30代から理学療法士を目指すのは無謀でしょうか?
理学療法士になっても就職できないてことはありませんか?
私は33歳で大学に入学し、37歳で理学療法士として就職しました。
私は経歴・職歴ともに最悪でしたが、無事就職することができたので、
社会人経験されているのであれば、尚更心配はいらないと思います。
私は30代から理学療法士を目指した者の一人ですが、私と同じように30代・40代で理学療法士に挑戦する人は少なからずいるのではないでしょうか。
私の家の近所にある整形外科クリニックは社会人経験の理学療法士ばかりでした。
といっても、社会人経験を経て20代後半で理学療法士を目指した人が多く、私のように30代で理学療法士に挑戦する人は稀です。
理学療法士になるためには、多額のお金(700万~950万円 学費+諸経費)と時間(3~4年間)が必要です。
そのため、途中で簡単に理学療法士になることを挫折するわけにはいきません。
だから、理学療法になるか悩んでいるんです・・・。失敗したら後がなくなってしまうので・・・。
理学療法士の年収を考えるならば、はっきり言ってやめておいた方が無難です。やりがいだけで生きていけるほど、人生というのは甘くありません。
本記事を読んでいる皆さんは30代で理学療法士をなるべきか思案中の人達でしょう。
しかし、理学療法士になるためには多額のお金や時間が必要なので、理学療法士を目指して本当に理学療法士になれるのか心配になると思います。
『30代からでも理学療法士になれるのか』という問いに対して結論だけ先に言ってしまえば、理学療法士になれます。
しかも、経歴が悪く、職歴がなく、頭が良くなくても理学療法士になることができます。
その根拠として、20代や30代から理学療法士を目指される方はほとんど社会人を経験されていると思いますが、私の場合は、社会人経験はなく大学中退後10年以上フリーターという経歴が最悪の状態から理学療法士を目指しました。
というものの、最初から理学療法士を目指していたわけではなく、「医学部再受験に失敗したので理学療法士になった」というのが正解です。
したがって、強い動機がなかった私が理学療法士になれたように「絶対理学療法士になるんだ!」と強い意志がなくても理学療法士になれます。
社会の底辺な私でも理学療法士になれているので皆さんに安心してもらえるように私のスペックを紹介します。
- 20代前半で最初の大学を中退
- そのままずるずると10年以上フリーター
- 医学部再受験をするもセンターで6割しか取れず失敗
- 理学療法士の専門学校を受けるも不合格
- 30代前半で理学療法士養成の私立大学を受け、なんとか合格
私がいかに低スペックか分かってもらえたでしょうか?
低スペックであっても理学療法士になれると思ってもらえたならば幸いです。
因みに私は33歳で理学療法士の私立大学に進学し、37歳で就職して、40歳で転職し現在43歳ですが6年目を迎えています。
したがって、30代から理学療法士を目指しても十分理学療法士になれると自信を持って言うことができます。
ただ情報はあることに越したことはありませんが、自分が本当に理学療法士になりたいかどうかはしっかり考えておいてください。
理学療法士になって一番後悔することは、やはり年収の低さです。平均年収や中央値の年収は明らかになっていますが、一番理学療法士の年収を知る良い方法が、自分の住んでいる町の理学療法士の求人案内をみることです。
大体月収20万~25万円が多く、たまに30万円もらえるところもありますが、30代で理学療法士になるわけですから、かなりハンデを負っての就職活動になると思われます。
それぐらいの年収でも十分だと思えるならば、理学療法士を目指しても大丈夫でしょうが、やりがいだけで理学療法士を目指しているならばやめておいた方が良いです。
段々理学療法士になりたいという気持ちがなくなってきました・・・。
理学療法士におかれている現実と向き合って、本当になりたいかどうかを考えることは大切なことです。
さらに理学療法士になりたいというモチベーションが下がるかもしれませんが、学校の選び方から学校入学から就職まで詳しく解説したいと思います。
30代から理学療法士になるために
理学療法士になりたい気持ちが本物か確認する
理学療法士になりたい気持ちは本物だと思うのだけど、やっぱり心配になります。
一人で生活する分には、理学療法士でも十分可能です。
しかし、裕福な生活を望んでいるのであれば理学療法士は不向きです。
理学療法士になるためには先ほど申し上げたように受験勉強と学校生活での時間を合わせれば4~5年間という膨大な時間と400万円~650万円という膨大な学費と+αの諸経費で合計700万円~1000万円近くお金がかかります。
これだけのリスクを負って理学療法士になるわけですから後戻りが出来なくなります。
私の場合は大学に入学した33歳の時点で職歴がフリーターしかなかったので、理学療法士になれなければもう後がありませんでした。
