20代前半のフリーターは楽しいが、20代後半は必ず後悔する

20代前半のフリーターは楽しいが、20代後半は必ず後悔する
私はフリーターを10年間経験したある意味フリーターの大ベテランです。

さすがに30代前半までフリーターを続ける人は稀でしょう。

私は22歳で大学中退からフリーターになりましたが、最初は特に後悔はしていませんでした。

なぜかというと、自分がなりたくもない職につくよりは、適当にぶらぶら過ごしている方が自由で気ままだったからです。

また、就職からのプレッシャーからも抜け出すことができ、むしろ安堵したぐらいです。

20代は就職、他者との交流、結婚、夢を追いかけるなど濃密な人生の送れる1番大事な時期ですが、特にやりたいこともなく、生きがいがない人にとっては地獄でしかありません。

私も生きがいがないがなかった若者の一人で大学生活でやりたいことが見つからず、フリーターになってしまったと言えます。
フリーターを続けていても、生きがいが見つかるわけでもなく現実的には何も解決しませんでしたが、20代前半は『人生なんてなんとかなる!なるようにしかならん!』と思っていました。

『なるようにしかならん』は結構怖い言葉で、自分の人生に無責任な分ラクですが、時間が過ぎ現実を見た時にものすごく苦労する羽目になります。

まさに『人生はなんとかならない』のです。

20代前半のフリーターは楽しいが、20代後半は必ず後悔する理由についてここでは詳しく解説したいと思います。
目次

私が感じたフリーターが楽しいと思う理由

好きなことができる

ソファーに寝ながらだらだらとゲームをする女性
フリーターであっても、やりたいことがない場合は、暇を持て余すでしょう。

私の場合は、フリーター中はひたすらオンラインゲームをしていました。

オンラインゲームの一番活発な時間帯は19時ぐらいから0時ぐらいまでです。

本来正社員として働いていれば、残業があったり、次の日の仕事のことを考えて早めに寝ないといけません。

フリーターにはその制約がなく、ひたすら自由を堪能できます。

何時に寝るのも自由なので、飽きるまでひたすら好きなことし続けられます。

まさにホリエモンのいう『好きなことだけで生きていく』状態でしょう。

働く時間を調整できる

居酒屋でアルバイトをする女性
社会人となれば働く時間帯は決まっています。

最低8時間勤務は当たり前で、年間休日も年間105日以上と定められています。

フリーターは1日の働く時間帯や時間を調整することができ、大体シフト制なので休みたいときにいつでも休むことができます。

私の場合は週に3,4回で一回につき5時間ほどしか働いていませんでした。

もちろん、収入が減るデメリットはありますが、私みたいなオンラインゲームならば低額で(私の場合は月1500円程度でした)、お金をかけずに飽きるまで永遠と遊び続けることができます。

