受験勉強が辛くて、やる気がでない時の対処法

受験勉強が辛くて、やる気がでない時の対処法
しょんぼりねこ

受験勉強が辛くてやる気がでないです。
疲れているのでしょうか・・・。

こんなお悩みを解決します。

私は27歳の時に医学部再受験を志し、1日に10時間以上の勉強を何年も続けたせいで本気で勉強が嫌になったことがあります。

寝る時間以外はすべて勉強についやし、受験勉強に疲れ果ててボロボロの状態。どうしてこんなに辛い思いしてまでしなきゃいけないのだろうと何度も思いました。

頑張っているのに成績は全然上がらず、あまりの辛さに受験勉強のやる気がでない状態が何カ月も続きました。
受験勉強のやる気がでないのは何が原因なのでしょうか?

やる気がでない状態で机に向かっていると手つかずの状態なので余計にストレスが溜まります。

そのストレスのせいでさらにやる気を失い、成績が上がらないどころか下がりだすともう勉強自体を嫌いになってしまいます。

受験勉強のやる気がでない1番の原因は『あなたの限界を超えたところで頑張りすぎている』からです。

マラソンはペース配分をしながら完走を目指します。

しかし、受験勉強となると誰もがいきなり今までしたこともないような勉強量で勉強します。

自分の能力値を見誤ると途中でばててしまい、やる気がでないというわけです。

ここではその医学部再受験のときの経験と40年以上生きてきた経験を合わせてどうすれば良かったのかその考えをお伝えしたいと思います。

受験に追い詰められている人には参考になると思いますのでぜひ読んでください。
目次

受験勉強が辛くてやる気がでない時の原因と対処法

やる気=努力できる量はそもそも決まっている

頑張って勉強する若い女性

原因

同じ人間なのだから、同じようにやる気=努力できるが当たり前と思っていませんか?

これを見てください。
パーソナリティにおける遺伝率の図表
無理ゲー社会より抜粋
上の図は総計1455万人の双生児を対象とした1958年から2012年までの2748件の研究を2015年にメタ分析したものです。

共有環境は「兄弟が同じ影響をうける環境=家庭環境(子育て)」のことです。

非共有環境というのは外部環境のことです。家庭内の環境ではなく、学校、友達、塾などなどそういった外部環境がもう半分を占めています。

やる気=努力とみなせば、遺伝で半分以上決まってしまうのは上の表をみればよく分かります。

遺伝で決まっているものを無理に努力しようとするから「努力できない自分は情けない」と自己肯定感が低くなってしまいがちです。

ここでいいたいのは努力するなというわけではなく、「自分はどれぐらいストレスなくやる気を持って努力できる人間なのか?」といった見極めが大切になってくるということです。

要するにまず最初にすべきは『自分がストレスなく勉強できる時間=あなたの勉強できる能力』を把握するということです。

さらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

対処法

私たちがいきなり42.195kmも走れないように、いきなり10時間も勉強できるわけありません。

まずは、一日ストレスなく何時間勉強できるのかを把握して、15分ずつ時間を伸ばしていきましょう。
自分の限界値が分かるはずです。

私の場合は集中しても1時間程度。最大で1日3時間の勉強が限界でした。

当時は無理に10時間勉強していましたが、机に座っているだけでほとんど集中できていません。

大事なのは焦って時間を増やさないことです。

嫌な感情は勉強を嫌いにさせます。
ゆったりねこ

私は勉強の才能はないので、ずっとダラダラしてます

また、もう1つの解決策として、非共有環境を変えることをお勧めします。

遺伝で半分決まるならば、残りの非共有環境を変えればいいのです。
すなわち、頭のいい学校にいく、塾にいく、人が勉強している環境で勉強するなどが挙げられます。

友達が頑張って勉強している姿を見て、自分も負けたくないと張り合った記憶はないでしょうか?

私は中学の時に塾でライバルを見つけ、その子に負けたくなかったので必死に勉強しました。

周りの環境でやる気は影響します。周りの環境を変えてみましょう。

自分の意志の力でなんとかしようなどと思わないでください。

自分の意志で解決しようとして今まで何度失敗してきたでしょうか?

