人生がきついときに自分を救ってくれた読書

人生がきついときに自分を救ってくれた読書
人生がきついときに一番助けになってくれるものは何でしょうか?

友人?家族?恋人?

人に話せば一時は心がラクになります。
しかし、また考え込んでしまい、どんどん思考の渦に取り込まれていきます。

私が人生最大できつかったときに、私を救ってくれたのが「読書」でした。

うつ病になり、薬を飲んでは毎日寝て過ごしていた時がありました。

うつ病中は何もする気になれませんでしたが、少し回復し、散歩も行けるようになった頃、他に何かしてみようと思って読んだのが次の本でした。
本を読んだからといって辛さから解放されたり、精神的に強くなるなんてことは絶対ありません。

この本は『読書で得た知識をベースにして、自分の脳で物事を考え、価値観を決めていくこと』の大切さを教えてくれます。

人生のきつさが変わらないのなら読書する意味なんてないじゃないかと思われるかもしれません。

しかし、本を読んで新しい価値観を手に入れなければ現状何も変わりません。

新しい価値観を手に入れることは現状を変えようとする行動の力になってくれるはずです。

前置きが長くなりましたが、ここではphaさんの著書『人生の土台となる読書』を紹介して、読書の価値を知ってもらいたいと思います。
目次

読書の種類

すぐに効く読書

すぐに効く読書というのは、仕事術やライフハックなどの実用書を指します。

自己啓発書を読むと、読んだ後はよしやってみよう!と思うことが多いです。

しかし、しばらくすると元に戻っているなんてことはありませんか?

一見、すぐに効いた方が効果が分かっていいと思われるかもですが、今の状況を少しだけ改善するのに向いていても、人生を大きく変えることには向いていません。

ゆっくり効く読書

実用性がなさそうな、小説やノンフィクションや学術書などを指します。

ゆっくり効く読書などですぐに効果は表れないし、そもそも効果がでているのかも分かりません。
ゆっくり効く読書は、
  • 今までにみたこともないような、新しい世界を教えてくれる
  • 読む前と読んだあとで、価値観ががらっとかわってしまう
  • 人生の選択肢を増やして、今の状況からの脱出口を作ってくれる
こんな読書のことを指します。

ゆっくり効く読書は、自分の中に何かが一滴ずつ溜まっていき、少しずつ自分の人生を変えていきます。

私は20代で読んだ小説の一節を今でも覚えています。

easy come,easy go

これは金城一紀の『映画編』にでてくる一節です。

意味は「簡単に手に入るものは、簡単に失ってしまう」です。

まさにすぐに効く読書がそうかもしれませんね。簡単に効果が表れても、すぐにその効果は失ってしまいます。

私たちに必要なのは、時代が変化しても価値を失わないような「知識や思考能力」です。

世間の動きに流されずに、自分の考えをもって生きることが必要です。

きつい人生を「本当に変えたい」から本を読む

読書をすると、なぜ、世界を変えることができるのか。

その理由は、世界は言葉でできているからだ。

言葉でできた世界を変えるためには、別の言葉をぶつけるしかない。

人生の土台となる読書
人は思考するときに言葉で考えます。
では読書をすることで思考が変わればどうでしょう。思考が変われば行動も変わってきます。

行動が変われば人生が変わってきます。

人生がきついと感じる方は大抵は思考に原因があります。

私は本を読んで、色々な価値観を学び、今の現代に合うような価値観に変えてから大分生きやすくなりました。

みんなと合わせるのは辛い。本はあなたの味方

身の回りにいる人たちよりも、会ったこともない人が書いた本のほうが、自分のことを理解してくれている、ということがよくある。読書はいつだって、孤独な人間の味方なんだ。

