このところ、街の速さや人とのやり取りに少し追い立てられるような気持ちになることがあります。
予定を詰め込みすぎたり、スマホに届く通知に振り回されたり。便利さに助けられているはずなのに、なぜか心の奥では「もう少し静かに暮らしたい」と思う自分がいます。
本当に欲しいのは、特別なことではなくて。
朝、湯気の立つコーヒーを飲みながら、ぼんやり窓の外を眺める時間。
夕暮れに散歩して、季節の風の匂いを胸いっぱいに吸い込む時間。
夜には静かな部屋で本を開き、数ページ読んで眠りに落ちるような、そんな日々。
にぎやかさや華やかさも悪くはありません。けれど、自分にとって本当に必要なのは「穏やかに流れる時間」と「小さな安心感」なんじゃないかと感じます。
誰かと比べる必要もなく、大きな夢を追いかけるわけでもなく。
ひっそりと、自分のペースで暮らすこと。
それがいちばん贅沢で、いちばん豊かな生き方なのかもしれません。
※なお、この記事はなちさんの『ひっそり暮らし』を参考にしています。
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記事のポイント
- ひっそり暮らしたいと思うのは性格だからどうしようもありません!
- ひっそり暮らす場合の住む場所やひっそり暮らすための方法を紹介
- ひっそり暮らしたいがストレスフリーで生活ための秘訣
目次
ひっそり暮らしたいと思うのは、あなたの性格だからどうしようもない
そもそもひっそり暮らしたいと思うはなぜなのでしょうか。
人には社交的な人たちがいる一方で、内気で人と接すると極端に疲れる人たちがいます。
そういった人達のことを、内向型人間というらしいですが、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
内向型というのは、「引っ込み思案で、他者のと関係を避け、現実から逃避しがちな気質」です。
自分が外向型人間や内向型人間がはっきり分からない方は下記の表が参考になります。

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世の中には、外からの刺激をたくさん必要とする人がいます。
人と会ったり、にぎやかな場に出かけたり、予定が詰まるほどに元気になる。そうした人たちは「外向型」と呼ばれる性質の持ち主なのでしょう。SNSに楽しげな写真を次々と投稿している人を見て、「ああ、あの人は外向型だな」と思うこともあります。
一方で、私はどちらかといえば逆のタイプ。大勢でわいわい過ごすと楽しい反面、あとでぐったりしてしまう。人が嫌いなわけではないのに、刺激が多いと心が疲れてしまうのです。だからこそ、ひとりで過ごす時間や、静かな環境の中で自分のペースを取り戻す時間が欠かせません。
ただ、外向型が多数派の社会では、どうしても「付き合いが悪い」「協調性がない」と見られがちです。そのたびに「自分はおかしいのではないか」と不安になることもあります。けれど考えてみれば、三人に二人が外向型なら、世の中の“普通”は外向型の価値観で形づくられているのです。内向型の人が居心地の悪さを感じるのは、むしろ自然なことなのかもしれません。
だから私は、無理をして外の基準に合わせるよりも、「ひっそりと暮らすこと」を選びたいと思うようになりました。にぎやかさに馴染めなくてもいい。人に見せるためではなく、自分が心地よいと思える穏やかな暮らしを大事にしたい。
結局のところ、私にとっての豊かさは、大きな声や派手な場面の中にはなくて、静けさの中にあるのだと感じています。
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モノを減らしてミニマルに暮らす

気がつけば、部屋の中にたくさんのモノがありました。
服も、本も、雑貨も。どれも必要だと思って手に入れたはずなのに、いつの間にかほこりをかぶり、存在すら忘れてしまうものも少なくありません。
あるとき、ふと思ったんです。
「本当に必要なものって、そんなに多くないんじゃないか」
試しに、着ていない服を思い切って処分してみました。長く読んでいない本も手放しました。最初は少し寂しさがありましたが、減らしたあとの部屋を見渡すと、不思議と呼吸がしやすくなった気がしました。
モノを減らすことは、単なる整理整頓ではなく、自分の心の整理でもあるのだと思います。
モノが多いときは、どこか気持ちもせわしなくて、余計なことで悩む時間が増えていました。けれど、必要なものだけに囲まれると、選択がシンプルになり、心まで軽くなる。
「これがなくても生きていける」
そう思えることは、むしろ安心につながりました。
モノを減らすことで生まれた余白の中に、穏やかな時間が流れはじめます。お気に入りのカップでお茶を飲む。読みたかった本を静かに開く。窓の外をぼんやり眺める。どれも当たり前のことなのに、以前よりずっと満たされた気持ちになります。
モノに埋もれる暮らしより、モノが少なくても心が満ちる暮らし。
ミニマルに暮らすことは、けっして不自由ではなく、むしろ自由を増やすことなのだと実感しています。
静かな環境を選ぶ

