仕事を楽しいと思ったことがない人への処方箋

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仕事を楽しいと思ったことがない人への処方箋
仕事は、内容によっては楽しいものではない。

仕事には単純労働、肉体労働、知的労働などいろいろあるけれど、自分の性格に合っていないと、途端につまらなく感じてしまう。

私が優秀で仕事を選べる立場ならいいけれど、学歴なし、職歴なし、資格なし、そして年齢も高いとなると、できる仕事はほとんど限られてしまう。

自分のやりたい職につけず、単純作業に近い仕事では、仕事に楽しみを見出すのは本当に難しい。

でも、積極的に行動を起こさないと、仕事はますます楽しくないものへと変わっていく。

「楽しくない ⇒ 無気力になる ⇒ 行動を起こさない ⇒ 余計楽しくなくなる」という負の連鎖に陥ってしまう。

では、仕事を楽しむためにはどうすればいいのか?

結論から言えば、「仕事に変化を作ること」、そしてできるなら「一流を目指すこと」だと思う。
サラリーマンだって、職人だって、学者だって何だって、魅力ある人間になることはできます。 そのために必須なのが、「自分はこう生きる」という武士道的な精神です。具体的には、 いま自分がやっている仕事でもなんでも、とにかく一流をめざすこと。 単なるプロではなく、「一頭地を抜いた人物」になるのです。
成功に価値は無い!
仕事を楽しむには一流を目指したいと思う。でも、やる気が出ないし、給料も上がらないなら頑張りたくない、という気持ちもよくわかる。

そんな自分や誰かに無理に「一流を目指せ」と言ってもモチベーションは続かない、と私は身にしみて知っている。だからこそ、仕事を最低限楽しむには、そこそこの頑張りで仕事に変化を作ること——これが飽きを防ぐいちばんの方法だ。

努力がきちんと認められる職場なら、一流を目指すほど仕事は楽しくなるし、自分も魅力的になれる。とはいえ、必要なのは他者評価じゃない。あくまで私が仕事をやり切っているかどうかだ。

「私は仕事を通して成長できている」と実感できれば、仕事が楽しくないはずがない。仕事が楽しいから成長できるのではなく、成長を目指すから仕事が楽しくなる。

とはいえ、コンビニ店員や警備員、清掃員など、スキルがたまりにくい仕事だと限界もある。単純作業を続けていて、スキルがたまる職への転職が難しいなら、副業を選ぶのがいい。