在学中に理学療法士になりたくないと思ったことは何度かありましたが、途中で挫折することなく結局理学療法士になりました。
社会人から理学療法士になる場合、理学療法士の初任給は大体手取りで20万円ほどなので社会人時代よりも少なくなる可能性があります。
理学療法士になる理由は、理学療法士の仕事に憧れているか、やりがいを求めるかぐらいしかないわけです。
ここまで話を聞くと、理学療法士になることを躊躇してしまうかもしれませんが、私自身は理学療法士になったことを後悔していません。
私が理学療法士になって後悔していないのは、もともと人生が終わっていたからです。フリーターを10年以上も続けた私としては、正社員として就職できるだけで私としてはかなり好待遇でした。
もちろん他にも、理学療法士という仕事は医療の中でも治療に当たるので、実際に患者様を治して「ありがとう」と言われたときにとてもやりがいを感じることもありますが、一番の理由ではありません。
自分がなぜ理学療法士になりたいのかはっきりとした動機がなければ、理学療法士になったことを後悔することになります。
一時の感情で理学療法士になりたいと決めずに、冷静に本当に理学療法士になりたいのか考えてみてください。
30代から理学療法士になるなら、学費が安くて3年で済む専門学校の方がいいんじゃないの?
なるべく希望の就職先に就職したいと考えているなら、ネームバリューのある大学をお勧めします。
理学療法士になるためには専門学校か理学療法専攻の大学に入らなければなりません。
その際の判断基準になってくるのが、理学療法士になったときにどこで働きたいかです。
30代から理学療法士を目指すということは、学校を卒業する頃には40歳近い年齢になります。
もし、あなたが採用担当ならば経験もない40歳近い理学療法士を雇いたいと思うでしょうか?
未経験のアラフォーの理学療法士なんてお断りだね。
せっかく理学療法士になったのに・・・
未経験ならば若い理学療法士かもしくは年配ならば経験豊富な管理職候補の理学療法士を雇いたいはずです。
30代未経験の理学療法士というのは、上司が年下になることが多く(理学療法士は若い人が多い)、上司は年上の年配理学療法士を相手にしなければいけないので嫌がられる場合があります。
また、おじさんというのは変にプライドが高いので周りからすれば一緒に働いたとしてもやりにくいのです。
俺の方が年上なんだから言葉遣いには気を付けな
めちゃやりにくいー!
つまりは、30代から理学療法士を目指したとしても働きたい職場を選ぶ権利はほぼないと言っていいでしょう。
理学療法士として働く職場としては、病院ほど人気があり、介護分野であるデイケア、特養、介護医療院、老健などは人気があまりありません。
病院で働きたいなら附属病院のある医療系大学を目指す
30代から理学療法士を目指す人が病院で勤務するには、附属病院のある医療系大学を目指した方が就職は楽にできます。
やっぱり、学校のネームバリューて大事なんだね!
それもあるけど、大きい大学ほど系列の病院とのパイプが強くて、常に新人の理学療法士を系列先に供給しているから就職しやすいんだよ。
なぜ就職しやすいのかというと、転職エージェントを使用して新人を確保するよりも、大学とのパイプを強くして転職エージェントを使わない方が人材の補充に費用がかからないためです。
転職エージェントが企業から受け取る報酬の相場は、求職者の想定年収の30~35%ですから、年収360万円の新人を雇おうと思ったら100万円近く転職エージェントに支払う必要があります。
理学療法士は入れ替わりが激しいですから、5人辞めて5人補充した場合、転職エージェントを使うと毎年500万円かかることになります。
大学とのパイプを強くしておいた方が、金銭的に有利であるのは納得してもらえると思います。
だから、病院によってはまったく求人がでていないんだね。
おまけに経験年数の多い理学療法士を雇うよりも若手の新人を雇った方が給料が安く済むので、大学から若い人材を提供してもらうのは、一石二鳥ぐらいにお得なんだ。
本来ならば経験年数が多い理学療法士の方が即戦力になって良いように感じますが、医療保険や介護保険下では、保険点数でリハビリの単価が決まっているので、新人理学療法士だろうとベテラン理学療法士であろうと稼げる金額は一緒です。
合理的に考えるならば、人件費の安い若手を雇った方が会社の収益は上がることになります。
因みに私は某私立大学に合格しましたが、比較的私立の中では有名な医療系大学でした。
就職活動になると学校側から系列の病院や施設に行く気はあるかないかを問われます。
系列の病院や施設は学校の成績順で希望が通りやすく、良い成績ならばあなたが希望している病院にも就職することができます。
つまりは、30代から理学療法士を目指す人が病院に就職するためには大学の強いパイプを利用することが一番確実だということです。
頑張って勉強するぞー!!!
