この記事は、「Kindle Unlimitedはゴミ本が多いから、使えないサービスだ」ということが言いたいわけではなく、「Kindle Unlimitedはゴミ本が多いのは事実だから上手く使っていきましょう」ということを言いたいのであって、Kindle Unlimitedを非難したいわけではありません。
Kindle Unlimitedは、わずか月980円(税込)で多くの本を手軽に楽しめる大変便利なサービスですが、個人のkindle出版が簡単になったせいで「ゴミ本」と呼ばれる低品質な本が多くなりました。
これらの本は内容が薄かったり、誤字脱字が多かったりすることが特徴です。しかし、賢く使うことで、質の高い本を見つけて満足のいく読書体験を得ることができます。
本記事では、ゴミ本を避ける方法やKindle Unlimitedを最大限に活用するための具体的な対策を詳しく紹介します。
記事のポイント
- Kindle Unlimitedにゴミ本が多い理由
- Kindle Unlimitedのゴミ本を避け、最大限に活用するための具体的な対策
- ゴミ本が多いKindle Unlimitedを契約する際の注意点
目次
Kindle Unlimitedにゴミ本が多い理由
セルフパブリッシングの増加
セルフパブリッシングの増加は、誰でも簡単に電子書籍を出版できるようになったため、出版の敷居が低くなりました。
これにより、専門的な編集や校正が行われていない本が市場に多く出回るようになりました。
従来の出版プロセスでは、編集者が内容の質を保証し、誤字脱字や文章の流れを修正しますが、セルフパブリッシングではこれらのプロセスが省略されがちです。
その結果、内容が薄い、誤字が多い、構成が不十分な本が増え、読者にとっての「ゴミ本」となってしまいます。
また、セルフパブリッシングのプラットフォームが増えたことで、作家が頻繁に出版できるようになり、数に重きを置いた出版が進行しています。
質よりも量を優先する作家や出版社が多く、これが低品質な本の増加につながっています。
質の低いコンテンツが簡単に出版され、多くの選択肢がある中で埋もれてしまうため、読者が質の高い本を見つけるのが難しくなっているのです。
量重視のコンテンツ生産
Kindle Unlimitedでは、報酬システムがページ数や読了率に基づいているため、作家や出版社が短期間で多くの本を量産するインセンティブがあります。
このため、コンテンツの量を優先する傾向が強まり、内容の質が二の次になることがあります。
- 報酬構造
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ページ数や読了率に基づく報酬構造では、作家はできるだけ多くの本を出し、多くのページを読ませることを重視します。この結果、内容が薄く、質の低い「ゴミ本」が大量に市場に出回ることになります。
- 量産のリスク
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コンテンツを短期間で大量に生産すると、編集や校正が不十分になりがちです。また、時間をかけてリサーチや執筆が行われないため、内容が浅薄であったり、情報が不正確であったりするリスクが高まります。
- 内容の薄さ
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量を優先するあまり、内容が薄く、読者にとって価値が低い本が生まれることが多いです。これらの本は、表面的な情報だけを提供し、深い洞察や独自の視点を欠いていることが一般的です。
- 短編やシリーズの分割
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報酬を最大化するために、著者が1つのテーマを複数の短編やシリーズに分割して出版するケースもあります。これにより、読者は1冊あたりの情報量が少ないと感じることが多くなります。
量重視のコンテンツ生産は、Kindle Unlimitedの報酬構造が誘発している問題であり、結果として質の低い本が増加する原因の一つです。読者は、これらのゴミ本を避けるために、レビューやランキング、試し読み機能を活用するなどの対策が必要です。
審査プロセスの緩さ
Kindle Unlimitedにおける審査プロセスの緩さは、誰でも簡単に電子書籍をプラットフォームにアップロードできる点にあります。
従来の出版業界では、編集者や出版社が本の内容、質、校正をチェックしてから市場に出すのが一般的ですが、Kindleのセルフパブリッシングではこのプロセスがほとんど存在しません。
