奨学金の返済がやばい!生活を苦しめる借金地獄

奨学金の返済がやばい!生活を苦しめる借金地獄
日本学生支援機構の「平成30年度 学生生活調査」によれば、奨学金を借りている人の割合は2018年度の大学生の内47.5%です。
日本人の学生が半分が借りており、労働者福祉中央協議会の「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」によれば平均の借入総額は324.3万円です。

私の奨学金の返済額は第一種1,944,000円第二種2,880,000円の合計4,824,000円です。
月々の返済額は27,423円で返済に必要な年数は15年です。

一見、この金額は少ないように感じるかもしれませんが、毎日生活してみるとこの金額の大きさに驚かされます。

学生の頃は、無知だったので毎月にように振り込まれてくる奨学金に対して「毎月こんなにもお金が使えるんだ」「生活に困ることはないな」としか考えていませんでした。

未来の自分が払うからと、一人暮らしをし、今思えば結構贅沢な生活をしていました。

社会人になり奨学金の返済が始まった時にはじめて奨学金の返済額がやばいことに気付かされました。

安易に奨学金を借り、安易に奨学金を使ってしまう学生のみなさんに向けて、「奨学金は出来る限り使うな」というメッセージを込めて私の後悔についてご紹介します。
目次

奨学金の何がやばい?

毎月の生活が苦しくなる

毎日の生活が苦しい若い女性
私の手取りは恥ずかしながら20万ほどしかありません。

私の奨学金の返済額は先ほど27,423円と言いましたが、差し引くと17万ほどしか残りません。

社会人で一人暮らしをしていた時は、一時期固定費だけで家賃40,000円ネット代4,000円駐車場代11,000円光熱費10,000円食費30,000円ほどかかっていました。

合計すれば95,000円です。

これをさらに差し引けば、7万ほどしか自由に使えるお金がないということになります。

これでどうやって貯金をし、自分の趣味娯楽のお金を捻出すればいいのでしょうか。

車を持っていれば、ガソリン代、自動車保険、自動車税、車検とさらにお金がかかります。

スマホを持っていれば、買い替えるためにお金を貯めておく必要があります。

サブスクリプションのサービスも充実しており、まったくの0には中々難しいのが現状です。

奨学金を返すためだけに生きているようなものです。

無職になると一層不安になる

無職になって毎日が不安な若い男性
無職になっても必要になってくるのが固定費です。

賃貸で住まいを借りている限り永遠と固定費が発生し続けます。

さらに、住民税、国民健康保険、国民年金と無職になっても無慈悲に搾取されます。

これに加えて奨学金の支払いがあります。

貯金が100万あったとしても1年持ちません・・・。

失業保険があっても受給できるのは3カ月後。給料の5~8割では全然足りません。

私が無職になったとき貯金が100万以上ありましたが、毎日が不安で仕方ありませんでした。

奨学金がなくても支出が0になるわけではありませんが、支出が少ない方が精神的な負担は少なくなります。

結婚できない

呆然とソファーに座る結婚できない中年の男性
奨学金という体のいい名前がついていますが、明らかに『借金』です。

「みんなが借りているものだから奨学金は結婚にはマイナス要素にならない」と思っているかもしれませんが、普通に毎月返済義務のある借金です。

ギャンブルに溺れて借金を400万作ろうが、奨学金で400万借りようが同じ借金であることには変わりありません。

ここを間違えては決していけません。

借金を持った彼氏彼女は理解がなければ普通ならば忌避されます。

結婚すれば子供にさらにお金が必要になり、支出が圧倒的に増える中で借金を背負って生活できるでしょうか。

昇給が毎年しっかりあるところならばいいですが、昇給がないと分かっているところだと地獄を見るのは明らかです。

因みに私は現在40代ですが、いまだに独身です。なぜなら、奨学金という名の借金がある状態で結婚し、子供を育てることが到底できないとわかっているからです。

といっても、それなりに独身生活を満喫しています。現在独身の方は下記の記事を参考にしてみてください。

結婚していようがしていなかろうが、人生を楽しいモノにしていきましょう!

