『できることならスティードで』の感想(著:加藤シゲアキ)

できることならスティードで
悩みねこ

旅の楽しみ方が分からない。
旅のお供に持っていく一冊が知りたい。
加藤シゲアキのおススメ本が知りたい

こんなお悩みを解決します。

加藤シゲアキさんのおすすめ本は『できることならスティードで』です。
その理由は順をおって説明します。

私は、一人旅は何回かしていたのですが、一人でしゃべり相手もいなく何が楽しいんだろうと疑問に思いながら旅をしていました。

しかし!
のんねこ

「できることならスティードで」を読んで旅にが好きになれました

どうして旅を好きになれたのか。

その理由をこの本の魅力を紹介しながら説明したいと思います。
目次

加藤シゲアキはどんな人?

超有名人なのでどんな人?と尋ねるのもおこがましいですが、TVをみない、アイドルに興味がない人はまったく知らないと思うので紹介させていただきます。

加藤シゲアキさんは、アイドルグループ「NEWS」のメンバーの一人です。

アイドルが本をどうして書いてるの?と疑問に思われると思いますが、wikiにこんなことが書いてありました。

ジャニーズJr.の中から選りすぐりのメンバーで結成されたNEWSのメンバーにも選ばれ、エリートコースを歩み始める。しかし加藤はその中では存在感が薄く、自ら仕事をかって出ても事務所関係者に「加藤はいいや」と言われてしまうこともあった。危機感を抱き、情緒不安定になるが、グループの休業やメンバーの脱退を機に改めて自分の強みを考え、「書くことだったら、ジャニーズの誰よりもやってきた」と事務所に小説を書きたい意志を告げ、小説家としての道を歩み始めた。

Wikipedia
実は、この本を読んでから加藤さんが好きになったのですが、私が思う加藤さんの魅力は2つあります。
  • 読書家で教養がある
  • アイドルの葛藤・苦悩をそのまま小説に反映させて書いている
しょんぼりねこ