金銭的な負担を減らし、少しでも早く理学療法士になりたいなら専門学校を選ぶ
特に就職先にこだわらないのなら、専門学校でもいいのかな?
私は大卒なので、専門学校の就職事情ははっきり言って分かりません。
大卒を既にお持ちの社会人経験者は専門学校の方がメリットは大きいですが、最終的な目標が就職である以上、少し不安が残ります。
専門学校の良さは、3年間通えば理学療法士になれるところです。
3年間で済むということは、4年制大学と比べ学費が少なくて済みます。
入試レベルは入試科目数が少なく、社会人枠ならば小論文と面接だけという楽なところが多いですが、落とし穴があります。
それは、専門学校の場合は、卒業することが難しいということです。
どうゆうこと?
理学療法士になるためには国家試験に受からなければいけませんが、合格率を100%に近づけるために学校がすることは何だと思いますか?
う~ん、みんなで猛勉強するとか?
答えは、成績が良い学生にだけ国家試験を受けさせることです。
なんだって!学生を何だと思ってるんだ!!!
3年という短期間で学ぶということは、それだけ凝縮して専門知識を学ばなければいけないということです。
30代となれば、当然記憶力は20代に比べ極端に落ちます。
医療科目は暗記科目が多く、記憶力が悪いとかなり勉強にてこずるでしょう。
自分は記憶力に自信があるから大丈夫だと思うのだけどな~
若者と比べたら、月とスッポンです。若者と同じように勉強をしていると痛い目にあいます。
学費を払ってしまえばもうやり直しがきかないので、必死に勉強すると思いますが、簡単に入学できるからと甘くみてはいけません。
私は私立の4年制大学でしたが、私の他に1人だけ年上の30代の男性がいました。
その方は何度か留年を繰り返しており、結局は留年が多すぎて退学になってしまいました。
要するに、学校に多額のお金(500万円は貢いでいるでしょう)と膨大な時間(4年はいたと思われる)を費やした挙句大学中退しか残らなかったというわけです。
夜間で働きながら通える専門学校もありますが、働きつつ学校の勉強をして本当に進級できるのか考えてみてください。
専門学校はビジネスです。学生さえいればお金が入ってくるので、甘く考えていると痛い目をみるのはあなたです。
『学校に入学=理学療法士になれる』わけではありません。
最初に「30代から理学療法士を目指しても大丈夫」と言いましたが、しっかり勉強できるならという話です。
分かりました。しっかり勉強します。
理学療法士になるための学費はどうするか?
社会人してたので、多少なりとも貯金はありますが、学費を全額用意できないです。。どうしたらいい?
もちろん奨学金を借りた方がいいですが、在学中になるべくアルバイトをしてできる限り奨学金を使わないことをお勧めします。
理学療法士になるのにかかる学費は先ほど少しお話しさせていただきましたが、専門学校ならば3年間で約400万円、私立の大学ならば4年間で約650万円です。
しかし、この金額プラスその他諸々で+300万円はかかると思ってください。
この+300万円を在学中にいかに減らすかが今後の人生に影響します。
学費の問題は初年度の学費のお金を用意できれば、その後は奨学金があるのでなんとかなります。
私は初年度の学費は親に出してもらい、残りは奨学金を借りて卒業しました。
しかし、国試に受かり晴れて理学療法士になった後に奨学金の返済が始まるため、理学療法士の給料で奨学金の返済をしていくのはかなり辛いです。
どれぐらい辛いのかと言うと、就職先にもよりますが、理学療法士の手取り額は大体20万程度でそこから奨学金を毎月1~3万円返済をしてしまえば残り17万~19万円ほどしか残りません。
たったそれだけしか残らないの?