我慢をする生活を強いられる

生活が苦しくカップラーメンをすする親子
毎月2万の奨学金の返済があるとすれば、毎月2万円分の欲望を抑える必要があります。

逆を言えば、奨学金の返済がなければ、毎月2万円分の贅沢ができるということです。

2万円分の欲しいモノを買ったり、2万円分の旅行に行ったり、2万円分の美味しいモノを食べたり。

「足るを知る」ことはもちろん大切ですが、我慢を強いられるだけの生活も息が苦しくなります。

私は40歳という年齢で奨学金という借金が400万円あり、さらに年金を38歳までまともに納めていなかったので今から老後の対策をする必要があります。

したがって、他の人よりもさらに我慢を強いられる生活で暮らしています。

自業自得を言ってしまえばそれまでですが、そんな私でもお金をかけなくても穏やかに豊かに暮らしたくてこのブログを始めました。

少しずつ我慢だけをする生活ではなくなってきましたが、それでもまだ人より多く色々なモノを我慢しながら生活しています。

我慢だけを強いられる生活は本当に楽しくありません。

贅沢は必要ないけれど、少しもお金を使うことができないと今の世の中何もできません。

自分の趣味ぐらい自由に使えるお金が欲しいと思うのが現状です。

そんな状態でもなんとかお金がなくてもできることを模索しています。

借金の2文字が精神的に良くない

悩む若い男性の上半身と白背景
500万円の借金を抱えて生きていくと思った場合精神的にあなたにどう影響を及ぼすでしょうか?

1年間で貯金できる金額は、人によってまちまちでしょうが貯めれてもせいぜい30万ほどでしょう。

因みに20代単身世帯(独身)の貯金額の中央値は20万円です。(参照元:三菱UFJ投資銀行500万の借金を返すことがいかに大変か分かってもらえるでしょうか?

大体奨学金の返済は15年間ずっと続きますが、15年間借金があると思って生活しなければいけません。

これでは「心にゆとりを持って生活しろ」というほうが無理な話です。

私はお金を使うたびに、借金があるとお金を使うのをためらってしまいます。

無駄な浪費は防げますが、自己投資にもためらってしまうため、手取り額が少ないとお金を使わないようにずっと家にひきこもりがちの生活になります。

奨学金の額が多いのは、自分の成長にとってもよくありません。

奨学金がやばくても、生活を少しでも豊かにするためには?