実は、アイドルとしてのカレはあまり知りません・・・

アイドルは勝ち組のイメージが強いですが、その裏で努力して、苦しんで、泣いてと僕ら一般人と同じように葛藤しながら生きている。

それを隠さずに書いているところにとても共感が持てました。

『できることならスティード』が加藤シゲアキの本の中でおすすめな理由

ピンクとグレー、オルタネートなど加藤シゲアキさんの本は結構読んできました。

彼は、読書好きなことでも有名ですが、この本では彼の教養の深さがよくわかる。

今まで自分になかった視点、自分になかった知識、本当の旅の仕方を彼に教えてもらいました。

アイドルてどうしても別次元の存在で、特に悩みなんてないんじゃないのかて思ってました。

NEWSは一般人からみたら、成功者の部類に入りますからね。

この本では、彼が僕らと同じようなことで悩み苦しんでいることがよくわかります。

そして、彼の感情表現の仕方が情緒的で面白い。

今までの本は小説だったので、彼のことは小説を通してでしか伝わってきませんでしたが、この本では彼の日常と非日常が描かれています

旅と教養が結びついている

読書家である加藤さんの旅の目的は、本で登場した人物、著者への憬れ、歴史的建造物への興味にあります。

本の中の登場人物が登場人物が過ごした街でどう生き、どう死んでいったのか。

本に書いてある人物像・情景をイメージだけでなく、五感で感じとる。

イメージとあっていることもあれば、全然違うこともあり、その人物をもっと深く、想像できるようになる。

教養があるということは、その場所にいっても多角的な視点でその場所が見れるということ。

観光地にいっても、歴史的建造物の意味やその歴史的建造物を建てた人物の歴史を知るだけで何倍もその場所を楽しめる。

加藤さんはそういった楽しみ方ができる人です。
ひよこ先生

発見の旅とは新しい景色を探すことではない。新しい目で見ること

旅=考える

加藤さんにとって、旅は考える旅でもありました。

加藤さんがスリランカに行った時のこと。


スリランカはあまり日本に馴染みのない国のように感じますが、とんでもない。
のんねこ

スリランカは日本を救ってくれた恩のある国なんだよ

 どうゆうことかというと、第二次大戦終了後の1951年、各国が参加して「サンフランシスコ平和会議」が開かれました。

この会議では、戦後の日本の独立問題や日本への制裁について話し合われました。

会議の中でソ連の代表は、日本を独立国とすることを認めず、独立国としての自由を制限する何らかの措置を日本に科することを執拗に主張したといいます。

しかし、スリランカのジャヤワルデネ代表は、同じアジアの仏教国という立場から、「憎しみは憎しみによって止まず、愛によって止む。」というブッダの言葉を引用して、強く日本を擁護してくれました。

このスリランカ代表の演説が効を奏して、日本が独立国として認められたというわけです。

ここで加藤さんは思うわけです。

自分に悪意の矛先がむけられたとき、僕にはいつも思う言葉がある。

「自分に刃を向ける人を抱きしめられる大人であれ」誰かに教えてもらったものではない。

自分を律するために編み出した1つの処世術のようなものだった。

できることならスティードで
 わたしもつい先月、人に悪意を向けられ、憎しみをもってしまったことがあります。

その時は、その人の良さ、その人の立場を思い出しながら、その人を少しでも良く見れるよう努力しました。

他人は自分の鏡なのでこちらが恨んでると相手も恨み返してきます。この連鎖はきりがないです。

人の強さとは、こういったところで現れてくると私は思います。

旅の意味

加藤さんにとって、旅は単なる場所を移動することだけにとどまらない。

思索の旅、脳内の旅と思わせるような様々な出来事から自分なりの思いを描いていく。

この前、phaさんの旅を紹介したけれど、人によって旅の意味はそれぞれ違うなと感じる。
この本の中の1つに「浄土」というお話があります。

 いきなりですが、みなさんはいつ誕生されましたか?

加藤さんはこうおっしゃってます。

生命としての誕生を「現世というこの世界に産み落とされること」と定義づけたとして、全くの異世界に産み落とされることはもれなく誕生とよべるのではないだろうか。そしてその誕生の数だけ親と呼ばれる存在はいてしかるべきだろう。

できることならスティードで
加藤さんにとってのもう1人の親は故・ジャニー喜多川さんでした。

厳しさの中に愛情のあるジャニー喜多川さんのことを、心底親として尊敬してたことが文章から伝わってきます。

ジャニー喜多川さんはなくなってしまいましたが、彼から学んだことがたくさんあった。

密教とは、教えや作法を秘密裏に師から弟子へと口頭で伝承していくものだという。僕らもきっとそうするだろう。彼の姿を色濃く脳裏に浮かべながら、それぞれが彼から学んだことを次の子たちに、少し笑えるようにして伝えていくのだ。はたまたこんな風に文章に残して。

旅というと、横の移動(場所の移動)を思い浮かべますが、縦の移動(時間の移動)も旅と呼べるかもしれません。

歴史を知ること、過去に遡って歴史上の人物と対話すること、加藤さんのように未来に言葉につなげることも旅といえるのではないでしょうか。
ひよこ先生

長生きするものより、旅をしたものはそれ以上を知る  

まとめ

加藤シゲアキさんの本は色々ありますが、おすすめの一冊は?と聞かれたら、「できることならスティードで」と即答します。

ここで紹介したのは、本の中の一部ですが、エッセイは読まないと中々その本の良さがわかりません。

ビジネス書などは、部分部分で大切なところがありますが、エッセイは文章全部ですべて大切なところです。

斜め読みとかできませんよね。

教養と旅はつながる。

最後にココ・シャネルの言葉で終わりたいと思います。

私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることができる。一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい

ココ・シャネル
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