昔の私は、「お金がない=不幸」だと思い込んでいました。
周りの友達がブランド物を持っていたり、頻繁に旅行に出かけていたりすると、つい自分と比べてしまい、「やっぱり自分は貧乏だから楽しめていないのかも…」と落ち込むこともありました。
でも、あるときふと立ち止まって考えたんです。
「そもそも、私にとって“幸せ”ってなんだろう?」と。
その問いをきっかけに、自分にとって本当に必要なものや大切な時間を見つめ直すようになりました。
すると、自然と“持ちすぎない暮らし”に惹かれるようになり、少しずつミニマリスト的な生活を取り入れるようになったんです。
部屋の中の不要なものを手放して、ほんとうに必要なものだけを残すと、不思議と心までスッキリしていく。
散らかった部屋を見てモヤモヤすることがなくなり、ゆっくりお茶を飲む時間さえ、小さなご褒美のように感じられるようになりました。
外食や買い物を減らしたら、「やっぱり自分は貧乏なんだ」と思うどころか、むしろお金をかけない楽しみをたくさん見つけるようになったんです。
散歩しながら季節の風を感じたり、図書館でのんびり読書したり。高いカフェに行かなくても、自宅でお気に入りのマグカップを使うだけで気分はぐっと変わります。
「貧乏=不幸」じゃなくて、「お金をかけなくても豊かになれる」っていう感覚が芽生えたとき、今までの肩の力がふっと抜けて、のほほんとした日々が始まりました。
この記事では、そんな私の体験を交えながら、“お金をかけないのほほん暮らし”のコツをお伝えしていきたいと思います。
この記事の伝えたいこと
- 「貧乏=不幸」ではなく、シンプルに暮らすことで心の豊かさを見つけられる お金をかけなくても、自分にとって心地よい時間や空間を大切にすれば幸せは十分にある。
- 小さな工夫で“お金をかけない楽しみ”はどんどん広がる 散歩や読書、自宅でのお茶時間など、身近な習慣のなかにのほほんとした喜びを見つけられる。
- 比べずに「これでいい」と思える気持ちを持つことが安心につながる 自分のペースを大事にし、今あるものを愛することで、ゆったりとした日々が育っていく。
目次
ミニマリストは「貧乏」でも楽しめる?

お金がなくても心は満たされる
正直なところ、昔は「もっとお金があったら、もっと楽しく暮らせるのに」と思うことがよくありました。
でも不思議なもので、収入が増えても必ずしも幸せが増えるわけじゃないんですよね。むしろ、欲しいものが増えてしまって、余計に心が落ち着かないこともありました。
あるとき、休日に特別なことをせず、ただ散歩をして季節の風を感じていたら、心がじんわりと温かくなったんです。
高価なレストランに行かなくても、近所の公園のベンチに腰かけて空を見上げるだけで、「なんだか満たされているなぁ」と思えた瞬間がありました。
そのとき気づいたのは、「幸せは、お金の額じゃなくて、心の感じ方で決まる」ということ。
ちいさな体験を大切にできるようになると、財布の中身が少なくても、むしろ心は豊かになるんですよね。
お金がなくても、自分のまわりの「ちいさな心地よさ」に目を向ければ、心はじゅうぶん満たされる。
それは、ミニマリスト的な暮らしが教えてくれた大切な気づきでした。
モノよりも“余白”を大切にする
昔の私は、部屋にモノがたくさんあるほうが安心だと思っていました。
洋服も本も雑貨も、「いつか使うかもしれない」と思ってなかなか手放せなかったんです。ところが、気がつけば部屋はぎゅうぎゅうで、心まで窮屈になっていました。
思い切って少しずつモノを減らしてみたら、部屋に空いた“余白”が生まれました。
その空間があるだけで、不思議と呼吸がしやすくなったような気持ちになり、気分まで軽やかに。何も置かれていない床や棚の上を見るたびに、ゆったりした気持ちになれるんです。
そのとき思いました。「余白は、何もないことじゃなくて、心が休まる場所なんだ」と。
モノがたくさんあると便利そうに見えるけれど、実際には“余白”のほうが暮らしにゆとりを与えてくれるんですよね。
