断捨離はうつ状態に効果がある!失恋や無職からの立ち直り

断捨離はうつ状態に効果がある!失恋や無職からの立ち直り
恥ずかしながら私は30代前半に彼女に振られ、うつ病を発症しました。

失恋直後は何もする気が起きず、彼女を失った喪失感で人生のどん底にいる気分でした。

毎日のように彼女への未練が断ち切れず、夜な夜な彼女の夢でうなされました。

今の状況をなんとかしたいと思い、私が1番最初に断捨離したものが彼女との思い出です。

彼女との思い出の品を断捨離したところで、未練がなくなるわけでも、悲しみがなくなるわけでもありません。

ただ、前に進めないと思ったのです。

実際に心理学者タルマ・ローベルは以下のようにアドバイスをしています。
「失恋したときは旅に出る」という方法もある。自分を捨てた相手から物理的に遠く離れると、スピリチュアル(無意識)はその相手を「縁遠いひと」と帰属エラーする。逆によい思い出の品を身につけたり近くに置くと、スピリチュアルはそれを自分にとって大事なものだと帰属エラーする。
スピリチュアルズ 「わたし」の謎
つまりは、彼女との思い出の品をずっと持っていると無意識では彼女は今でも自分にとって大切な人と認識してしまうということです
イヤな記憶は紙に書いて燃やしてしまう。不幸な思い出の品は地面に埋めたり、海や川に流す。これだけで、「それはもう終わった話」とスピリチュアルの錯誤帰属を期待できる。
スピリチュアルズ 「わたし」の謎
私の中の無意識は、彼女との思い出の品を手放した方が、早く彼女が遠く離れたと認識してくれます。

断捨離はうつに効果があるというのはこういった理由からです。


断捨離をするということはあなたの無意識の中にけじめをつけることになります。

自分の中で「それはもう終わった話」と認識できれば、次に進める可能性は格段に上がると解釈して大丈夫でしょう。

私の実体験では、うつ状態でも断捨離をすることで前に進んでいる安心感を得ることができ、また心の重りが消えていくことを実感できました。

ただ、断捨離をするだけで完全にうつ状態が治るわけではありません。

結局は、『心を休ませること』と『時間』が1番解決してくれると思っています。

心を休ませることの中に断捨離が含まれています。

ではなぜ断捨離をすると心が休まるのかをさらに詳しく説明していきます。

この記事とはあまり関係ありませんが、失恋から立ち直った方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
目次

断捨離がうつに効果があったこと

モノを捨てる=過去を捨てる

モノを断捨離する若い女性
人それぞれうつになる原因は違うでしょう。

私の場合はうつになった原因は失恋でしたが、経験上精神的なショックが強すぎるもしくはストレスが徐々に増えていき臨界点を越えた時にうつになりやすいみたいです。

『モノを捨てる』という行為は、「精神的なショック」もしくは「ストレスの原因」と関係のあるモノがある場合に有効です。

私は彼女の写真、もらったもの、思い出の品、彼女の携帯番号を捨てることで彼女のことを思い出すというストレスから解放され、早くうつから回復できました。

私の中で彼女のモノを捨てる行為というのは、「縁遠いひと」と帰属エラーできたということになります。

また、けじめをつけることで自分の中に『ストレスの原因を断つ』という確固たる覚悟が生まれます。

うつから回復させるために一端過去は捨てましょう。10年も経てば、辛かったことも良い思い出となります。

物を捨てることは、過去を捨てること。思い出の品を捨てることはその相手を「縁遠いひと」と認識できる!

