大人の読書の効果には何がある?30代からの読書チャレンジ

大人の読書の効果には何がある?30代からの読書チャレンジ
恥ずかしながら、私がまともに読書をするようになったのは31歳のときからです。

医学部再受験に失敗し、彼女にも振られ、うつ病まで発症してしまい人生に絶望していたときに読書と出会いました。

「自分の何がいけなかったのか、人生が上手くいかないのはどうしてなのか」を30代だった私は本を読みながらひたすら考えました。

私が10年以上本を読んできて何が一番良かったかと聞かれた場合、『自分が決めた一つのことに命懸けで体当たりしようと思えたこと』と答えます。

生まれてきて30年以上他人の言葉に流され、感情に左右され、他人のせいにして、ぶらぶらと何も考えずに生きてきました。

正直に言って私の30年間は思い出以外は何もなかったといえます。

そんな私でしたが、本を読み始めて10年後ぐらいから少しずつ自分の中で信念と呼ばれるものが生まれるようになってきました。

論語で有名な孔子の言葉に『子曰く、吾れ十有五にして学に
志す。三十にして立つ。四十にして
惑わず。五十にして天命を知る。』とありますが、私の場合30歳にして読書をする気になり、40歳にして自分の信念を少しずつ貫けるようになってきたのです。

それぐらい読書というものは時間がかかるものですが、時間がかかるからこそ、自分の中に確固たる軸が生まれると思っています。

人は元々持っている自分の価値観から何もインプットなしに抜け出すことができません。

読書をせずに、自分の価値観だけでぐるぐる考えていると、同じ結論しか生まれず、同じような結果にしかなりません。

人間関係で揉める人は大抵どこの職場に行っても揉めます。

自分の価値観が哲学といえる領域まで考え抜いた上に「俺はこう生きる!」と決めたことならいいですが、大抵は他人の生き方を見て、こう生きてみたいと漠然と思った価値観ばかりでしょう。

SNSが流行っている今日にはインフルエンサーの言葉に心を打たれ、真似をしては失敗し、結局は何も残らなかった場合が多いのではないでしょうか。

特にホリエモンの『好きなことだけで生きていく』という言葉は我慢して仕事をしている人達にとっては大いに励みになりましたが、現実には好きなことでは食っていけません。

他人の生き方に翻弄されては、考えをころころ変えていき、結局どう生きていいのか分からなくなっている人が多いと思います。

これからの時代は無理ゲー社会と言われるほど、生きることが難しい時代です。

なぜかというと、今の時代は昇給がほとんどなく、社会保障や税金だけが増えていくため、手取りは減る一方だからです。

少子高齢化で国の医療保険や介護保険の負担ばかり増し、働き手がいなければ、税収はどんどん減っていくでしょう。

年金も私が高齢者となる30年後にはいくら貰えるのか見当もつきません。

この先、生き残るにはどうしたらいいのでしょうか?

私はお金を主としない価値観が必要だと思っています。

つまりは、自分の人生を生き切れたかどうかが人生の最上位にこれば、お金に縛られることもなくなるでしょう。

お金に縛られる生き方は、お金がないと自分は幸せになれないと同義になってしまうので、高齢になり収入が減れば減るほどあなたの人生は不幸になってしまいます。

しかし、お金がなくても『一つのことを極める』と決めていれば、お金がなくても充実感が得られやすくなります。

10年後20年後振り返ったときにあなたの中に何が残るのか、何も残らないような人生の歩み方はしたくないものです。

私は大学中退後、フリーター生活10年以上し、33歳で大学入学をしてから晴れて37歳で初就職と人生の底辺を歩んできましたが、読書のおかげで自分の人生を卑下することなく、前を向いて生きることができています。

一度泥沼にはまってしまうと考え方を変えない限り抜け出すことはできません。

大人の読書の効果を知った上で、読書という営みをはじめてほしいと思います。
※この記事は、様々な著者の読書術を参考にしています。
目次

大人の読書の効果は良いことだらけ!