その話はこのあと書くとして、まずは「一流を目指すこと」がなぜ仕事を楽しむことにつながるのか、順を追って解説していく。
目次

仕事を楽しむために一流を目指す理由

喜んでいるビジネスマン

毎日同じことの繰り返しでは飽きがくる

仕事は、基本的に言われたことをやっていれば給料がもらえる。

つまり、努力をしてもしなくても、必要最低限の給料はもらえるということだ。

ここから導き出される合理的な働き方は、「仕事をいい加減にやってラクに給料をもらう」になる。

でも、言われたことだけをやっていると仕事内容にまったく変化がなく、極端に飽きてしまう。

仕事というのは、自分の能力よりも少し難しいことに、失敗してもいいからチャレンジして成長を感じられるからこそ、飽きずに楽しめるものだ。

失敗を恐れて何も行動を起こさない人が、仕事を楽しめるはずがない。

私は毎日失敗ばかりで、自分に腹が立つことも多いけれど、だからこそ仕事がうまくいったときの達成感があって、楽しさを感じられる。

ただし、自分の限界を超えすぎてまで頑張る必要はない。

多くの人は「頑張らなくてもいいんだ」と聞くと、仕事をいい加減にやってもいいと勘違いしてしまうけれど、仕事はいい加減にやるのではなく“適当に”やることが大事だ。

“適当”というのは、自分の力量を見極めて、ちょうどいいくらいにやるという意味だ。

限界を超えて、すべてのことに全力で打ち込みすぎると、心も体も壊れてしまう。

つまり、自分の限界をしっかり見極めて、適度に頑張ることが大切。

適度に頑張ることで、日々の生活にほどよい刺激が生まれ、その刺激があるからこそ退屈せずに仕事を楽しむことができる。

誰からも必要とされなくなる

仕事はいくらでもサボることができる。でも、サボりすぎると誰からも頼りにされなくなる。

サボればサボるほど余計に仕事ができなくなり、能力も伸びないから、誰にも仕事を頼まれなくなって、社内で孤立していく。

それは結局、自分の心がけの問題であり、当然の結果だと言える。だから、休憩をとることはあっても、サボってはいけない。

仕事の合間に休憩をはさむのは、一見サボっているようにも見えるかもしれない。でも、普段から全力で仕事をしている人が休んでいるのを見て、サボっていると思う人はいない。

仕事ができていないのに何もしていないと、サボっているように見えるだけだ。

仕事に本気で取り組んでいる一流の人と、仕事は一応できるけどいい加減な人。もし自分が助言を求めるなら、どちらに頼むだろうか?

答えは誰が見ても明らかだ。
高度化した知識社会では、人的資本(高い専門性)をもたない者は、会社(労働市場)のなかで〝居場所〟を失い、うつ病など精神疾患のリスクが高くなる。人的資本を一極集中するエッセンシャル思考を勧める第一の理由は、金銭的な報酬が増えるからではなく、こころの健康維持なのだ。
シンプルで合理的な人生設計
一流を目指さない生き方は、会社の中で居場所を失いやすく、精神的に追い詰められるリスクが高くなる。

一流を目指す生き方はたしかに厳しい道のりだけど、どうせ同じ8時間働くなら、一流を目指して努力したほうが、これからの人生にずっと生きると思う。

さっき「頑張っても同じ給料なら、合理的な働き方は“仕事をいい加減にやってラクに給料をもらうこと”」と書いたけれど、合理的という言葉を別の角度から考えると、「同じ時間働くなら、楽しく仕事をしたほうが合理的」という結論にもなる。

合理性を求めすぎると、ときに間違った結論にたどり着くこともある。だからこそ、バランス感覚を持って働くことが大事だ。

成長できている方が楽しい

一流を目指すということに、明確なゴールはない。終わりのない階段を、永遠に上り続けるようなものだ。
途中で嫌になることもあるかもしれない。でも、ふと後ろを振り返れば、どれだけ上ってきたかに気づくはずだ。

仕事は、成長を実感できるからこそ楽しくなる。

私は人間関係に疲れ果て、転職した当初は何のやる気もなく、ただダラダラと生きていた。
最初は仕事がラクで、少しずつ心が回復していくのがわかったけれど、1年も経つと毎日が退屈になっていった。

そして、「この1年、自分は何も成長できていない」「仕事をしていても楽しくない」と気づいたとき、ぞっとした。このまま一生をダラダラと過ごして、無気力のまま終わるのかと思うと、心の底から怖くなった。

でも、「どうせやるならてっぺんを目指そう。一流を目指そう」と思った瞬間、生きる気力が湧いてきた。

人は、本能的に“成長を感じたい生き物”なんだとつくづく感じた。

今は、階段を一段ずつ上っていくように、少しずつ成長している自分の生活が、たまらなく楽しい。

全力でやるからこそ生きがいを得られる

仕事という文明に対する自己との関わり以外に、生命燃焼できるものはないです。つまり私の思想でいう「人間燃焼」です。文明と自分との関係ということは、必ず葛藤があり苦悩があり、自分の思うようにならないから、その中に生きがいが出てくるのです。だから生きがいというのは苦悩の中に存在する。だから楽しいものの中には、生きがいは絶対に無い。

現代の考察
今の社会では、全力で仕事をするのはなかなか難しい。

なぜかというと、周りで必死に働いている人が少ないうえに、全力でやればやるほど他人との摩擦が生まれやすいからだ。全力でやったからといって、給料が上がるわけでもないし、会社から特別に評価されるわけでもない。