無職で一時期うつ状態に

無職になり鬱状態の男性
40歳のときに会社を突然解雇され、無職になりました。

無職のショックだけでなく、それまでの人間関係の悪化によるストレスで精神はボロボロでした。

あまりの辛さに夜中に親に電話して「もう仕事続けられない。ごめん」と泣きながら電話したほどです。

37歳までまともに職についたことがなく、やっと手に入れた正社員も首になったので、何もする気が起きず、ほぼうつ状態でした。

何もやる気がなかった私ですが、そんなうつの状態でもできたのが『断捨離』です。

断捨離をしようと思ったのは、無職になり収入が途切れたので少しでもメルカリで稼ごうと要らないモノを処分し始めたのがきっかけでした。

部屋から余分なモノが1つ1つなくなり、部屋が少しずつ片付き綺麗になっていく姿をみていると、心が少しずつ晴れていくのが分かりました。

最終的に断捨離をして売ったお金は10万円分になったのでかなりの量を処分したことになります。

断捨離したことでうつ状態が完全に治ったわけではありません。

しかし、少ないモノで暮らしていけるという安心感モノを必要以上に欲しくなくなり生活に心のゆとりができたことがやすらぎをもたらし、うつ状態を回復させてくれました。

モノを捨てることで心が整理される

自然の中で笑顔で笑う心が穏やかな女性
うつというのはストレスによるものももちろんありますが、環境にも大いに影響をうけます。

例えば、下記の2枚の写真を見比べてみて心の負担はどうでしょうか?
綺麗な部屋の写真
綺麗な部屋
散らかった部屋の写真
散らかった部屋


私は、綺麗な部屋の写真を見ると心が落ち着きますが、散らかった部屋を見ると気分が悪くなります。

どちらがうつになりやすいといえば、散らかった部屋にいる場合でしょう。綺麗な部屋にいれば、自然と心まで浄化される気分になります。

モノが多いということは認識するモノが増えるということです。

認識するモノが増えれば増えるほど脳に負担がかかり、ストレスが溜まります。

したがって、モノが多い部屋にいるということはうつとなる原因を増やしているということになります。

視覚的部屋を片付けるだけで心理的に及ぼす影響が良いモノと分かれば、常に綺麗な状態にしておこうと思うはずです。

うつ状態は1つのことが原因ではなく、複雑に絡み合って起こっていることが2枚の写真からよく分かったと思います。

実際に禅の世界でも掃除が何よりも大切であると言われています。
「一 掃除 二 信心」。読んで字のごとし、まず、 最初にやるべきことは掃除である、信心はそれがすんでからのことだ、という意味です。これは禅の思想を象徴する考え方です。仏様に手を合わせたり、坐禅をしたり、お経をあげたりすることよりも、掃除をすることがいちばんだなんて、不思議な気がするかもしれません。しかし、 掃除をすることはじつは深い意味を持っているのです。 みなさんも掃除をしたあと、綺麗になった部屋のなかに立って、「ああ、気持ちがいい」と感じたことがあるでしょう。 塵や埃 がすっかり拭われて、身辺が整うことは、心を整えることに直結しています。 
禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本
仏さまに手を合わせたり、座禅するよりも掃除が一番であるというのは、どれだけ掃除が大切なのかがよく分かると思います。

「掃除=心の塵を払うこと」に直結します。あなたの心が乱れているのならば何よりも最初に掃除をしましょう。

掃除をし、物が少なくなっていくのが分かれば少しずつ部屋と同じように心も晴れてきます。

うつ状態と部屋の状態はリンクしています。綺麗な部屋をして心も綺麗にしましょう!

断捨離はモノだけではない

断捨離のイメージ
断捨離するべきはモノだけではありません。

あなたがうつとなった原因を断捨離しなければまたストレスが溜まりうつに逆戻りです。

先ほど会社を解雇された説明しましたが、私の場合は人間関係の悪化で依頼退職という形で会社を辞めました。

私の場合人間関係がうつの原因だったわけです。

前の職場の人間関係を断捨離したおかげで、うつ状態がその時は治りました。

といっても、ストレスの原因が職場の人間関係が原因だろうと簡単に仕事をやめることができないのが現状でしょう。

そもそも人間関係で仕事を辞める人はまた同じように人間関係が原因で仕事を辞める可能性が十分ありえます。

転職を果たした私でしたが、また次の職場でも人間関係のいざこざがあり、うつ状態に何度かなりました。

修復不可能なほど人間関係が悪化している場合は人間関係を断捨離した方がいいですが、そうでないならば、人間関係の秘訣は、「距離感」に尽きるので、相手の領域にあまり踏み込まないようにすることが人間関係を円滑にするコツです。

距離が近ければ近いほど、お互いの嫌な部分が見えてきます。職場なのですから表面上の付き合いの方が上手くいくケースが多いでしょう。

話を戻しますが、あなたにとってうつ状態になったストレスの原因は何なのか考えない限り根本的にうつ状態が治ることはありません。

ストレスの原因を断つことが出来るモノならば、思い切って断捨離するのも一つの手です。

断捨離するのはモノだけじゃない。ストレスの原因を断捨離しましょう!