ランニングコストを抑える

ランニングコストを抑えるイメージ
「何かを得るためには何かを諦めなけれならない」これは当たり前のことです。

何でもかんでも「欲しい欲しい」ばかりではすぐに破産します。

私は欲しいモノを手に入れるために、ランニングコストを抑えることにしました。

固定費である家賃は駐車場、ネット代込で45000円のところを探しました。

光熱費も少し意識するだけで月5000円に減らすことができました。

食費も安くて美味しい料理を研究し、1万円以内に抑えることに成功しました。

他にもたくさんやめたことで何とか月10万円貯金できるまでになりました。

詳しくは下記の記事を参考にしてください。

実家暮らしをする

実家で生活する娘と母親
母が体調を悪くしたので、実家に戻ることになりました。

それ以来今は実家暮らしです。

実家暮らしの良さは、本当によくお金が貯まるところです。

実家に入れているお金は3万円。

今まで固定費としてかかっていた家賃、駐車場代、ネット代、光熱費、食費が3万円になったというわけです。

生活にゆとりができ、我慢を強いられることも極端に少なくなりました。

最初に紹介した固定費95,000円が30,000円になったので差額65,000円自由に使えるお金が増えたことになります。

このお金を貯めて奨学金を一括返済し、個人年金を始めようと思っています。

実家暮らしにはもちろんデメリットもありますが、貯金以外にもメリットはあります。

ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。

お金のかからない趣味をする

屋内でギターを弾く男性
日々の生活費に加え、お金がかかってしまうのが趣味です。

私はサイクリング、登山、読書などと多趣味ですが、本気でやろうと思えばどれもお金のかかる趣味ばかりです。

しかし、お金のかからない趣味をするか、お金がかからないように買うものを妥協すれば十分お金をかけなくても楽しめます。

例えば、サイクリングならば安いクロスバイクで十分ですし、服もユニクロの吸汗速乾で十分事足ります。

私は一気に買うとお金が10万以上かかってしまうので少しずつ趣味の道具を集めていっています。

工夫次第で自分が好きな趣味も楽しめます。

そして、できることならば副業と趣味を一緒にできるとお金を稼ぎつつ楽しめるようになります。

私にとってはこのブログは趣味であり、副業でもあります。

自分が楽しいなと思う程度で作業量を抑えることで、気楽に趣味&副業に取り組めています。

「何をしたらお金を掛けずに遊べるのだろう?」と思った方は下記の記事を参考にしてみてください。

副業をする

パソコンで副業をする若い女性
私の会社では昇給は難しいので、副業を始めました。

副業(ブログ)を始めて1年以上になりますが、月5桁の収入があります。

始めた当初は時給に換算すれば数百円の世界でしたが、僅かでも趣味のブログで収入が得られるだけで精神的にも生活的にも余裕が生まれます。

支出を抑えるには限界があり、あまり無理強いすると心を貧しくしてしまいます。

ブログで稼いだお金は自分で贅沢出来るお金として別途口座を分けています。

副業で貯めたお金なので、気兼ねなく使え多少の贅沢をしても罪悪感を抱くことはありません。

さらに「頑張れば頑張るほど小遣いが増えるんだ」と思うと、自然とモチベーションが上がってきます。


ここまで読んでくださった方は何を副業をするかできっと悩まれると思いますが、私からできるアドバイスとしては必ず『好きなこと』をやってください。

副業は仕事の合間にやるものですが、せっかくの休日にさらに仕事となると心も体も休まりません。

私はブログを書くことが趣味で好きなので続けられています。

副業については詳しくは下記の記事で解説しています。

奨学金の返済は手取りが少ないと本当にやばい

お金がなく奨学金で苦しい男性
ただでさえ手取りが少ない給料で奨学金があるだけで借りた金額によって異なりますが、年収10~30万円下がります。

学生の間は「月1~3万ぐらいの返済なら簡単じゃん」と思われるかもしれませんが、社会人になり一人暮らしをしてみると奨学金の金額の大きさに借りたことを後悔します。

もちろん大学を卒業した方が後々転職する際にも有利なので、大学に行くことを否定するつもりはありません。

しかし、社会人になってから楽をしたいのならば、アルバイトをするなり、あまりお金を使わないなど学生の間に奨学金を使うことを最低限に抑えた方が絶対いいです。

奨学金は毎月振り込まれる打ち出の小槌ではありません。

国から借りている借金です。借りている以上は返さなければなりません。

私は約4年ほどで約500万円の奨学金を返し終わりました。

手取り20万でなぜそれだけ早く返せたのか不思議に思うかもしれませんが、先ほど紹介した『実家暮らし』と『副業』のおかげだと思っています。

実家暮らしでは親に甘えることになるかもしれませんが、親としても少しでも早く借金を完済してくれた方が嬉しいと思います。

なぜならば、大体連帯保証人は親と親戚だからです。

また、副業は本業と違い、頑張れば頑張るほど収益が上がりやすいのが特徴です。

もちろん闇雲にやっていてもだめですが、自分なりに創意工夫することで月5桁は比較的楽に達成できると思います。

手取りが少なく、奨学金の借金額が膨大な人は一度『実家暮らし』と『副業』と検討してみてください。

奨学金を借りている人はしばらく貧乏な暮らしをすると思いますが、幸福度を下げずに貧乏なりに生活する方法があります。

ぜひ参考にしてみてください。
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