じゃあ、何のために全力でやるのかといえば、それは自分自身を納得させるためだ。
「自分は全力で仕事をして、全力で生きている」と思えることが、生きがいにつながっていく。

人生は一度きりだと言うけれど、それを本気で理解している人はどれくらいいるだろう。
人生が一度きりだからこそ、全力を出し切って生き切りたい――そう思うのは私だけじゃないはずだ。

年を重ねて振り返ったとき、「自分の人生は何だったんだろう」と思うような生き方はしたくない。
私は、「全力で生き切ったから、いつ死んでも悔いはない」と言える人生を歩みたい。

仕事を楽しいと思ったことがない人への処方箋

遊びを全力で楽しむ

仕事がうまくいっているひとはみんな楽しく遊んでいる。少なくともぼくの周りではそうだ。時間を見つけて海や山やゲレンデで思う存分、体を動かす。夜の街に繰り出し仲間といっしょに食べて飲んで歌う。  そうやって楽しく暮らしているから、仕事もうまく回る。  仕事がうまく回ってるから、だから楽しいんじゃないか。あなたはそう思うかもしれない。それは半分正解、半分誤解だ。 「楽しく暮らす」→「仕事がうまくいく」。ここにはちゃんと因果関係がある。仕事でつかえるアイデアが遊びを通して転がり込んでくるからだ。

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仕事を楽しむために遊びを全力で楽しむことに大いに驚いた人もいるかもしれない。
休み明けの月曜日、「今日からまた仕事か・・・」と思う人と、常に遊びを楽しむことを考えて週末に向けてワクワクした気持ちで仕事に挑む人とどちらよいのかはだれの目にも明らかだろう。

遊びを全力で楽しめる人ほど、仕事もうまくいく。
これは単なる偶然じゃなくて、ちゃんとした理由があると思う。

仕事ばかりしていると、視野がどんどん狭くなって、頭の中も同じ景色ばかりになる。けど、海や山、街での遊びには、まったく違う刺激がある。風の匂い、空の色、仲間との笑い声。そういう“非日常”の体験が、固まった思考を一気にほぐしてくれる。

「仕事で使えるアイデアなんて、机の上からは出てこない」とよく言うけど、まさにその通り。
楽しい時間の中で、ふとした瞬間にひらめくことがある。遊んでいるときほど、頭の中のフィルターが外れて、本音で感じられるからだ。

だから、仕事がうまくいってる人ほど、よく遊ぶ。
そして、よく遊ぶ人ほど、いい仕事をする。
このサイクルが回ってる人は、見ていて本当に楽しそうだし、何より自然体でかっこいい。

仕事を楽しむコツって、案外「遊びを大事にすること」なのかもしれない。
真剣に遊んで、真剣に働く。
そのバランスの中に、長く続くエネルギーがあると思う。

仕事の活力を生むために運動を習慣にする

ダンベルを持って筋トレする若い男性

自信がない人は筋トレをして下さい。

①身体がカッコ良くなる②異性にモテる③テストステロンというホルモンがあふれて気分上々④上司も取引先もいざとなれば力尽くで葬れると思うと得られる謎の全能感⑤恋人に裏切られてもバーベルがいるという安心感

以上の理由から自信がつきます。

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
仕事が楽しくないという人の中には、仕事をしていると疲れ切ってしまって楽しくないという人もいるだろう。
はっきりいおう。運動不足、体力不足である。

運動をすることのメリットは、科学的にもはっきりと証明されている。

特に筋トレによって分泌されるテストステロンには、やる気や闘争心を高める効果がある。

私は今44歳だけど、40代に入った頃から何もやる気が起きず、無気力な状態が続いていた。
メンタル的にも落ち込んでいた時期だったので、「人生はラクな方がいい」とずっと思っていた。

たしかに、心が疲れているときにラクに生きるのは効果的で、心を休ませるには必要な時間だと思う。
でも、それをずっと続けていると、人生そのものが退屈になってしまう。
無気力で何もしたくない状態を変えてくれたのが、運動だった。