年収の面でまったく理学療法士をお勧めしないと言ったのは、奨学金のせいで10年以上は手取りが減ってしまうので想像以上に厳しい生活を強いられるからです。
一人暮らしをすれば、月10万円はかかると思われるので、残り7万円で貯金をするなり、遊ぶお金を捻出するなりしなければいけなくなります。
私の場合は、卒業後に約500万円ほどの奨学金という名の借金ができ、一人暮らしの上に毎月約3万円ずつの奨学金の返済でかなり苦労しました。
しかし、一人暮らしの時もなんとか生活を工夫することで月10万円を貯金していました。
在学中は、授業が大変であまり時間がありませんが必ずバイトをして少しでも奨学金を減らしましょう。
卒業した後は40歳近くでしょうから、その歳で借金500万円はかなり辛いです。
月3万円ずつ返済していても、完済に15年ほど時間がかかってしまいます。
私は2年間ほど一人暮らしをしていましたが、実家から通える職場に転職して一気にお金を貯め、さらに副業をすることでなんとか4年間で500万円近くの奨学金を完済しました。
一人暮らしをするならば、さっさと奨学金を完済してしまってからした方が生活は楽になります。 理学療法士になりたいという一番の夢を叶えるのですから、妥協できるところは妥協していきましょう。
理学療法士の専門学校または大学の入試の難易度は?
理学療法士養成校の学校はどれぐらいの難易度なんでしょうか?
専門学校も大学も学校を選ばなければ偏差値40台が多いので、はっきり言って簡単です。しかし、就職を有利にすすめたいのならば、難易度は高くてもネームバリューのある大学を目指しましょう。
社会人経験の方は専門学校ならば社会人枠で入試を受けると思いますが、私みたいなフリーターもしくは大学を目指したい方は一般入試を受けると思います。
一般入試は、専門学校の方が入試科目数も少ないため簡単で、大学ほど難しくなります。
国公立だと大学共通テスト(センター試験)の点数も必要となるため、膨大な時間がかかるためお勧めできません。
高校の勉強を9教科勉強し直すのは完全にムダです。時間がかかりすぎます。
したがって、選択肢としては専門学校もしくは私立の大学ということになります。
私が私立の大学に入学した理由は、医学部再受験をしていたので高校の勉強はほぼ網羅できていたこと、大学中退だったので大卒がほしかったこと、面接にまったく自信がなかったことが挙げられます。
楽に学校に合格したかったら、専門学校の方が簡単そうだね。
私は最初に『私のスペック』で紹介した通り、実は専門学校は不合格になっています。
え?専門学校の方が簡単じゃないの?
なぜランクの高い私立大学で合格し、専門学校で不合格になったのでしょうか?
専門学校だろうと自分の不得意科目があると、不合格になりやすいです。
つまりは、自分の得意科目のある入試の方が受かりやすいのです。
受験は戦略が間違っていると私のようにランクが低くても実力を出し切れず落ちます。
詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
理学療法士の私立大学に合格するためにどれぐらい時間がかかる?
理学療法士の養成学校に合格しようと思ったらどれぐらい時間がかかるの?
科目を絞れば十分1年で合格圏内にもっていけると思います。
私としては私立の大学をお勧めしているので、私立の大学での話になります。 下記の入試科目は私が合格した大学の入試科目です。
私立の大学は見て分かるように、3科目だけ勉強すれば合格することができます。
たった3科目なら簡単そうだね!
簡単と言っても高校3年分ですから、なめてると落ちますよ
すいません、しっかり勉強します・・・。
といっても、専門学校より勉強する範囲は広く、一度も勉強したことがない範囲ですと記憶するのに多少なりとも時間がかかります。
得意科目にもよるでしょうが、この中で一番時間がかかるのが英語と理科です。
英語は得意不得意がはっきり分かれますので、不得意ですと合格ラインにもっていくのにものすごく時間がかかります。
理科は暗記科目が多く多少なりとも時間がかかりますが、3つの中から好きな科目を選べる分、興味を持って勉強できると思います。
高校時代にどれだけ勉強してきたか、高校を卒業してからどれだけ時間がたっているかにもよりますが、私個人の意見としては、1年間みっちり勉強すれば十分合格圏内にもっていけると思っています。
毎日1教科2時間ずつ勉強したとしても毎日6時間の勉強で済みます。これを負担と思うかどうかは人それぞれでしょうが、一大決心したのならば、多少の困難は乗り越えましょう。
30代からの理学療法士養成大学での生活
周りは年下ばかり
30代で大学生活となると、完全に浮きますかね?
