。

職場を変えれない人は一度理学療法士のやりがいについて考えてみるのも一つの手です。
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