一番断捨離するべきは人間関係

良い人間関係の男女3人組
先ほどの話と重複することがあると思いますが、ストレスのほとんどの原因が人間関係だと思うのでさらに補足させていただきます。

人が生きる上で人との繋がりは必要ですが、良い人間関係を作るために人間関係を断捨離する必要があります。

逆説的に聞こえますが、人との距離感が分からないと人間関係はストレスが溜まります。

人間関係が悪化したときに学んだことは、自分が感じる相手との距離感があるように相手が感じる自分との距離感があるということです。

自分が好意的であっても相手が好意的に返してくれるわけではありません。逆もしかりです。

自分が歩み寄った時に相手が歩み寄ってこれば仲良くする。自分が歩み寄った時に相手が一歩下がれば、それ以上距離はつめない。

そうすれば人間関係でストレスを感じることはなくなります。

仲が良くなった人でも、仲がいい人が常に自分を助けてくれるとは限りません。「いつも私は助けているのに、あなたは私が困ったときは全然助けてくれない」と思うだけで不平不満が溜まります。

そういったときは、いい距離感とあきらめが必要です。人間とはそうゆうものと諦めた方が気楽に生きられます。
職場の人間関係はドライになりやすいですが、職場によって同僚と仲良くなるかならないかは変わってきます。

最近では仕事とプライベートを分け、プライベートまで関わりたくない人が増えましたが、「仕事仲間なんだから仲良くしたい」と思ってくれてる人もいます。

一概に職場では一線引こうなどと考えず、人によって距離感を変えていった方が楽しく仕事ができるようになります。

情報を断捨離する

ゴミ箱に捨てたスマートフォン
うつ病のときに断捨離してほしいものが情報です。

今はスマホがあるため、SNSやニュースアプリなどで簡単に情報が得ることができます。

実際の研究では以下のことが分かっています。

16件の研究で合計12万5000人の子供・若者を調査した結果をまとめると、1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高めている。時間が長くなればなるほど、リスクは高まる。4万人の子供・若者を調べると、1日7時間以上使用する人はスクリーンタイムの短い人と比べると、うつと不安の症状が倍も多く見られることが分かった。

スマホ脳
本来ならばスマホを断捨離すべきなのでしょうが、現代においてスマホを手放すことはほぼ無理と言っていいでしょう。

したがって、SNSとニュースアプリを消せば、スマホを触る頻度は極端に少なくなるはずです。

使えば使うほどうつになりやすいスマホを手放すことは、ある意味一番効果が得やすく実行しやすいのでぜひスマホを手放し情報の断捨離をしてみてください。

私は一切ニュースを見ませんし、SNSもしていません。

私の人生において、ニュースやSNSを見たからといって人生が有意義になったことも幸せに感じたこともないからです。

人の時間は誰でも1日24時間と限られています。無限に時間があるわけではありません。

仕事以外の余暇の時間はなるべく自分の人生が有意義になることに使いたいと思って、私の場合は読書を主にしています。

うつ状態になった原因にもよりますが、うつ状態を結果的に良くしてくれるものはモノの考え方だと思っています。

同じ考え方に固執していれば、結局同じことでストレスを感じまたうつ状態になってしまう可能性があります。

自分の経験で学ぶ価値観だけには限界がありますが、読書をすることでモノの見方を変えることができます。

同じ知識を得るのならばニュースやSNSなどの雑な知識よりは読書から得られる見識のある知識をお勧めします。

断捨離&掃除という行為が心を落ち着かせる

キッチンを掃除する女性
うつ状態になると、頭の中で考え込みすぎてしまい、収拾がつかなくなります。

つまりは、脳を酷使しすぎて疲れ切っている状態といえます。

しかし、断捨離&掃除という行為は特に頭を使わなくても体を動かすことですることができます。

うつ状態になると意欲が起こらず、何もできなくなりますが、1ついらないモノを捨てるぐらいのことだったらなんとかできそうです。

うつ状態のときに頑張りすぎることは良くありません。

しかし、何もしていない自分も許せなくなってしまうのがうつ状態といえます。

断捨離をできるところから始め、少しずつ部屋が片付いているのが分かってこれば、心が少し落ち着いてきます。

何かをやっている状態が精神的に安定をもたらし、断捨離という作業をすることで今まで考えすぎていたことが空白になります。

今でも私は嫌なことがあり心が不安定になると断捨離&掃除で頭に空白の時間を作り、心を落ち着かせています。

「片付けが終わらない!」「断捨離できない!」という方は下記の記事を参考にしてみてください。

うつ状態のときは断捨離で効果を出すために、空白を作り出す

秋冬の寒い日にホットドリンクを飲む若い女性
現代人はSNSが流行ったせいか「~をしなければならない」「~をしないといけない」と思いがちな傾向にあります。

その「何かをしなきゃいけない」という決めつけが、一人時間を貧しくしていると思うよ。なんもせんでええやん。私なんてサボり放題、だらけ放題よ。ゴロゴロとソファーで寝転んだり、日向ぼっこしたり、テレビを見ながらボーッとしたり。そのうち何かをしたいことを思いついたら、ゆっくりやってみるって感じ。