ミニマリストの暮らしは、持ち物を減らすことよりも、その先に生まれる“余白”を楽しむこと。
その余白こそが、のほほんとした毎日を支えてくれるのだと思います。
少ないからこそ工夫が生まれる
モノを減らして暮らすようになって最初にぶつかったのは、「あれ、これがないと不便かも?」という小さな不安でした。
たとえば調理器具を減らしたとき、以前なら専用の道具を使っていたことも、工夫すれば意外とひとつの鍋でなんとかなる。むしろシンプルにまとまって、調理や片づけがラクになりました。
服が少ないと毎日のコーディネートに悩むかと思いきや、逆に「これとこれを合わせれば十分」という自分なりの定番スタイルができて、朝の時間がとてもスムーズになったんです。
少ないと不安に感じるのは一瞬だけで、実際には「どうすればできるかな?」と自然に工夫が生まれる。
そしてその工夫が、暮らしにちょっとした楽しさや自信を与えてくれるんですよね。
気づいたのは、「不便は工夫のきっかけになる」ということ。
足りないからこそ頭をひねり、結果的に自分に合ったシンプルなスタイルができあがるのだと思います。
幸せの基準は自分で決めていい
人はつい、周りと比べてしまうものです。
「もっといい服を着なきゃ」「旅行に行けない自分は貧乏なんだ」――そんなふうに、他人の基準を自分に当てはめてしまうと、心はどんどん窮屈になっていきます。
でも、幸せの形は人それぞれ。誰かが高級レストランで感じる喜びを、私は静かな午後の読書で感じるかもしれません。誰かが海外旅行で味わう解放感を、私は近所の川沿いを散歩しながら味わうかもしれません。
大切なのは、「これが私にとっての幸せだ」と胸を張って言えること。
そう思えるようになると、暮らしに必要以上のお金はなくても、日々が穏やかに満ちていきます。
心に残しておきたいひと言は――
「幸せは、誰かと比べるものじゃなく、自分の中で育てるもの」。
この言葉を思い出すたびに、私は背筋が少しのびて、心がふんわり軽くなるのを感じます。
お金をかけない暮らしの工夫

散歩や自然で気分をリフレッシュ
お金をかけなくても、心を整えてくれる方法のひとつが「朝の散歩」です。
私はよく、まだ人通りの少ない時間に近所の川沿いを歩くのですが、ひんやりとした空気や鳥のさえずりにふれるだけで、不思議と頭の中のもやもやが晴れていきます。朝日がゆっくり昇っていく光景を眺めていると、「ああ、今日も一日がはじまったんだな」と、静かに心が動くのを感じます。
以前は、朝はただバタバタと支度をして家を出るだけでした。
けれど、ほんの15分でも外を歩くようになってから、時間の流れがやさしく変わった気がします。気持ちに余裕が生まれると、同じ一日でもちょっとしたことに感謝できるようになるんですよね。たとえば、帰宅したときに漂う夕ごはんの香りや、ふと見上げた空の色まで「いいなあ」と思えるようになる。
散歩を続けていて思うのは、“幸せって、お金で買うものじゃなく、ふとした瞬間に心にしみ込んでくるもの”だということです。
自然の中で立ち止まると、そんな当たり前のことに改めて気づかされます。
朝の散歩は、特別な準備もいらず、ただ外に出て歩くだけ。
それなのに一日のスタートをやさしく整えてくれて、「今日を大切に生きよう」と思わせてくれる小さな習慣になっています。
おうちカフェでのんびり時間
カフェで過ごす時間は心地いいものですが、毎回お金を払うことを考えると「ちょっと贅沢かな」と思ってしまうこともありますよね。私も以前は、リフレッシュしたいときは外に出てコーヒーを飲むのが当たり前でした。
けれど、ある日「家でお気に入りのマグカップを使ってみよう」と思い立ち、コーヒーを丁寧にいれてみたんです。すると、それだけでなんだか心がほどけていくような、ゆったりとした気持ちになれました。窓際の小さなテーブルが、あっという間に私だけのカフェに変わった瞬間でした。
本を片手にゆっくり味わったり、ノートに思いついたことを書きとめたり。特別なものを買い足さなくても、工夫次第で家の中に“ほっとできる場所”がつくれることに気づいたんです。
