「仕事がしんどいなぁ…」そう感じる理由は、人によっていろいろあると思います。
私の場合は、やることの多さに押しつぶされそうになるのと同時に、人間関係のちょっとした気疲れも大きな部分を占めていました。
誰かの一言に過剰に反応してしまったり、会議で無理に笑顔をつくったり。
本当は大したことじゃないのに、頭の中で何度もリピートしてしまって、気づけば「仕事=しんどい」と感じる悪循環にはまっていたんです。
そんな時にふと思い出したのが、自分が暮らしで大切にしている“ミニマリストの考え方”でした。
家では余計なモノを減らすことで、心がすっきり軽くなる。
だったら仕事でも「やらなくていいこと」や「気にしすぎていること」をそぎ落としてみれば、もっとラクになれるんじゃないかと考えたんです。
試しに、机の上の書類を減らし、やることを本当に大事なことだけに絞ってみました。
人間関係も同じように、「みんなに気をつかわなくちゃ」と思うのをやめて、安心できる相手とのやり取りを大事にするようにしました。すると、不思議と心の中にのほほんとした余白が生まれてきたんです。
「完璧じゃなくてもいい」「すべての人に好かれなくてもいい」
そう思えるようになっただけで、仕事のしんどさは少しずつ和らぎました。
この記事では、そんな私の体験を通して見つけた“ミニマリスト的なのほほん働き方”をお話しします。
もし今、タスクや人間関係に疲れてしまっているなら、ちょっとしたヒントになるかもしれません。
この記事で伝えたいこと
- がんばりすぎなくても大丈夫 完璧じゃなくても、ゆるっと働けば気持ちはずっと軽くなる。
- シンプルにすれば心ものんびり やることや人間関係を少し整理するだけで、のほほんと過ごせるようになる。
- 「今日もよくやった」と思える一日を 小さなことを積み重ねて、自分をやさしくねぎらう働き方を大切に。
目次
しんどい仕事に押しつぶされそうなとき

完璧をめざさず「まあいいか」で肩の力を抜く
仕事をしていると、つい「もっとちゃんとやらなきゃ」「失敗しないようにしなきゃ」と完璧を求めてしまいがちです。私自身もそうでした。小さなミスをしただけで何度も思い返してしまい、気づけば心も体もぐったり…。
でも、ある時から「まあいいか」とつぶやいてみることにしたんです。
もちろん大事な仕事はきちんとやるけれど、100点を目指さなくても60点〜70点で十分なことも多い。むしろ「まあいいか」と肩の力を抜いた方が、思っていた以上にスムーズに物事が進むこともありました。
完璧を求める気持ちは、実は自分で自分を縛ってしまう原因にもなります。
少し余白を残して、「ここまでできたから今日はよし」と区切りをつける。
その小さなゆるみが、仕事のしんどさをやわらげて、心を軽くしてくれるんです。
のほほんとした働き方は、まず「まあいいか」と言える自分をゆるすところから始まります。
小さな休憩で心をリセットする
仕事に追われていると、「休憩している時間なんてない」と思ってしまいがちです。私も以前は、デスクにかじりついて、とにかく終わらせようと必死になっていました。けれど、不思議なもので集中しているつもりでも、だんだん効率は落ちていって、気持ちばかりが疲れてしまうんですよね。
そんな時に始めたのが、“小さな休憩”を意識して取ることでした。ほんの数分でもいいので、椅子から立ち上がって窓の外を眺めたり、温かい飲み物を一口ゆっくり味わったり。深呼吸するだけでも、頭の中のもやもやが少しずつほどけていくのを感じます。
休憩といっても、大げさなことをする必要はありません。お気に入りのマグカップでお茶を飲む。机の上をさっと片づける。ストレッチで体を軽く動かす。そんな小さな行動だけで、気持ちはリセットされて「よし、もう少しやってみよう」という前向きさが戻ってきます。
大切なのは、“自分にとって心地いい休憩”を見つけること。
それを日常の中にちょっとずつ取り入れるだけで、仕事のしんどさもやわらいで、のほほんとした働き方につながっていきます。
人間関係は“ちょうどいい距離感”が安心
仕事のしんどさは、タスクの多さだけじゃなく、人間関係から生まれることも多いですよね。
私も以前は「嫌われたらどうしよう」と思って、誰にでも気をつかいすぎていました。会議のあとに相手の表情を思い出しては「変なこと言っちゃったかな…」とモヤモヤしてしまったり。正直、仕事そのものより人間関係でぐったりしていた時期もあります。
でも、少しずつ学んだのは「すべての人と仲良くする必要はない」ということ。
むしろ、心地よい距離感を意識することで気持ちがぐんとラクになるんです。
たとえば、挨拶やちょっとした会話はきちんとしつつ、深く踏み込みすぎない。
気が合う人とは少し時間を共有し、合わない人には「仕事上のやり取りだけで十分」と割り切る。そうやって関係性の線引きをゆるやかにしていくと、無理に合わせなくてもよくなり、気疲れが減っていきました。
ミニマリストがモノを減らして心地よさを取り戻すように、人間関係も“ちょうどいい距離”に整えると心が軽くなります。
「この人とはこれくらいでいい」そう思えるだけで、職場でのしんどさはだいぶやわらぐんですよね。
ミニマリスト的に仕事をシンプルに
机の上を片づけると気持ちも軽くなる
机の上に書類や小物があふれていると、それだけで気持ちがざわつきませんか?