私の場合は、有酸素運動としてランニングとサイクリング、無酸素運動として筋トレを続けている。

少しずつ負荷を上げていったことで、いろんなことに挑戦してみたいという活力が湧き、今では行動することがまったく億劫じゃなくなった。

今、無気力で何もやる気が出ない人には、だまされたと思って筋トレなどの運動を始めてほしい。
たった10回の腕立て伏せでも、不思議な全能感が湧いてくる。一度試してみてほしい。

仕事に活力を取り戻すためにも、「運動」は欠かせない。

小さい短期目標に挑戦する

ステップアップするビジネスマン
自分の中の安定、安心から抜け出して新しいことに挑戦することはむずかしい。
しかし、挑戦から得られるやる気エネルギーは素晴らしい。

それは皆さんの経験の中にもあるだろう。しかし、悲しいかな人は挑戦することを怖がる。私もそうだったからその気持ちはよく分かる。

特に10年間というフリーター生活は自分の中の自己肯定感を最低値まで下げるのに十分な時間だった。
そのせいで何をするにも臆病になり、新しい場所にいこうものなら緊張が波のように押し寄せ、鼓動が速くなった。

だから、凡人には新たに挑戦することはとてもハードルが高いのだ。

目のまえの1日1日をひたすらこなして、楽しむこと。目のまえの短期目標をひとつひとつクリアしていくことだ。  長期的目標? いらない。たんなる足かせだ。  実際に着手すべき事柄はいまのなかにある。というか、いまのなかにしかない。

最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術
しかし、そんな凡人にも挑戦のハードルを下げることができる方法がある。超簡単な短期目標をひとつひとつクリアしていくことである。

たとえば、私の場合、一人旅を趣味にしたかったが、一人でいく怖さが半端ないほど小心者だった。
しかし、身近な行っても大して緊張しない温泉地から次々と試していったところ今ではどこにいくにも一人で行くのに特に抵抗感はない。

実現可能な小さな挑戦から始めるとそれが今まで自分ができなかった大きな挑戦になっている。
色々なことに挑戦できるようになると自分に自信がつき、仕事に関しても新しいことにチャレンジしてみようという気になってくる。

まずは、自分が出来ることから始めてみてほしい。

人間関係を円滑にする

打ち合わせをする2人の男性ビジネスマン
職場での人間関係は、ストレスの大きな原因の一つだ。厚生労働省の調査によると、全体の約3割が対人関係(セクハラ・パワハラを含む)が36.3%がストレスを感じているという。(出典:職場におけるメンタルヘルス対策の状況

人間関係にストレスが溜まるようになると、仕事を楽しいとは思えなくなるし、ある程度は人間関係をうまく回す努力が必要になってくる。

一人で黙々と仕事をするのが好きなタイプなら、人間関係の影響は少ないかもしれない。でも、仲間と協力して働く環境にいるなら、人間関係は仕事を楽しむうえで欠かせない要素になる。

では、人間関係を円滑に保つにはどうすればいいのか?
人間関係の秘訣は、「距離感」に尽きる。踏み越えてはいけない一線は、決して超えずに保ち続けること。
心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
私は職場の人間関係で解雇させられる経験を持つほど、人間関係が下手な人間だ。そんな私だからこそはっきりといえることがある。この引用文の言葉にあるように、人間関係はすべて「距離感」という言葉で片付く。

人間関係というのは、人に近づけば近づくほど、その人の嫌な部分や欠点に触れる機会が増えるから、どうしてもストレスが溜まってしまう。

特にストレスを感じるのは、人に何かを求めすぎたときだと思う。

人は、自分の望む反応や結果を相手から得られなかったときに、怒りや失望を感じてしまう。だからこそ、他人に過度な期待をしないほうが、結果的にうまくいくことが多い。
情っていうのは、一見いいもののように見えますけど、それは見方を変えると他人さんへの執着であって、こちらの身勝手さの証 でもあるんです。
心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
同僚と仲良くなればなるほど、困っているときに助けてあげたいと思うようになる。だけど、情というのは他人への執着を生むことがある、ということを忘れてはいけない。