他者に振り回されて、他者とうまくいかなくて、自分がおかしいのだろうかと思うことがある。

周りをみていると、幸せそうにしている人たちばかりで、自分だけが不幸なのだろうかと思うことがある。

自分だけ上手くいかないと、自分だけ才能がないんだと思うことがある。

そんな中、本はそんなことないよと教えてくれる。

著名人が書いた本もあるけれど、どうしようもない人生を送った人生が書かれた本もある。

みんな普通そうにしていても、辛いのも苦しいのも同じように味わっている。

一人だけじゃない。みんな同じなんだと教えてくれます。

「知識を得ること」の本当の意味

本というのは、人生のシミュレーションツールみたいなものだ。 本を読むと、行ったことのない国や、普段関わることのない人の人生や、やったことのないような大失敗を、まるで自分で体験したかのように感じることができる。 人は本を読むことで、「自分がこういう状況になったらどうするか」ということを頭の中でシミュレーションする。 一度しかない人生を、本の中なら何千回も生きられる。 そして、その内容を、自分の人生に取り入れて生かすことができる。 本を読めば読むほど、人生の中での行動の選択肢が増える。 つまり、読書によって人生の自由度が上がっていくのだ。

人生の土台となる読書
あなたの人生がきつい時、同じような悩みで人生がきつい人がいます。

本を読めば全く同じではなくても、自分なりに解決策がみつかることもあるでしょう。

解決策がみつからなくても、全く違う価値観にふれることで、人生の中で行動の選択肢が増えることもあります。

私が人生で一番きつかったのはうつ病になったときでした。

医学部受験に失敗し、彼女にも捨てられ歳も31歳。職歴もなければ、フリーターしかしたことがないので自分に自信なんてまったくなかった。

そんな時に出会ったのが執行草舟さんの『生くる』という本でした。
この本を一言でいうならば、現代版の武士道です。

執行草舟さんの信念が思想として書かれています。

一番気に入っているのが「食えない」「食わない」思想です。

食えない状況だと人は餓死します。

しかし、食わないと決めたことは健康でいられます。

どうゆうことかというと、あなたの行動が受動的であるか能動的であるかということです。

無理やり嫌々されていることを続ければ人はストレスが溜まり病気になります。
自分から率先してやっていることは自分が決めていることなのでストレスはたまりません。

私としては、
やらされる=受動的なことは見ていても見苦しい。
自ずから行う=能動的なことは、見ていてもかっこいい。

この本は、人生を能動的に生きろと教えてくれます。

もともと人には「欠落したところ」がある

人生がきつく充実感が得られない人は,そもそも人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいていることを忘れてしまっています。

毎日が同じことの繰り返し、つまらない仕事、つまらない人間関係、ただ食って寝るだけの生活。

どこかに自分の求めている人生があると信じ、ひたすらそれを探し続ける。

絶対に正しいものなんて存在しないこの世界の中で、人間は自分の中の欠落を埋めるために、正義や名誉、恋や酒など、自分を酔わせてくれるものを求め続けているだけなのだ。

人生の土台となる読書
私はいつも何かが足りないと思って生きてきました。

毎日がつまらないと思って生きてきました。

充実感を求めて、新しいことを始めたり、新しいところに出かけたり、友達と遊んだり、旅行に行ったり、全力で勉強しました。

たくさんの経験をして歩き回っていますが、いつも足りない足りないと追い求めてしまっています。
どこか空しいと感じてしまいます。

けれど、この一節を読んで、人間とは自分の中の欠落を埋めるため自分を酔わせてくれるものを求め続けているということに気付くことができました。

結局私の心の穴を埋めてくれたのは求めて得たものではなく、気づいて得たものでした。

私にとっては、家があって、家族がいて、働く場所があって、ゆったりと音楽を聴きながらコーヒーを飲みながら本を読むぐらいの充実感で十分です。

他に何を求めるのでしょう?

世界一幸せな国の価値観もモノや正義や名誉、恋や酒などで満たすものではありません。彼らの幸せの価値観は『人と共有すること』『テキトーに生きること』『今を生きること』『人とつながること』の4つです。

上手くいかないのは自分のせいか、環境のせいか

世の中で上手くいってる人間は、本人の努力の結果という以上に、環境に恵まれていたり、運に恵まれていたりすることが多いです。

東大生の親の収入を調べると、年収900万円以上が65%以上います。

収入が多い家庭のこどもが100%東大に入れるわけではないですが、お金のある家の子供のほうが「東大はいりやすい」のは確かです。

環境によって、本人の将来に影響を与えるならば、自己責任が100%という考えも疑問に感じてしまいます。

人間にはパターンがある

100分 de名著 ディスタンクシオン』を紹介します。

『ディスタンクシオン』は人間の趣味について研究した本です。

私は、読書、登山、散歩が好きだけれど、どこにでもこのパターンの人はいくらでもいるような気がします。

どうして、自分が好きでやっている趣味が、パターン通りになってしまうのでしょうか?