私も以前は「あとで使うかも」と置いたままにして、ペンや資料、読みかけの本で机がいっぱい。作業を始める前から「どこから手をつけよう…」と気持ちが重くなっていました。
そこで思い切って、机の上に置くものを最小限にしてみたんです。
残したのはノートと、お気に入りのペン、そして仕事や読書に欠かせない iPad だけ。
iPadにスケジュールや資料、電子書籍をまとめておけば、紙の山に埋もれることもなくなり、机の上がすっきりしました。
不思議なことに、机が整うと心も軽くなります。
散らかっていた頃よりも集中しやすくなり、ひとつの作業に落ち着いて取り組めるようになったんです。
大がかりな片づけをしなくても、「今日はiPadとapple pencilだけにしてみよう」と決めるだけでも十分。
視界がクリアになると、頭の中も整理されて、仕事のしんどさが少しやわらぎますよ。
「今ほんとうに必要?」でタスクをしぼる
私たちが「仕事がしんどい」と感じるとき、その正体は“やることの多さ”にあることが少なくありません。
気づけば、書かなくてもいい書類を作っていたり、誰も頼んでいないのに細かいチェックをしていたり…。自分で自分を追い込んでしまっていることって意外と多いんです。
そんなときに役立つのが「今ほんとうに必要?」と自分に問いかけること。
それだけで、思っていた以上に手放せるタスクが見えてきます。
たとえば私は、毎朝「メールを全部チェックしないと落ち着かない」と思い込んでいたのですが、実際に必要なのは一部だけ。すぐに対応が必要なもの以外はまとめて確認すれば十分でした。
また、会議の準備資料も、完璧に作ろうとするのではなく「必要最低限で伝わればいい」と考え方を変えるだけで、ずいぶん時間と心の余裕が増えました。
タスクをしぼることは、サボることではありません。
むしろ“本当に大事なこと”に集中するための整理整頓。
余計な仕事を減らした分、心にも余白ができて、のほほんとした気持ちで一日を過ごせるようになるんです。
情報を減らすと集中力も上がる
仕事をしていると、つい色んな情報に振り回されてしまうことってありますよね。
メールの通知が気になったり、チャットがピコンと鳴ったり、机の上に資料やメモが散らばっていたり…。頭の中が「あれも、これも」でいっぱいになると、目の前の仕事に集中できなくなってしまいます。
私も以前は、必要以上に資料を開いたままにしていたり、メールを逐一チェックしていたりして、結局どれにもじっくり取り組めないまま、時間だけが過ぎていくことがよくありました。
そこで思い切って「今すぐ必要じゃない情報は手元から減らす」と決めてみたんです。
机の上には本当に必要な書類だけ置く。
パソコンの画面は、使うファイルだけを開く。
メールは一日に数回まとめてチェックする。
たったこれだけで、驚くほど頭の中がすっきりして、「今やっていること」に自然と集中できるようになりました。
情報が減ると心のノイズも減って、仕事もぐっとのほほんとした気持ちで進められるんですよね。
がんばる時と力を抜く時をバランスよく
仕事というと「いつも全力でがんばらなきゃ」と思いがちですが、実はその考え方こそが、しんどさのもとになっているのかもしれません。私も以前は、意識して気合を入れて取り組むことが“がんばる”ことだと信じていました。
けれど、本当に集中できている時って「よし、がんばろう!」と力を入れている瞬間ではなく、気づいたら自然にのめり込んでいた時なんですよね。時間を忘れて手を動かしていたり、夢中になって頭がスッキリ冴えていたり…。そういう「無理なく集中できる状態」が、がんばる時のベストな形なんだと思うようになりました。
だからこそ、常に100%を目指すのではなく、力を抜ける時はゆるっと抜いておくことが大切です。小さな作業やルーティンは「今日はほどほどでいいか」と気持ちを軽くして取り組む。そして、自然に集中できるタイミングが訪れたら、その流れに身を任せる。
ずっとアクセルを踏み続けるのではなく、ゆるやかにペースを変えながら走るように。
「がんばる」と「ゆるめる」をバランスよく切り替えられると、仕事はぐっとラクになり、のほほんとした余白もちゃんと残せるようになります。
人間関係のしんどさをやわらげる工夫
誰にでも好かれなくても大丈夫
仕事をしていると、「あの人にどう思われているかな」「ちゃんと良い印象を持たれているだろうか」と気になってしまうこと、ありませんか?