人は意思によって変わるのではなく、置かれている環境によって変わるのです。

受験勉強中は遊んではいけないと思っている

外で日向ぼっこする若い女性

原因

受験中はなぜか遊んではいけないという固定観念があります。

遊ばずにひたすら受験勉強だけしていると必ずストレスが溜まっていきます。

先ほど言ったように人が努力できる量は決まっており、1日勉強できるはずがありません。

ならば、残り時間は息抜きに使ってもいいはずです。

対処法

ストレスなく勉強できる時間勉強できたら、残り時間は思いっきり遊びましょう。

自分が決めた時間勉強できているので達成感もあり、思いっきり心置きなく遊べます。

おすすめの遊びは『運動』です。

運動は、脳の血のめぐりを上げてくれるのに加えて、全身に影響を行きわたらせ、こり固まった頭をほぐす働きがあります。これらのすべての作用が、記憶に良い影響を与えます。

しかも、運動するのに長い時間は必要ありません。
学習効率を高めるだけなら、5分間行えばOKです。

2017年のニュー・サウス・ウェールズ大学がこんな実験をしています。
歩行運動器具で5分ほど歩くように指示したところ、記憶テストで成績が10%ほどアップしました。

もう少し、頑張れる方は勉強前に10分ほどの中高強度運動(少し息が上がってハァハァするぐらい)をすると、運動前より物事を分析する能力が運動前より14%も向上します。

ランニングやウォーキングなど勉強の合間にしてみてはどうでしょうか。

運動により頭がリセットさせるのがわかるはずです。さらに運動によってドーパミンが出るため、集中力が上がります。

一度やって実践してみてください。効果がわかるはずです。

下記の記事は朝の散歩の効能を詳しく解説しています。

自分の実力に合っていないところを希望大学にしている

難関校を目指すイメージ

原因

自分の能力以上の大学を望んだり、学問が好きでもない、信念もないのに一流大学にいきたくてがんばって受験勉強をしていくのは、本当は虚しいことです。もちろん一生懸命がんばって受験勉強をして、運良くノイローゼにもならず、身体も壊さずに一流大学に合格する人もいるでしょう。
 しかし、その先の人生が辛いのです。そういう人は能力的に決して高くないわけですから、普通に勉強してい大学に入った人たちと同等の実力を伴わないで社会に出ていくことになります。そうすると、今度はプライドばかりが異常に高くなって、実力もないのに肩肘を張って生きていくことになってしまうのです。そして、それがさらに強烈なストレスになります。
生命の理念Ⅱ
誰もが有名大学に憧れますし、世間に名の知れ渡っている一流大学に行きたいと思うものです。

しかし、自分の実力に合っていない大学を目指すということは自分の能力以上の努力を必要とするので、ノイローゼになりやすく、自分を壊しやすい原因になります。

私自身自分の能力以上の医学部に無謀にも挑戦してしまい、膨大な時間とお金をどぶに捨ててしまいました。

精神状態も極度に悪くなり、彼女にも振られ、人生のどん底に突き落とされました。

医学部受験時代の貯金のおかげで理学療法士にはなれたので、首の皮一枚でつながったかんじですが、自分の実力に合った理学療法士の方が無理なく生きることができています。

勉強していて成績が上がらなければ、それがあなたの実力なのです。

対処法

人間は、自分に合っている「生きる場所」が、その人間に生命の幸福をもたらし、またそのような場所では、楽々と努力をし自己の生命が燃焼し続けることができるのだと言っているのです。
生命の理念Ⅱ
自分に合った生きる場所を見つけるためにも、自分の能力の見極めが必要になります。

長年受験生活をしてきた私の経験談としては、ほんの少し背伸びをする程度の努力で十分だと思っています。

実力の8割程度で勉強していても伸びませんし、実力の2倍の勉強をしていても疲れ果ててノイローゼになってしまいます。

つまりは、実力の1.1倍ほどの努力量が一番適当ではないでしょうか。

無理に努力してもどうにもならないことがたくさんあります。

先ほどの表にはやる気だけでなく、記憶・計算・認知・言語という受験勉強に必須な能力も遺伝で半分が決まってしまうことが示されています。

やる気のメーターがMAXでも志望校に受かるわけではありません。

自分の能力の限界値を知りましょう。

私は医学部を諦めて今は理学療法士という違う医療職についてますが、意外と自分に合っているなと現在では満足しています。

医学部は自分の人生にとって生きがいとまで思っていましたが、人生そんなもんです。

絶対ここしかだめだという思い込みを捨てましょう。

自分に合っている場所に行った方がその後の人生も背伸びせずに楽に過ごせます。

受験で勉強が終わりではありません。受験後の勉強の方が大変です。

受験が終われば、勉強から解放される!と普段から勉強にストレスをためているようなら、やめたほうがいいです。
バカンスねこ

勉強した後は、思いっきり遊ぶぜぇ!