働きたくない人にとっては、まさに理想の働き方といえます。

いつ起きてもOK!何時までも寝ていられる。

ベッドで熟睡している女性
社会人の嫌なところは仕事の始業時間があるので起きる時間が必ず決まってしまうところでしょう。

フリーターはバイトの時間さえ調整すれば、いつ起きても大丈夫でいつまでも寝ていられます。

私がフリーターで働いていた時はバイトがあるとしても、夕方からだったので昼夜逆転生活をしていました。

ひたすら朝までオンラインゲームし、朝日が見えたから寝るかといった感じです。

大体昼の3時ぐらいまで寝て、起きてバイトに行く生活をしていました。

今後の生活のことを考えなければ、まさに人生最高のハッピーライフでした。

寝る時間を縛られずに時間が寝たいと思うだけ寝れるのは、まさに至福の時間です。

人間関係に悩まなくて済む

人間関係で悩む女性
仕事となると関わってくるのが人間関係です。

正社員になると簡単に会社を辞めることができません。仕事に追い込まれ、自殺する人が多いのは責任感があるからでしょう。

フリーターは、人間関係が嫌ならば所詮バイトなので簡単に辞めることができます。

焼き肉屋で働いていた時は店長と折り合いが悪く、すぐ辞めました。

私は現在正社員で働いていますが一度転職しており、会社を辞めた理由はやはり人間関係でした。

それぐらい働く人にとっては人間関係はネックになります。転職した今でも時々人間関係で悩まされることがあります。

フリーターと違い、正社員で働く場合は転職活動はものすごくエネルギーがいります。

そのため、人間関係で疲れていようとも転職を諦めて働き続けるしかない場合があります。

気軽にアルバイト先を変えることができ、人間関係に縛られないフリーターはまさに最高の身分だといえます。

職場の人間関係で悩まれている方は下記の記事を参考にしてみてください。

私は以下の記事の内容を実践することで随分人間関係がラクになりました。

複数掛け持ちできるので仕事に飽きない

複数アルバイトを掛け持ちする男性
フリーターは、働く時間が短い分色々とバイトを掛け持ちできます。

多い時で、飲食店、本屋、郵便局を掛け持ちしてやっていましたが、どれも特色があって、飽きることなく続けることができました。

正社員となると部署が変わらない限りはずっと同じ仕事の連続です。

正社員で長年仕事を続けていけば、専門性は増しますが、多様性はありません。

私は現在リハビリ職なのでひたすらリハビリしか仕事がありません。

専門性を上げることで、飽きることなく続けられていますが、たまに毎日のルーティンワークに嫌になることもあります。

フリーターは自由である分、自由に仕事を変えやすいので仕事に飽きることはなくなるでしょう。

といっても、広く浅く経験するだけなので専門的な知識はほとんどつかないと言ってもいいです。

仕事に責任を持たなくていい

デザートを運ぶカフェの店員
フリーターの良さは単純作業しか任されないので、必要最低限の責任しか持たなくてもよいところです。

正社員ならば、体調不良であろうがなかろうが出社し、自分の仕事はしっかりとこなさければいけません。

大企業ならば自分の代わりはいるかもしれませんが、中小企業の場合は自分が抜けた穴はかなりの死活問題になります。

フリーターは、自分が急に体調不良で休んでも、辞めたとしてもすぐに代わりがいます。

仕事に責任を取る必要がないのは気楽に働けるため、精神的にラクできます。

といっても、責任のある仕事は任されないのでそれがかえって仕事に退屈してしまう原因になるかもしれません。

20代前半のフリーターは楽しいが、20代後半は焦りだす

夢中になれるものがある人生は楽しい。しかし・・・

ゲームに夢中になる男女
20代前半のフリーターは今思えば後悔はあるものの楽しかったです。

あそこまで何かに熱中してやったことは今までありませんでした。

夢中になれるものがあるというのは幸せなことです。

しかし、好きなことをマネタイズできていればいいですが、そうでなければただの娯楽でしかありません。

私はオンラインゲームという仮想世界では最強になれましたが、現実世界では最弱でした。

結局は、私はゲームのやりすぎでゲーム依存症になってしまい、抜け出すのに本当に苦労しました。

『好きなことだけで生きていく』状態であったとしても、お金を稼げていなければ待っているのは空しい人生だけです。

ゲーム依存症となり、私と同じ過ちを犯さないようにしてください。
人生役に立たないことなんかないと言いますが、オンラインゲームで得た経験は今後の人生において何も役に立たなかったと断言できます。

しかし、今では全くゲームをやりたくなくなり、ムダな時間を費やすことがないので、そうゆう意味では良かったと思いますが・・・。

20代前半は無敵の時期、20代後半は現実を見る時期

何でも無敵に感じてしまう女性
若いというのはある意味怖いです。

なぜかというと、若いということは時間がまだまだたくさんあり、やり直しがしやすい時期でもあるため、20代前半は不思議と「人生なんとかなる」と思ってしまうからです。

漫画やドラマを観てきた私たちは、人生には何かきっかけがあってそれによって人生が劇的に変わると錯覚してしまいます。

しかし、待っていても私たちが住んでいる現実世界では漫画やドラマのようなイベントは何も起こりません。只々毎日が平凡に過ぎ去るだけです。

そのことに気付くのは大体25歳後半あたりからです。

それでも十分遅いのですが、気付かないモノはどうしようもありません。

家族から「就職をしろ」と色々文句を言われましたが、『資格され取れば自信ができ、劇的に人生が上手くいく』と勝手に思っていました。

世の中のことを何も知らない20代は、「本当にバカだ」とつくづく思います。

といっても、フリーターやひたすらゲームをして過ごしていると、何かきっかけがなければ勇気も湧かなければ、行動を起こせなくなってしまいます。

そうなると、社会人になることを諦めるしかありません。

確かに社会人をやらなくても生きている人達は存在します。

社会人になることが難しいと感じている人にとって、彼らの生き方が少しでも参考になればと思います。

夢中になっていたゲームに飽き、現実を見るようになる

現実を見て後悔するフリーターの男性
どれだけ好きで夢中でやっていたことでも、やりすぎれば飽きがきます。

「好きだことだけで生きていく」と言いますが、好きなことは休みの日にたまにするからずっと続けられるのです。

バカみたいに毎日ずっとやっていれば、好きなことでも飽きて嫌になってきます。

私はどれだけ好きなことがあったとしても、「好きなことだけで生きていく」ことは無理なんだなと悟りました。

あれだけ夢中にやっていたゲームも飽きてしまい、最後には苦痛にすら感じていました。

一番怖いのは夢から覚めた後です。

急に現実を見るようになり、「もし親がいなくなったら自分の生活はどうなるんだ」「自分一人のお金で食っていけるのか」「今更就職なんてできるのだろうか・・・」と次々と心配になってきます。