私も以前は、職場のみんなに好かれなきゃいけない、とどこかで思い込んでいました。だからこそ、ちょっとした表情や言葉に過敏になって、勝手に落ち込んでしまうこともしばしば。
でもよく考えてみると、すべての人に好かれるなんて本当に難しいこと。むしろ不可能に近いんですよね。人にはそれぞれ考え方や価値観があって、合う・合わないがあって当然。
それに気づいてからは、「この人にはどう思われてもいいや」と思えるようになり、ずいぶん気持ちがラクになりました。もちろん最低限の礼儀や思いやりは大切ですが、無理に合わせたり、好かれようと力む必要はないんです。
安心できる人との関係を大事にしていれば、それで十分。
仕事は人とのつながりがあるからこそ大変な面もあるけれど、逆に心地よい関係に目を向ければ、のほほんと過ごせる時間がぐっと増えていきますよ。
安心できる人との時間をふやす
仕事をしていると、どうしても人間関係の疲れがたまってしまいます。
気をつかう相手や、どうしても気持ちが重たくなる人と毎日顔を合わせていると、それだけで「仕事ってしんどいな…」と感じやすくなるものです。
そんなときに支えになるのは、「安心できる人」と過ごす時間。
気をつかわなくてもいい相手、弱音をこぼしても受け止めてくれる相手と話すだけで、心はぐっと軽くなります。
私も仕事のあと、同僚や家族とちょっとした雑談をするだけで、「ああ、今日は大変だったけどなんとかなるな」とホッとできることがよくあります。内容はたいしたことじゃなくても、「自分をわかってくれる人がいる」という感覚が、しんどさをやわらげてくれるんですよね。
人間関係すべてを良好にする必要はありません。
広く浅くよりも、安心できる人とのつながりを大事にする。そうすることで、職場での人間関係に疲れた心も少しずつ回復していきます。
のほほんと働くためには、無理をせず、自分が安心できる人との時間をふやすこと。それだけで毎日の仕事が少しやさしく感じられるようになるはずです。
「深入りしない勇気」で心を守る
職場にいると、どうしても人間関係に振り回されてしまうことがあります。
誰かの機嫌を気にしすぎたり、無理に話を合わせたり…。気づけば「人との距離感」に疲れてしまって、仕事そのものよりもしんどさを感じてしまうことも。
そんなときに大事なのは、“深入りしない勇気”を持つことだと思います。
「相手にどう思われているだろう」と想像してぐるぐる考え込むよりも、「ここまででいいや」と心に線を引いてみる。必要以上に抱え込まないだけで、心の負担はずいぶん軽くなるんです。
もちろん、冷たくするという意味ではありません。
あいさつやちょっとした会話は大切にしながらも、無理に自分を合わせすぎない。適度な距離感を保つことで、相手とも自然体で向き合えるようになります。
人間関係は「がんばって築くもの」ではなく、「心地よく続けられるもの」で十分。
深入りしない勇気を持つことで、仕事の中での心の余白が広がり、のほほんとした気持ちで過ごせる時間がふえていきます。
のほほんと働くためのヒント
朝の過ごし方をゆったりに変えてみる
朝って、一日のリズムを大きく左右する時間ですよね。
以前の私は、目覚ましが鳴ると同時に慌ただしく身支度をして、朝ごはんもろくに味わえないまま仕事に向かっていました。そんな日は、職場に着いてからもずっと気持ちが落ち着かず、心までバタバタしたまま過ごしていたんです。
そこで少し発想を変えて、「朝をゆったり始めること」に挑戦してみました。
ほんの10分でもいいから早起きして、温かいお茶を一杯ゆっくり飲む。窓を開けて深呼吸をして、外の空気を吸い込む。たったそれだけなのに、不思議と気持ちが整って「今日もなんとかなるかも」と思えるようになったんです。
ミニマリスト的に考えれば、朝の時間に余計な“詰め込み”をやめて、必要なことだけを残すイメージ。慌ててSNSをチェックするより、心が落ち着くことをひとつするだけで、その日のしんどさがぐっと減っていきました。
一日の始まりを少しゆるめると、その後の仕事までやさしく変わっていきます。
「忙しいからこそ、ゆったりする朝」を持つことが、のほほんと働くための小さな第一歩なのかもしれません。