完全に浮きます。
はっきり言って、誰も近づいてきません。
でも、心配しないでください。月日が経てば自然と仲良くなれます。
私は私立の4年制の大学に入学しました。
したがって、理学療法専攻の学科のある私立の大学での話となります。
大学に入学すると理学療法専攻の同期は62人でほぼ全員18歳もしくは19歳です。
専門学校は社会人の入学者が多いですが、大学は難易度が高く、勉強に時間がかかるため、滅多に社会人の入学者はいません。
したがって、30代の入学者は私一人だけでした。
干支を一周以上している同期と一緒に学生生活を送らなければなりません。どれだけ大変か分かってもらえるでしょうか?
まず若者の中におじさん一人だと完全に浮きます。
入学初めの頃はおじさんがいるということで誰も近寄ってきません。むしろ忌避されます。
幸い、大学といえども高校の延長のようなクラス制で席も固定で決まっていました。
したがって、おじさんがいようと誰かがおじさんの隣に座らなければいけないのです。
ほとんど若者たちと話すことはありませんでしたが、それでも最低限の会話はありました。
仲良くするために積極的に何かをした方がいいのかな?
半年経ったころから向こうも慣れてきたのか「一緒にご飯食べませんか?」と言ってきてくれましたし、技能練習や実習などで話すきっかけがたくさんあるので、無理に何かをする必要はありません。
半年も友達がいないて寂しいな~。
30代というおじさんはマウントをとりたがる生き物なので注意してください。あと、加齢臭にも気を付けましょう。
20代の若い女性に話しかけると、気持ち悪がられるので自然の流れが結果上手くいきます。
はい、肝に銘じておきます・・・。
卒業した今でも、たまに遊ぶことがあります。歳は15才離れていますが、気軽に何でも喋れる良き友人です。
したがって、「学校に行っても溶け込めるだろうか?」と心配することはありません。
年上だからといって説教臭いことは言わず、ため口であろうと環境に慣れましょう。
『郷に入っては郷に従え』です。
学校の勉強にはついていける?
学校の勉強についていけるか心配です・・・。
私の学校には過去問がありましたし、心配なら試験の一か月前から勉強を開始すれば問題ありません。
先ほど医療科目は暗記科目が多く、難しいと説明しました。
多額のお金を出している以上、卒業できるかどうか国試に受かるのかどうか心配になると思います。
成績が悪ければ、先ほど紹介した1こ上の年齢の30代のおじさんと同じように留年もしくは退学になります。
30代でも学校の勉強は大丈夫なのかの質問に対して結論だけ先に言ってしまえば、低スペックの私でも一度も留年することなく進級し、国家試験に一発合格しているので大丈夫です。
しかし、それはアルバイトをしすぎることなく、十分に勉強する時間と勉強を継続する力がある人だけです。
解剖学や生理学など難関と言われる科目があり、その科目は必須科目なので単位を落とすわけにもいきません。
私はコツコツと継続して勉強することで最大の難関といえる解剖学と生理学の単位を取ることができました。
学校の勉強や勉強の仕方については下記の記事で詳しく説明しています。
必ずバイトをすべし
学校の勉強で忙しいのに、バイトなんてしてていいの?