不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方
モノも情報も断捨離したら、次にすることは空白を作り出すことです。

部屋はある程度空白ができていると思いますが、うつ状態の時に「~をしないといけない」はやめましょう。

あなたに一番必要なことは心をリラックスさせることです。

さらに、自分が外向型人間であるか内向型人間であるかを把握すると効果的に自分を回復させることができます。

自分が外向型人間であるか内向型人間であるかは下記の図を参考にしてください。
外向型人間内向型人間の特徴
「内向型人間だからうまくいく」より抜粋
内向性と外向性のどちらになるかは、遺伝によってかなり決まっているようで、変えることはできない。それは自分らしさの一部なのだ。とはいえ内向型の人が外向型のように振る舞うことはできるし、その逆も可能だが、いつまでも続けられるわけではない。内向型の人は本来の状態に戻ってエネルギーを補充する必要がある。
「ひとりが好きな人」の上手な生き方
外向型人間か内向型人間かは遺伝的なモノなので後天的に変えるとことはできませんが、自分がどちらなのか知っておくことは大切です。

なぜかというと、外向型人間か内向型人間かによって心の回復方法に違いがあるからです。
内向型の人が外向型の人と違うのは、精神的エネルギーの生産と消費の方法である。外向型の人は外界から多くの刺激を必要としている。もしそれが得られなければ、エネルギーが消耗し、退屈や孤独、疲労を感じるようになる。一方、内向型の人は外界の刺激をあまり必要とせず、社交の場で過ごす時間はエネルギーの消耗につながりやすい。そのため、内向型の人はなるべく社交の場から身を遠ざけ、自分らしく振る舞うためにひとりで過ごすようになる。
「ひとりが好きな人」の上手な生き方
外向型人間の人達は、友達などと遊んでいた方が元気になりますが、性格が内向型の人は一人でいるときの方が心の疲れが取れます。

といっても、外向型人間であっても内向型人間であっても一人の時間が欲しいときはありますが、特に内向型人間の人は一人で過ごす時間を大切にしてほしいです。

内向型人間は刺激がはいると疲れてしまいますので、一人で何もせずダラダラと過ごしてみてください。

人間は心が回復すれば、また何かをしたくなります。思い存分だらだらしましょう。
外向型人間の人達は、友達などと遊んでいた方が元気になりますが、性格が内向型の人は一人でいるときの方が心の疲れが取れます。

私自身は内向型人間なので、うつ状態で心が疲弊しきっていた時は、何もせず、寝るかボーッとして過ごしました。

気分が少し回復してくると、一人で外を散歩したいと思うようになり少しずつ心の重荷が軽減していることに気付きました。

人間は心が回復すれば、また何かをしたくなります。思い存分だらだらしましょう。
怠惰ねこ

だらだらなら得意だからまかせといて~

断捨離はうつに効果がある!

自然の中をランニングをする健康的な若い女性
実体験を通りして断捨離がうつ状態に効果があったことを紹介させて頂きました。

最初に説明した通り、断捨離をしたからといってうつが治るわけではありません。

ストレスの原因の1つを取り除けるだけです。

しかし、1つでも心の重荷が減れば、心が回復しやすくなり、早く復帰できるようになります。

うつ状態になると何もする気が起きなくなりますが、毎日1つずつ要らないモノを捨てることぐらいはできそうです。

一気に断捨離をする必要はありません。

毎日1つずつ要らないモノを捨てることで、少しずつ前に進んでいるという感覚が大切です。

焦らずのんびり断捨離しましょう。心の重荷も少しずつ断捨離されます。

部屋が整理整頓され、必要最低限のモノしかないスッキリとした部屋にいるだけで自分の心も整理整頓され、心がすっきりしてくるから不思議なものです。

しがらみなど何もかも捨てて解放されたいという方は下記の記事を参考にしてみてください。

中野善壽さんは本当に何も持っていません。何も持っていないからこそ身軽に心も軽く動くことができます。

所有することがどれだけ自分を重くしているか分かるはずです。
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