それからは外に出かけなくても、ちょっとした工夫で十分に豊かな時間を過ごせるようになりました。
“お金をかけなくても、工夫次第で毎日は特別になる”――この言葉は、私のお気に入りの合言葉になっています。高価なラテアートがなくても、マグカップを両手で包み込んで「今日も一日頑張ろう」と思えるだけで、心はちゃんと満たされるんですよね。
おうちカフェの時間は、忙しさに流されそうになる毎日に、ふわっとやさしい風を吹き込んでくれる存在です。外のカフェに行けない日でも、家の中でのんびり一息つけるだけで、暮らし全体がちょっと軽やかになります。
Kindle Unlimited で楽しむ読書
読書って、心をふわっと軽くしてくれる時間だと思います。
でも、本をたくさん買おうとするとどうしても出費がかさんでしまいますよね。そんなときに助けてくれるのが「Kindle Unlimited」です。月額の定額料金で、気になる本を好きなだけ読み比べられるので、まるで本屋さんをのんびり歩いているような感覚で楽しめます。
私自身、以前は「読書=お金がかかる趣味」だと思っていました。けれどKindle Unlimitedを使い始めてからは、財布を気にせず本を手に取れるようになり、通勤や寝る前のひとときがちょっとした癒やしの時間に変わりました。タブレットやスマホを開くだけで、自分だけの小さな図書館が目の前に広がるような感覚です。
そして、ページをめくる中でふと心に残る言葉が浮かぶこともあります。たとえば――
「大切なのは、何を持っているかより、どんな気持ちで日々を過ごすか」。
これは有名な引用ではなく、私自身が読書を通じて感じ取った実感を言葉にしたものです。こうした気づきがあるからこそ、本を読む時間は暮らしを整えてくれるのだと思います。
お金をかけなくても、心を豊かにする“読書の余白”はつくれる。Kindle Unlimitedは、その小さな習慣を続けやすくしてくれる頼もしい味方です。
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お気に入りを長く大切に使う
ミニマリストの暮らしをはじめて気づいたことのひとつに、「お気に入りを長く使うほど、日常が心地よくなる」という実感があります。
昔の私は、新しいものを買った瞬間がいちばん嬉しくて、しばらくするとまた別のものが欲しくなっていました。安く手に入るからといって、つい“そこそこ”の品を買ってはすぐ飽きてしまう。その繰り返しで、気づけば部屋はものであふれ、心はどこか満たされないまま…。
ところが、手放すことを覚えて「これがあれば十分」と思えるものだけを残したら、毎日の中で自然と“お気に入り”に触れる時間が増えたんです。たとえば長く使っているマグカップ。何気なくお茶を入れて手に取るだけで「あぁ、今日もいい時間が始まるな」とほっとする瞬間があります。
ものを減らすことで、お気に入りの存在感がぐっと際立つ。そして使えば使うほど味わいが増し、思い出も重なっていく。その積み重ねが、暮らしをあたたかくしてくれるんだと思います。
“心に残るひと言”を添えるなら、こんな気持ちです。
「大切に使い続ける時間が、ものを特別にしてくれる」。
新しいものを次々に追いかけなくても、今そばにあるお気に入りをていねいに扱うだけで、日常は十分に豊かになれるのだと感じています。
比べず、自分のペースで暮らす

比べず、自分のペースで暮らす
ついつい、まわりの人と自分を比べてしまうことってありますよね。
友達が新しい家電を買ったとか、休日に豪華な旅行をしているとか、SNSを開くだけで人の暮らしが見えてしまう時代だからこそ、「自分はなんだか遅れているんじゃないか」と不安になることもあると思います。
でも、よく考えてみると、暮らしのリズムや心地よさの基準は人それぞれ。
朝早くからバリバリ働くのが合う人もいれば、のんびりした時間を大切にしたい人もいます。お金をかけなくても、静かに過ごすことで心が落ち着くなら、それはその人にとっての“豊かさ”なんですよね。