ゼロから考えられる自分を作れる

読書をして一から考えて行動する男性
読書は受け身の行為だと誤解している人が多いのですが、ものごとをゼロから考えられる自分になるには、自分が主体であるという強い意識が不可欠だと覚えておいてください。
本を遊ぶ
本はどうしても自分よりも権威のある人が書いてあるので、すべて正しいように思えてしまいます。

しかし、実際には自分が主体であるという強い意識がないとものごとをゼロから考える自分にはなれません。

なぜならば、著者が違えば考え方も違いそのたびに、考えが二転三転してしまいます。

権威があるから正しいのではなく、あくまで考え方を参考するにとどめておきましょう。


話が変わりますが、コンサルタントの大前研一さんの言葉にこんなものがあります。

自分を変えるには3つしかやり方がない。1つは場所を変える。2つ目は時間の使い方を変える。そして誰と付き合うかを変える。

時間とムダの科学
確かに、今いる場所を変えれば、自分を変わらざるを得ません。
周りにエリート集団しかいなければ、否応なしに努力せざるを得なくなります。

人の能力の半分は遺伝で決まってしまいますが、他半分は外部の環境要因で決まります。

要するに、周りに優秀な人がいれば、自分の能力も上がりやすいということです。
詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
時間の使い方を変えれば、人は変わります。

今まで毎日1時間しか勉強しなかったのを2時間などにして、倍勉強すれば人によっては倍の成果がでるようになります。

優秀な人と付き合えば、考え方に感化され、「自分も負けられない」と奮起するでしょう。



実際に場所を変えるのは大変ですが、本を読めば、頭の中は違う場所に旅立っています。

SNSやニュースなどの見ている時間を読書に変えれば、その分だけ生きた知識が身につきます。

また、本を読むという行為は本の著者と会話することなので、つまりは著者と付き合うということになります。

要するに読書をすれば、大前研一さんの『場所、時間の使い方、誰と付き合うか』の3つをすべて満たすことができます。

読書の時間を確保するために、ゲームやSNSに費やす時間を減らしてみてはどうでしょうか?

大学中退後ゲーム依存症だった私はゲームを完全に断ち切って、ゲームの時間を読書に変えました。
読書をしていてもすぐに効果がでるわけでもありませんが、彼女に振られ、うつ状態だったときに執行草舟先生の『生くる』という一冊の本が、大きく私の人生を変えてくれました。
『生くる』の本の中で一番心に残っているのが、能動の美学です。

能動の美学を簡単に説明させていただくと、自ら行動することはかっこいいが他人から命令されて行動することはかっこわるいということです。

社会の底辺で生きていた私でしたが、この言葉のおかげで、大学をもう一度入りなおす決心がつきま
した。

自ら行動を起こさなければ何も変わりません。

テレビを消して、本を読むだけで相当な変化が起こるはずです。

本を読めば、常識を疑い、ゼロベースで物事を考えるようになります。

ゼロベースで考えるようになれば、柔軟性が生まれ、自分の中に選択肢ができるようになります。

そうすれば、よりよい人生の選択肢を自ずと選べるようになるのではないでしょうか。

自分に合った学習法が分かる

自分の学習法で勉強する女性
世の中で定められたやり方が自分にいちばん合ったやり方と同じとは限らない。学習ができない子ほど、自分専用の学習法で学習したほうがいい。これは仕事に関しても同じで、仕事がうまくいかないなら、「これならうまく働ける」という自分専用の働き方を1日も早く発見することです。
本を遊ぶ
人が学習法を学ぶのはいつでしょうか?

学校や学習塾、拾ってきたネット記事やSNSなど学習に行き詰ればやり方が悪いのだと効率を求め、成功した人のマネをしたくなるのが人間です。

成功者と同じやり方をしていれば、同じように良い成績がだせる、良い大学や良い会社にいけると誰もが思うはずです。

しかし、学習法が確立されているのならば、巷にこんなにたくさんの勉強法の本が販売されてはいません。

むしろたくさんの勉強法の本が売られている理由は、人それぞれ自分に合った学習法があるからなのです。

世の中で定められたやり方が自分にいちばん会ったやり方とは限りません。

学習ができない人ほど、自分専用の学習法で学習した方がいいのです。

大人になってから、学生時代と同じ勉強法では脳の働き方がガラリと変わっているので同じような成果が得られなくなります。
学生時代と全く同じやり方で勉強しているなら、本当にもったいないことをしています。なぜなら、高校生くらいまでの自分と大人になってからの自分では、脳の働き方がガラリと変わってしまっているから。   残念ながら、大人になってから、学生時代の勉強法をなぞるように勉強をしても、費やした時間に比例する効果は得られません。
一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方
たとえば、『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』を読まなければ、学生時代の勉強の仕方しかできないので大人の脳に合った学習法が身につきません。