というのは、人というのは見返りを求める生き物だからだ。普段優しくすればするほど、相手からそれ相応の反応がなければ相手に不満やストレスを持つ。

つまりは「人に優しくする」という小学生でならう道徳的なことをしっかりと考えないと大人の世界は生きられない。

だから、私は無理に人に優しくしたりしない。相手が困っていて、ほっておくと自分も落ち着かない場合時だけ人にやさしくするようにしている。こうでもしないと情が執着につながってしまう。

だからこそ、他人との距離感を一定に保つことが大切だ。距離を保ちながら関わることで、人間関係を円滑にし、仕事を楽しくできる環境をつくることができる。

勉強をする

カフェで勉強をするビジネスウーマン
私は理学療法士という医療職であり、専門職でもあるから、勉強しない日はない。
いわば、生涯にわたって勉強が終わらない職業についているとも言える。

でも、それを嫌だと思ったことも、面倒だと感じたことも一度もない。
なぜなら、勉強すればするほど自分の治療技術が上がり、自分自身の成長を実感できるからだ。

仕事が楽しくない人は、毎日の仕事に変化がないことが原因だと思う。

とはいえ、職業はしっかり選ぶ必要がある。

仕事選びで迷っている人に僕がおすすめしているのは、「カンストの訪れが遅い仕事を選ぶこと」です。カンストとはカウンターストップの略で、ここでは仕事の熟練度とそれに伴う生産性を示しています。カンストの訪れが遅いというのは、要はマスターするには時間や手間がかかって、そのマスターの具合により生産性がアップする仕事です。

凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく
お金だけがすべてじゃないけれど、将来に向けて積み重ねが利かない仕事は、給料がほとんど上がらない。

それに、積み重ねが利かない仕事は、どれだけ勉強してもスキルが上がりにくい傾向がある。

そうなると、肝心の“変化”を感じることができない。

毎日が同じ作業の繰り返しになるレジ打ちや警備員のような仕事で、「楽しめ」と言われても難しいだろう。

「今さら転職なんてできない」と思う人もいるかもしれないが、私はフリーター生活の中で30代に大学へ進学し、理学療法士の資格を取って、38歳で初めて就職した。
行動さえすれば、新しい人生を歩むことができる。
諦めずに、一歩ずつでもいいから前に進んでみてほしい。

単純作業で仕事を楽しいと思ったことがない人はどうしたらいいのか?

単純作業であろうと全力でやってみる

工事現場の重機の前でガッツポーズをする作業員の男性
いま与えられた仕事を全力でやる。そうすれば、運命に組み込まれている才能が反応します。その才能が、自分の中から運命を引き出してくれます。アルバイトでも何でも、死に物狂いでやる。ただひたすらに一生懸命やった人間だけが、運命である仕事に行き着けるのです。
成功に価値は無い!
学歴が悪い、職歴がない、仕事ができない——そんな理由で、どう頑張っても単純作業しかできないという場合も確かにある。

頭の良しあしや仕事の向き不向きには、どうしても才能が関係してくる部分がある。だけど、仕事を全力でやるかどうかは、才能ではなく自分の意志次第で決まる。

私が人生で一番死に物狂いで頑張ったのは、医学部再受験のときだった。けれど、結果的に才能が足りず、医学部を断念することになった。

それでも、あのときの勉強はまったく無駄にならなかった。10年間フリーターとして過ごしながらも、理学療法士の養成大学に進学し、資格を取って、理学療法士として就職できた。

だから今では、それが“運命の仕事”にたどり着くための道だったと思っている。
ダラダラと毎日を過ごした場合と、全力で毎日を生きた場合。どちらが“運命の仕事”にたどり着けるかなんて、少し考えればすぐに分かることだ。