感情の高ぶりで勉強をすると続かない

感情で勉強をする女性

原因

よくドラマや映画などで刺激されて、感情が高ぶり「勉強頑張るぞ!」という人がいます。

私もそうでした。

私が医学部目指したきっかけは、当時付き合っていた彼女が入院していざというとき守れる男になりたいといった動機からでした。

初心を忘れるべからずで頑張っていましたが、彼女が元気になってから、その気持ちもどんどん冷めていきました。

勉強が好きでもないのに無理やりやろうとすると続かないし、その分ストレスも溜まります。

特に医療系ドラマは命に係わる仕事なので、感情を揺さぶりやすく、一時の感情で「医者になりたい!」「看護師になりたい!」と思ってしまいますが、ドラマを観ている間だけモチベーションが高いだけなので、勉強をしているうちにすぐにモチベーションが低下してしまいます。

職業選びは高校生には難しいと思いますが、目上の人の方がしっかりとあなたに性格に合った職業を選んでくれます。

大人は経験も知識もあるので、自分が尊敬する人の意見は、無碍にせず、参考までにしっかりと聞くようにしましょう。

対処法

自分が勉強が好きになのか嫌いなのかの見極めが大切になります。

勉強を好きになるのは、環境にも左右されますので一般書を読んでみる、有名予備校講師の授業を受けてみる、面白く書いてある参考書を買ってみるなど自分なりに工夫しましょう。

私は中学時代に歴史の内容を面白おかしく話してくれる先生がいてくれたので、歴史が一気に好きになり、それ以来歴史が得意になったことを覚えています。

他人から「勉強しろ」と言われてやった勉強は嫌いになるだけで長続きしません。

自ら勉強するようにならなければ、勉強を好きになることも勉強に楽しみを見出すこともできません。

何をしても勉強が嫌いなのならば、それはもう生まれ持ったものなのでどうしようもありません。

勉強が好きでないと分かったら、それ以外の道を選んだ方が人生は楽になると思います。

そもそも寝ていない

ベッドで寝ている若い女性

原因

ちゃんと寝ていますか?
私の受験時の最大の失敗は寝なかったことです。

朝5時に起き、夜の11時に寝る生活を続けていました。ざっと6時間睡眠です。

睡眠時間を削ると、受験に必要な集中力、記憶力、数学能力、論理的推論能力などが低下します。

受験は記憶に残す量を増やすために、勉強時間を増やすと思いますが、皮肉にも勉強時間を増やし、睡眠時間を削ることで記憶力の低下を招いています。

対処法

とにかく8時間は寝るようにしてください。

8時間も寝れない、中々寝付けない方は下記の記事に詳しく書いてあります。
特に受験生は、日光不足運動不足になりがちです。
どちらも良く寝るためには必要なことです。

昔なら勉強時間を増やせが正しかったのかもしれませんが、今は科学的根拠に基づいた勉強プランを立てるべきです。
体調管理ができてこその勉強です。まず自分の勉強のパフォーマンスを最大限にして臨みましょう。

さらに詳しく体調管理したい方は下記の本が参考になります。

休憩せず、勉強している

自然の中でリフレッシュをしている女性

原因

休憩せずに何時間も長時間勉強はしていませんか?

効果的な休憩を取れていないと、疲れてしまい、その後の勉強が続きません。

アメリカ・米ラー大学の休憩頻度と休憩後にどんな気分になるかを調べた研究によると、「頻繁に休憩をとれば、休憩時間は短くても効果がある」「休憩の回数が少ないと、1回の休憩に長い時間をかけなければ回復効果が得られない」ことが分かりました。

要するに、疲れる前に「短時間の休憩」をちょくちょくはさむのが、効果的な休憩法です。

さらに、私は休憩は取るようになりましたが、間違った休憩をしていました。

スマホを見る、漫画を読む。これらは使用しすぎた脳を休ませることができません。

スマホを使ったりや漫画を読むだけで脳は視覚情報の処理に、そのソリースの80%も使っています。つまり、「目を使う」=「脳を酷使する」ということです。

対処法

1時間に1回は休憩を取るようにしてください。

一番効果の高い休憩方法は、運動することです。
体を使い、脳は休ませることが肝要です。

Apple watchを持っていれば、1時間に1回立つように教えてくれます。

座り続ける受験勉強はとても体に悪いことだということを知っといてください。

立つだけで前頭葉が活性化し、集中力やワーキングメモリを高めるという研究があります。せめて休憩時間くらいは、「立つ」「歩く」べきなのです。
どうやって勉強のリフレッシュをしたらいいのか分からない方は下記の記事を参考にしてみてください。