色々な学習法を読み、自分に合えば採用し、自分に合わなければその都度変更していきましょう。

因みに私の学習法は、『飽きたらやめる。興味のあることしか勉強しない』です。

無理に勉強しても記憶に残らないし、ストレスしか溜まりません。

これが自分の限界だと割り切って勉強しています。理学療法士の国家試験もこれで乗り切りました。

また、興味のあることだけ勉強することでストレスに感じることなく毎日勉強を続けることができています。

世界を多く持てる

図書館の本棚に並べられたたくさんの本
生きていればどうしても世界は限定されていきます。
自分の目の前にある学校や会社や家庭だけが、自分の世界だと思っていたら大間違いです。

人はいくつでも好きなだけ世界を持つことができますが、本を読むということはその世界を増やす行為です。

本のジャンルをみてください。
文学・評論、人文・思想、社会・政治・法律、ノンフィクション、歴史・地理、ビジネス・経済、投資・金融・会社経営、科学・テクノロジー、医学・薬学・看護学・歯科学、コンピュータ・IT、アート・建築・デザイン、趣味・実用、スポーツ・アウトドア、資格・検定・就職などなど、Amazonのジャンルを一部紹介させて頂きましたが、こんなにも世界があります。

自分の世界を自分で構築できる人は、人生を構築する力がつきます。これこそが「自分の頭で考える」ということです。

自分の経験だけで判断していては視野狭窄に陥りやすいですが、1つの世界が開かれれば今までの悩みを別の視点からみれるはずです。

しかし、最初は実用的な知識の方がいいでしょう。自分の生活に知識が直結していないと、どうして学んでいるのか分からなくなるからです。

私は昔は教養だからとあらゆるジャンルの本を読んでいましたが、あまり興味がない上に、生活では全く必要でない知識だったので、まったくと言っていいほど記憶に残っていません。

「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」という慶應義塾大学の塾長であった小泉信三の言葉があります。

この言葉をそのまま真に受けて、「役に立たないこと」ばかり学んでいても本当に役に立ちません。

あなたは現状を変えたくて本を読むはずです。

読書を始めた頃は、あなたが興味のある実用的な知識から学んでいきましょう。

その方が長く読書を続けられます。

本を読めば、自分が読める

机に座ってコーヒーを飲みながら読書をする男性
「本とは他人の考えを読むものだ」と思ってる人が大半でしょう。
でも実は本を読むことで何が読めるかといえば、自分自身です。

読書という行為は、自分が何を知りたいと思っているかを学ぶことができます。

自分が何を知っていて、何を知らなかったのか。これから何を知りたいと思っているのか本を読まなければ永遠に分かりません。

また、本を読んでいれば自分の好き嫌いが分かります。

自分が何に興味を持っていて、何に興味がないのかはっきり分かります。

どういった考えが好きで、どういった考えが嫌いなのか分かります。

それが読書で「自分を知る」ということです。

自分を知ろうと一所懸命考えても分かりはしません。
本を読むということは、自分を読むということです。本は鏡となって等身大の自分を照らしてくれる。情報量が足りない部分は、自分の経験なり、記憶なり、想像力なりで補ってやらなければいけない。だからこそ自分がわかるのです。
本を遊ぶ
また、年齢を重ねた人が、自分の好きだった本を読み返すことで、自分の変化が分かります。

本の内容は変わっていませんが、自分は変わっているということがよくわかるのです。

共感したところで共感できなかったり、まったく共感しなかったところで共感できたりと年齢を重ねたからこそ分かることがあります。そういった本の読み方は、特に新しい発見がしやすいです。

マイナーな本を読むことで、人と違う発想が得られる

アイデアが思いつく女性
第一、みんなが読んでいる本を読んでいれば、人と同じ発想しかできません。でもどこか突出した部分が1箇所でもある人、 尖っているところのある人は、人と違う発想をする。だからこそ価値があるのです。
本を遊ぶ
人と同じ情報を得ている限りは、人と同じ発想しかできません。