理由としては、人間の選択は環境によってかなりの部分を決められているからです。

調査によると、学歴が良い人と、悪い人はでは写真や音楽の好みが明らかに違っていたそうです。

この本では、最終的に「人間の選択というのは自由ではない。環境によって定められているものだ」という事実にいきつきます。

 自由とは、何でも好き勝手にできるとか、どんな自分にでもなれるということではありません。持って生まれたものに方向づけられ、生きる社会の構造に縛られ、それでもその中でなんとか必死に生きている。自由とはそういうものだと考えているからです。

100分 de名著 ディスタンクシオン
環境によってかなりの部分が決められていると思えば、他者の行いも少しは理解できるかもしれません。

そうすれば少しは他者に対して優しくできるのではないでしょうか。

そして、あなたが人生がきついのも環境による影響が強いです。

学校や職場などできつい思いをしているのならば、思い切って環境をかえることが、自分を変え、ラクに生きられる近道です。

時間をムダにせず頑張らなきゃ取り残されてしまう

人生がきついと感じてる人は、「時間をムダにせず頑張らなきゃ取り残されてしまう」などと思ってしまいがちではないでしょうか。

しかし、そんなことばかり考えていると「自分が何のために生きているか」分からなくなり虚無感がおとずれます。

社会学には「コンサマトリー」という概念があります。

「コンサマトリー」というのは、「今」という時間を何か別のもののための「手段」として使うのではなく、「今」の時間そのものを「目的」として楽しむ状態のことです。

大切なのは、生きているその時間自体を楽しむこと。つまり、コンサマトリーを大事にして生きていくことが、より充実した人生を送るのに必要です。

しかし、孤独を感じると人間はコンサマトリーから離れてしまうことがあります。

孤独に苛まれているとき、人は未来に意味を求めようとします。
だからといって、未来というのは抽象的なものなので、充実感を与えてくれるものではありません。

「今は孤独だけど、時間をムダにせず頑張れば未来の自分はみんなから必要とされて孤独じゃなくなるはずだ!」と思ってしまったことはないでしょうか?

私は医学部再受験を受けた時がこの状態でした。毎日受験勉強を頑張る日々。

医学部に受かれば一発逆転。みんなから必要とされる自分になれる。人生が変わる。

しかし、毎日が苦しいだけで未来が自分に充実感を与えてくれることはありません。

人間が充実感を得ているときは「自分だけが大事だ」という自我の牢獄が崩れて、他者や自然と溶け合っているときです。

本選びのコツ

本選びにおいて、みんなの評価はあてになりません。
本をレビューやベストセラーで選ぶ人が多いと思いますが、なるべくなら自分で選ぶべきです。

なぜなら、本は自分と1対1で付き合うものであり、本は自分をうつす鏡でもあるからです。

何を知っていて、何を知らず、何に興味があり、何に興味がないかは、一人ひとり異なります。

他人の過去と自分の過去は違います。他者に合う本が自分に合うとは限りません。

本選びに失敗したくない気持ちは分かりますが、本選びに失敗はつきものです。

失敗したと思った本でも時間が経つと、読んでみると面白いといったこともあります。

逆に昔感動した本でも、次に読んでみたらつまらなかったということもいくらでもあります。

本選びのコツは、「面白そう」という直感で選べば大丈夫です。

初動がなければ、そもそも本を読もうという気も起きません。

まとめ

私は大学中退⇒フリーター⇒医学受験断念⇒38歳で就職という、人生がきついと思うことが多かったです。

しかし、一冊一冊の本が私の価値観を変え、行動が変化したことで、とても生きやすくなりました。

phaさんの著書『人生の土台となる読書』にはケースごとに様々な本が紹介されており、多様な価値観を教えてくれます。

今、人生がきついと思っているならばぜひ手に取ってみてください。
下記の記事は、同じphaさんの著書『どこでもいいからどこかへ行きたい』を解説したものです。
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