そのため、編集や校正が不十分なまま出版される本が増え、ゴミ本と呼ばれる低品質なコンテンツが多くなる要因となっています。
具体的には、以下のような問題が挙げられます
- 編集と校正の欠如
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伝統的な出版プロセスでは、編集者が著者の原稿を詳細にチェックし、内容の質や文法、構成を整える作業が行われます。しかし、セルフパブリッシングでは、この過程が省略されることが多く、誤字脱字や文法ミスがそのまま残った状態で出版されることがあります。
- 内容の検証不足
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内容の正確さや信頼性を確認するプロセスが不十分なため、誤った情報や不正確なデータを含む本が市場に出回るリスクがあります。
- プラットフォーム側のフィルタリングの限界
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Kindle Unlimitedのプラットフォームでは、基本的な基準を満たせばほとんどのコンテンツが承認されるため、内容の質を保証するフィルタリングが十分でないことがあります。
これらの要因により、質の低いコンテンツが市場に流入しやすく、ゴミ本が増える結果となっています。このため、読者が質の高い本を選ぶためには、自分でしっかりとした情報収集やレビュー確認が必要になります。
アルゴリズムの問題の増加
Kindle Unlimitedにおけるアルゴリズムの問題がゴミ本の増加に寄与する理由には、以下の要素が関係しています。
- 新着優先のアルゴリズム
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Kindle Unlimitedのアルゴリズムは、新しく追加された本を優先的に表示することが多く、このために質の低い新刊が目立ちやすくなります。これにより、読者はまだ評価が固まっていない本に触れる機会が増え、ゴミ本に遭遇するリスクが高まります。
- 話題性のある本の優先表示
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アルゴリズムは、短期間で急激に話題になった本や、キーワードに基づく人気本を優先的に表示する傾向があります。しかし、話題性だけで中身が伴わない本も多く含まれるため、これがゴミ本の露出を増やす結果となっています。
- レビューの不正利用
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一部の著者が、レビューを操作してアルゴリズムを悪用し、質の低い本を目立たせることがあります。これにより、読者はレビューを信じてゴミ本を選んでしまうリスクが増加します。
- アルゴリズムの精度の限界
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現在のアルゴリズムは、必ずしも本の内容の質を正確に評価することができません。そのため、単にダウンロード数や一時的な人気だけで本を推奨する場合があり、これがゴミ本の露出を増やす原因となります。
- 多様なジャンルでの推奨の偏り
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特定のジャンルにおいて、低品質の本が短期間で大量に発行されると、そのジャンル全体での推奨リストにゴミ本が混入しやすくなります。これにより、特定ジャンルの信頼性が低下し、読者が質の良い本を見つけにくくなります。
これらのアルゴリズムの特性が、Kindle Unlimitedにおけるゴミ本の増加に寄与しています。読者が質の高い本を見つけるためには、これらのアルゴリズムの影響を理解し、レビューや試し読みなどの他の手段を併用して選択することが重要です。
Kindle Unlimitedのゴミ本を避け、最大限に活用するための具体的な対策
ページ数を確認
個人出版の本なのか出版社から販売されているのか分からない本もあります。
そういった時にはページ数を確認するとある程度個人出版であるか一目瞭然です。
個人出版の本は大体100ページ前後が多く、内容がないほとんどスカスカの本が多いです。
Kindle Unlimitedでは、読まれたページ数に応じて印税が支払われるため、内容が薄くても読まれるページ数が稼げればいいのです。
こういったシステムがゴミ本を大量にAmazonに流出させている原因でしょう。