ベストセラーを読んだことある人と、ほとんど発行部数のない学術書を読み込んだ人とでは、どちらが希少性があるかといえば、後者でしょう。

どこか突出した部分が一箇所でもある人、尖っているところのある人は、人と違う発想をします。
だからこそ、価値があります。

本選びをするときは、「売れているからこの本がいい」というよりも「誰もこの本を読んでないけれど、自分だけは読んでみよう」の方が希少価値が上がります。

人生の転機すなわち人生を変えたいと思ってる人にとっては、本当にマイナーな本を読んだ方がいいです。

理由は下記の記事で説明しています。

偏見を貯める

高齢者に礼儀正しい女性
いきなりのタイトルに「え?」と思われた方も多いと思います。

「偏見は悪いものだ」という先入観があるから当然でしょう。

アインシュタインは常識を「18歳までに得た偏見」と定義したそうです。
とても的を得ているなと私は思いました。

ほとんどの偏見は、人生にとって有益なものです。

今まで知らなかった物事に出会った場合、いちいち検証していたら判断に時間がかかってしまいます。

しかし、偏見があれば、即座に理解することができます。例えば、出会ったら、挨拶をするという偏見は人間のコミュニケーションをとても楽にしてくれています。

礼や敬語などは人間関係を円滑するための決まり事みたいになっています。

礼や敬語を守っていれば、相手に不快にさせないで済みます。
本当に素晴らしい偏見(常識)だなと私は感心してしまいます。

常識や偏見は、「いちいち考える」という人生で大切な「時間」を節約してくれているのです。

教養を積んでおくことは、自分にとって良質の偏見を得ることができます。
いい偏見を養うためには、最初のうちなるべくいろいろなものをつまみ食いしてみるべきです。自分に向いた偏見がどんなものかは自分にしかわかりません。
本を遊ぶ

思考パターンを増やせる

キャリアウーマンとアイデアのイメージ
本とは、さまざまな論理の積み重ねから構成されていますから、たくさんの本を読めば読むほど、バラエティに富んだ思考パターンが自然と頭に蓄積されます。だから何か問題にぶつかったり、うまくいかないことがあったりしても、ひねり出せる代案がおのずと増えるわけです。
本を遊ぶ
問題が起こったときに解決策が1つしかなかったら、人はどうしても行き詰ります。

たくさんの選択肢があった方がよいよい選択ができます。

例えば私の場合は、元2chの管理人のひろゆきさんの「ランニングコストを下げる」という考えを知って生きるのが楽になりました。

なぜかというと、ランニングコストを下げれば下げるほど支出が少なくなり少ないお金でも暮らせるようになるからです。

ランニングコストを上げれば上げるほど、人の欲求は尽きないモノで「もっともっと」を欲しくなります。

また、ランニングコストを下げることが難しくなります。

このように1つの考え方に出会うだけで、生きる上での不安がなくなり問題が解決されることが多くなります。

このことは下記の本に書いてあります。ぜひ参考にしてみてください。
一部ですが簡潔に下の記事でまとめてあります。

大きな発想ができるようになる

読書をしながら大きな発想をする女性
人間は自分の器におさまる発想しかできません。大きな発想ができるようになりたかったら、器を広げるしかない。脳のリミッターをはずして思考するための訓練は、空想することしかありません。
本を遊ぶ
人間は自分の知識の範囲でしか発想ができません。

大きな発想ができるようになりたかったら、自分の知識を増やし思考を重ねるしかありません。

脳のリミッターを外して思考するためには、空想するしかありません。

空想とは、思考の源です。現実の世界と別の世界を頭の中に思い描くということは、創造力の原点です。

テスラのCEOであるイーロン・マスクは、幼少期に本を読んで育ったそうです。
「1日10時間はSFを読んでいた」というのには驚かされます。

彼の並みならぬ発想は、読書によって培われた空想によるものだと思います。

知性や品性が身につく

本を読む品性のある女性

頭の回転の速さは頑張ってもそんなに変わらないですが、知性や品性は本を読んで学んでいけば身につきます。

なので、凡人が求めるべきことは「頭の回転の速さ」じゃなくて「知性や品性」と私は思っています。

飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る
読む本にもよりますが、本を読んでいるとこの本の真似をしてみようと思うことがあります。

特に私にとっては禅関係の本を読んでいると、身を正さなければと思わされます。

心を正すにはまず姿勢を正し、呼吸を整え、1つ1つの所作いかに丁寧に行うかが大切なのかを教えてくれたのが枡野 俊明の著書である『禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本』です。
すべてを真似することはできませんが、普段の生活に禅を取り入れるだけで所作が丁寧になり、心が軽くなるのを感じることができます。