バイトを頑張りすぎて試験に落ちていたら本末転倒ですが、先ほどお話ししたように奨学金があるので、なるべくお金を稼ぎましょう。
30代の大学生活で楽しい大学生活を夢抱いていてはいけません。
学校の授業&勉強は一番最優先でするのが当たり前ですが、次に大切になってくるのが先ほどご説明した通りバイトです。
大学生活は学費以外にも色々お金がかかります。詳しくは、教科書費、交通費、交際費、昼食費、下宿費などで4年間過ごせば軽く200万、300万円を超えます。
学費や諸経費を奨学金で賄ってしまうと、卒業後は奨学金という名の借金が膨大に増えてしまいます。
大学生活は授業が多すぎて、中々バイトは出来ませんが、土日や夏休みなどの長期休みは一般の大学と同じようにあるので、その間にバイトをして少しでも奨学金という名の借金を減らしていきましょう。
実習先によっては、家から通えない場合があり、そのために賃貸を借りると一回の実習で軽く10万円は超えてしまいます。
大学生活は自分の人生がかかっているので、できるだけ節制に務め、確実に理学療法士になれるように頑張る時期です。
30代の実習での扱われ方
理学療法士の養成学校には実習があると聞きました。
上手くやっていけるか心配です。
20代の若者であっても、実習で病む人はいるので関係ありません。
社会人経験の30代の方がビジネスマナーを分かっていると思うので、
指導してくれる先生と争うことはないと思われます。
実習先の病院の先生方は20代が多く、主任クラスにならないと30代は中々いません。
年下の先生方からみれば自分より年上の学生は扱いにくく、忌避される傾向にあります。
よって、バイザー(指導してくれる先生)の先生は私の場合は私と歳が近い主任の先生ばかりでした。
といっても、30代だからといって丁重に扱われるわけではなく、20代の学生よりは大人の対応で厳しく指導されます。
私は社会人経験がなかったのでビジネスマナーなどまったく身についておらず、バイザーと結構もめましたがほとんど無心で実習に臨んでいました。
私個人としては、20代の先生につくよりは歳の近い先生の方がやりやすかったのでよかったと思っています。
実習先によっては、20代30代関係なく辛いことが結構あります。
実習自体はどちらかといえば辛いモノですが、心を無心にして乗り切りましょう。
理学療法士の国家試験は大丈夫か?
理学療法士の国家試験は難易度高いのでしょうか?
もし一発で受からなかったと思うと心配です。
クエスチョンバンクという分厚い2冊の問題集を9割の正答率にもっていけば十分受かります。そう思えば結構気分が楽にならないでしょうか。
理学療法士の学校を卒業できようが理学療法士の国家試験に受からなければ理学療法士にはなれません。
学校の単位で先生方に甘くしてもらったとしても、国試は点数が足りなければ問答無用で不合格です。
国試に不合格になれば、1年間国試のために浪人生活をしなければなりません。
因みに第56回の令和3年度の理学療法士国家試験では全受験者の合格率は79.0%です。
現役生のみでは86.4%とおよそ9割近い合格率なのですが、既卒者の合格率は23.9%となっています。
したがって、一回目の国家試験で落ちてしまうと次の国家試験で受かる確率がかなり減ってしまうということです。
30代で気力や記憶力が落ちている状態で働きもせず浪人するのはかなりの精神的負担なので、必ず受かってください。
頑張ります・・・
国試の勉強のコツは、毎日継続して勉強することだけです。
国試の勉強の量としては以下の分厚い2冊ですが、この2冊を完璧にすれば受かります
私はこの2冊だけで国試を合格圏までもっていくことができました。
一度本屋さんでどれぐらいの量なのか確認するといいでしょう。
30代から理学療法士を目指す場合の不安要素
そもそも就職できる?
本当に30代で理学療法士として就職できるのでしょうか?
それが一番心配です・・・。
大学のコネをつかわずに就職活動すると結構落ちます。
内定をもらえるのは、急募で募集しているとこぐらいです。
つまり、選ばなければ就職先はあると思ってください。
皆さんにとって一番のネックになるのが30代で実際に就職できるのかどうかだと思います。
私が就職活動をしたのは37歳のときです。そんな年齢で就職できるのか普通ならば不安になるでしょう。
実は私が通っていた私立大学で本当に良かったと思うことがありました。
それは就職活動がとても楽だったことです。
この記事の序盤で大きい大学ほど系列の病院とのパイプが強いと説明しました。
系列の病院とのパイプが強いということは、就職先を選ばなければほぼ確実に大学のネームバリューで合格できます。
就職を斡旋してくれる就職担当の先生がおり、「ここの病院どうかな。ここの施設どうかな」と就職先を紹介してくれます。
面接はほぼ顔パスでどうでもいいことを質問されるだけです。私の場合は「高校の部活は何してました?」だけでした。
え!そんなに就職活動が簡単なの???
ネームバリューのある学校で凄いね!
学校選びは、就職活動も含めて考えると後で楽できますよ。
就職先を選ばなければと説明しましたが、希望の就職先には成績順でいけるしくみになっています。
私は成績は後ろから数えた方が早かったので自分の希望は通らず、「就職できればいいや」という気持ちで老人保健施設に就職することになりました。
しかし、ここまで説明したことはあくまで私の大学での話です。
専門学校などは病院や施設とのパイプが弱いのでほぼ自分で就職先を探さないといけないと聞きます。
未経験30代の理学療法士はあなたが思っている以上に需要がなく、急募ですぐに人が必要かもしくは誰も来なくて困っているところしか就職できないと思ってください。
専門学校に比べれば入学することが難しい私立大学ですが、就職の面ではかなり楽できます。
学校には必ずメリット・デメリットがあるものです。
ただ、就職先で元々病院を目指しているわけでもなく、楽な職場で働きたいのならば老人保健施設をお勧めします。
定時帰り、体力がなくても働け、ゆったりとリハビリできます。給料も病院と変わりがありません。
詳しくは下記の記事で説明しています。
転職できる?