きっとあなたに合ったリフレッシュ方法が見つかるはずです。

そもそも勉強が嫌い

勉強が嫌いで頭を抱える若い女性

原因

世の中には勉強が好きな人もいれば嫌いな人もいます。

私は学ぶことは好きですが、大学受験のような強制される勉強は大嫌いです。

勉強嫌いには『①勉強しようとすると眠くなるぐらい嫌い』『②机に座って勉強することが苦手』の2種類いると思います。

それぞれ対処法をご説明します。

対処法

『①勉強しようとすると眠くなるぐらい嫌い』は教科書を読むことだけが勉強だと思ってしまっています。

まずは動画で学んでみてはどうでしょうか?

動画と言っても授業形式のではなく、科学ならば「地球の仕組み」「海の生物たち」など自分が興味を持てる分野から始めることをお勧めします。

受験にはまったく関係ないかもしれませんが、まずは勉強に興味を持つことが大事です。

どうせ嫌々やったところで頭に入らないのですから、遊びながら学んでいきましょう。今はYoutubeでタダで映像がみれるのでよい時代になりました。

授業形式でもYoutuberなら面白おかしく解説してくれます。

『②机に座って勉強することが苦手』という人は勉強は座ってやるものと思っていないでしょうか?

最近ではスタンディングデスクという立って勉強するためのツールまで販売されるようになりました。

ただスタンディングデスクは、仕事のパフォーマンスに効果がないという研究もあります。長時間立ち続けて仕事をすれば、それは疲労に繋がるので当然と言えば当然です。

したがって、お勧めは立って勉強し、疲れたら座って勉強するという交互に勉強するスタイルがいいでしょう。

「立つ」という行為は、前頭葉が活性化し、集中力やワーキングメモリを高めるという報告があります。
※参考文献:ブレイン メンタル 強化大全

興味がないことを勉強している

原因

勉強をしていれば、自分が文系なのか理系なのかどの教科が好きでどの教科が嫌いなのかはっきりわかってくると思います。

興味のないことを勉強していれば、当然つまらないのでやる気がなくなってきます。

ここで興味のないことまで必死に受験だからと言って必死になって勉強しようとすると勉強を嫌いになってしまいます。

大人になれば分かりますが、受験勉強は強制的に勉強させられますが、大人の勉強は誰からも強制されることもなく自分が好きなことを勉強できます。

自分が積極的に好きなことを勉強することは本当に楽しく、勉強の面白さを知ることができるのですが受験はそうゆうわけにはいきません。

対処法

はっきりと好き嫌いの教科が分かれている場合は、国公立の大学を目指すのではなく、私立の大学を行くことをお勧めします。

国公立は大学入学共通テストが必要ななため、好きでもない教科までまんべんなく勉強する必要があるので、どうしてもストレスが溜まります。

私立の大学は自分が好きな教科得意な教科で勝負できるので、私としては学費面を除けば私立の大学をお勧めします。

国公立にこだわっていると、何年も浪人することになり受験勉強のモチベーションが必ず下がってきます。

大学のネームバリューが就職活動にとって必ず必要となりますが、それならば有名私立大学を受験すればいいだけの話です。

自分の得意分野で挑戦した方が、格の高い大学に行くことができます。

受験勉強でやる気がでない時に一番大切なことは「無理をしないこと」

ソファーに座ってコーヒーを飲む若い女性
受験勉強のやる気がでないあなたに1番に伝えたいことは、無理はしないということです。

同じ人間だけれど、みんな好きなモノが違えば、好きな音楽も違い、好きな食べ物も違います。
足が速い人がいえば、勉強できる人がいて、勉強も運動もできないけれど、コミュニケーションが上手な人もいます。

苦手な分野でひたすら頑張るよりも、自分の才能を見極め自分に合ったものを選んだ方が人生は楽しく過ごせます。

おすすめは、全部やってみて努力しなくてもできるものを探していきましょう。

勉強が得意な人と言う人は勉強をすることが苦ではありません。努力しなくても好きでやる人たちが勉強の才能がある人たちなのです。

自分が努力しなくてもできる分野は何なのか分かっていれば、へんなところで間違った努力して身を亡ぼすこともなくなります。

少なくとも私は勉強の才能もないのに無理に努力しすぎて医学部再受験時に膨大な時間とお金を棒に振ってしまいました。

無理ゲー社会な世の中で、賢く生きるためには大きなものは求めないでのんびり穏やかに暮らすことだと思っています。
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