それが品性かどうかは分かりませんが、すぐれた人柄の人は所作も美しいと思っているので形から入ることは大切ではないでしょうか。

読書をしていても、身に付けた知識を悪用する人もいます。

私としては読む本に偏りがあると1つの思想に傾倒してしまうため、色々なジャンル、著者の本を1つ1つ丁寧に読むことが必要だと思っています。

最近では要約されたまとめサイトが流行っていますが、あれで本を読んだ気分でいると、著者が言いたい本当に大切なところが分からなくなってしまいます。

すべての本が著者が必死に書いたどうかは分かりませんが、少なくとも著者が必死に書いた本は真摯に向き合うのが大切です。

要点だけ読んで、読んだ気にならないように気を付けたいものです。

人生観が変わる

公園でヨガをする日本人女性
読書をして感銘を受ければ、思考が変わり行動が変わります。

行動が変わり、習慣となれば、自分の中で新しい世界が定着し、人生観が変わります。

多くの人にとって、人生が思うようにならないのは、自己の持つ習慣の支配から脱せられないことに、その原因がある。よくよく考えてみると、我々が自分自身と認識している自己は、実は自己の持つ習慣の総体を指していることに気付く。

秀れた人は秀れた習慣を持つ。ふざけた人はふざけた習慣を確かに持っている。当たり前といえば当たり前の話だが、ここをよく認識しなければ、我々は有意義な人生を切り拓くことができない。

生くる
私たちが何で作られていると言えば、すべては『習慣』なのです。

習慣を変える力を持つ読書は、何よりも大きな力となるでしょう。

人生に失敗し現状をなんとかしたいと思えば、人生観を変えたいと思うのは当然です。

しかし、いきなり人が変わるわけではなく、読書という習慣を通して積み重ねていくしかありません。

本気で自分を変えたいと思っている人は下記の記事を参考にしてみてください。

活力が生まれる

ダンベルでトレーニングする女性
人が新しいことをしようとする初動は中々起こりません。

現状で満足していれば、尚更わざわざ疲れることをしたいと思わないのが人間です。

といっても、中には毎日が辛く何もする気が起きない。今の状況をなんとかしたいと思う人もいるでしょう。

そんなときに、適切な本を読めば、「これをすると効果がありそう」と思うことがでてきます。

私の場合は、人間関係でくよくよ悩んでいましたが、『筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法』を読んでから、「すべては筋トレで解決する!」と意味不明な活力が生まれてきました。

信じる者は救われる。落ち込んだ時は筋トレ。「筋トレしたって何も解決しねーよ!」と試そうともしない人間と「訳わからんけどとりあえず筋トレしてみるか!」と試してみる人間には大きな差が生まれる。筋トレに限らず、人智を超えた理屈では説明のつかない事はたくさんあるので考える前に何でも試すべき。

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
実際に筋トレを続けることで、無気力だった私ですが、今は全能感で満たされています。

このように本は初動を促してくれる着火剤になります。

自分の性格に合った価値観に出会うと、人生が楽になる

コーヒーと本
人間の数だけ考え方が違います。当然価値観も変わってきます。

同じように本は人間が書いているわけですから、多種多様な価値観の本があり、人生の生き方についての正解はありません。

どれだけもっともらしいことを言っていても、どれだけ著者に感動しても自分の生き方に合っていないと自分を苦しめることになります。

自分にとって正しい本は、著者に共感できる本であり、生きる気力を与えてくれる本です。

他人がどれだけ良いと勧めてこようが、ベストセラーだろうが、Amazonでランキング1位だろうが、古典と言われる名作だろうが自分の波長に合っていなければ、あなたにとっては駄本でしかありません。

人生はどう生きるかはあなた次第ですが、自分の中に信念を持つためにはたくさんの本を読み、その中の1つでこう生きたいと心から思える価値観に出会うしかありません。

自分の波長に合う本に出合うのは大変ですが、本屋に実際に行って気になる本を片っ端から読んでみてください。
笑顔ねこ

お気に入りの本に出合えた時は最高に幸せな気分になれる♪

大人の読書効果の悪い部分

気に入った著者が見つかると、思考が固定化しやすい

本を読みすぎて思考が固定化されてしまった女性
しかし、本を読むときに気を付けなければいけないことがあります。

同じ著者の本だけ読んでいると、本を読んでいるつもりが、いつの間にか「本に読まれている」状態になりかねません。
同じ著者の本だけを読んでいると、本を読んでいるつもりが、いつの間にか「本に読まれている」状態になります。著者の主観に染まってしまうのです。
本を遊ぶ
著者の価値観に共感できる本が良い本だと言いましたが、自己中心的な悪本に共感してしまえばあなたの人生も他人を見下すような人生になってしまいます。