就職して職場が自分に合わなかった場合、40代でも転職は可能でしょうか?
ほとんど内定はもらえないでしょうが、職場を選ばなければいくらでもあると思います。
理学療法士になり、無事就職できたとしても職場の環境が合わなければ転職したいと思うのは必然でしょう。
「就職できたのに贅沢すぎる!」と言われそうですが、ストレスを溜めてまで仕事をしたくありません。
実は私は40歳で転職活動をして成功しています。
といっても、やはり経験や年齢のせいでほとんどの病院や施設は面接さえさせてもらえませんでした。
ある程度経験を積んだ後での転職活動ならば、もう少し選択肢が増えるかもしれませんが、40代の理学療法士に求めるスキルは明らかに管理職としての器があるかどうかでしょう。
30代で就職となれば、当然管理職としての器にもなれませんし、経験もありません。
しかも理学療法士の業界は比較的20・30代の先生方が多く、そこに40代のおじさん理学療法士に来られても自分よりも年上になってしまうため、仕事がやりにくく忌避されてしまいます。
先ほどの就職活動と一緒で30代の理学療法士の需要があるのは、急募ですぐに理学療法士が必要かもしくは誰も応募者がいなくて困っているところだけです。
給料が低いから高いところに就職したいなんて前向きな就職活動はできません。
やっぱり30代から理学療法士を目指す場合は、給料面は諦めた方がいいんだね・・・
この後詳しく解説しますが、理学療法士の年収UPでお金を稼ぐのではなく、副業という第2の収入でお金を稼いだ方が確実です。
理学療法士になるときに給料の安さは分かっていると思うので給料面は諦めた方がいいです。
そもそも理学療法士になる気持ちが本気でないならば、理学療法士は「やめとけ」と思っています。
30代から理学療法士を目指したとしても、転職活動はできるし成功します。
あくまでそれは待遇を妥協しての話です。覚悟して臨んでください。
給料が低いけど、どうしたらいい?
さっき副業で第2の収入を得るという話をしてたけど、
詳しく教えてください。
副業は確実にお金を稼げるわけではありませんが、理学療法士としてのスキルを磨くよりはよっぽどお金を稼ぐことが出来ます。
しかし、せっかく理学療法士になったのに副業に時間を取られては、理学療法士の勉強の時間を確保できなくなってしまうので難しいところです。
何度もいうように30代から理学療法士を目指す場合は理学療法士の給料は諦めてください。
しかし、それでは同じ話になってしまうので給料ではなく、理学療法士の給料以外で収入を増やす方法をお伝えします。
ずばり、『副業』をすることをお勧めします。
私は副業でブログを2年以上やっていますが、収入にして月5桁以上あります。
理学療法士の昇給は1年で3,000円あればいいほうで、ほとんどが数千円です。
それを思えば、毎日副業を頑張れば少なくとも昇給を待っているよりは収入が増えていきます。
副業で稼ぐことは簡単な道のりではありませんが、本気で取り組めばある程度の収入は見込めます。
理学療法士になってからの勉強は費用対効果や時間対効果が抜群に悪く、理学療法士の勉強を続けたところで給料が上がる見込みはほぼありません。
え?理学療法士で勉強して頑張っても給料は上がらないの?
同じ話になりますが、保険下ではリハビリの単価は決まっているので、何でも治せる理学療法士がいようがリハビリの単価が上がらない以上、給料が上がることはありません。
そういったスーパー理学療法士は大抵自費リハで頑張っています。
自費リハてなんですか?
自費リハとは、医療保険適用外のリハビリで、自費であるのでリハビリ単価を自由に設定できます。かなり料金は高いですが、実力のある理学療法士にリハビリをしてもらえるメリットがあります。
自費リハなら、自分の技量で給料が上がりそうだし、最高じゃん!