ひとつのことに死に物狂いで取り組める人は、他のことでも同じように全力を出せる。そういう人は、どんな環境でも自分を伸ばしていける。

もちろん、単純作業で「全力でやれ」と言われても、やる気が出ないことはよくわかっている。
目の前にある仕事に命がけで体当たりする以外、道は開けません。「仕事に手ごたえを感じない」「仕事の価値がどうだ」と言っている人は、全員、屁理屈を言っているだけです。
成功に価値は無い!
とはいえ、命を懸けて体当たりするくらいの覚悟がなければ、道は開けない。だから、結局はやるしかない。

今のままでいいのか、それとも変わりたいのか――その答えを、自分自身にしっかり問いかける必要がある。

そこそこ頑張り、自分らしく生きるのも一つの手

部屋でギターを弾く男性
人にはそれぞれ、自分の価値観に合った、自分らしい生き方がある。

そこから外れて、いわゆる成功者の真似をしようとしても、苦しくなるだけだし、結局は現状が変わらず、努力が無駄に終わることも多い。

だから、単純作業を全力でやってもやる気が出ない人や、全力で働くとすぐに疲れてしまう人は、「そこそこ頑張って、プライベートで人生を充実させる」という方法もある。

いわゆる“ライフワークバランス”という考え方だ。もし自分に特別な能力がないとわかっているなら、給料はある程度割り切って、定時で帰れて年間休日が多い職場を選び、プライベートを思い切り楽しむのも立派な生き方だと思う。

科学的にも、努力する力そのものが才能(遺伝)に左右されるといわれている。だから、自分の範囲を超えて無理に頑張ろうとすると、心が壊れてしまうことだってある。
結局のところ、人生は自分らしく生きることが一番後悔のない生き方だ。
他人の人生を真似しても、自分に合っていなければ苦しいだけで、幸せにはなれない。

仕事をそこそこ頑張っていれば、そこに小さな変化は生まれるし、プライベートが充実していれば、それなりに仕事にも力を注げる。

これからの時代は、どちらかといえば「ライフワークバランス」を重視する流れになっていくと思う。

そのうえで、私なりに考える“さらに人生を充実させる方法”は、副業で好きなことをすることだ。好きなことに時間を使うことで、人生はもっと豊かになっていく。

単純作業で仕事が楽しくない人に副業をお勧めする理由

窓際で副業をする女性
さっきは「単純作業でも全力でやれば運命の仕事にたどり着ける」と話したけれど、ただ待っているだけでは何も始まらない。

もし今の仕事が単純作業でスキルが身につかないものなら、副業を同時に始めるのも一つの手だと思う。

もともと単純作業を本業にしている場合は、そもそも自分の能力や経験の幅が限られていることが多いから、上級職に転職するのは簡単ではない。

そう考えると、以前話したように“ライフワークバランス”を意識しながら、本業の単純作業はそこそこに頑張りつつ、同時に本業を超える可能性のある副業を育てていくのが現実的だ。

副業のいいところは、自分の好きなことを仕事にできること
本業で生活が安定していれば、とりあえず食べる心配はないから、副業では思い切って好きなことに挑戦できる。

もちろん、好きなことは最初は儲からない。でも、好きだからこそ楽しめるし、続けて工夫していくうちに、自然と稼げるようになる可能性もある。

とはいえ、単純作業をしているということは、もともと突出した才能があるわけではないということ。だから、副業で本当に稼げるようになるのか不安になるのも当然だ。

そこで大事になるのが、「エッセンシャル思考」という考え方だ。
限られた時間とエネルギーを、本当に大事なことに集中させる。これが、凡人でも成果を出せる現実的な戦略になる。
エッシェンシャル思考は、自分や家族にとってなにが本当に大切(エッシェンシャル)かを決め、優先順位の低いものを切り捨てて、やることを計画的に減らす。その結果、仕事や勉強の質が上がり、「ものごとをコントロールしている」「正しいことをしている」と思えるようになり、充実感をもって毎日を過ごせるようになる。
シンプルで合理的な人生設計
凡人にできることは、エッセンシャル思考を持って、たとえ能力が人より劣っていたとしても、エネルギーを一つのことに集中し、大きな成果を上げることだけだ。
努力の限界効用逓減の法則
シンプルで合理的な人生設計より抜粋
「努力の限界効用逓減の法則」というものがある。