というのも、私自身が自己中心的な著者に没頭しまったときがあり、彼のように生きたいと考え方が固執し、周りを見下すようになりました。

「自分さえ楽しければいい、人生は好きなことをして自分さえ良ければいいんだ」という自己中心的な価値観に共感してしまうと大変危険です。

私は周りと軋轢を生むようになり、結局本を読んだのに人生が上手くいかなかったことがあります。
大事なのは、「本に読まれない」こと。のちほど詳述しますが、読書で大事なのは批判しながら読むことです。それが著者と会話するということです。
本を遊ぶ
本を読むときは常に批判的な態度で読むようにしましょう。

自分で考えないで真に受けてしまう読書は百害あって一利なしなので、読まない方がマシです。


読書の本選びで大切なことは『著者が人生をかけて本気で書いている本を選ぶこと』です。

良くも悪くもマーケティング次第で、本の売れ行きが左右される時代になりました。

ベストセラーが必ずしも良い本とは限らず、むしろ誰も読まない本の方が良書が多いです。

著者が金儲けのために本を書いているのか、人生をかけて本を書いているのかは大量に本を読んでいればすぐわかります。

読書を始めたばかりだと本選びに失敗することが多いですが、それも経験です。

たくさん失敗して良書と巡り合ってください。

「ビジネス書」を読みすぎると、本に読まれる

ビジネス書を読みすぎたビジネスマン
読み慣れたジャンルの本しか読まず、知らない世界をシャットアウトする読書なら、いっそしないほうがいいくらいです。しかもビジネス書は、その性格上読者が「本に読まれる」なんてことが起こりがちです。
本を遊ぶ
仕事をしている以上、1番に読みたいのはビジネス書でしょう。

一番自分の利益になっているかを確認することができ、目に見える形で効果があるからです。

私も気が付けば、ビジネス書ばかり読んでしまっています。

しかし、ビジネス書ばかり読んでいて一番怖いのが、何が自分の利益になるのかということを、自分は全部知ったつもりでいるということです。

読みなれたジャンルの本しか読まず、知らない世界をすべて利益を生まないと拒否する読書は、いっそしないほうがいいくらいです。

一度、小説を手に取ってみてください。
意外とビジネス書より線を引きたくなるところが多いことに気づきます。

私はいまだに金城一紀の『映画編』の一節を覚えています。
easy,come。easy,go。
「簡単に手に入るものは、簡単に失ってしまう」という意味です。

読書も同じです。簡単に手に入る知識は、人生を生きる上ですぐに役に立たない知識になってしまいます。

即効性のある知識ばかりを求めず、長い人生を生きるのに必要な知識を求めましょう。

本に実利を求めると損をする

本に実利を求めるイメージ
読書という行為に損得の概念を持ち込む人は、実はあまり得をしていません。僕はそういう人には、「テレビの代わりだと思って、気楽に本を読め」といっています。
本を遊ぶ
読書という行為に損得の概念を持ち込むと、かえって損をします。

「自分にとって何が役にたっているのか」を判断することは難しいですが、すべての行為に「これは使える」「これは使えない」という縛りをかけるのは狭量でしょう。

先ほど実用的な知識を率先して読めと説明しましたが、実用的な知識だけに固執していると読む本がかなり限られてしまい、メリット・デメリットだけで読むようになってしまう弊害があります。

読書というものは読み方一つでも本当に難しいモノです。

坐禅をする場合は、まず日本人は最初にメリット・デメリットを考えるそうです。
道元禅師の坐禅は、「只管打坐(しかんたざ)」です。ただ、ひたすら座れと言っているだけです。