お気に入りの道具で仕事を楽しむ
仕事の時間を少しでも心地よくするために、私が頼りにしているのが iPadとApple Pencil です。
私は理学療法士という医療職で働いているので、臨床の場では、その場で「この評価方法、細かい基準はどうだったかな?」と迷うことがあります。そんな時でも、iPadに入れてある専門書や電子資料をパッと開いて確認できるのは大きな安心。分厚い本を持ち歩かなくても、必要な知識にすぐアクセスできるので、気持ちに余裕が生まれます。
また、Apple Pencilを使って自分なりに気づいたことや学びをまとめておくと、あとで復習するときにも便利。文字だけでなく図や矢印をサラッと描けるので、理解も深まりやすくなります。ちょっとした落書きのように書き込む時間が、勉強のハードルを下げてくれて、のほほんとした気持ちで続けられるんです。
ミニマリスト的に見ても、「これ一台あれば大丈夫」という安心感はとても大きいです。
紙の専門書やノートを何冊も抱える必要がなく、iPadとApple Pencilさえあれば知識の整理から学びまで完結する。余計な荷物も不安も減って、仕事の時間が少しずつ楽しくなっていきます。
お気に入りの道具があるだけで、日々の臨床は“こなす作業”から“自分らしいのほほんとした働き方”へと変わっていく。
私にとってiPadとApple Pencilは、そんな相棒のような存在です。
小さな成功をちゃんと喜ぶ
仕事をしていると、大きな成果ばかりを追いかけてしまいがちですが、実は日々の小さな積み重ねこそが大切なんだと思います。
私自身、毎日少しずつ勉強して身につけた知識を、臨床の場で実際に試してみるようにしています。
たとえば新しく学んだ運動方法を利用者さんに取り入れてみて、「前より歩きやすい」と笑顔が返ってきたとき。あるいは、知識として頭の中にあったことを現場で応用できて、「あ、役に立ったな」と感じられたとき。そんな瞬間が小さな成功であり、次へのやる気につながります。
大きな変化や成果はすぐには出なくても、「勉強したことを実際に使えた」という実感は確かな前進です。
そして、その小さな成功をちゃんと喜ぶことで、「もっと工夫してみよう」という気持ちが自然と生まれ、仕事のしんどさも少し和らいでいきます。
「今日もよくやった」と思えるように仕事をする
仕事をしていると、「まだ終わってないこと」や「もっと頑張らなきゃ」という気持ちにばかり引っ張られてしまいがちです。
でも大事なのは、完璧を目指すことではなく、今日できることをきちんと積み重ねることだと思います。
たとえば、朝一番で一つタスクを終わらせる。
人にやさしく声をかける。
集中できた時間を少しでもつくる。
そんな小さな行動を意識して仕事に取り組むだけで、夕方には「今日もよくやった」と自然に思えるようになります。
大きな成果を出さなくても、毎日の中に「やりきった」という小さな満足感が積み重なっていけば、しんどさよりも“のほほん”とした気持ちの方が増えていくはずです。
「よくやった」と思える一日を、自分でつくっていく。
そんな働き方こそが、ミニマリスト的にシンプルで心地よい仕事の仕方なのかもしれません。
まとめ:しんどさを手放して、のほほんと働くために大切なこと
仕事がしんどいと感じるとき、私たちはつい「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。
でも、ミニマリスト的な考え方を少し取り入れるだけで、仕事はぐっとシンプルになり、心も軽くなります。
完璧を目指さず「まあいいか」とゆるめること。
タスクを必要なものだけにしぼること。
人間関係も“ちょうどいい距離感”を大切にすること。
そうした小さな工夫の積み重ねが、「今日もよくやった」と思える一日につながります。
大きな成果を出さなくてもいい。小さな達成感や安心感をその日の中で見つけられれば、それで十分なんです。
しんどさを手放し、のほほんとした働き方へ。
それは、仕事だけでなく暮らしそのものを、やさしく豊かにしてくれるはずです。