暮らしの心地よさを考えるとき、思い浮かぶのは「どこで、どんな音の中で過ごすか」ということです。
人の声や車の音に囲まれていると、便利さはあるけれど、どこか落ち着かない。反対に、鳥の声や風の音が聞こえる場所に立つと、不思議なくらい心がすっと軽くなることがあります。
私自身も、にぎやかな街中にいると、どうしても気が張ってしまいます。刺激が多すぎて、気づかないうちに疲れてしまうのです。だから、なるべく自然のそばや静かな住宅地を選んで歩くようにしています。遠くへ引っ越さなくても、普段の散歩道や過ごすカフェを変えるだけで、気分は大きく変わるものです。
もちろん、生活には便利さも必要です。買い物や病院が近くにある方が安心ですし、人とのつながりも大事にしたい。でも、心の安らぎを一番に考えるなら、多少不便でも「静けさのある場所」を選んでみる価値はあると思うのです。
静かな環境を選ぶことは、ただ音が少ない場所に住むという意味ではなく、「自分の心が落ち着く場所を見つける」ということ。都会の中でも静けさを感じられるスポットはありますし、田舎暮らしに憧れるなら思い切って移るのも一つの方法でしょう。
暮らしの基準を「便利さ」から「心の安らぎ」へ変えてみると、日常が少しずつ変わっていきます。静かな場所を選ぶことは、自分の心を大切にすることにつながるのかもしれません。
暮らしを小さくする