こういった考えに陥ると、「役に立ちそうだからこの人は助けよう、役に立たなそうだからこの人を助けるのはやめておこう」というように助ける人を選択するようになります。

また、悩み事を解決する場合、悩み事を解決するための本みたいなhowto本を読むと思います。

その方が手っ取り早く解決策が書いてあるから当たり前です。

しかし、そういった本に書いてあることはほとんど内容が一緒ではないでしょうか?
同じジャンルの本なので当たり前といえば当たり前なんです。

仕事の悩みがある場合は、恋愛小説を読んだ方が根本的に解決することがあります。
違うジャンルの本の方が、今までにない価値観を与えてくれます。

これは脳科学者の茂木健一郎さんが言っていることなのですが、「悩んでいる時にその悩みに関する本を読んでしまうと、脳と同じところしか使わないから解決できないんだ」そうです。

人間同じことばかりしてはいけません。
勉強に疲れたら、スポーツをしましょう。スポーツに疲れたら、読書をしましょう。

大人が効果的に読書をするためには?

カフェで読書をする若い女性

効果的に本を読むために、ヒマな休日には、「行ったことのない近場の駅に行く」がおススメです。

何もなさそうな駅に降りて、公園や喫茶店に行きます。そこで本を読むとわりといいアイデアやヒラメキがあります。

新しい場所で何かをする効果は結構大きいので、試してみてください。

飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る
同じ場所で読書をしているとどうしても飽きがでてきます。

そんなときは思い切って場所を変えましょう。気分が変わるため、長い間読書をすることができるようになります。

読書に慣れるまでは部屋で30分、カフェで30分、お風呂で20分など小分けで読書すると時間ごとに集中して本を読むことができます。

電子書籍リーダーであるkindle paperwhiteは防水なので、お風呂でも本を読むことができるのでお勧めです。

また、読書をするときは音楽をかけずに静かに読むことをお勧めします。

読書に必要なのは集中です。音楽を聴きながらだと、どうしても脳のリソースの一部が音楽を聴くことに使われてしまうので集中することができなくなります。

何度か本を読んで集中することを続けていれば一度に何時間と読むことができるようになります。

といっても、「~しなければならない」と読むのではなく、自分にとって気楽に読める方法を模索するのが一番です。

本を読まなければいけないと思えば思うほど、読書が苦痛となり、遠ざかってしまいます。

本を読んでいて飽きたら読むのをやめる。また、読みたくなったら少し読んでみるというスタイルが一番長続きします。

大人の読書の効果は、ゆっくりとあらわれる

ベッドの上でコーヒーを片手に本を読む女性
大人の読書の効果を紹介させて頂きましたが、私が読書をする理由は、単純に『面白い』からです。

自分の知らなかった知識が増えるだけで世界が広がっていきます。

世界が広くなるだけで人生が面白くなります。

最初に読書は生存戦略だと書きましたが、人生の岐路に立った時に最終的に判断し決めていくのはあなた自身です。

その時の判断材料は知識と経験になるでしょう。

より良い方向に人生を進めるためにはどうしても「本を読んで考えること」が必要なわけです。
ただし、なんとなく本のページをめくればいいというものではありません。読みっぱなしではダメで、必ず考えるということをしなければ、真の教養は身につかない。  本を読んで、それをもとに考える。それが自分で自分の脳みそを耕すということに他なりません。それをできるのが教養があるということです。
本を遊ぶ
本を読んで考えた上で決めた生き方ならば悩むことはあっても迷うことはありません。

読書をして、確固たる自分の哲学を持ちましょう。たとえ、自分の哲学で生きた結果が苦しいモノになったとしても、自分で決めたことなので胸を張って生きていけます。

しかし、読書の効果というのはすぐにはでません。なぜならば、読書をし咀嚼して考え何十年と生きた結果、初めて腑に落ちることがたくさんあるからです。

Howtoで身に付けた知識が自分にとって本当に役に立ったことがあったでしょうか?

何十年と考え抜いたことだからこそ、ぶれることなく自分の哲学で生きていくことができるのです。

読書をする上でのお勧めとしては、1つでもいいので座右の銘を暗記していきましょう。

自分にとって心の奥底に残った言葉こそ、自分の人生の糧になります。

国民全員に提供されるセーフティーネットであるはずの社会保障制度は、破綻とはいかないまでもあまり恩恵をうけることがなくなり、自己責任の比率は高くなっています。

公助も共助もあてにならない世の中では、自助の精神で生きていくしかありません。

読書の仕方について、もっと詳しく知りたい方は小飼 弾さんの『本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術』を読んでみてください。
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