レビューを確認
レビューを確認した方が良い理由は、他の読者がその本に対してどのような評価をしているかを知ることで、内容の質や価値を事前に判断できるからです。
レビューでは、具体的な長所や短所が述べられていることが多く、自分が求めている情報が得られるかどうかを確認するのに役立ちます。
特に、内容が薄い本や誤字脱字が多い本は、レビューで指摘されていることが多いため、ゴミ本を避けるための有力な指標となります。
著者や出版社を選ぶ
著者や出版社を選ぶ理由は、信頼性と質の保証があるからです。
実績のある著者や信頼できる出版社は、内容の正確さや専門性において高い基準を持っており、読者に価値のある情報を提供することが期待されます。
また、過去に良書を出版している著者や出版社は、一定のクオリティを維持していることが多いため、ゴミ本に当たるリスクが低くなります。信頼できる名前は、品質の保証と考えられるため、選択時の重要な指標となります。
ランキングとベストセラーリストの確認
ランキングとベストセラーリストを確認することで、他の多くの読者が支持している本を見つけることができます。
これらのリストには、多くの人が実際に読んで評価している本が掲載されているため、質が高く、満足度が高い可能性が高いです。
ランキング上位やベストセラーにランクインしている本は、一定の品質や価値が認められていることが多く、ゴミ本に当たるリスクを減らすことができます。
ただし、Kindle Unlimitedの本は、本選びに失敗しても金銭的には痛くもかゆくもないため読まれる率が高く、ランキング上位に入ってしまっていることもしばしばです。
したがって、ベストセラーの本が必ずしも良い本は限りません。
新着本の定期的なチェック
新着本の定期的なチェックをする理由は、最新の良書を見逃さないためです。
新着本は、最近のトレンドや読者のニーズに応じた内容が多く、質が高い場合が多いです。
また、サービスに追加されたばかりの本は、まだ他の読者からの評価が少ないこともありますが、その分、レビューが増える前に高品質な本を早めに発見できるチャンスでもあります。
新しい情報や視点を得るためにも、新着本のチェックは有効です。
SNSや読書ブログの活用
SNSや読書ブログを活用した方が、アマゾンのレビューよりも信頼における場合が多いです。
SNSや読書ブログで紹介されている本は、紙の本でも売られているつまりは出版社が出している本がほとんどですから、電子書籍でしか販売していない個人出版の本よりも信頼できます。
また、SNSやブログで話題になっている本は、多くの読者に支持されている可能性が高く、信頼性があると考えられます。
これにより、ゴミ本を避け、質の高い読書体験が得られます。
専門性と信頼性の確認
専門性と信頼性を確認することで、質の高い情報を得ることができます。
専門性の高い著者や信頼できる出版社が提供する本は、内容が正確で、深い知識や洞察を提供することが期待されます。
これにより、誤った情報や価値の低い内容を避け、時間を有効に使うことができます。また、信頼性のある本は長期間にわたり価値があるため、読書体験をより充実させることができます。
契約したらすぐに解約をする
Kindle Unlimitedは契約した時点で自動更新が始まりますが、契約してすぐキャンセルしても1か月は読み放題で読むことができます。
さらにKindle Unlimitedを契約していない期間が長いと『Kindle Unlimited3カ月199円キャンペーン』などに再度申し込みできることもあります。
理由は簡単で、ゴミ本が増え上に、あまり読みたい本がないので、読みたい本がKindle Unlimitedであったときに契約したほうが費用対効果が高いからです。
毎日Kindle Unlimitedで本を借りるヘビーユーザーならば自動更新でいいと思いますが、大抵の人は仕事があるのでフルにKindle Unlimitedを使うことはできません。
それならば解約後、日にちをおいて再契約した方がお金を無駄にせずに済みます。
ゴミ本が多いKindle Unlimitedを契約する際の注意点
ゴミ本が多いと、良い本を探しにくい
ゴミ本が多いなら、読まなければいいだけなので実害がないように感じます。
しかし、良い本をKindle Unlimitedの中で探そうとするとゴミ本に埋もれてしまっているので探しにくくなっています。
人は選択肢が多いとストレスが溜まります。
100種類の服の中からお気に入りを探すより、10種類から選んだ方が早く、ストレスなくお気に入りの服にたどりつけませんか?