私自身も、昔は人と比べて焦ってばかりいましたが、少しずつ「これが自分のペースなんだ」と受け入れられるようになってから、気持ちがぐっと軽くなりました。人と同じスピードで生きなくてもいいし、同じ持ち物を持っていなくてもいい。
“比べなくていい、合わせなくていい、自分のリズムで歩けばいい”
そんなひと言を胸に置いておくと、不思議と安心して日々を過ごせるようになります。
のほほんとした毎日は、他人と比べないことから始まるのかもしれません。
無理せず、できることから始める
ミニマリスト的な暮らしに憧れても、「いきなり全部手放さなきゃ」と思うと気持ちが重くなってしまいます。実際、私も最初から完璧にやろうとして挫折した経験があります。あれもこれもと手をつけるよりも、「今日はこの引き出しだけ片づけてみよう」と小さな一歩から始める方がずっと続けやすいんです。
例えば、いらないレシートをまとめて処分するだけでも気分がすっきりしますし、机の上を片づけるだけで心の余白が生まれます。その積み重ねが、やがて部屋全体や暮らしの雰囲気を変えていくんですよね。
無理をせず、少しずつ。できることを重ねていけば、自分でも気づかないうちにシンプルで心地よい生活に近づいています。大切なのは「がんばること」ではなく、「続けられること」。そして、“小さな一歩も積み重ねれば景色を変える”ということです。
焦らなくても大丈夫。ゆっくり歩くペースの中にこそ、のほほんとした幸せは見つかります。
お金より“心のゆとり”を優先する
ニマリスト的な暮らしを続けていると、だんだん「お金を増やすこと」よりも「心を穏やかに保つこと」の方が大切だと感じるようになります。
もちろん生活にはお金が必要ですし、安心のための貯金も大事です。けれど、それ以上に「心が落ち着いているかどうか」が、毎日の幸福感を大きく左右するのだと思います。
たとえば、収入を増やすために無理に働きすぎて、いつもイライラしていたらどうでしょう。
一方で、少し収入は少なくても、自分の時間を大事にして、好きな本を読んだり、ゆっくりお茶を飲んだりできる方が、ずっと心は満たされます。
私自身も以前は「もっと稼がなきゃ」と焦ってばかりでした。けれどあるとき、ふと気づいたんです。
「心が疲れていたら、お金があっても幸せを感じにくい」ということに。
それ以来、働き方やお金の使い方を見直し、なるべく“心のゆとり”を優先するようにしてみました。すると、不思議とお金に振り回されなくなり、日常の小さなことに感謝できるようになったのです。
「お金を使って得られる幸せは一瞬。でも心のゆとりがある暮らしは、ずっと続いていく。」
そんなふうに思えるようになってからは、日々がゆったりと流れていくように感じます。
「これでいい」と思える気持ちを持つ
ミニマリスト的な暮らしをしていると、どうしても人と比べてしまう瞬間があります。
友達が新しい家電や流行の服を買った話を聞くと、「自分は我慢しているだけなのかな」と感じることもあるかもしれません。
でも、大事なのは「人と同じ」であることではなく、「自分にとって心地いい」かどうかです。
たとえば、古くてもお気に入りのマグカップで飲むお茶が一日の小さな楽しみになるなら、それはもう十分豊かさにつながっています。
他人から見れば質素に映る暮らしでも、自分が落ち着いて過ごせるなら、それでいいんです。
私自身、「これでいい」と心から思えるようになったとき、ずっと感じていた焦りや劣等感がふっと軽くなりました。
小さな選択を積み重ねながら、自分の暮らしに「よし」とうなずける――その安心感は、お金やモノでは買えないものだと気づいたんです。
心に残っている言葉があります。
「足りないものを数えるより、いま持っているものを愛してみよう」。
そう意識するだけで、日々の景色が少しやさしく見えてきます。
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