何十年と実務経験を積みとさらに実績がないとそもそも自費リハをしてもお客がきません。
「デイケアで3年経験を積みました!」という理学療法士にリハビリをしてもらいたいと思いますか?
30代の理学療法士じゃそもそも全然経験を積めないから、自費リハなんて夢のまた夢なんだね・・・
なので、成果が出やすい副業をする必要があるのですが、Youtuberを見ていれば分かるように、ただ副業を時間をかけてやればいいのではなく、しっかりと閲覧者のニーズを考えないと収益が増えることはありません。
医療保険や介護保険下では給料が上がりませんし、自費リハするには経験年数と実績が必要とあれば、消去法として副業をするしか今後理学療法士が年収を上げる方法は中々ないと思われます。
詳しくは下記の記事で説明していますので、興味のある方は参考にしてみてください。
高齢で理学療法士として続けられる?
理学療法士になったとしてもずっと続けられるのか不安です。
理学療法士という仕事自体はやりがいのある仕事ですが、理学療法士を続けていると給料面で不安に思うことが必ずでてきます。
なので、今から副業をして副業の芽を作っておくことをお勧めします。
37歳で理学療法士になってからもうすぐで6年目になります。 高齢で理学療法士になろうと20代と同じような悩みはいくらでもあります。 給料の問題、人間関係の問題、上司が年下の問題、体力の問題、モチベーション問題など枚挙にいとまがありませんが、理学療法士としてずっとやっていけるのか誰もが心配になるでしょう。 特に理学療法士は体力仕事なので、40代である現在では年齢的な体力の衰えを日々感じています。 30代から理学療法士を目指す場合、20代以上に自己成長を目指さないと、若い世代から使えないおじさん&おばさん認定されかねません。 自分より年上で、プライドだけは高く、経験年数が低いため理学療法士としての質も低く、覚えも悪い高齢の理学療法士は若い世代からみれば、やっかいな存在でしかないのです。 つまり理学療法士として続けていくには周りから必要とされる努力ができることが大切になります。 体力がないのならば、運動を習慣にすればよいですし、経験年数が少ないのならば人の倍勉強すればよいのです。
高度化した知識社会では、人的資本(高い専門性)をもたない者は、会社(労働市場)のなかで〝居場所〟を失い、うつ病など精神疾患のリスクが高くなる。人的資本を一極集中するエッセンシャル思考を勧める第一の理由は、金銭的な報酬が増えるからではなく、こころの健康維持なのだ。シンプルで合理的な人生設計
高い専門性を持てば持つほど、会社の中で自分のポジションを確保することが出来ます。
理学療法士は資格を取ったからプロなのではありません。理学療法士の資格を取り自己研鑽を重ねるから周りからプロだと思われるようになるのです。
頑張ったところで給料が上がるわけではありませんが収入の面は副業に任せて、30代から理学療法士になった人は、周りから毛嫌いされないように人の倍以上努力を重ねましょう。
仕事にやりがいを求めるなら30代から理学療法士を目指すのもあり
30代から理学療法士になることがどれだけ大変かよく分かりました。
まだ悩んでいますが、自分で考えて決めたいと思います。
理学療法士になって不満を持ちやすいのは、給料面だけです。
つまり、仕事自体に不満を持ってやってる人は少ないのでお金の面は副業でカバーすれば、その不安を取り除けると思います。
長々と話をしてきましたが、30代から理学療法士に挑戦しても社会の底辺だった私が理学療法士になれているので十分理学療法士になれる可能性はあります。 あとはお金と時間と覚悟だけです。 しかし、理学療法士になったとしても収入の面ではまったく楽できない生活が待っています。 つまりは理学療法士としてのやりがいだけがあなたを支えてくれます。
理学療法士は人の役に直接立てる素晴らしい職業だと思っています。給料面以外は特に不満はありません。
人の価値観は人それぞれですが、仕事が趣味ならば『30代から理学療法士』という選択肢はありだと思っています。
私はフリーターだったので「医療系の資格があれば、就職しやすいのではないか」と安易な気持ちで理学療法士になりました。
結果オーライなわけですが、みなさんは社会人として正社員で働いていると思うのでもっとしっかりした理学療法士になりたい理由があるのでしょう。
ぜひ頑張って目指してほしいと思います。
実際に働いてみなければ理学療法士の魅力は分かりませんが、ぜひ下記の記事を読んでいただき理学療法士の魅力を知ってもらいたいと思います。
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