人文・思想のおすすめ本ですが、ほとんど個人出版で埋まっています。
また、Kindle Unlimitedは気軽に読めるため、Amazonランキングのトップも個人出版が占める割合が増えてきました。
読んでみましたが、わずか91ページの内容で内容もスカスカ。これで1位がとれているのが謎すぎます。
要点だけまとめた、すぐ読める実用性のある本が読まれている傾向です。
個人的には「それなら、ブログで十分では?」と思ってしまいます。
私は今までランキング上位から本を探す傾向があったので、ランキング上位に個人出版がランクインしているこの状況にかなりストレスを溜めています。
中には個人の有料セミナーに誘うような本も・・・
例えば、「これだけのことをすればたった3日で10万円稼げる!」というタイトルの本があったとします。
こういった本の類は、最初は有益な情報を載せ、最終的に自分の〇万円といったセミナーに誘導するような本が多い印象です。
買わせるように上手い具合に書いてあるので、「自分は大丈夫!」と思っていてもついポチリしてしまいます。
買わなくても、ある程度時間をかけて読んで、最終的にそんな内容では今まで読んだ時間を返せ!と言いたくなります。
Kindle Unlimitedは定額読み放題サービスなので、本選びにあまり損していない気分になりますが、時間という貴重なモノを奪われていることを忘れてはいけません。
個人出版の本を読んでしまうとどうしても「意外といいかも」と思ってしまうので、初めから読まないのが無難です。
Kindle Unlimitedは最新の本がない
当たり前ですが、Kindle Unlimitedは最新の本がありません。
あるのは発売してから1~2年たった古い本ばかりです。
したがって、200万冊以上の本が置いてあっても、意外と読みたい本が見つからない・・・ということが結構あります。
Kindle Unlimitedで読みたい本がなく、新刊で本を買ってしまえば、限られた読書時間は新刊を読む時間に取られてしまうので、Kindle Unlimitedの元が取れず、せっかくお金を払って契約しても意味がなくなってしまいます。
また、新刊を読み情報化社会において最新の情報を少しでも早く手に入れることはとても価値があることだと思っています。
テクノロジー開発も物凄い速さで進んでおり、DXて何なの?て言っていると笑われる時代になってきました。
これからの人口減少で不安でしかない世の中に対抗するためにも、できるだけ最新の本を読むようにしましょう。
Kindle Unlimitedは本を読む時間を確保できない人にとって無用の長物
Kindle Unlimitedは本読み放題サービスですから、本を読めば読むほど元が取れるサービスです。
したがって、元々本を読む時間があまりとれない、まとまった時間に大量に本を読む人にとっては無用の長物でしょう。
むしろ、せっかく契約しているのだから無理に本を読もうとしてしまい、本を読むことが雑になったり、本を読むことが強制的になってしまい、本を読む楽しみが低下してしまいます。
本を読む時間があまり取れない人がお得に本を読むサービスとして、Amazonのkindle本はセールをやっていることが多く、日替わりセール、月替わりセール、出版社セール、GWセールなど安く買えることが多いので、セールで気になった本を積読したほうが時間に追われることがないのでよいと思います。
私自身も本を強制されて読むのが好きではないので、気になった本をセールで購入しておいて、後でゆっくり読む場合が多いので、常にセールを気にしておくとよいです。
といっても、セールを気にしているとそれはそれで探すのに時間がとられます。
したがって、読みたい本を欲しいモノリストにいれておき、Amazonの欲しいモノリストは値下げされると「価格が〇〇%下がりました 。ほしい物リストに追加した時の価格は、¥〇〇 でした」と表示されるので、欲しいモノリストの中で値下げになっているモノがないか毎日確認した方が時短に繋がります。
Kindle Unlimitedはゴミ本が多いが、活用法を知っていれば最高のサービス!
Kindle Unlimitedを初めとして、動画配信サービスや音楽配信サービスなどのサブスクがあり、エンターテイメントがかなり定額でほぼ無制限に楽しめるようになりました。Kindle Unlimitedを使ってみたい方はこちら
その中の1つであるKindle Unlimitedは200万冊以上の本をわずか月980円で読むことができるかなりお得なサービスです。
図書館まで何度も往復して本を借りていた時期もありましたが、そういった手間がなくなり、ボタン一つですぐに貸し出し中の心配なく本を読むことが出来ます。
Kindle Unlimitedは図書館までの手間と交通費を考えれば十分元が取れるサービスです。
本を買ったところで2,3回も読む本はごく稀です。そう思えば、購入というスタンスより借りるというスタンスの方が無駄にお金を消費せずに済むのではないでしょうか。
Kindle Unlimitedの活用法を知ることでKindle Unlimitedを使い倒してほしいなと思います。
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