フリーターが楽しいのは結局20代前半だけ、20代後半は後悔の連続

人生を後悔するフリーターの男性
フリーターが楽しかったのは、結局好きなことに夢中になっていたときだけでした。

自分の人生に無責任になれるので、いくらでも好きなことができます。

しかし、後悔先に立たず、残ったのは大学中退というレッテルとゲームの中では最強という人生においてどうでもいい称号とフリーター歴4年という就職にはプラスに働かないところがむしろマイナス要素で満載でした。

私はゲームをやりすぎたせいで大学を中退しています。大学中退も後々後悔することになるので、中退しないことをお勧めします。
結局、オンラインゲームからは脱却できたものの特にやりたいことがなかったのでフリーターだけは続けていました。

なんとなく警察官もいいかなと思って、資格の本を買ってきては挫折。

市が運営しているITエンジニア養成の募集があったので、ためしにチャレンジしましたが、一番最初の面接でボロクソに言われて挫折。

やりたいことも見つからず、継続する力もなく、本当に無気力に毎日を過ごしていました。

友達や彼女からは見放され、母親は子どものことが心配で病気になり、親族には情けなくて会うことができず、これがフリーターという甘えた環境にいたことと好きだことだけで生きた結果です。

詳しくは下記の記事を参考にしてください。さらに詳しく書いています。

結局最後はどうなった?

30代で理学療法士になった男性
まともに就職ができない私は、当時彼女(また別の彼女)が子宮筋腫で倒れたことがきっかけで強烈に医者を目指そうと思いフリーターをしながら受験勉強をひたすら頑張りました。

26歳から医学部再受験にチャレンジしたわけです。

医学部再受験に費やした時間は5年間。フリーターを続けながら、空いた時間に勉強をしていました。

結局は、医学部再受験は叶わなかったものの、医療職である理学療法士の大学には合格することができ、なんとか卒業&資格を取って、38歳で初めて正社員として就職して転職もありましたがなんとか生きています。

フリーターの方で一発逆転で大学を目指そうと思っている方は下記の記事を参考にしてみてください。

正直言って、フリーターが確実に正社員でまともに就職できる唯一の方法だと思っています。
漫画やドラマみたいなことは起きないと言いましたが、彼女が倒れたことが自分の人生の転機になったことは確かです。

彼女が倒れなかったら医学部を目指すという強烈な動機は生まれず、継続力がない私は勉強が続かなかったでしょう。

しかし、38歳で初めての就職です。遅すぎますよね。

就職はできましたが、38歳までまともに年金を払っていません。今は年金問題で頭を悩ませています。

さらに奨学金500万という膨大な借金まで背負ってしまいました。

今は実家暮らしをしながら節約することで月15万は貯金し、返済にあてています。

奨学金は大学在学中にアルバイトをして、出来るだけ借りない方が卒業後楽に生きられます。

奨学金はたとえ1~3万円であっても重くのしかかってきます。

フリーターは楽しいが、必ず後悔する

辛くても生きていく男性
フリーターは、若い頃は体力も知力もあり、若いから続けられるのです。

歳を取れば取るほど、体力は低下し、物覚えは悪くなり、社会からの目は年々ひどくなります。

そんなときに就職しようにももう手遅れです。

20代前半という貴重な時間を費やしてしまった後は、就職&年収&結婚&年金などあらゆることにマイナスに働いてきます。

もし人生をやり直せるとしたら、自分がいける一番良い大学に入学&卒業し、経歴や職歴に空白を空けないように必ず就職するようにします。

要するに親が言っているような人生のテンプレートが一番正しかったわけです。

ほとんどの人は、凡人であり、平凡なテンプレートな人生しか生きることしかできません。

逆を言えば、テンプレートが決まっている分ラクに生きることができます。

若い頃はヒトと違った生き方に憧れますが、私のような失敗は歳を取ってからも付いて回ります。

あなたに能力がないと分かっているのなら平凡な人生でもいいじゃないありませんか。

凡人な生き方が分からない方やまだ平凡な人生に納得できない人は一度下記の本を読んでみてください。

考え方が変わると思います。
人生は長いので、ラクに生きた方が有意義だと40代の自分は思っています。

どれだけ一生懸命頑張る時期があろうが、永遠には続きません。結局は人は楽しくてラクなことに引っ張られる生き物です。

無理せずラクして生きていきましょう。
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