でも、能力のない凡人であっても“20%の努力で80%の能力を得られる”という法則は、本当に素晴らしい考え方だと思う。

80%から100%へ近づくためには、努力に加えて才能も必要になる。だけど、80%の力までは凡人でも、たった20%の努力でたどり着けるということだ。

そして、もうひとつ大事なことがある。
競争の本質は、競争しないことにある。なぜなら、競争には大きなコストがかかるから。
シンプルで合理的な人生設計
つまり、副業をするにしても大事なのは、「ナンバーワンになれるオンリーワンの場所」を見つけることだ。

まとめると、凡人が副業で成果を出すには、ナンバーワンになれるオンリーワンの分野を探し出し、その中で自分の能力の限界まで努力することが重要になる。

私がやっているブログでも、クレジットカードや美容、転職系のジャンルのほうが単価は高い。だけど、競争が激しくて、私のような小さなブログでは太刀打ちできない。だから、あえて雑記ブログとして、自分のペースで記事を書いている。

大きく稼ぐことはできなくても、小さくても安定した収益があり、自分の好きなことを発信できている。このスタイルが今の自分にはとても合っていて、気に入っている。

もし、単純作業の仕事がどうしても楽しいと思えないなら、一度副業を視野に入れてみてほしい。

本業と副業を入れ替えるようにして、単純作業は「健康のための仕事」と割り切り、短時間勤務に切り替えるのも一つの選択肢だ。

まとめ:行動を起こさないと何も変わりません

パソコンを操作するOL
私も理学療法士という医療職でありながら、給料がまったく上がらない現状に嫌気がさして、仕事へのやる気を完全に失っていた。

そうなると、毎日がつまらなくて、何のために生きているのかも分からなくなってしまった。

趣味にも身が入らず、どこか中途半端に生きていたと思う。

たしかに人生はラクだった。でも、ラクなだけでは生きていけないことに気づいた。

そんなとき、私が最初に起こした行動は「本を読むこと」だった。

年齢のわりに心も体も老けていると感じていた私は、次の本を手に取った。
『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』で一番大事なことは、「若返りには“苦痛⇔回復”のサイクルが必要」という考え方だ。

つまり、ラクな生き方ばかりしていると、体にも心にも刺激がなくなり、体力も気力もどんどん落ちていくということになる。

それを知った私は、まず運動の負荷を一気に上げてみた。

すると、運動のおかげで体力と気力が戻り、今では毎朝1時間の運動を欠かさず続けている。

その結果、仕事へのやる気も自然と生まれ、勉強にも積極的に取り組むようになった。

本気で仕事に向き合うことで、人生の価値を「お金」ではなく「生き切ること」に見出せるようになった。

今では、心から仕事を楽しめるようになった。

だからこそ、ぜひ読書の習慣をつけてほしい。少しずつでも、自分を変えていくきっかけになるはずだ。
のんねこ
ミニマリスト
現在は理学療法士という医療従事者として働いていますが、かなりの底辺な人生を歩んできました。

22歳で大学中退⇒フリーターを10年以上経験⇒医学部再受験失敗⇒33歳で理学療法士養成大学に進学⇒37歳で理学療法士として初就職しましたが、人間関係のトラブルで40歳で無職に逆戻り。なんとか転職先を見つけて現在働いています。
こういった経験からお金を大切に使うためにミニマムに生きることにしました。

失敗ばかりで成功体験なんてほとんどありませんが、私と同じように社会の底辺の方でも、ミニマリストになることで人生を上手く生きていく方法をご紹介できたらと思います。
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