正月、GW、紅葉、クリスマスなどイベントの季節は大抵どこにいっても混みます。
そんな時にお出かけすると楽しむというより、疲れませんか?
暮らしを小さくするには、たくさんの取捨選択が必要です。
日本のクリスマスはただのイベントとして楽しまれていますが、「クリスマスはただの平日」という考えがあってもいいのではないでしょうか。
無理にクリスマスをしなければいけない、一人でクリスマスを過ごしてはいけない、プレゼントをしないといけないと思いすぎです。
初詣もわざわざ人混みになりやすい3が日に行く必要はなく、3が日を過ぎてからゆっくり参拝してもいいのではないでしょうか。
私は地元の氏神さんはまったく混んでいないので、メジャーなところにはいかずに、地元で済ませています。
GWはなぜかみなさん遠出されますが、なぜわざわざ1年の中で1番混むGWに出掛ける必要があるのでしょうか?
それならば、何でもない土日に出掛けた方がGWよりは渋滞に巻き込まれず人混みでストレスを溜める必要もないでしょう。
人と違うことに引け目を感じることなく、自分が納得できる、心が満たされる選択をしたほうが自分らしく生きられます。
お金を使わない遊びを模索する
昔に比べて、エンターテイメントがとても安くなったなと思うのは私だけでしょうか?
prime videoを使えば、観たいドラマ、アニメ、映画がたったの月600円で観ることが出来ます。
映画館では、1回映画を観るのに1800円もお金がかかっていましたが、そのことを考えるとかなりと割安です。
Apple Musicの音楽聞き放題サービスは月額1080円でCD一枚1000円だった頃に比べるとかなり安いです。
本読み放題サービスであるkindle unlimitedは月額980円で楽しめます。
そう思えば、エンターテイメント系のコンテンツに昔に比べて全然お金がかからなくなっています。
今紹介した3つのコンテンツを足しても月額2660円なのでかなりお得だと思われます。
インドア系の遊びをご紹介させていただきましたが、お金を使わないアウトドア系の遊びももちろんあります。
ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
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穏やかに暮らすために、モノを大切にする
1つ1つのモノを大切にし、モノを愛でる気持ちが穏やかな暮らしに繋がっていきます。
1つ1つのモノを大切に扱えば、買い換えるという発想が湧かないので無駄遣いを減らすこともできます。
また、ミニマリズムを取り入れて、持ち物を必要最低限に減らすことで、シンプルな生活を実現できます。
物が少ないほど、掃除や整理が簡単になり、物理的にも精神的にも余裕が生まれます。また、物が少ないと、生活のあらゆる面での選択がシンプルになります。
最近では、商業戦略で色々なモノを買わせようとしていきますが、お金を使って得られる幸せは本当の幸せに繋がりません。
無駄遣いを減らす方法は、モノを大切にする以外に企業の戦略を知ることが大切です。
企業は私たちに買わせようと消費者心理をうまいことついてきます。
例えば、「3000円以上で送料無料」を見ると、損するからと3000円まで買い物をしてしまいます。皆さんの中にも心当たりある人がいるのではないでしょうか?詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
浪費癖を直したい方は下記の記事を参考にしてみてください。
モノを買うときは他のモノで置き換えて考えてみる
モノを買うときは他のモノで置き換えて考えてみることが大切です。
たとえば、美容に1万円かかるようなら、1万円分の旅行に行くことができます。
1万円分の旅行に行けるなら、1,000円の本が10冊買えます。
ここで我慢すれば他のモノが買えると思うと意外と冷静になれます。
また、1万円を手に入れるために何時間働ないといけないでしょうか?
現在のバイトの時給は1,000円が多いですが、ラーメン1杯はバイト1時間分です。
そう思うと私は、ここでお金を使うと働く時間が増えるなと思い、無駄な買い物が減ります。
買ったモノが自分の人生にどれだけ恵みをもたらしてくれるか考えることも大切です。
お気に入りのマグカップを買えば、たとえ高くても毎日コーヒーを飲むときに嬉しい気持ちになれます。

お気に入りのアイテムに囲まれていると、毎日が充実するね!
自宅を旅先にする
自分がずっといたいと思えるひっそり暮らすための部屋を作ることが大切です。
皆さんが旅行に行って泊まるのは綺麗なおしゃれな部屋で一晩を過ごすためだと思います。
それを自宅で再現したらどうでしょう?
自宅にいるとき、二つの顔があります。あなたの部屋のオーナーとしての自分、その部屋に招待されもてなしてもらう自分。
オーナーとして部屋をお客さん(自分)に喜んでもらうために部屋を整えて洗練されたアイテムを揃え、最大限のおもてなしをします。
この部屋をコーディネートする時間が意外に楽しかったりします。
ニトリや無印などの部屋のモデルケースをみると、こんな部屋に住んでみたいと思うことはないでしょうか。
自分を100%満足させられるのは、自分だけです。
お気に入りのBGMを聴きながら、自分が食べたいものを自分のタイミングで誰にも邪魔されずゆっくり味わえます。
理想の部屋を作れば、わざわざお金をかけて旅行に行かなくても自宅で十分楽しめます。
「ひっそり暮らしたい」を実現するために
にぎやかな社会の中で「ひっそり暮らしたい」と願うことは、決して間違いではありません。
むしろ、自分らしく生きるための自然な選択なのだと思います。
静かな朝にコーヒーを味わう時間や、夕暮れに吹く風を感じるひととき。そんな小さな穏やかさを重ねていくことで、心は少しずつ落ち着きを取り戻していきます。
あなたにとっての「穏やかな暮らし」とは、どんな時間でしょうか。
人と比べることなく、自分だけのペースを見つけたとき、きっと本当の豊かさが見えてくるはずです。
大切なことは人真似をしないこと。他人の生き方は自分に合っているとは限りません。
この記事の内容も参考程度にして、自分「ひっそりとした穏やかな暮らし」を模索していってください。
ひっそり暮らすことに憧れを抱いているか方はぜひなちさんの『ひっそり暮らし』を読んでみてください。
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